eスポーツの熱狂を世界中のファンへ。REJECTとウルロジが構築する、グローバル物流体制の裏側

導入のポイント
- 受注・在庫販売の混在やイベントに合わせた一斉発送など、複雑なEC事業の要望に応える柔軟な対応力
- 海外製品の輸入から国内配送、越境ECまでを一気通貫で任せられるグローバル物流体制
- 事業のスピード感を止めない迅速なレスポンスと、共に成長できる信頼のパートナーシップ
REJECT様について
株式会社REJECT様は、「ゲーマーをもっと豊かに」というミッションを掲げ、世界トップレベルのプロeスポーツチームを運営しています。2018年の設立以来、インフルエンサーやVTuberのマネジメント、アパレルやゲーミングギアなどのグッズ販売、イベント企画、スポンサーシップ事業など多岐にわたる事業を展開。近年では、世界的なeスポーツイベント「Esports World Cup Foundation Club Partner Program 2025」に日本を代表するパートナークラブにも選出。
今回は、そんなREJECT様のEC事業において、商品企画(マーチャンダイズ)から輸入のサプライチェーン周り、そして国内配送まで幅広くご担当されている原田様にお伺いしました!
事業概要と大切にしていること- 「ファンとの繋がりを、商品と共に届けたい」
――まず、REJECTの事業概要や大切にしている想いについてお聞かせいただけますでしょうか?
私自身、元々はeスポーツ選手を目指していましたが、チームを支える裏方の仕事に魅力を感じ、運営側にキャリアチェンジしました。REJECTの事業の根幹にあるのは、ファンの方々との繋がりを何よりも大切にするという想いです。
選手や所属タレントのストーリーをグッズという形でお届けし、ファンの方々と共にチームの成長を分かち合いたい、という想いからEC事業はスタートしました。EC事業は、単なる収益源ではなく、応援してくださるファンの方々に喜んでいただき、チームとの繋がりをより強く感じてもらうための重要なコミュニケーションツールだと考えています。
【導入前の課題①】手作業の限界:1日12時間の「梱包地獄」
――EC事業の立ち上げ当初、物流面ではどのような課題がありましたか?
EC事業を立ち上げた当初は、私一人が1日に12時間以上、数百件もの商品を梱包・発送する、完全な手作業でした。文字通り「梱包地獄」のような日々でしたね。事業が成長するにつれ、このままでは物理的な限界が来ることは明らかでした。
【導入前の課題②】外部委託の壁:システム化による新たな悩み
――その後、物流会社への委託を検討されたのですね。
はい。しかし、次に直面したのは、システム化による新たな悩みでした。委託した物流会社は、自社のシステムを通じた定型的な対応が基本で、弊社の複雑な要望には応えられない状況でした。
例えば、受注販売と在庫販売が混在する弊社のECサイトでは、商品ごとに配送タイミングや同梱物が異なります。また、ファンイベントに合わせた数千件規模の一斉発送など、イレギュラーな依頼も頻繁に発生します。しかし、そうした相談をしても「システム上、対応が難しい」と言われてしまう。これでは、ファンの方々に満足いただける体験を提供することはできません。事業が急拡大していく中で、柔軟な対応ができない物流体制は、成長の足かせになっていました。


REJECT様がファンのために展開する公式アパレル(左)と、ゲーミングギア(右)。こうしたグッズが、チームとファンを繋ぐ重要な役割を果たしている。
ウルロジを選んだ理由:「迅速なレスポンスと、未来を共に描けるパートナーシップ」
――最終的にウルロジを選ばれた理由、決め手は何だったのでしょうか?
一番重視していたのは、レスポンスの速さと柔軟性です。弊社の事業はスピード感が命ですし、ファンの方をお待たせするわけにはいきません。緊急の依頼にも迅速に対応していただけるかは重要なポイントでした。
最終的な決め手は、問い合わせに対する迅速なレスポンスと、弊社の複雑な要望にも「できます」と応えてくださる担当者の土田さんの対応力です。コスト面でも魅力的でしたが、長期的なパートナーとして共に成長していけるという信頼感が、ウルロジさんを選ぶ一番の理由になりました。
【導入後の効果①】業務効率化:ヒューマンエラーゼロへ。コア業務への集中が実現
――導入によって、以前の課題は具体的にどのように改善されましたか?
まず、配送スピードが劇的に向上しました。以前は発送までにお時間をいただくこともありましたが、今では注文の翌日には商品が届くこともあり、「応援したい大会に間に合った!」といったファンの方からの喜びの声を直接いただけるようになりました。
次に、ヒューマンエラーが限りなくゼロになりました。ウルロジの倉庫担当の方から都度確認のご連絡(アラート)をいただけるので、こちらが気づかなかったミスも未然に防ぐことができています。安心して業務を任せられるようになったのは非常に大きな変化です。
また、ウルロジさんのシステムは非常に自由度が高く、使いやすいです。
特典ステッカーの同梱設定など、以前は手作業で行っていた複雑な作業も、システム上で条件を設定するだけで自動化できるようになりました。これにより、私たちの作業負担は大幅に軽減され、本来注力すべき商品企画やファンとのコミュニケーションに時間を割けるようになりました。

【導入後の効果②】事業拡大:輸入から越境ECまで。グローバルサプライチェーンの構築
――ウルロジは、事業のグローバル展開にも貢献できているでしょうか?
はい、まさにその通りです。ウルロジさんに委託しているのは、国内配送だけではありません。ゲーミングギアなどの海外製品の輸入から、世界中のファンへ商品を届ける越境ECまで、ワンストップで対応いただいています。
特に、40ftコンテナ単位での大規模な輸入にも対応いただけている点は、他社にはない大きな強みだと感じています。輸入には専門的な知識や複雑な手続きが必要ですが、ウルロジさんには経験豊富な担当者がいるため、安心して任せることができます。
この「輸入から越境ECまでの一気通貫体制」が実現したことで、弊社のグローバル展開は大きく加速しました。最近ではサウジアラビアやフランス、アメリカからも注文が入り、世界中のファンと繋がることができています。
今後の展望:「パートナーと共に、eスポーツ物流の新たなスタンダードを創る」
――今後、REJECT様の事業成長に向けて、ウルロジをどのように活用していきたいとお考えですか?
今後、弊社の事業はさらにグローバルに、そして多角的に拡大していきます。それに伴い、物流のプロジェクトもますます複雑化・大規模化していくと考えています。
現在はスプレッドシートで管理しているプロジェクト管理を、ウルロジさんと共にさらに効率化・自動化していくことが今後のテーマです。また、ゲーミングギアなど電子機器の輸出入も増えてくるため、より専門的な知識が必要となる通関業務などでも、引き続きサポートいただきたいと期待しています。
弊社の成長に合わせ、ウルロジさんにも物流パートナーとして共に成長していってほしいと願っています。
導入を検討されている企業様へ:「物流の限界を感じたら、まずは相談を」
――最後に、ウルロジの導入を検討している他の企業様へ、メッセージがあればお願いします。
かつての私たちのように、自社での物流業務に限界を感じている企業様、特に配送タスクに追われているご担当者様には、ぜひウルロジさんへの相談をおすすめします。
事業規模に関わらず、柔軟な対応と迅速なレスポンスで、必ず力になってくれるはずです。私たちも、ウルロジさんという心強いパートナーを得たことで、事業の成長に、そして何よりファンの方々に喜んでいただくことに、より一層集中できるようになりました。
ECサイト「REJECT OFFICIAL STORE」
事業内容: プロeスポーツチームの運営、アパレル・グッズの企画販売、イベント企画・運営など
サイトURL: https://brand.reject.jp/