Shopify(ショッピファイ)の特徴と各プランの違いや料金を比較解説

2023.10.27ECサイト
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Shopify(ショッピファイ)の特徴と各プランの違いや料金を比較解説
ECサイト構築を検討されている方なら、「Shopify(ショッピファイ)は?」と気になっておられるのではないでしょうか。Shopifyとは知識のない方でも、簡単にECサイトを構築できるプラットフォームとして注目を集めているものです。

そこで今回はShopifyとはどのようなものなのか、特徴やなぜ選ばれるのかという理由について解説。またShopifyの利用料金と手数料をご紹介し、プランの選び方や注意点についても触れています。これからECサイトを開設したいと思われているなら、Shopifyの基礎知識としてぜひ参考にしてください。

Shopify(ショッピファイ)とは?

Shopify(ショッピファイ)

画像引用元: Shopify公式サイト
https://www.shopify.com/jp

まずはShopifyとはどのようなものかについて解説します。Shopifyの利用料金と手数料、料金プランの選び方を確認する前に、Shopifyとはどのようなサービスなのか、なぜ選ばれるのか、特徴とともに見ていきましょう。

Shopifyの基礎知識

まずShopifyとは、専門的な知識がない方でも簡単にECサイトを開設・運営できるプラットフォームのことです。2006年[1]からサービスが開始されたカナダの企業で、2017年には日本法人も設立されました[2]。

越境販売にも対応しており、現在では世界175カ国にて、1,000,000以上の店舗が利用している[1]とのことです。規模が大きな企業はもちろん、個人も利用できるキャパシティの広さを誇っています。デザインテンプレートは100以上[1]用意されており、どなたでも簡単に、見栄えの良いECサイトを作れるでしょう。

Shopifyとはどのように利用するのか?

Shopifyを利用するには、アカウントを作成し、管理画面から設定を済ませるだけです。サーバーを用意する必要もありませんし、無料期間も用意されているので手軽に始めることが可能。デザインの変更は「テーマ」から好みのものを選ぶだけでよく、アプリ導入により機能追加もできるため利便性に優れます。

Shopifyの料金プランの種類と特徴

Shopifyの料金プランの種類と特徴
それでは続いて、Shopifyの料金プランの種類と特徴を見ていきましょう。プランは5つ用意されており、それぞれ異なるメリットがあります。Shopifyでプランの選び方に迷っている方は、ご自身に最も適したプランを選ぶための参考としてご覧ください。

利用料金 手数料 利用できる機能 スタッフアカウント おすすめのビジネス規模
ベーシックプラン 33米ドル/月 オンライン:3.4%+ 0円
対面決済:2.7%+ 0円
・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・基本的な項目を押さえたレポート
・最大1,000か所の在庫ロケーション
2人分 個人事業主・小規模ビジネス
スタンダードプラン 92米ドル/月 オンライン:3.3%+ 0円
対面決済:2.5%+ 0円
・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・プロフェッショナルレポート
・最大1,000か所の在庫ロケーション
5人分 小規模ビジネス
プレミアムプラン 399米ドル/月 オンライン:3.25%+ 0円
対面決済:2.4%+ 0円
・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・カスタムレポートビルダー
・最大1,000か所の在庫ロケーション
・外部サービスの計算済み配送料表示
・関税と輸入税の計算機能
15人分 中規模ビジネス、大規模ビジネス
Shopify Liteプラン 公式サイトに記載なし オンライン:3.4%+ 0円
対面決済:2.7%+ 0円
・POSと購入ボタンの販売チャネル
・分析、財務、商品分析レポート
1人分 ブログでの商品販売
Shopify plusプラン 2,000米ドル/月~ 公式サイトに記載なし ・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・専用アプリへのアクセス
・チェックアウトのカスタマイズ機能
・APIコールのサポート
・追加ストアと開発ストアのサポート
・Avalara AvaTaxによる税務サービスへの統合
無制限 大規模ビジネス

ベーシックプラン

ベーシックプランはShopifyにおいて最も人気のプランで、ECサイト運営に必要な機能がひととおりそろっていながら、リーズナブルな料金で利用できることが魅力です。

ベーシックプラン
利用料金 33米ドル/月
手数料 オンライン:3.4%+ 0円
対面決済:2.7%+ 0円
利用できる機能 ・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・基本的な項目を押さえたレポート
・最大1,000か所の在庫ロケーション
スタッフアカウント 2人分
おすすめのビジネス規模 個人事業主・小規模ビジネス

出典:Shopify:Shopifyの料金プラン
https://www.shopify.com/jp/pricing/

スタンダードプラン

スタンダードプランはベーシックプランとは違い、より詳細なレポート機能が利用できることが特徴。また料金は高くなりますが、より本格的にECサイトを運営していきたいと思われている方におすすめです。

スタンダードプラン
利用料金 92米ドル/月
手数料 オンライン:3.3%+ 0円
対面決済:2.5%+ 0円
利用できる機能 ・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・プロフェッショナルレポート
・最大1,000か所の在庫ロケーション
スタッフアカウント 5人分
おすすめのビジネス規模 小規模ビジネス

出典:Shopify:Shopifyの料金プラン
https://www.shopify.com/jp/pricing/

プレミアムプラン

Shopifyの利用料金と手数料において、最も費用対効果が高いと考えられるのがプレミアムプランです。利用料金は高くなりますが機能が充実しており、手数料はShopifyのプランの中でも最安です。

プレミアムプラン
利用料金 399米ドル/月
手数料 オンライン:3.25%+ 0円
対面決済:2.4%+ 0円
利用できる機能 ・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・カスタムレポートビルダー
・最大1,000か所の在庫ロケーション
・外部サービスの計算済み配送料表示
・関税と輸入税の計算機能
スタッフアカウント 15人分
おすすめのビジネス規模 中規模ビジネス、大規模ビジネス

出典:Shopify:Shopifyの料金プラン
https://www.shopify.com/jp/pricing/

Shopify Liteプラン

Shopify Liteプランはオンラインストアを持たない方向けのプランです。個人のウェブサイトやブログで商品を販売したい場合に便利でしょう。レポート機能はShopifyの標準機能が使用できるので、販売状況の分析も行えます。

Shopify Liteプラン
利用料金 公式サイトに記載なし
手数料 オンライン:3.4%+ 0円
対面決済:2.7%+ 0円
利用できる機能 ・POSと購入ボタンの販売チャネル
・分析、財務、商品分析レポート
スタッフアカウント 1人分
おすすめのビジネス規模 ブログでの商品販売

出典:Shopify:Shopify Liteプラン
https://help.shopify.com/ja/manual/intro-to-shopify/pricing-plans/plans-features/shopify-lite-plan#lite-plan-features

Shopify plusプラン

Shopify plusプランは利用料金が一気に上がりますが、ビジネスを拡大させるためのさまざまな機能を備えるプランです。ひとつのプラットフォームで多数のチャネルを展開できるため、実店舗からリテール、B2Bにまで対応します。

Shopify plusプラン
利用料金 2,000米ドル/月~
手数料 公式サイトに記載なし
利用できる機能 ・ストア作成から配送、決済などECサイト運営に必要な基本的な機能
・専用アプリへのアクセス
・チェックアウトのカスタマイズ機能
・APIコールのサポート
・追加ストアと開発ストアのサポート
・Avalara AvaTaxによる税務サービスへの統合
スタッフアカウント 無制限
おすすめのビジネス規模 大規模ビジネス

出典:Shopify:Shopifyの料金プラン
https://www.shopify.com/jp/pricing/

出典:Shopify:Shopify Plus
https://help.shopify.com/ja/manual/intro-to-shopify/pricing-plans/plans-features/shopify-plus-plan

Shopifyが選ばれる理由

Shopifyが選ばれる理由
世界中のさまざまな国で選ばれているShopify。ECプラットフォームにはさまざまなサービスがありますが、なぜこれほどまでにShopifyが選ばれているのか?考えられる5つの理由をご紹介します。

低コストで利用できる

まずは低コストで利用できることが理由としてあげられます。ベーシックプランであれば1カ月あたり33米ドルでECサイトの運営が可能。基本的な機能はそろっているため、低コストでECサイトを運営したいと考えている個人事業主の方でも利用しやすい料金設定です。

制作会社によって金額に幅はありますが、大規模ビジネス向けのECサイト構築は100~500万円ほど必要なケースも多々あるため、Shopifyはさまざまな利用者にとって、低コストで利用できるECサイトプラットフォームといえます。

運用がしやすい

運用しやすいこともShopifyが選ばれる理由のひとつです。基本的な機能はシンプルであるものの、アプリとの連携によりカスタマイズが可能で、自社に適したシステムへと変えやすくなっています。「使いやすさ」を重視するなら、Shopifyを選ぶことで満足のいく運用が実現するはずです。

集客に強い

集客に強い
Shopifyがなぜ選ばれるのか、その疑問に対する答えは「集客力の強さ」であるとも言えます。Shopifyはマルチチャネルプラットフォームであり、さまざまなSNSやアプリと連携しやすいためです。

たとえばAmazonやeBay、楽天市場に加え、Facebook、Instagram、TikTokなどのSNSとも連携できるため、販売経路が豊富です。入り口が多ければコンバージョンの機会はさらに増えるでしょう。

越境ECに挑戦しやすい

Shopifyがなぜ選ばれるのかという理由として、越境ECに挑戦しやすいこともひとつです。Shopifyは多言語・他通貨・海外発送サービスなどの越境ECにも対応しており、より幅広い販路を狙えることも理由のひとつでしょう。

Shopifyの料金プランの選び方

Shopifyの料金プランの選び方
Shopifyには

  • ベーシックプラン
  • スタンダードプラン
  • プレミアムプラン
  • Shopify Liteプラン
  • Shopify plusプラン

と5つの料金プランがあるため、どのプランを選ぶべきか迷う方も少なくありません。Shopifyのプランの選び方において、どのような点を重視するべきなのかご紹介します。

手数料・月額費用で選ぶ

まずは手数料や月額費用で選ぶ方法があります。手数料はプレミアムプランが最も抑えられていますが、月額料金は最も高額です。その反対の仕組みであるのがベーシックプランです。

Shopifyでは月額料金と手数料の金額が反比例します。手数料と月額料金をてんびんにかけて予想される利益を算出し、最も採算が合うと考えられるところを選んでください。

必要な機能で選ぶ

Shopifyの料金プランの選び方として、必要な機能で選ぶ方法もあります。たとえばスタンダードプランでは、ベーシックプランにはないプロフェッショナルレポートが利用可能です。さらにプレミアムプランなら、関税と輸入税の計算機能があり、越境ECに挑戦したい方に適します。

ご自身にとってどのような機能が必要であるかを洗い出し、その必要性を満たしてくれるプランを選べば、ECサイトプラットフォームとして過不足のないものとなるでしょう。

Shopifyを利用する際の注意点

Shopifyを利用する際の注意点
Shopifyの特徴やなぜ選ばれるのかとの理由について解説してきました。魅力の多いShopifyですが、利用する際の注意点もあります。最後にShopifyを利用する前に知っておきたい2つの注意点について見ていきましょう。

物流・発送業務には知識と経験が必要

まずShopifyで物流・発送業務を行うには、知識と経験が必要になることです。物流・発送業務では「商品を遅延なく、完全な状態で顧客に届ける」ことが達成されなければなりません。在庫管理から注文者情報の管理、商品の梱包、発送手配など、さまざまな業務を滞りなく行ってこそその目的が達成されます。

知識と経験がなければ、スケジュールどおりに発送が行えず、遅延が生じることもあるでしょう。Shopifyで越境ECを行おうと考えているなら、なおさら注意するべきポイントです。

情報を読み取るために英語の知識が必要

Shopifyから発信される情報には英語記述のものが多く、アプリでも英語のみで配信されているものが少なくありません。そのため情報を読み取るため、英語の知識が必要となることも知っておいてください。

特に詳細な情報であるほど英語のみであることが多いため、ある程度英語が読めた方がより理解が深まるかもしれません。

Shopifyとはコスト面・機能面の両方で使い勝手良いプラットフォーム

Shopifyとはコスト面・機能面の両方で使い勝手良いプラットフォーム
Shopifyの特徴やなぜ選ばれるのか、その理由について解説しました。Shopifyの利用料金と手数料はプランによって違い、プランの選び方が難しいところではあります。しかしコスト面・機能面の両方において利用しやすいECサイトプラットフォームです。適切にプランを選べば、事業・販路拡大が狙えることは間違いないでしょう。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。