【セミナーレポート】EC運営の基本!WEBマーケティング戦略と消費者ニーズを意識した物流運営

2022.02.27セミナー・展示会レポート
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2021年9月15日、都内に複数の物流拠点を持ち、年間100万個以上の宅配出荷を請け負う「物流のプロ」でありながら
1,000社以上のデジタルマーケティングを支援してきたディーエムソリューションズ株式会社
【EC運営の基本!WEBマーケティング戦略と消費者ニーズを意識した物流運営】
というテーマのオンラインセミナーを開催いたしました。

ディーエムソリューションズ株式会社 概要

新型コロナウィルスの影響により、消費者は実店舗ではなく、オンラインストアで商品を購入する機会が増えております。
今後もこの流れは続くことが予想され、EC業界へ参入を検討している企業も多いのではないでしょうか。

    また、EC運営では下記のような声もよく聞かれます。

  • 多岐にわたる集客手法があり予算内でどのような集客を行えばいいか難しい
  • 顧客満足度を高めるために梱包や配送方法を見直したいが物流の知識が乏しく難しい

今回のセミナーでは、このようなお悩みを解決するノウハウが満載でした。
弊社マーケティング室 室長の角田とデジタルマーケティング事業部の三石が、
「EC運営の基本であるWEBマーケティング戦略」や「消費者ニーズを意識した物流運営の方法」について解説したセミナーをレポートいたします。

【第1章】(概要)EC通販の市場規模

第1章は弊社マーケティング室 室長角田が講師を務め、EC市場の概要について解説させていただきました。

角田 和樹
ディーエムソリューションズ株式会社
マーケティング室 室長

2010年ディーエムソリューションズ入社。
ダイレクトメール事業部に加わり営業を担当し、2016年ダイレクトメールとWEBマーケティングの両方の営業を兼任。
2020年現在のマーケティング室の室長となり、物流部門のサービス構築から会社全般の広告を統括している。通販エキスパート検定1級を取得。

1世帯あたりのサービス支出の年間使用額

実は過去数年間で、ほとんど支出金額に変化がありません。

こちらはECサイト、実店舗に関係なく総合で消費した支出金額になります。
しかし、近年ECサイトで購入するユーザーが増加傾向にあります。

BtoC ECの市場規模、EC化率

まずはBtoC EC の市場規模、EC化率になります。

ご覧の通り、過去10年間で大きく成長していることがご覧いただけます。
EC化率については約2.4倍市場規模は約2.5 倍になります。
ECの市場規模は大幅に拡大していることがわかります。

コロナ禍におけるEC利用者の増加

コロナ禍におけるEC利用者の増加についてです。

店舗での買い物は51.9%減っているのですが、Amazonや楽天などのECサイトでは24.5%伸びております。
いわゆる、巣籠需要というものでネットショッピング利用者が増加しています。

世間のECに関する動きのまとめ

これまでのお話を整理すると、下記の通りになりEC事業の参入は大きなビジネスチャンスということが言えます。

  • 1世帯あたりの消費に大きな変化はない
  • 過去10年間でBtoC のEC 化率は約2.4倍、市場規模は約2.5倍に増加
  • 店頭で購入せず、ECでショッピングを行うユーザーが年々増加傾向である

しかしながらEC事業に参入する際の大きな障壁があります。
それは、市場規模が拡大しそれに比例して、出店者数も増えているということです。

ShopifyとBASEの国内流通額と店舗数の推移

shopifyとBASEの国内流通額と出店数の推移についてお話をします。

■2020年の数値

  • Shopify
    国内流通額:前年比325%
    店舗数:前年比228%
  • BASE
    国内流通額:前年比212%
    店舗数:前年比165%

出店数が大幅に増えている為、ライバルが多いということが言えます。
ライバルとの差別化のためには、マーケティングの強化バックヤード業務の効率化が重要です。

次の章からWEBマーケティング戦略についての話に移りたいと思います。

【第2章】(マーケティング)ECサイトで取り組むべき集客施策

第2章は弊社デジタルマーケティング事業部 三石が講師を務め、ECサイトが取り組むべき集客施策について解説させていただきました

三石 彩絵
ディーエムソリューションズ株式会社
デジタルマーケティング事業部

2017年ディーエムソリューションズに新卒入社。
デジタルマーケティング事業部に加わり営業を経験したあと、営業サポート業務をメインとして業務に当たる。
直近では自社マーケティングに携わりウェビナー運営を統括。

【第2章】(マーケティング)ECサイトで取り組むべき集客施策

本章では、ECサイトで売上を増やすために必要なことを理解していただくことがゴールです。
先に結論をお伝えしてしまうと、大きくこの2つを実施していただきたいです!

  1. できるだけたくさんの人にサイトへ訪れてもらう新規顧客の開拓
  2. 一度買ってもらった方にサイト内の同じ商品や他の商品をもう一度買ってもらうリピーター施策

それぞれの施策内容の詳細についてはこのあとご説明いたします。

ECサイトが取り組むべき集客施策

WEBマーケティングにおいてユーザーが購入に至るまでの行動や心理を表したプロセスをご存じでしょうか?
それがこちら、AISCEAS=アイシーズあるいはアイセアスなどと読みます。

  • A=Attention:SNSや広告などでユーザーの目にとまるようにさせる「注意」
  • I=Interest:目に留まったらユーザーはその商品に興味を持つ
  • S=Search:興味をもったら実際に検索エンジンを使って検索
  • C=Comparison:検索してどのような商品かわかったら今度は他にもっといいのないかなと比較
  • E=Examination:ちょっと試しに買ってみようかな・・と検討
  • A=Action:購入
  • S=Share:最近ではSNSが普及してますのでこの商品よかった!などを投稿シェアすることで
    購入者以外のユーザーにも口コミとして広がる

これらのユーザーのフェーズ・顧客層に対してどのように施策を立てていくかを考える必要があります。
たくさんの施策がある中で本日は検索~行動まで幅広く網羅している
SEOをメインに具体的な施策内容についてご説明させていただきます。

SEOとは

SEOはSearch Engine Optimizationの略で日本語では検索エンジン最適化といいます。
Webサイトの内容を検索エンジンに正しく伝え、検索結果において多くのキーワードで上位表示させ、
サイトの露出を狙うための対策をSEO対策といいます。

検索結果というのは、上の図の広告の下にある自然検索での検索結果を表します。
SEO対策を行ない、より多くのキーワードで上位表示させることができれば、
自然検索経由の流入数を増やすことができます。

そんなSEO対策の中にもいくつか施策があります。

  • テクニカルSEO(内部施策)
    ⇒一般ユーザーさんからすればあまり目にすることはないサイトの内部を最適化する施策
    ⇒ブログやコラムといった記事コンテンツを展開していくコンテンツマーケティング施策
  • リンク構築、通称外部施策
    ⇒自社サイトとは別のサイトに自社サイトのリンクを貼ることでサイトに来てもらう施策

Googleなどの検索エンジンはユーザーが検索した時に
意図したページへすぐアクセスできるよう日々アップデートを繰り返しています。
検索エンジンはそのアップデートした評価基準ですべてのサイトを評価して、
ユーザーが検索したキーワードに対し、どのサイトを上位に表示させるかを決めています。
そのため、まず検索エンジンに対し
サイトが存在していることとその中にあるコンテンツを正しく理解してもらわなければなりません。
そのためにもSEO対策というのは非常に重要な施策といえます。

こちらの図にある通りリスティング広告・SEO対策・リンク構築には
それぞれメリット・デメリットがあります。

  • リスティング広告
    ⇒効果が出るまでの期間:短期間で集客可能(メリット)
    ⇒費用負担:大きい(デメリット)
    ※検索結果画面に広告費をかけて表示させる
  • リンク構築(外部施策)
    ⇒効果が出るまでの期間:時間がかかる(デメリット)
    ⇒費用負担:大きい(デメリット)
    ※外注をすると構築したリンクの維持とその本数に応じて費用がかかってしまうため推奨していません
  • SEO対策(内部施策とコンテンツマーケティング)
    ⇒効果が出るまでの期間:施策後3カ月~半年以上(デメリット)
    ⇒費用負担:少ない(メリット)
    ※検索エンジンにサイトの内容を伝えるのに時間がかかる

上記の通り、内部施策とコンテンツマーケティング
効果が出るまでに時間はかかりますが、一度検索エンジンに評価をされるとその評価が続きますので
費用をかけずとも上位表示を維持することができるので、費用対効果が高い施策として推奨しています。
本日は、内部施策とコンテンツマーケティングをECサイトでやるべき二大戦略としてご説明していきます。

ECサイトにおけるSEOの二大戦略

内部施策とコンテンツマーケティングの具体的な内容に入る前に
ざっと概要について理解するためにこの図をご覧ください。

左側のような多品目のECサイトでは、カテゴリページや商品ページをこのような階層構造にすることで
それぞれのページを検索キーワードの受け皿にすることができます。
一方で右側の単品のECサイトでは、カテゴリが複数にならないことから
カテゴリページの制作が出来ず、TOPページの直下に個別の商品ページが掲載されることになります。
よってここでは「マヌカハニー 通販」での検索ではサイトのTOPページへ誘導し、
商品名での検索に対しては商品ページを当てる程度のキーワード対策しかできず、
多品目ECサイトに比べ、ターゲットキーワードが少なくなります。

それを補うために、オウンドメディアを立ちあげ「〇〇とは」といったHowto系の記事を作成します。
例えばオウンドメディアにこちらに記載している「マヌカハニーとは」といったキーワードで集客し、
商品ページへの導線を設置することで送客を促します。

▼マヌカハニーオウンドメディア

内部施策

内部施策におけるターゲットキーワード

サードパーティーツールのAhrefsからとってきた
ZOZOTOWNの「アウター/コート」カテゴリにおける上位表示キーワードの一例です。
ZOZOTOWNは下記のキーワードで総じて上位表示しています。

  • 大分類キーワードとなる「メンズ コート」
  • 中分類キーワードとなる「メンズ トレンチコート」
  • 細分類キーワードとなる色などの掛け合わせ「トレンチコート メンズ ネイビー」

ここでポイントとなるのはそれぞれ関連するキーワードにも関わらず、個別ページがそれぞれ上位表示していることです。

内部施策の実施(個別ページ化)

個別ページで上位表示させるためには、このように各カテゴリページを設けて
キーワードで狙うページを明確にする必要があります。

この構造を例にとると

大分類カテゴリ:「メンズ アウター」ページ
⇒その配下に中分類カテゴリ:「トレンチコート」
⇒⇒更にその配下に細分類カテゴリ:「色、サイズ」

このように掛け合わせごとに一覧ページを設けることにより、検索キーワードの受け皿にすることができるので
それぞれのページごとにキーワード対策が可能となります。
またこういった構造にすることで、
上位階層にあたる大分類や中分類といったカテゴリページの評価を上げることも可能となります。
こちらのスライドでいうと「トレンチコート」という親ディレクトリの配下に
トレンチコートネイビートレンチコートMなどのページを追加したり更新することで、
トレンチコートのディレクトリは情報量が豊富で、非常に重要なページだと、
検索エンジンに認識してもらうことができます。

内部施策の実施(パンくずリストの作成)

しかし、ECサイトの仕様によっては、先ほど例として提示させていただいたような
キレイなピラミッド構造で階層を作ることが難しい場合が往々にしてあります。
そのような時はこちらの画像のようにパンくずリストで代用しましょう。

パンくずリストを作成することで下記の効果が期待できます。

  1. サイト構造を検索エンジンに伝えることができる
  2. 内部リンクによりカテゴリページのSEO強化に繋がる
  3. パンくずリストを構造化することにより、検索結果にも表示されて
    クリック率の改善に繋がる

パンくずリストの最適化も重要なSEO施策となりますのでぜひ実施してみてください。

必要な内部施策(コンテンツ強化)

続いては各ページ内のコンテンツ強化です。
オウンドメディアなどのHowtoコンテンツではなく、各カテゴリページや個別商品ページの強化施策となります。
例えば、商品点数が多く、さらに基本的なSEOの実装により高く評価されている大規模なサイトが競合にいた場合、
このようなサイトに打ち勝つには、
SEOに最適な構造を構築するだけでは、その競合より上位に表示させることは難しいため
カテゴリページや個別商品ページに基本情報と併せて、
こちらに例として記載しているような独自のコンテンツを入れることをお勧めします。

  • カテゴリページ
    ・人気ランキング/おすすめ商品
    ・関連カテゴリへの誘導リンク
    ・カテゴリ毎の商品レビュー
  • 個別商品ページ
    ・メーカー説明文以外のオリジナル説明文
    ・商品レビュー/お客様の声
    ・商品毎のFAQ

お客様の声などは独自性を出しやすいですし、
検討から購買に至る転換率が上がりやすいので、是非トライしてみてください。

コンテンツマーケティング

二大戦略のふたつめコンテンツマーケティングについても見ていきます。

そもそもECサイトにおけるコンテンツマーケティングは、「マヌカハニーとは」など商品にまつわる様々な情報を掲載することで
ユーザーにこのサイトの商品なら買ってみてもいいかなと思わせる
つまり信頼性を高めるために実施します。
まだ商品の購入は決めていないけど商品に興味は持っているというお客様へアプローチすることができます。
次から実例として弊社で運営しているECサイトで実施している、コンテンツマーケティングについてご紹介します。

弊社運営ECサイト「BeeMe」での実施例

冒頭でもご紹介しましたが、
弊社ではBeeMeというマヌカハニーのECサイトを運営しています。

マヌカハニーははちみつで食品になります。
そこで重要なのは先ほども申し上げました、ユーザーにとって安全性や信頼を高めるための情報になりますので
これらの情報を補填するためのコンテンツをこの「お役立ちコラム」にて配信しております。

実際に掲載している記事を少しですが、ご紹介します。

マヌカハニーに関する基礎知識についての記事や
マヌカハニーの食べ方・使い方など注意点に関する記事を掲載しています。

下記左の「マヌカハニーは冷蔵庫に入れても大丈夫?保存方法や賞味期限について」の記事は

「マヌカハニー賞味期限」と「マヌカハニー保存方法」で、どちらも検索結果1ページ目に表示されていて、上位表示に成功しています。
※2021年9月現在

ECサイトのコンテンツマーケティングで注意すること

このようなコンテンツマーケティングをするにあたって
注意していただきたいことがあります。

それが「YMYL」です。

YMYL=Your Money or Your Life
直訳すると「あなたのお金と人生」という意味です。

ECサイトのようなWebサイト上で「もの」や「サービス」を購入したり、決済を行うページがYMYLに該当します。
その他にも、年金や保険・ローンなど金融情報を扱うページや医療・法律の情報を扱うページなども該当します。
このYMYLという指標は検索エンジンで非常に厳しく評価をされており、ただ闇雲にコンテンツを作成するのではなく、いくつか注意しなければいけないことがあります。

大きくこの3つになります。

    1. コンテンツの量と質

定期的なコンテンツ更新により情報量を担保しユーザーからの信頼性を高める内容にします。
コピーコンテンツをはじめとして、品質が低いとみなされたコンテンツは掲載順位下がるので要注意です。

    1. コンテンツの正しさ

専門性のあるコンテンツの場合は特に注意が必要です。
その記事は誰が書いたのか著者情報を記載し、情報の引用元を公的機関に絞り対策するようにしましょう。

    1. ユーザーの求めている内容

不確かで曖昧な情報や情報量が多すぎるとユーザーにとって不利益になります。
検索したキーワードに見合ったコンテンツであるかどうか、それがユーザーの求めている内容かが非常に重要となります。

以上3点に注意してコンテンツマーケティングを実施して
サイトに集客させていきましょう。

弊社で実際に実施している集客施策について

ご紹介したSEOやコンテンツマーケティング以外に
新規顧客の開拓のための施策とリピーターを獲得するために実施している施策をお話させていただきます。

実際に弊社で実施している施策(新規顧客の開拓 ~BeeMe~)

初回限定キャンペーンの実施

先ほどもご紹介したBeeMeにおいてはマヌカハニーを初めて購入される方限定でキャンペーン価格にて提供をしております。
お試し品や初回限定サービスを提供することで、一回買ってみようかなと行動に移す可能性が高くなります。
この初回限定キャンペーンについては、バナーと専用LPを作成し、あわせて広告施策も行うことで集客しております。
バナーも1種類のみ作成するのではなく複数のデザインを作成して
ABテストをしながら運用するとより効果的なのでおすすめします。

(PR施策)インフルエンサーマーケティング

PR施策のひとつであるインフルエンサーマーケティングも実施しています。
TwitterやInstagram等で情報を発信してくれるインフルエンサーさんにお手伝いいただき、商品の良いところを発信していただくこともあります。

レビュー/クチコミ施策

こちらは先ほどご紹介したAISCEASShareにあたるレビュー施策です。
弊社のサイトでは商品ページに、購入者が商品の感想を投稿できるレビュー機能を実装しており、
商品ページへ遷移したユーザーが、その商品を購入した人がどう感じたのか確認してから購入することができます。
こうすることで購入者も安心して商品を購入することが可能です。
特に初めて商品を買うお客様は、どのような商品なのかレビューやクチコミを見てから判断する方が多いので、新規顧客獲得に有効な施策といえます。
ただ、わざわざレビューを書くのはユーザーにとっては非常にハードルが高いことなので、書き込むことでメリットを感じてもらえるようにしています。
例えばレビューを記入すると500円オフのようなクーポンをプレゼントするキャンペーンなどを実施することでレビューを増やして、再購入してもらえるような取り組みをしています。

実際に弊社で実施している施策(リピーター施策 ~BeeMe~)

BeeMeでは「RepeatBeeme」と題してマヌカハニーの定期購入プランも用意しております。
初回購入のハードルを下げるために特別オファとして通常価格の半額で提供し、継続特典として関連商品をプレゼントするなど、一度きりの購入で終わらず何度も何度も買っていただけるように工夫をしています。
さらに、定期通販は商材にもよりますがある程度購入者リストが増えてきたら
比較的少ない予算で運用ができるため、利益の出やすい施策とも言われています。

実際に弊社で実施している施策(新規顧客の開拓&リピーター施策 ~DESTINO~)

リピーター施策の一環としてDM送付同梱チラシ施策があります。
BeeMeで新規購入いただいたお客様に届ける商品の中に定期購入のチラシを入れて案内したり
初回購入から期間があいているお客様に対してDMを送って再購入を促したりしています。

また、最近になって新たな単品通販商品としてDESTINOというファンデーションの販売も開始しました。
販売開始して間もない商品の場合、まずお客様に知ってもらう必要があります。
そのため、先ほどBeeMeでご紹介した広告施策と併せて
BeeMeを購入いただいたお客様にお届けする商品の中にDESTINOのチラシを同梱し集客しています。
さらに、DESTINOも定期購入を用意しているため
初回の単品購入で動きが無いお客様に対し、定期購入を訴求するDMを送付しています。ここでも申し込み特典を付けておりお客様に魅力的に感じていただけるよう案内しています。

ダイレクトメールのデザイン作成や発送の代行も
弊社では行なっておりますので、ご興味のある方はぜひお声がけください。
このように、弊社ではSEOや広告などのWEB施策のみならず
DMなどのリアル媒体も併せて少しでも売上を増やせるよう日々努力をしています。
みなさまのECサイトにおいてもぜひ参考にしていただますと幸いです。

※DM発送代行のお問い合わせはこちらから

まとめ

ECサイトが取り組むべき集客施策について改めてこちらにまとめております。

ECサイトの集客にはユーザーが購入に至るまでの
行動・心理プロセスを幅広くカバーできるSEO施策がおすすめ!

  1. 内部施策
    ・サイト構造を検索エンジンに正しく伝えられる構造(階層構造)にする
    ・ターゲットキーワードを意識したサイト作り・コンテンツ作成をする
  2. コンテンツマーケティング
    ・「正確性」「信頼性」を意識したコンテンツを作成する
    ・定期的にコンテンツを更新する
    ・すでにあるコンテンツをそのままにせず、情報の追記や修正をする
    ・ユーザーが求めている内容のコンテンツを作成する

ECサイトの集客にはユーザーが購入に至るまでの行動・心理プロセスを幅広くカバーできるSEO施策がおすすめだということをご説明しました。
そしてECサイトの二大SEO戦略として、検索エンジンに正しく評価してもらうための土台作りである内部施策と
幅広いキーワードでユーザーの取りこぼしを防ぐコンテンツマーケティングを挙げました。
そのほかにもSNSの活用や広告運用、DM送付など取り組むべき施策は多種多様にありますので、
皆さまの運営している、もしくはこれから立ち上げるECサイトの商材やターゲット層、予算に適した施策を実施してみてください。

【第3章】(物流)消費者ニーズを意識した物流運営のポイント

第1章の解説をした角田に戻りまして、消費者ニーズを意識した物流運営のポイントを解説いたしました。

商品注文から発送までの一連の流れ

まずECにおける、商品の仕入れから消費者までの流れをご紹介します。

  1. EC事業者:仕入れ先に商品を発注し倉庫へ入庫
  2. 倉庫:入庫検品を行い商品保管
  3. 消費者:ECサイトを通し商品を購入
  4. EC事業者:商品の受注情報から倉庫へ出荷指示を出す
  5. 倉庫:ピッキング作業、商品を梱包、納品書や伝票を出力⇒段ボール完成⇒宅配会社へ引き渡し
  6. 宅配会社:商品をお届け

倉庫会社へ依頼していれば出荷指示から先はお任せできますが、
EC事業者様自身で行う場合は、非常に工数がかかる大変な作業になります。
まだECサイトを持っていないという方も今後このようなことがあると認識していただければと思います。

消費者が求める物流要素①

消費者が求める物流要素についてお話をしたいと思います。

ネットショッピングでは、基本的に、価格に関することが重要視されます。
「送料がかからない、安い」の割合も高く、
また、価格には劣りますが、配送スピードを重要していると回答している方も19.7%ほどいらっしゃいます。
Amazonをはじめ、EC事業者の物流に進歩で早く届くの当たり前となっています。
そのため、消費者は基本的にはECの配送は遅くならないという認識があると思います。
数日で届けることは最低限のEC体験の要素で、加えて送料を抑えることにより満足度を向上させることが出来ます。

消費者が求める物流要素②

ECサイトのレビューを見て購入を決める方も多くいらっしゃいます。
つまり、ECレビューで売れ行きが変わります。
いくつか、実際のレビューを抜粋し記載しました。

梱包が丁寧だと商品以上に好感をもってもらえて高評価につなげてもらえる事例がある一方で、配送の品質が低いと当然低評価になりやすく、
最初に申し上げたように、消費者のレビューは売上に大きく影響するために最低限の配送品質は高める必要があります。

消費者が求める物流要素まとめ

  1. 送料を含めた「価格の安さ」を消費者は重要視している
  2. 「梱包状態」・「配送スピード」などの配送品質は消費者の評価に繋がる

EC運営者にとって消費者が商品を受け取るまでの理想の物流を意識し、体制を作ることが重要です。

消費者にとって満足をしてもらえる物流を目指すために

消費者にとって満足をしてもらえる物流を目指すための2つのポイントがあります。

  1. WMSの導入
  2. 物流から逆算した業務設計

それぞれの詳細を説明していきます。

WMSの導入

WMSとはWarehouse Management Systemの略となっており、
倉庫管理システムのことです。
それは、下記のような物流に関わる業務を管理し、物流の品質を高めることが出来るシステムとなっております。

  • 入荷管理
  • 在庫管理
  • 伝票発行
  • 出荷管理

これらは一部の項目ではありますが、
様々な便利な機能がついており、EC市場加熱とともに、システムもどんどん整備されていっています。

続いて、WMSが無いとどんなことが起きるかを記載しました。

WMSが無い出荷作業例

  1. 注文管理システムCSVを出力
  2. 佐川伝票発行システムへアップロード
  3. 管理画面上の伝票を見ながら梱包作業
    ‐商品のピッキング
    -在庫管理情報の更新
  4. 納品書を一枚毎に出力
  5. 梱包後に伝票を貼る

以上のように多くの工程を目見で行う場合にはヒューマンエラーが起こりやすく、
受注から出荷までに時間的コストもかかり効率が悪いということが言えます。

WMSの導入 ~WMS導入によって期待できる5つの効果~

  1. 作業ミスの防止
    バーコードによる商品管理で商品の取り間違いが防げる
  2. 作業標準化
    ロケーション管理(各商品の保管場所に住所を付けて保管すること)によって
    商品名や保管場所を覚える必要がなく、人材育成の時間も短縮可能になる
  3. 在庫状況の正確な管理
    バーコードによる出荷管理によりリアルタイムに正確な在庫数を把握することが可能になる
  4. コスト削減
    人が必要な手間を削減し人員の削減、また作業を標準化することで人件費の安いアルバイトも大きな戦力となる
  5. 出荷スピードの向上
    出荷までの作業を簡略化できるため出荷までの作業スピードを各段に上げることができる

WMSの導入 ~WMSの導入の注意点~

導入にあたり、コストがかかるデメリットはあり、自社で採用するとかなり大変です。

  1. 設備投資をする費用がかかる
  2. 人材の育成に時間がかかる

しかし、WMSを導入している配送代行業者を利用することで、低コストでシステムを利用することが可能となります。
代行業者を選定する際は、システムの利用可否も事前に確認することをおすすめします。

物流から逆算した業務設計

間口を広げていく販売戦略もあるかと思います。

間口を広げると、様々な方に購入してもらえるチャンスが広がります。
しかし、それを行ってしまうと、管理が煩雑になり、一つ一つの作業や業務がおろそかになり、
結果として、ミスを招くこともあります。
物流オペレーションをシンプルにして、ミスが起きる原因を少なくすることも重要だと言えます。
物流オペレーションをスムーズにするべきポイントはこちらです。

  1. イレギュラー対応を減らす
    のし対応、タイミングが違う同じ購入者の注文を同梱させる
    ⇒イレギュラーな対応は出来る限り避ける。
  2. 商品サイズ展開を抑える
    商品が小さいものや、大きすぎるものなど、様々ななものに対応することによって、保管方法が変わったりしてしまいます。
    出来る限りサイズ展開を抑えることがポイントです。
  3. 配送方法を増やしすぎない
    ゆうパケットやネコポス、佐川急便などすべての配送方法を選択できるようにすることは
    システムをつなげるにしても煩雑になり、出荷業務や管理が非常に煩雑になります。
    まずは選択肢を抑え、出来る限りオペレーションをシンプルにすることが重要となります。

オペレーションをシンプルにすることで下記の効果が期待できます。

  • 作業スピードが向上
  • 梱包の品質も安定

コスト削減(人件費)と梱包が安定することにより、顧客満足度向上を実現します。
※段ボールや緩衝材の資材の種類も減り大量購入ができるようになるため、
資材のコストも下げることもできます。

物流から逆算した業務設計  ~宅配便の再配達問題~

宅配便の再配達問題は、ニュースなどで見たことがあると思います。

国土交通省のアンケートによると、
9割以上が再配達に関して問題と感じているという結果が出ております。

再配達を避ける為のオプションは3点あります。

  • 時間指定が可能
  • 自宅以外で受け取ることが出来る
  • ポスト投函が出来る

しかしながら宅配業者毎で出来ることが異なってきます。
こちらはヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の大手3社の簡易的な比較表です。

特徴では、ヤマトさん、日本郵便さんはWEB発送通知が優れていて、LINEで発送方法変更が可能だったりします。
2社は非常に購入者のオプションが多く、好まれる傾向にはあります。
一方で佐川急便さんは、オプションについては実装が遅れてはいますが、発送費用が安価なため、
コストと利便性のバランスで検討されるのがおすすめです。

前のページで上げたいくつかの方法から
再配達問題の解決としてはこちらがおすすめの配送方法です。

  • ヤマト運輸のネコポス
  • 日本郵便のゆうパケット

≪特徴≫

  • ポスト投函の為、自宅に居なくてもいつでも受け取れる
  • 配送コストが安い

しかし、代金引換は使えないため、支払い方法設定には注意が必要です。
配送コストについては、通常宅配便送料は800円~900円に対して300円代で発送することが出来ます。
再配達を気にしなくても良い発送方法は消費者から好まれ、顧客満足度向上とコスト削減を両立する配送方法です。

物流から逆算した業務設計のまとめ

  • シンプルなルールを設計する
    すべての消費者の要望に間口を広げるのではなく、購入者に対しての顧客満足度を追求する
  • 配送方法を想定した商品設計をする
    ・小型の商品であれば、ポスト投函が可能
    ・顧客の満足度も向上させながら、コストダウンが出来る配送方法に注目する

 

売上を上げる為のリソース確保

最後に、売上を上げるためのリソース確保について解説します。
EC運営はとにかくやることが沢山あります。
ご存知の通り、物流業務に加えてフロント業務も遂行しなければならないのです。

フロント業務は、商品企画、ECサイト制作、仕入れ、プロモーションという売上アップに欠かせない業務があります。
バックヤード業務は、在庫管理、配送梱包、配送手配、商品対応と一連の流れがあります。
フロント業務は売上に関わる部分で、EC事業のコア業務とも呼ばれていたりします。
バックヤード業務も非常に重要ですが、オペレーションを整えることが重要です。
フロント業務に集中しながらバックヤード業務を効率化して、リソース確保をすることが求められるのです。

一連のバックエンド業務を外注すると

  • WMSによるシステム連携や出荷作業時間の削減が出来、リソースの確保ができる
  • 適切な配送方法と物流品質の安定⇒顧客満足度向上に繋がる
  • 現状よりもコストダウンができる

これにより、高いレベルでのEC運営を実現ができるのです。

弊社サービスのご紹介

最後に弊社サービスをご紹介させていただきます。

デジタルマーケティング事業部

弊社のデジタルマーケティング事業部では、先ほどご紹介した新規顧客獲得施策のうちのひとつである
Webマーケティングの支援を行っており
中でもSEOやコンテンツマーケティング、広告といった、
検索エンジンで検索をしたときにユーザーの目に留まりやすくするための施策の支援を強みとしております。

    1. BtoB・BtoCを問わない取引実績
      お取引企業様1,000社以上! 契約継続率90%以上!
    2. 自社ECサイトの運営ノウハウ
      弊社では先ほどお伝えした通り、マヌカハニーや化粧品の通販サイトなど
      自社ECも運営しており、新規獲得の施策だけではなく、リピーター獲得の施策においても着実にノウハウを積み上げております。
      ECサイトへ多くの人を呼び込み、購買へ繋げるためのノウハウを実際に自社で実行しお客様に提供しております。

オウンドメディア:デジ研

弊社が運営している「デジ研」というオウンドメディアでは
SEOやコンテンツマーケティングをはじめWEBマーケティングにまつわるお役立ち情報を配信しています。
そこで右側のような「EC奮闘記」も掲載しております。

実際に商品が売れた経緯や、TOPページを改善してみた施策、など様々なコンテンツを用意しておりますので、
お時間のある方はぜひのぞいてみてください。

物流代行サービス「ウルロジ」

弊社では物流代行サービス「ウルロジ」を提供しております。

テーマはうれる基盤づくりをです。
ウルロジはEC事業で欠かせない「物流」をアウトソーシング出来るサービスで
商品入庫から出荷作業まで一連の業務をスムーズに対応いたします。
様々なECサイトとも連携が可能で、最適な物流の仕組みをご提案いたします。
ECのフェーズによってやれることなども変わりますので、EC事業者様に合わせて提案をいたします。

こんな方の物流に関するご相談を承ります。

      • ECをこれから立ち上げようと思っているが物流のことを考えながら進めたい
      • 既に自社で物流を行っているがコスト安く外注できるか知りたい
      • 物流会社に外注をしているが現状と比較してみたい

 

WEBマーケティング、物流業務でお困りごとのある方は下記よりお問い合わせください!

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。