【セミナーレポート】受注処理ロボット(コマースロボ)とフルフィルメントサービスを活用して、繁忙期をミスなく乗り切るEC運営(後編)
2022.02.28セミナー・展示会レポート
2021年1月19日、物流代行サービス「ウルロジ」を提供している弊社(ディーエムソリューションズ株式会社)と
EC専用iPaaS「コマースロボ」を提供している株式会社コマースロボティクスの共同開催で
【受注処理ロボット(コマースロボ)とフルフィルメントサービスを活用して、繁忙期をミスなく乗り切るEC運営とは】
というテーマのオンラインセミナーを開催いたしました。


セミナーレポートを前後編でお届けしています。
今回は後編の第2部:コマースロボによるDtoC課題の解決方法と第3部のまとめに関してご案内いたします。
▼前編はこちらから
【セミナーレポート】EC物流で繁忙期を乗り切るために必要なポイントを徹底解説
目次
【後編:第2部】コマースロボの紹介とDtoC課題の解決(コマースロボティクス)
第2部ではコマースロボティクス社の中嶋様に講師を務めていただき、
実際の受注処理業務から発送フローの説明と、その業務の中で起こりうる課題をコマースロボを使用して解決する方法を解説いただきました。
受注処理とは?
受注処理の範囲は広く、
- 
- 実際に注文を受けて住所不備がないか、購入者からの要望欄に記載されている内容確認
 - 販促施策の反映
 - 在庫状況を確認
 - 顧客の信用状況を確認
 - 売上決済をする
 - 商品発送をするための出荷指示を物流現場へ指示する
 - 配送完了通知
 - 在庫管理
 
 
といった一連の業務プロセスが受注処理に含まれます。
購入から発送までのフロー
購入から発送までのフローの中で
購入者が注文し、注文が確定した後に受注処理業務が発生します。
受注処理対応が済み次第、倉庫現場に出荷指示を出すことになります。
昨今のEC事業の動向
ECへの新規参入が増加し各店舗様でライバル店と差別化しないと売れない状況となっています。
例えば・・・
- 
- 選べるセット
 - まとめ買い割引
 - ギフト対応(ラッピング、メッセージカード、熨斗)
 - 同梱物付与(チラシ・おまけ)
 - 要望対応(備考欄)
 
 
このように、受注処理に手間をかけないければならない状況が生まれています。
※前編では、このような差別化オプションに関しては
自社のキャパを超えて付けないように推奨されていました。
受注処理の課題
- 
- 覚えることが多い
⇒ケース毎に対応するルールを覚えなければならない - 属人的になりやすい
⇒慣れている人しか早く処理できず、その人がいないと進まなくなる
また、教えるのに時間がかかる - 繁忙期に休日出勤、早出、残業が発生する
⇒受注処理に時間を取られ顧客対応が追い付かないため従業員に負担をかける - 出荷遅延が発生する
⇒受注処理が追い付かず倉庫への指示が遅れ当日発送などが出来ない 
 - 覚えることが多い
 
受注処理でミスが起きる要因
- 
- データを手動修正する
⇒配送方法の変更
⇒購入回数に応じておまけ、チラシ等の同梱物を付与する - 処理漏れ
⇒注文備考確認漏れ
⇒入金確認漏れ
⇒出荷指示漏れ - ルールが複雑である
⇒例:AとBをセットで購入していたら○○円割引する
⇒注文商品の購入数によって、ネコポスやゆうパケットなどのポスト便か宅配便を振り分ける 
 - データを手動修正する
 
解決方法

コマースロボのロボット機能で自動処理することで解決できます!
究極の解決方法
何もしない!
何もしなくても自動で倉庫から荷物が発送されて、
発送後 のお客様への連絡も自動処理してくれることが理想です!
しかし、100%自動化するには連携モール・カートや販売 方法により難しいケースが。。。
100%は難しくても80%でも自動化出来れば空いた時間で
顧客対応、販促施策、マーケティング等売上を伸ばす業務 に集中できるようになります。

コマースロボにはロボット機能が内蔵されているので
初期で設定さえしてしまえばほぼ自動化が可能になります。
【質問】角田
ロボットの設定は難しいですか?【回答】中嶋様
ほとんどのショップが使う機能が標準で搭載されており、
機能はボタン一つで有効可能です。
また、各ショップのルールに準じてカスタマイズが可能です。
高度な設定を組む必要がある場合は設定費用がかかりますが、
基本的には標準機能で対応できています。
SHOPIFYとの連携事例

SHOPIFYの場合、代引きの手数料は注文の中には含まれてはいませんが
コマースロボでは購入金額に応じて自動的に加算しています。
SHOPIFYを利用しているEC事業者の場合、ほぼ触らずに出荷まで自動化することが実現できています!
コマースロボ導入メリット

料金表

100件以下であれば無料で利用できるフリープランがあり、利用期間の期限はありません!
操作感を試したいようなライトな利用も可能です。
導入までの流れ

PMS(発注支援システム)
EC業界ではこの要件を満たすシステムが、今までありませんでした。
*オプション機能となります
在庫を多く持つことで起こりうる問題

PMSを活用することで解決

【後編:第3部】まとめ
第3部は弊社角田が講師を務め、本セミナーのまとめを解説させていただきました。
繁忙期を乗り切るための3つのポイント
- 繁忙期の3つのパターンに備える
 - 繁忙期に備える前に見直す
 - 「コマースロボ」の導入を検討する
 
  季節イベント、セール時期、メディアや社会情勢の外部要因があります。
  繁忙期になりうるタイミングを洗い出しておきましょう。
  物流オペレーションを整え、システムの導入を検討することをお勧めします。
  自社のキャパを超えたオペレーションになっていないか、一度見直してみてください。
  顧客のニーズに応えていくことは重要ですが、それによってミスが起きてしまってはマイナスに繋がる場合があります。
  低価格、高品質なサービスだと思います。
  お試ししやすいフリープランもありますので、ご興味のある方は問い合わせてみてください。
【質問】中嶋様:物流のアウトソースを検討する場合は自社で発送していてある程度売上や件数が上がってきたらアウトソースするケースや、
初めからアウトソースするケースなど色々あると思いますが、初めからアウトソースするメリット、デメリットや
どのくらいの規模になると物流をアウトソースしたほうが良いか基準などありますでしょうか?【回答】角田:初めからアウトソーシングするメリットは、
自社物流を作る手間が省けることと、最初から安い発送費で出せることですね。
自社で物流を整えるには、オペレーションの言語化やスタッフの育成、
また、発送をする為の契約周りなど結構工数がかかります。
そこで依頼が出来たら楽になりますし、また安くできるんです。
デメリットとしては、その逆で自前で物流を構築するノウハウを得られないことが一番かもしれませんが、そこは物流倉庫とやり取りしてどのように最適化していくかをしっかりと議論すればいいと思います。
また、自社で発送していてアウトソーシングを検討する場合は、月間200個以上が目安になるかと思います。
20営業日で200個だと一日10個計算です。1つ作るのに10分かかれば一日あたり100分かかります。
毎日だと結構厳しくなってくるかと思います。スタッフも雇うほどの物量でもなく自分でもやるのがつらいという微妙なラインだと思います。
セミナーを聴講して
繁忙期は事前に予測が立てられるもの、突発的に発生するものがあります。
いかに、事前に業務フローを見直し備えておくことができるかが
繁忙期をミスなく乗り切り、顧客満足度を維持することに繋がると理解できました。
システムや物流業務のアウトソーシングは自社のリソースに沿った活用方法をご選択いただくことが
より良いEC運営のカギになってくると思います。
EC物流代行サービスウルロジとは
最後に、弊社のサービスを紹介させていただきます。

弊社の物流サービスは、ウルロジという名称で営業させていただいております。
テーマはウレル基盤づくりをです。
ウルロジはEC事業で欠かせない「物流」をアウトソーシング出来るサービスです。
商品入庫から出荷作業まで一連の業務をスムーズに対応いたします。
様々なECサイトとも連携が可能で、最適な物流の仕組みをご提案いたします。
ECのフェーズによってやれることなども変わりますので、EC事業者様に合わせて提案をいたします。
こんな方の物流に関するご相談を承ります
- ECをこれから立ち上げようと思っているが物流のことを考えながら進めたい
 - 既に自社で物流を行っているがコスト安く外注できるか知りたい
 - 物流会社に外注をしているが現状と比較してみたい
 
是非、お困りのことがある方はこちらよりお問い合わせください!
前後編にわたるセミナーレポートをご覧いただきありがとうございました。
▼前編はこちらから
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