物流や倉庫の拠点選びのポイントとオススメの立地を紹介

2024.03.11物流・フルフィルメント
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【物流拠点の最適解】EC事業の土台となる物流や倉庫の拠点選びのポイントとオススメ立地を紹介

EC事業者にとって重要な課題といえるのが物流コストの削減です。物流コストがかさむと、計画通りに売上がたっても期待している利益を確保できません。このような問題に直面しているEC事業者は多いでしょう。解決策のひとつとして検討したいのが物流拠点の構築です。立地などにこだわることで、物流コストを大幅に削減できる可能性があります。

ここでは、物流拠点の選び方や都内に物流拠点を構えるメリット・デメリットなどを解説しています。物流コストの削減や物流拠点に興味がある方は参考にしてください。

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物流倉庫の拠点の選び方

物流倉庫の拠点の選び方

物流拠点の選択は、EC事業の成否に大きな影響を与えます。さまざまな切り口から分析して、慎重に選ぶことが大切です。選択にあたり意識したい主なポイントとして以下の点があげられます。

【ポイント】

  • 立地
  • サービス
  • 保管条件

上記の中で特に重要といえるのが立地です。需要地や供給地から離れている、または道路、鉄道、空港、海港などの物流インフラが整っていない場合、想定より配送が遅くなる、トラブルの対応に時間がかかるなどが起こりえます。顧客満足度の低下につながり、具体的な損失が生じることもあるため、注意が必要です。

サービスのチェックも欠かせません。物流倉庫ごとに提供されるサービスが異なるためです。まずは、入荷・検品・仕分け・梱包・出荷など、自社のニーズに対応していることを確かめる必要があります。熟練労働者の有無もチェックしておきたいポイントです。経験の浅い労働者が中心だと、ピッキングミスなどのトラブルが起こりやすくなります。内容だけでなく質も評価しておきましょう。

保管条件も確認が必要です。取扱商品とマッチしていないと、利用できないことがあります。たとえば、化粧品を保管する倉庫は、化粧品製造業許可が求められます。生鮮食品などを保管する場合は、冷蔵倉庫や冷凍倉庫が必要になるでしょう。当然ながら、これらの管理に関するノウハウも不可欠です。また、出荷量や在庫量によっても、物流拠点に求める保管条件は異なります。自社が求める保管条件を整理したうえで、物流拠点を選ぶことが大切です。

ただし、サービスと保管条件は取扱商品と密接に関連しているため、意識しなくても自然と確認されることが多いといえます。したがって、物流倉庫を選ぶときは、立地に特に注意が必要です。

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物流や倉庫の拠点には東京がおすすめ!その理由とは?

物流や倉庫の拠点には東京がおすすめ!その理由とは?

ECの物流拠点には、日本経済の中心地であり、国内外の物流ニーズが集中する東京が適しています。ここでは、東京に物流拠点を構えるメリットを紹介します。

納品先と近くコストカットにつながる

東京に物流拠点を構えると、物流コストをカットしやすくなります。このことを理解するため、押さえておきたいのが物流コストの構成比です。日本ロジスティクスシステム協会が発表している「2022年度 物流コスト調査報告書【概要版】」によると、全業種における物流機能別構成比は次のとおりです。

【物流機能別構成比】

  • 輸送費:55.1%
  • 保管費:16.9%
  • その他(包装費・荷役費・物流管理費):28.0%

※その他=包装費・荷役費・物流管理費

日本ロジスティクスシステム協会「2022年度 物流コスト調査報告書【概要版】」

画像引用元:(pdf)日本ロジスティクスシステム協会「2022年度 物流コスト調査報告書【概要版】」
https://www1.logistics.or.jp/Portals/0/resources/Cost/cost_report_20230428.pdf

2分の1以上を輸送費が占めています。ECの納品先は、人口密度の高い地域に集中しやすい傾向があります。代表的な地域としてあげられるのが首都圏です。したがって、東京に物流拠点を構えると、納品先が近くになるため輸送費に加え物流コストを抑えやすくなります。

出典:(pdf)日本ロジスティクスシステム協会「2022年度 物流コスト調査報告書【概要版】」

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在庫状況が把握しやすい

東京に物流拠点を集約すると、在庫状況を把握しやすくなります。すぐに駆け付けられるうえ、1カ所ですべての在庫を確認できるためです。複数の拠点で在庫を管理していると、担当者により管理方法が異なるため、在庫をスムーズに確認できません。在庫状況を正確に把握できないと、在庫がある商品を注文するなどのトラブルが起こり得ます。正確性が高まる点は、東京に物流拠点を集約するメリットといえるでしょう。

また、物流拠点を集約することで、業務効率の改善も狙えます。確認するべき倉庫の数が減少するうえ、在庫関連の問題に1カ所で対処できるためです。EC事業者にとって、メリットの多い取り組みと考えられます。

配送効率の向上を狙える

東京に物流拠点を構えると配送効率の向上も狙えます。東京近郊には、ECの納品先が集中しているためです(一般的に、ECの納品先は人口密度の高い地域に集中します)。したがって、配送リードタイムの短縮を期待できます。お届けまでの時間が短くなると、顧客満足度は向上するでしょう。作業スタッフを確保しやすい点も見逃せません。首都圏は労働人口が多いため、地方の倉庫で問題になりがちな人手不足などの問題は起こりにくいと考えられます。

また、物流拠点の集約により、拠点間の転送作業も不要になります。作業量や物流コストも抑えられる可能性があります。

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都内に物流拠点を構えるデメリット

都内に物流拠点を構えるデメリット

都内に物流拠点を構える際は次の点に注意が必要です。ここからは気を付けたいデメリットを解説します。

コスト負担が高くなる

東京は日本で最も地価が高いエリアです。当然ながら、物流拠点の賃料相場も、他の地域より高いといえます。移転などを検討する場合は、継続的にかかるコストの確認が必要です。また、主要な納品先までの距離が遠くなると、人件費や燃料費が増加するため、想定通りに輸送費を抑えられないことも考えられます。在庫状況を確認しやすい、人員を確保しやすいなど、コストだけで測れないメリットはありますが、事前にシミュレーションをして一連の取り組みを評価しておくことが大切です。

出典:国土交通省「令和5年都道府県地価調査」

出典:株式会社NX総合研究所「不動産情報サービスを使った倉庫市況の分析」

リスク分散ができない

東京に物流拠点を集約すると、災害などの緊急事態に対するリスク分散が難しくなります。物流拠点が災害で被害を受けた事例として能登半島地震が挙げられます。2拠点の大型物流センターが被害を受けました。このケースでは、他の物流センターから代替で出荷を行っています。BCPの観点からは、物流拠点を分散させることが望ましいと言えます。BCPの概要は次のとおりです。

企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
引用:中小企業庁「1.1 BCP(事業継続計画)とは」

平時から複数の物流拠点を運用しておくと、万が一のときにバックアップ体制を素早く構築できます。

出典:物流ニュースLnews「PALTAC/能登半島地震で2拠点の大型物流センター被害」

場所によってリードタイムが長くなる

ECの主要な納品先が東京から離れていると、配送リードタイムは長くなる恐れがあります。必ずしも配送リードタイムを短縮できるわけではありません。生鮮食品などを扱っている場合は、品質に影響するため十分な注意が必要です。物流拠点を変更する前に、詳細な分析、シミュレーションを行っておきましょう。

都内で物流拠点を選択するときのポイント

都内で物流拠点を選択するときのポイント

ここからは、都内で物流拠点を探すときに意識したいポイントを解説します。

災害対策が充実しているか

都内で物流拠点を選択するときは、災害対策をチェックしておきましょう。東京都は、災害リスクが高い地域だからです。地震調査研究推進本部地震調査委員会は、今後30年以内にマグニチュード7クラスの地震が南関東で起きる確率を70%と評価しています。

また、台風やゲリラ豪雨なども毎年のように発生しています。万が一に備えて、耐震性や耐浸水性などに優れた拠点を選んでおくことが大切です。

出典:政府地震調査研究推進本部「首都直下プロ4首都圏の大地震の姿」

アクセスが良いか

東京は、陸路・海路・空路の物流インフラが整っています。ただし、細かな条件はエリアで異なります。主要な幹線道路へアクセスしやすい物流拠点は利便性が高いといえるでしょう。東京港、東京国際空港(羽田空港)、成田空港へのアクセスがよいとさらに便利です。東京国際空港(羽田空港)、成田空港から近い拠点は、国際的な物流拠点にもなりえます。

また、納品先へのアクセスも検討しておきたいポイントです。アクセスが悪いと配送リードタイムが長くなってしまいます。効率よく配送できる立地を選択することが大切です。

狭い土地を効率的に利用できているか

前述のとおり、都内にある物流倉庫の賃料相場は割高です。スペースを高効率で活用している拠点を選ぶと、コストを抑えやすくなります。たとえば、倉庫管理システムを導入して、ロケーション管理を細かく行っている倉庫などが考えられるでしょう。物流倉庫の賃料は、使用面積(保管料)から大きな影響を受けます。大量の在庫を倉庫で保管する場合は、特に意識したいポイントです。

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都内の場合は物流代行もおすすめ

都内の場合は物流代行もおすすめ

都内に物流拠点を構えたい場合は、物流代行の利用もおすすめです。物流代行は、入庫から出庫まで商品お届けに関する一連の業務を代行してくれるサービスといえるでしょう。単に物流業務を代行するだけでなく、業務フロ―の構築や物流業務の最適化を図ってくれる点が魅力です。したがって、コスト削減や業務効率化などを実現しやすくなります。

物流のプロが業務を代行するため、サービス品質の向上につながる点も見逃せません。都内には、最新設備を揃えた物流代行業者が存在します。物流代行について理解を深めたい方は以下の記事を参考にしてください。メリット、デメリット、デメリットの回避策などを詳しく解説しています。

>>物流アウトソーシングで気をつけたいメリット・デメリットとは?

物流拠点は立地で選ぶ

物流拠点は立地で選ぶ

物流拠点を選ぶときは立地に注意が必要です。ECを運営している場合は、納品先が集中しやすい東京都内がおすすめです。物流コストを抑えられる、配送リードタイムを短縮できるなどのメリットを期待できます。都内で物流拠点を探している方は、物流代行業者を候補に加えてみてはいかがでしょうか。自社で物流業務を行うよりも、コスト削減や業務効率化などを図りやすくなります。

物流拠点でお困りの方は、EC・通販の物流代行サービス「ウルロジ」へご相談ください。最新設備を導入した都内3カ所の拠点を用いて、スタートアップから拡張期まで物流業務をサポートしています。

タグ : 物流拠点 物流 立地 倉庫 立地
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。