ペット用品・ペットフードの物流における課題と発送代行業者の選び方

2023.12.14物流・フルフィルメント
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ペット用品・ペットフードの物流における課題と発送代行業者の選び方
ペット用品やペットフードをインターネットで購入する方は多いです。フードがなくなる頃に定期配送したり、近くのペットショップでは販売されていないようなこだわりのペット用品をじっくりインターネットで探したりする方もいます。

ペット用品を取り扱っている業者の中には、商品を発送するにあたり、発送代行業者の利用を検討している方もいるでしょう。そこで、発送代行業者の選び方についておさえておきたいポイントを解説します。

ペット用品・ペットフード物流における課題

ペット用品・ペットフード物流における課題
ペット用品やペットフードの物流では様々な課題を抱えることが多いです。ここでは、代表的な課題を紹介します。

在庫管理のミスによる販売ロスの発生

自社で発送関連の業務を行う際に問題になりやすいのは、在庫管理のミスによる販売ロスです。
特にペットフードは、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯での在庫管理が必要な場合があり、徹底した在庫管理を行わなければなりません。温度管理がうまくいかず販売ロスが発生し、損失につながってしまうケースもあります。

ピッキングミスの発生

ペット用品・ペットフードは種類やサイズが豊富であるためSKU数が多い特徴を持ちます。さらに、BtoCだけでなくBtoBも対応する場合は出荷数が1個~大量と幅があることから、注文に応じて適切に対応しなければなりません。

ヒューマンエラーでピッキングミスが発生し、誤送につながってしまうリスクもあります。

コア業務に専念できない

自社で物流業務を行っている場合、発送に時間を取られてしまいコア業務がおろそかになることがあります。特に注文数が増えるほどこういった悩みを抱えやすいです。

発送代行サービスとは

発送代行サービスとは
ペット用品・ペットフード業界の物流で抱える悩みを解決するのに役立つのが、発送代行サービスです。発送代行サービスとは、商品の管理、梱包、発送などの物流業務を総合的に代行してもらえるサービスのことをいいます。

自社で対応しなければならない作業が少なくなるためミスが減るほか、コア業務に集中しやすくなります。

ペット用品・ペットフードの発送代行サービスを選ぶ際に重視すべきポイント

ペット用品・ペットフードの発送代行サービスを選ぶ際に重視すべきポイント
発送代行サービスを利用したいと考えた場合、どのようなポイントに注目して業者選びをすれば良いのでしょうか。おさえておきたいポイントを解説します。

安心・安全な保管管理体制

保管管理体制を整えているサービスを選択することが重要です。

使用期限・ロット管理

ペットフードは賞味期限が定められているので、適切に使用期限の管理ができる業者を選びましょう。先入れ・先出しを行っている業者を選択すると期限切れのリスクが少なくなります。

また、異物混入などのトラブルが発生した場合、ロット単位で問題が起こることが多いです。ロット管理に対応しているサービスを選びましょう。

温度・湿度管理の徹底

温度・湿度管理が不適切だとペット用品にトラブルが発生したり、賞味期限内でもペットフードの品質が悪くなったりすることがあります。
仮にペットフードの品質が悪化したものを出荷してしまい、ペットの体調不良などにつながると大変です。温度・湿度管理を徹底している業者を選びましょう。

在庫管理

徹底した在庫管理を行うことにより、在庫切れによる販売機会の損失を防げます。また、在庫管理がきちんとできていない業者だと在庫切れでも受注してしまうケースがあるため、注意が必要です。

細やかな事前作業の対応

サンプル品の袋詰めやチラシの同梱など、事前作業に対応してくれるか確認しましょう。

サンプル品の袋詰め

サンプル品の袋詰め
ペットフードやペット用サプリメントのサンプルを提供する場合、サンプル品の袋詰めを行ってくれる発送代行業者を選択すると便利です。

細かい作業になるため自社で行うと人員が必要になり時間もかかりますが、代行で対応できるようになれば従業員の負担も抑えられます。

チラシの同梱

新しく販売するペット関連商品がある場合、チラシを同梱しておくと購入を検討してもらいやすくなります。
ただ例えば、キャットフードのチラシをドッグフードの購入者に同梱しても購入は期待できません。ニーズに合わせたチラシの同梱ができるような柔軟な対応が可能な発送代行業者を選びたいところです。

資材の使用

資材の使用については、オリジナル資材が使用できるか、資材の準備の相談に対応しているか確認しておきましょう。

オリジナル資材が使用できるか

オリジナル資材が使用できるか
お店の名前やロゴが入った紙袋やポリ袋、各種包装資材を使用することにより、商品のブランドイメージが反映できることから、ブランド強化につながります。オリジナル資材を使用したい場合は、対応してもらえるか事前に確認しておかなければなりません。

資材の準備の相談ができるか

発送代行業者が用意している資材を使用する場合は、取り扱っている資材の確認をしましょう。商品に合わせて使用する資材の相談ができるところもあります。

商品サイズに合わせた最適な配送方法の選択

商品サイズによって適した配送方法が変わります。ポスト投函便に対応できるか、配送業者の選択ができるかは重要なポイントです。

ポスト投函便の選択可否

ヤマト運輸の「ネコポス」や、日本郵便の「ゆうパケット」が選択できれば、ポスト投函が可能です。ペット用品の中には非常に小さなものもあれば、大きなものもあります。ペットフードについても、ポストに入るような小さなものもあるでしょう。

ポスト投函ができるものだとユーザーの送料負担を抑えられるほか、不在による再配達リスクもなくなります。特に小さな商品を送ることが多い場合は、ポスト投函便が選択できる業者選びが必須です。

ポスト投函の詳細については以下でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

>>EC物流でポスト投函が可能なネコポス・ゆうパケット徹底比較

配送業者の選択可否

配送業者として、どこを選択できるかも重視しておきたいポイントです。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の特徴を比較してみると、以下の通りです。

配送業者の選択可否

ポスト投函が可能なのはヤマト運輸と日本郵便です。一方で、佐川急便は送料が安いといった特徴もあるため、何を重視するかによって選択すべき配送業者が変わります。
自社に適した配送業者が選択できる発送代行業者を選びましょう。

サービス内容の充実度

提供されているサービスは、選択する配送代行業者によって違いが出やすいポイントです。サービス内容と、その充実度を確認しておきましょう。

商品の対応範囲

対応している商品の範囲は、よく確認が必要です。
特に取り扱っている商品の種類が幅広い場合、すべての商品に対して発送代行を依頼するつもりが一部にしか対応をしてもらえなかったということも考えられるため、注意してください。

実績の有無

実績の有無

お客様にとって大切なペットに関連する商品を発送することになるので、信頼できる業者選びをすることも重要です。できれば、自社の取扱商品と同様の商品の発送代行実績がある業者を選択すると良いでしょう。

コスト削減の可否

提供しているサービスの品質はもちろんのこと、コスト削減が期待できるかも重視したいポイントです。

例えば、倉庫の保管料や作業にかかる人件費など、自社の物流管理にかかる諸費用が発送代行業者を使用することで削減できるか確認してみてください。

物流倉庫の立地

見逃しやすいのが物流倉庫の立地です。立地条件が悪いとお客様に商品が届くまでに時間がかかりやすくなってしまうので、倉庫の利便性の良さを確認しましょう。

発送代行サービス『ウルロジ』のご紹介

発送代行サービス『ウルロジ』のご紹介
本記事を運営しているウルロジでは、ペット用品・ペットフードを取り扱っているEC事業者様向けの発送代行サービスを展開しております。受注・発送業務全般をご依頼いただけるのはもちろんのこと、消費期限やロットの管理、先入れ先出しも行っているので、正確な管理が必要となるペットフードの発送にも対応できます。

詳しくは下記よりサービスサイトをご覧ください。

>>ウルロジの詳細を公式サイトで見る

柔軟に対応できるサービスを選択するのがおすすめ

柔軟に対応できるサービスを選択するのがおすすめ
ペット用品・ペットフードの物流に悩みを抱えていて、発送代行業者の利用を考えている方に向けて、業者選びのポイントを紹介しました。発送代行サービスは単純に発送作業だけではなく、商品の管理を含めた物流全般を依頼できるので、自社で抱えている様々な悩みの解決にもつながるでしょう。

夏休みなどの長期休暇中にペットをお迎えする方も多く、そのタイミングでペット用品・ペットフードの需要が伸びることも多いです。

弊社が提供している発送代行サービス「ウルロジ」では、物流センターを都内に3拠点構えており、急な物流増加にも柔軟に対応可能です。また、流通加工や返品対応、棚卸しなどにも幅広く対応しているので、発送代行サービスの利用を検討している方はぜひご相談ください。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。