インテリア・家具の物流における課題と発送代行業者の選び方

2023.12.14物流・フルフィルメント
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インテリア・家具の物流における課題と発送代行業者の選び方
インテリアや雑貨の発送代行業者選びは非常に重要です。大型家具・小型家具のどちらに該当するのかによっても適した発送代行業者は異なります。

業者選びに失敗してしまうとお客様満足度が下がる可能性もあり、自社の評判が落としてしまう可能性もあります。

では、家具やインテリアの発送代行業者を探すにあたり、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。発送代行サービスの基本や特徴、選ぶ際に重視すべきポイントなどを解説します。

インテリア・雑貨ECの動向

インテリア・雑貨ECの動向
インテリア・雑貨のEC市場は拡大傾向にあります。

令和4年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、22.7兆円(前年20.7兆円、前々年19.3兆円、前年比9.91%増)に拡大しています。また、令和4年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は420.2兆円(前年372.7兆円、前々年334.9兆円、前年比12.8%増)に増加しました。

出典:経済産業省:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002.html

特長としてECであれば、モデルルームがなくてもカラーやサイズのバリエーションをホームページ上で豊富に展示ができること。また、近年は拡張現実(AR)などを駆使して、実際にインテリアや家具を置きたいところに3Dデータを配置することで、完成後のイメージを確認することができます。

これにより、自宅に居ながらお部屋などにぴったりのインテリアが探せます。ECと家具・インテリア業界は相性の良いカテゴリーといえるでしょう。

インテリア・雑貨ECの課題

市場が拡大していて消費者にとっても便利になっている一方で、販売側からすると特に大型家具をはじめとした在庫管理のスペース確保や、長期保存する際の品質管理などフルフィルメントの観点からは課題は多いといえます。

また、雑貨などの小型製品は少量多品種の特徴があることから、作業が複雑化しやすく各商品に合わせた柔軟な対応が必要なのも課題です。これらの課題を解決したうえで事業拡大をねらうにあたり、業務の負担を削減できる発送代行サービスの利用を検討してみるのも一つの方法といえます。

発送代行サービスとは

発送代行サービスとは
発送代行サービスとは、物流業務全般を代行して請け負ってくれるサービスのことをいいます。家具など大型のものと雑貨全般の小型のものでは発送方法が大きく変わり、委託すべき倉庫や会社が変わってくるので、これらの違いを把握しておきましょう。

大型家具・インテリアに向く発送代行サービスの特徴

大型家具・インテリアは宅配便で送るケースもありますが、荷物の大きさによっては車両を手配しなければなりません。また、配達した際にお客様が不在だった場合は、再配達費用をもらうケースがあります。
ヤマト運輸や佐川急便などの配達方法もありますが、160、200サイズなどの大型の発送費を安くできる倉庫は多くありません。

大型家具は場所を大きく取るものの小型の家具に比べる個数が出ないこともあり、保管がメインの倉庫を持っている発送代行サービスが向いているでしょう。

小型家具・インテリアや雑貨に向く発送代行サービスの特徴

小型家具・インテリアや雑貨は、大型家具より多品種になる可能性があります。です。サイズや保管に適した温度なども様々であることから、発送代行サービスを選択する際には豊富な収納方法・設備を用意しているところを選択する必要があります。

商品によって取扱方法も変わってくるため、細かい部分にも対応できる業者を選ぶことが重要です。

例えば、小型家具やインテリア、雑貨はギフト需要も高いため、ラッピングやメッセージカードなどにしっかり対応できる発送代行サービスが向いています。

また、出荷の頻度が高いため、それだけ発送に関する作業ミスのリスクが高まる可能性も考えておかなければなりません。倉庫管理システムを利用して対策を取っているなど、作業ミスを防ぐ取り組みに力を入れている発送代行サービスが向いています。

インテリア・雑貨の発送代行サービスを選ぶ際に重視すべきポイント

インテリア・雑貨の発送代行サービスを選ぶ際に重視すべきポイント
インテリア・雑貨の配送代行サービスを選択する際には、発送する商品に適した業者選びが必要です。
ここでは、小型家具・インテリアや雑貨の発送に向いている代行サービスを選ぶ際に重視したいポイントを紹介していきます。

安心・安全な保管管理体制

小型家具は小さいものということもあり、保管管理体制がきちんとできている業者を選ぶ必要があります。商品によって必要な管理が異なるので、対応力のある業者を選択することが重要です。

使用期限・ロット管理

ほとんどの小型家具・インテリアや雑貨には使用期限が定められていません。ですが、稀に定められているものもあるので、そういったものでも適切に管理できる発送代行業者を選択しましょう。

また、万が一、不良品が出てしまったときのことを考えると、ロット管理できる発送代行業者を選んでおくことをおすすめします。ロット単位で不良品が出てしまった際に回収しやすくなります。

徹底した品質管理

温度や湿度など、適切な品質管理を行っていることは非常に重要です。例えば、木製の家具などは品質期間が長くなった場合、適切な管理が行われていないとカビなどのリスクが高くなってしまいます。

在庫管理

在庫管理
少量多品種になりやすい雑貨類は、特に在庫管理が重要です。正確な在庫管理につなげるためには、システムなどを連携させてリアルタイムでの在庫状況の把握ができている発送代行業者を選択すると良いでしょう。

出荷までの安定性

小型家具・インテリアや雑貨は出荷の機会が多いため、安定した出荷を行っていることも重要なポイントです。ピッキング、梱包、発送などを一元管理できている業者だと安定性が高くなります。

細やかな事前作業の対応

サンプル品の袋詰めやチラシの同梱、ギフト・ラッピング対応の可否などの確認をしておきましょう。これらに細やかに対応してくれるかが重要です。

サンプル品の袋詰め

雑貨などのサンプル品を付ける場合、小さなものが多く、細やかな作業が必要です。こういった作業には対応していない業者もあるため、事前にサンプル品の袋詰めを依頼できるか確認しておくと良いでしょう。

チラシの同梱

チラシの同梱
商品を購入してくれたお客様にチラシを同梱することにより、追加購入が期待できます。例えば、購入商品に関連したおすすめのインテリアや雑貨などを紹介するのも良いでしょう。
チラシの同梱も細かい作業となるため、対応可能か事前に確認が必要です。

ギフト・ラッピング対応の可否

インテリアや各種雑貨類などはギフトとして購入される機会が多いです。そのため、ギフト・ラッピング対応できる業者を選択することは必須といえます。
単純に対応しているかだけではなく、バリエーションや品質も重要です。

資材の使用

資材の対応範囲を確認しておきましょう。場合によっては業者で用意している資材しか使用できないケースもあるため、注意が必要です。

オリジナル資材が使用できるか

オリジナル資材を使用することにより、付加価値を高めることが可能です。特にラッピングで使用する包装資材にはお店のロゴなどが入っているものを選択したいと考えている方が多いでしょう。
ギフト需要の高い商品を取り扱う場合は必須ともいえる条件です。

資材の準備の相談ができるか

発送代行業者に資材を準備してもらいたい場合は、どういった取扱があるのか確認しましょう。
小型家具・インテリアや雑貨は商品によってサイズが細かく異なるケースが多いため、どのようなサイズのダンボールを保有しているのか確認が必要です。

商品サイズに合わせた最適な配送方法の選択

商品サイズに合わせた最適な配送方法の選択
小さな雑貨の場合はポストにお届けできるケースもあります。また、重さによっても適した配送方法が変わるので、最適な配送方法を選択できることも業者選びの重要なポイントです。

ポスト投函便の選択可否

ポスト投函が可能な小型配送であれば、送料を抑えられることに加えて再配達の心配がありません。
取り扱っている雑貨のサイズによっては、ほぼ小型配送で済むようなケースもあるでしょう。ポスト投函便に対応しているか確認しておく必要があります。

小型配送の詳細は以下で紹介しているので、参考にしてみてください。

>>EC物流でポスト投函が可能なネコポス・ゆうパケット徹底比較

配送業者の選択可否

配送業者によってサービスや利便性などが大きく異なります。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の特徴は以下の通りです。

配送業者の選択可否

ヤマト運輸、日本郵便ではポスト投函が可能であるほか、自宅以外でも受け取りができます。特に小さな雑貨を取り扱う場合、ポスト投函が可能な業者を選択できるかはよく確認しておきましょう。

サービス内容の充実度

どのようなサービスを提供しているのかも発送代行業者を比較する際に注目したいポイントといえます。充実度を確認しておきましょう。

返品・棚卸対応の可否

小型家具・インテリアや雑貨は箱なども商品の一部としてとらえられることが多く、商品に問題はなくても箱にトラブルがあると返品につながってしまうことがあります。迅速に返品対応してくれる発送代行業者を選ばなければなりません。
また、多品種を扱っている場合は棚卸しに時間がかかることもあるので、対応してくれる発送代行業者を選んでおくと良いでしょう。

細やかな要望への対応

商品によってラッピングや梱包を変えたいと考えている場合は、それらの要望に対応してくれる業者選びが必要です。要望に細やかに対応してくれる発送代行業者を選択することで他社との差別化もしやすくなります。

運用までの対応速度

小型家具・インテリアや雑貨の分野はトレンドが移り変わりやすく、スピード感のある対応が求められます。そのため、運用までの対応が速い発送代行業者であることも重要なポイントです。

発送代行サービス『ウルロジ』のご紹介


本記事を運営しているウルロジでは、小型家具・インテリアや雑貨を取り扱っているEC事業者様向けの発送代行サービスを展開しております。自社で行うと負担が大きくなりやすい細かい商品の棚卸しや、チラシ同梱なども含めて物流業務をすべて代行可能です。

詳しくは下記のサービスサイトをご覧ください。

>>ウルロジの詳細を公式サイトで見る

対応力の高い代行会社を選ぼう

対応力の高い代行会社を選ぼう
小型家具・インテリアや雑貨を取り扱っている業者が発送代行サービスを選択する際のポイントについて紹介しました。少量多品種になりやすいことから、商品管理や検品などに力を入れている発送代行業者を選択することが重要です。

弊社ウルロジでは、倉庫管理システムによって出荷の自動化と効率化が行えます。オンラインで出荷指示や出荷実績、在庫確認ができるほか、自動仕分け機オムニソータの導入によって作業効率を高めるスピーディーな運用が可能です。

バーコード検品や棚卸しにも対応しているので、小型家具・インテリアや雑貨の発送代行を検討している方はぜひご相談ください。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。