発送代行とは?委託できる業務・費用の仕組み・始め方を物流代行会社が解説
更新 (公開 2025.10.27)物流・フルフィルメント
発送代行とは、EC事業者が商品の入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷・返品といった物流業務を、倉庫を持つ専門の会社にまとめて任せるサービスです。事業者は商品を倉庫に納品し、受注データを連携するだけで、注文ごとの梱包と発送を代行会社が行います。物流代行・フルフィルメントと呼ばれることもあり、料金は送料・作業料・保管料などを出荷件数や保管量に応じて支払うのが一般的です。
※本記事は、EC物流代行サービス「ウルロジ」を運営するディーエムソリューションズ株式会社が作成しています。
この記事では、委託できる業務、どれくらいの事業者が委託しているか、費用の仕組み、委託すると得かどうかの考え方、始めるまでの流れ、契約で確認すること、委託後に見る指標までを、自社の調査と現場の実例をもとに説明します。
委託先の比較を先にしたい方は、比較表の資料もご用意しています。
目次
発送代行とは

発送代行は、注文が入ってからお客様に商品が届くまでの倉庫まわりの作業を、外部の会社に任せる仕組みです。自社で梱包・発送をしていた時間を、商品づくりや販売に回せるようになります。
法人だけでなく、個人やこれから販売を始める方が小ロットで使えるサービスもあります。個人・小規模での委託は、下記の記事で詳しく説明しています。
>>小ロット・スポットでも利用できる小規模発送代行サービスを解説
委託できる業務
発送代行に任せられる業務は、おもに次の6つです。どこまで任せるかは事業者が選べます。
| 業務 | 内容 |
|---|---|
| 入荷 | 倉庫に届いた商品の数と状態を検品し、在庫として登録します |
| 保管・在庫管理 | 棚に保管し、出荷や入荷のたびに在庫数を更新します。定期的に棚卸しをします |
| ピッキング | 注文の内容にあわせて、棚から商品を取り出します |
| 梱包・流通加工 | 段ボールや封筒に緩衝材・納品書と一緒に詰めます。チラシの同梱、ギフト包装、セット組み、シール貼りなども含みます |
| 出荷 | 送り状を発行し、配送会社に引き渡します。追跡番号はカートやモールに返します |
| 返品 | 返品された商品を受け取り、状態を確認して在庫に戻すか処分に回します |
在庫は倉庫管理システム(WMS)で管理されることが多く、事業者はWeb上でいつでも在庫数や出荷状況を確認できます。

在庫管理やWMSについては、下記の記事もご覧ください。
梱包のうち、シール貼りやセット組み、ギフト包装などは流通加工と呼ばれ、対応できる範囲が会社によって大きく違います。小口の注文や細かい作業を断られ、受けてくれる会社を探して相談に来られる事業者も少なくありません。希望する作業ができるかは、最初の問い合わせの段階で聞いておくと手戻りがありません。
流通加工と梱包資材については、「流通加工とは?流通加工の重要性と外注するメリットについて」、「緩衝材とは?種類と選び方のポイントについて」で詳しく説明しています。
配送そのものは、多くの発送代行会社がヤマト運輸・佐川急便・日本郵便などの配送会社と契約し、その契約運賃で出荷しています。
物流代行・3PL・フルフィルメントとの違い
似た言葉がいくつかありますが、実務ではほぼ同じ意味で使われることも多く、言葉よりも「どこからどこまでを任せるか」で考えるほうが確実です。目安は次のとおりです。
| 呼び方 | おもな範囲 | よく使われる場面 |
|---|---|---|
| 発送代行 | 保管・梱包・出荷が中心。入荷や返品を含むことも多い | EC・通販の出荷を任せるとき |
| 物流代行 | 入荷から保管・出荷・返品までの物流業務全般 | 発送代行とほぼ同じ意味で使われる |
| 3PL(サードパーティー・ロジスティクス) | 物流の設計から運営までを第三者が一括で受ける | 法人の物流全体の委託。卸(BtoB)の出荷を含むことも多い |
| フルフィルメント | 物流に加えて、受注処理・決済・問い合わせ対応など通販業務全体 | 受注から顧客対応までまとめて任せたいとき |
見積もりを取るときは、言葉ではなく業務の一覧で範囲をすり合わせてください。違いの詳細は「フルフィルメントと3PLの違いとは?」で説明しています。
発送代行を使っている事業者はどれくらいいるか

ウルロジがEC事業者700名に行った「EC事業の運営状況に関する実態調査」(2024年9月)では、物流業務を外部に委託している事業者は62.5%でした。内訳は「一部の物流業務を委託」が40.6%、「すべての物流業務を委託」が21.9%です。自社で行いながら委託を検討している事業者も19.9%いました。

同じ調査で、売上が前年より「非常に上がっている」と答えた企業(115社)に絞ると、「すべての物流業務を委託」は60.0%で、全体より38.1ポイント高くなっています。委託したから伸びたとまでは言えませんが、伸びている企業ほど物流を外に出し、自社の人手を販売や商品づくりに回している傾向がうかがえます。

背景には、EC市場の拡大があります。経済産業省の調査では、令和4年の国内BtoC-EC市場は22.7兆円(前年20.7兆円)、BtoB-EC市場は420.2兆円(前年372.7兆円)に広がりました。
出典:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
一方で、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働に上限が設けられ、運賃の値上げが続いています(物流2024年問題)。自社で配送会社と個別に契約するより、出荷量の多い代行会社の契約運賃を使うほうが有利になる場面が増えています。
>>発送代行サービスの需要が急増中!その背景と利用率を解説
>>物流の2024年問題の影響と対策【物流ライターがわかりやすく解説】
発送代行のメリット・デメリット
メリット

おもなメリットは次の3つです。
- 物流のコストが下がることがある:代行会社は配送会社と出荷量に応じた運賃で契約し、梱包資材もまとめて仕入れています。自社の人件費が減る分も含めると、総額では安くなる例が多くあります。ネコポスやゆうパケットのようなポスト投函の配送に切り替えやすいのも利点です(ネコポス・ゆうパケットの比較はこちら)
- 自社の時間が空く:受注の確認、送り状の印刷、箱の組み立て、梱包、配送会社への引き渡しといった毎日の作業がなくなります
- 出荷の品質が安定する:検品や梱包の手順が決まっているため、誤出荷や破損が起きにくくなります

時間の例をひとつ挙げます。自社で発送していたあるお客様は、受注処理・在庫管理・出荷・返品などのアフター対応に1日4時間かかっていました。ウルロジに委託したあとは、出荷指示の30分だけになりました。
品質の面では、ウルロジがECヘビーユーザー500名に行った調査で、商品の破損や欠品など物流が原因で低い評価の口コミを書いた人が約4割いました。発送の品質はレビューに直接表れます。

>>ウルロジが行った口コミ・レビューに関する消費者意識調査を詳しく見てみる
>>EC運営で物流品質を安定させ顧客満足度を向上させるためのポイントとは?
ウルロジは自社EC事業の出荷も行っており、梱包について多くの高評価レビューをいただいています。


デメリット(委託後に「失敗した」と感じたこと)
デメリットは、実際に委託した事業者が何に困ったかを見るのが確実です。「EC事業の運営状況に関する実態調査」で、物流代行に委託・乗り換えたことのある608名に「委託後に失敗したと感じたこと」を聞いた結果は次のとおりです。

- 出荷に波があるときに出荷できなかった:36.2%
- 保管している倉庫の環境が良くない:35.2%
- 事業拡大に伴う拡張性や柔軟性がない:29.6%
- 担当者のレスポンスや対応が悪い:27.8%
上位の4つは、どれも見積書の金額には出てこない項目です。売上が伸びている企業に限ると、「倉庫の環境」は44.3%、「担当者の対応」は42.6%に上がります。出荷が増えるほど、セールやSNSでの急な注文増(物流波動)や、担当者とのやりとりの重さが効いてくるためです。
このほか、次の点もデメリットとして挙げられます。
- 梱包の自由度が下がることがある:手書きのメッセージや、注文ごとに細かく変わる同梱物の指示は、対応できない会社や追加料金になる会社があります
- 自社に物流のノウハウがたまりにくい:定例の打ち合わせや倉庫の見学で、現場の状況をつかんでおく必要があります
- 個人情報を預けることになる:送り状の発行のため、購入者の住所や氏名を連携します。プライバシーマークなどの認証や、機密保持の取り決めを確認してください
同梱物は、ウルロジの「同梱物に対する消費者実態調査」(2024年3月・500名)で62.6%が「同梱物で印象が良くなった」と答えています。同梱物を大事にしている事業者は、どこまで対応できるかを先に確認しておくと安心です。

>>ウルロジが行った同梱物に関する消費者意識調査を詳しく見てみる
失敗の多くは、委託先を選ぶ段階で確かめられます。波動のときの出荷能力、倉庫の環境、担当者とのやりとりの仕方は、見積もりの比較だけでは分からないため、倉庫の見学や面談で確認してください。同じ調査では、倉庫を見学した事業者の50.0%(n=620)が委託に前向きに変わったと答えています。
発送代行の費用の仕組み
料金を構成する5つの費用
発送代行の料金は、次の5つの組み合わせでできています。会社によって名前やまとめ方が違うため、見積もりはこの5つに分けて並べると比べやすくなります。
| 費用 | 内容 | かかり方 |
|---|---|---|
| 初期費用 | システムの設定、カート・モールとの連携、在庫の初回登録など | 契約時に1回。0円の会社もある |
| 固定費 | システム利用料、月額の基本料など | 出荷がなくても毎月かかる |
| 保管料 | 商品を棚に置いておく費用 | 坪・棚・パレット・商品の体積など単位は会社ごとに違う |
| 作業料 | 入荷・ピッキング・梱包・流通加工・返品の作業費、梱包資材費 | 件数・点数ごと。資材費込みの会社もある |
| 配送料 | 配送会社に払う運賃 | サイズと配送先の地域ごと。全国一律の会社もある |

毎月の請求の大半は、配送料・作業料・保管料の3つです。相場の目安は、配送料が最も一般的な60サイズで600〜800円、追加のピッキングは1回10〜50円ほどです。


保管料は、体積で払う従量課金と、坪で払う固定課金があります。単位が違うので、自社の商品を何個置くかで計算し直さないと比べられません。たとえば10cm角の商品を5,000個置く場合、1個5円の従量課金なら月25,000円、1坪5,000円の固定課金で3坪使うなら月15,000円になり、見た目の単価とは逆の結果になることがあります。

料金の相場をさらに詳しく知りたい方は、「EC発送代行の費用相場は?コスト内訳と安く抑える料金プラン」をご覧ください。
見積もりに出にくい費用
見積書を比べるときは、費用を「見える」「見えにくい」「とても見えにくい」の3つに分けて足すと、委託後のずれを減らせます。
| 分類 | 例 | 確認の仕方 |
|---|---|---|
| 見える | 配送料、作業料、保管料、固定費 | 見積書で比べる |
| 見えにくい | 流通加工や同梱物の追加料金、資材費、システム料・保管料の値上げ、返品の作業費、在庫を引き上げるときの費用 | 料金表の注記と契約書で確認する |
| とても見えにくい | 波動のときに出荷できない、誤出荷や在庫差異の後始末、担当者と連絡がつかないことによる社内の手間 | 倉庫の見学、面談、委託中の事業者の声で確認する |
事前の課題として挙がりやすいのは「見える」費用ですが、先ほどの調査のとおり、委託後の失敗は「とても見えにくい」ところで起きています。
物流費は売上のどれくらいか
ウルロジがEC事業者1,000名に行った「EC運営におけるコストの実態調査」(2024年11月)では、物流費が売上に占める割合は「21〜30%」が22.1%で最も多く、「11〜20%」が20.7%で続きました。物流費の高騰を感じている事業者は52.7%います。

物流費の中でも、購入者に直接見えるのが送料です。ウルロジの「EC・通販の発送に関する消費者意識調査」(2025年8〜9月・1,000名)では、72.5%が送料を払うことに違和感があると答え、「〇〇円以上で送料無料」の妥当な線は「5,000円以下」が8割以上でした。送料の負担を抑えられるかは、売上にも響きます。


>>EC物流に関わるコストの種類とコスト削減を検討する際に注視するべきポイント
委託すると得かどうかの考え方
自社で発送する場合との比べ方
委託が得かどうかは、自社で発送している今の費用と、委託したときの費用を、同じ1か月で比べると分かります。
| 計算のしかた | |
|---|---|
| 自社で発送する場合 | 人件費(作業時間×時給。自分の作業時間も含める)+家賃(発送と保管に使っている面積の分)+梱包資材費+送料 |
| 委託する場合 | 固定費+保管料+作業料(資材費を含む)+配送料。初期費用があれば月割りで足す |
自社で発送していると、人件費と家賃を計算に入れ忘れがちです。比べる相手は今の家賃・パート代・送料の合計と考えてください。
料金の配分は会社ごとに違う。相見積もりで自社に合う料金帯を選ぶ
発送代行の料金は、会社ごとに配分の仕方が違います。配送料は安いが作業料が高い、固定費は0円だが1件あたりの単価が高い、保管料を低くして作業料で調整している、といった具合に、どこかを安くした分をほかの費用で調整しているのが普通です。そのため、配送料の単価や「〇〇円〜」の表示だけを並べても、どこが安いかは分かりません。
総額を決めるのは、自社の出荷件数、商品のサイズの構成、在庫の量、必要な作業(同梱物・ギフト包装・セット組みなど)の組み合わせです。同じ会社でも、事業者によって得になる場合と割高になる場合があります。大事なのは、自社の出荷の形に合った料金帯の会社を選ぶことです。
そのためには、2〜3社から同じ条件で相見積もりを取るのが確実です。出荷件数(今の件数と、増えたときの件数)、サイズの構成、在庫の量、作業の内容をそろえて伝えると、総額で比べられます。見積もりのそろえ方は物流代行会社の比較の記事で説明しています。
委託を検討し始める件数
「EC事業の運営状況に関する実態調査」では、物流の委託を検討する月の出荷件数は「71〜100件」が23.9%、「101〜300件」が21.7%で、月71〜300件に集まっています。

実際のきっかけは件数そのものより「回らなくなったこと」が多く、人手が足りない、部屋や倉庫が手狭になった、パートの管理が負担になった、SNSで急に売れた、といった声をよく聞きます。これから販売を始める方は、販売開始日が決まった時点で、開始の2〜4か月前に相談に来られることが多いです。
ほかに、大型セールやメディア掲載を控えているとき、送料の値上げで利益が圧迫されてきたときも、見直しのタイミングです。
>>いつ発送代行を利用すべき?EC事業者向けの適切なタイミング
件数によってプランを選ぶ(ウルロジの例)
ウルロジには、月額固定費30,000円の通常プラン(1件300円〜)と、初期費用・固定費0円で従量課金のライトプラン(1件350円〜)があります。どちらも全国一律・梱包資材費込みです。300円・350円は最小サイズの単価で、商品のサイズによって変わります。
最小サイズの単価で比べると、30,000円 ÷(350円 − 300円)= 月600件で両プランの費用が同じになります。これより少なければライトプラン、多ければ通常プランが目安です。実際の分かれ目はサイズの構成で変わるため、見積もりで確認してください。個人・小規模での使い方は個人向けの発送代行の記事で詳しく説明しています。
委託を始めるまでの流れ
問い合わせから出荷開始まで
問い合わせから出荷開始までは、全体で数週間〜2か月程度が目安です。
- 問い合わせ:商品の種類、月の出荷件数、今の困りごとを伝えます
- 面談:問い合わせから数日で、作業内容や希望を詳しく聞き取ります。特殊な作業ができるかはここで確認します
- 見積もり:5つの費用に分けて出してもらいます。必要に応じてヒアリングシートを記入します
- 契約:損害賠償の上限、保証金、支払サイトが論点になりやすいところです
- システムの準備:カート・モールとの連携、商品マスタの登録、送り状の設定をします
- 在庫の納品:倉庫に商品を送り、検品・入庫してもらいます
- テスト:実際の注文で出荷し、同梱物や梱包の仕上がりを確かめます
- 出荷開始
乗り換えの場合は、今の倉庫からの在庫の移動(横持ち)、システムの切り替え、切り替え中の出荷停止の段取りも必要です。セールや年末商戦の直前は避け、時期に余裕をもって相談するのが一般的です。
用意しておくもの
最初の問い合わせの前に、次の情報をそろえておくと見積もりが早く正確になります。
- 商品リスト:商品名、SKU数、サイズと重さ
- JANコード(バーコード):入荷や出荷の検品に使います。ない場合は倉庫で管理用のバーコードを貼れるかを確認します
- 月の出荷件数:平均と、セールなどで多い月の件数
- サイズの構成:ポスト投函・60サイズ・80サイズなどがそれぞれ何割か。送料と作業料の見積もりに直接響きます
- 使っているカート・モール:自動で連携できるかを確認します。カートの料金プランによっては自動連携できない場合もあります
- 希望する作業:同梱物、ギフト包装、セット組み、オリジナル段ボールなど
契約で確認すること

契約書は、トラブルが起きたときにどうなるかを決めるものです。次の項目は、署名の前に必ず確認してください。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 委託する業務の範囲 | どの作業が基本料金に入り、どれが追加料金か |
| 損害賠償の上限 | 誤出荷・破損・紛失が起きたとき、誰がどこまで負担するか。上限額はいくらか |
| 保証金 | 預ける必要があるか、金額と返ってくる条件 |
| 解約の条件 | 解約の何か月前に申し出るか、最低契約期間や違約金があるか |
| 在庫の引き上げ費用 | 解約や乗り換えのとき、在庫の出庫・梱包・輸送にかかる費用 |
| 再委託 | 実際の作業を別の倉庫会社に任せることがあるか。その場合の責任の所在 |
| 個人情報 | 購入者の情報の扱い、機密保持、事故が起きたときの連絡 |
| 料金の改定 | システム料・保管料などを値上げするときの通知の時期 |
再委託については、窓口の会社と実際に倉庫を運営している会社が同じかどうかも見ておきます。窓口だけを担う会社、複数の倉庫をつなぐプラットフォーム型の会社、自社で倉庫を運営する会社があり、どれが良いかは事業者の求めるものによります。誰に連絡すれば現場が動くのかを確かめておくと、委託後の行き違いを防げます。
小規模の事業者はコストを中心に選んでかまいませんが、在庫を紛失したときの補償と、紛失がどれくらい起きているかは必ず聞いてください。
委託先を選ぶときの確認項目は、35項目のチェックリストにまとめています。
委託後に見る指標
委託したあとは、次の3つを毎月確認すると、委託先の品質を数字でつかめます。契約の前に、各社の実績値を聞いておくと比較にも使えます。
誤出荷率
出荷した件数のうち、商品や数量、届け先を間違えた件数の割合です。100万件あたりの件数(ppm)で表すことがあります。ウルロジの2025年度の誤出荷率は37ppmで、100万件の出荷で37件にあたります。
出荷リードタイム
注文を受けてから出荷するまでの時間です。当日出荷の締め時間(ウルロジは13時までの受注を当日出荷)と、入荷してから出荷できる状態になるまでの日数を確認します。
ただし、速さだけを追う必要はありません。「EC・通販の発送に関する消費者意識調査」では、翌日配送に対応していなくても75.6%が「購買意欲は下がらない」と答えています。一方で、購入をやめた理由の1位は「送料」の49.7%、2位は「お届け日が遅い」の36.9%でした。大事なのは、約束したお届け日を守れるかどうかです。


>>EC・通販の発送に関する消費者意識調査をダウンロードする
在庫差異
システム上の在庫数(理論在庫)と、棚にある実際の在庫数(実在庫)のずれです。棚卸しのたびに「(実在庫数−理論在庫数)÷ 理論在庫数」で差異率を出します。在庫差異が続くと、欠品や過剰な発注につながり、決算の数字にも影響します。
自社で物流をしていた事業者がウルロジに委託された際、不良在庫まで実在庫として数えていたため、棚卸差異率が10%を超えていた例もありました。委託先では、在庫ルールの明確化、WMSによる管理、倉庫のセキュリティで差異を抑えます。
数字に表れにくい担当者とのやりとりも大切です。ウルロジでは、お客様・営業担当・現場担当で専用のチャットグループ(Chatwork)をつくり、セールやイベントの前に出荷体制を相談できるようにしています。
状況別の発送代行の選び方
どの会社が合うかは、事業の規模と使っているカート・モール、地域によって変わります。目安として、小規模の事業者はコストを中心に、中規模の事業者は波動のときの出荷能力と処理能力を、大規模の事業者は利益率を上げたいのか、ミスの少なさや梱包の世界観を守りたいのかという目的で選ぶと決めやすくなります。状況に合わせて、下記の記事をご覧ください。
| 状況 | 記事 |
|---|---|
| 個人・小規模で始めたい | 個人でも利用できる発送代行おすすめ5社|費用相場と選び方 |
| 法人で委託先を比べたい | EC物流代行業者比較!項目別に各社の強みや検討時の注意点 |
| タイプ別に知りたい | EC物流企業の特徴と選び方 |
| カート・モール別に探したい | Shopify/楽天市場/Amazon/BASE/STORES/Qoo10/ecforce/EC-CUBE |
| 地域で探したい | 関東の発送代行業者/東京都内の発送代行業者 |
| 料金を詳しく知りたい | EC発送代行の費用相場とコスト内訳 |
委託先の比較をまとめた資料もご用意しています。
ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)※当社サービス

ウルロジは、東証スタンダード上場のディーエムソリューションズ株式会社が運営するEC物流代行サービスです。取引社数は15,000社、全国7拠点・約53,800㎡の倉庫から月48.5万個を発送しています。誤出荷率は37ppm(2025年度実績)、契約継続率は98.2%です。
料金は、通常プラン(月額固定費30,000円)が1件300円〜、初期費用・固定費0円のライトプランが1件350円〜で、どちらも全国一律・梱包資材費込みです(300円・350円は最小サイズの単価で、サイズによって変わります)。月1個から委託できます。
楽天市場・Amazon・Shopifyなど約20種のカート・モールとAPIで連携し、13時までの受注は当日出荷します。ギフト包装、チラシやサンプルの同梱、セット商品の梱包、オリジナル段ボール、返品対応にも対応しています。
出典:ウルロジ
発送代行のよくある質問
何件から委託できますか?
会社によって違い、月の最低出荷件数を決めている会社もあります。ウルロジは月1個から委託でき、出荷が少ないうちは初期費用・固定費0円のライトプランを使えます。委託を検討し始める件数は月71〜300件が多いという調査結果もあります。
費用はいくらかかりますか?
初期費用・固定費・保管料・作業料・配送料の合計です。商品のサイズ、月の件数、保管する量で変わるため、商品リストと件数を伝えて見積もりを取るのが確実です。ウルロジは通常プラン(月額固定費30,000円)が1件300円〜、ライトプランが1件350円〜で、全国一律・梱包資材費込みです。単価は最小サイズのもので、サイズによって変わります。
問い合わせから出荷開始までどれくらいかかりますか?
数週間〜2か月程度が目安です。カート・モールとの連携、在庫の納品、テストの出荷が必要なため、販売開始日やセールの日が決まっている場合は2〜4か月前に相談すると余裕をもって準備できます。
冷凍・冷蔵の商品も委託できますか?
温度管理のできる倉庫を持つ会社であれば委託できます。常温だけの会社もあるため、最初に確認してください。ウルロジでは、冷凍・冷蔵の商品は、提携倉庫を通じて対応しています。詳しくはEC向け冷蔵倉庫ガイドもご覧ください。
途中で委託をやめたり、別の会社に乗り換えたりできますか?
できますが、解約の何か月前に申し出るか、最低契約期間があるか、在庫を引き上げる費用がいくらかは会社ごとに違います。契約の前に確認しておくと、乗り換えのときの負担を見積もれます。乗り換えでは、在庫の移動とシステムの切り替えのあいだ出荷が止まることがあるため、繁忙期を避けて計画します。
まとめ
発送代行は、入荷から保管・梱包・出荷・返品までの物流業務を外部に任せるサービスで、EC事業者の62.5%が何らかの形で物流を委託しています。費用は初期費用・固定費・保管料・作業料・配送料の5つで比べ、見積もりに出にくい波動のときの出荷能力や倉庫の環境、担当者の対応は、見学や面談で確かめてください。委託後は、誤出荷率・出荷リードタイム・在庫差異を毎月見ると、品質の変化に早く気づけます。
「自社の件数だと委託したほうが安いのか知りたい」「どのプランが合うか分からない」という方は、ウルロジにご相談ください。商品リストと月の件数をお知らせいただければ、費用を試算します。
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