EC物流で在庫回転率を上げて仕入れの適正化やロス削減を!

2022.03.28店舗運営
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在庫回転率が高く仕入れた商品が短期間で売却できることは短期間での売上確保を意味し、
キャッシュフローに良い影響が出ます。
今回は在庫回転率の計算方法、在庫回転率を上げるメリット、在庫回転率が低いデメリット、在庫回転率を上げる方法をご紹介します。

在庫回転率とは

在庫回転率とは一定期間でどのくらい商品が入れ替わっているのかを示す指標です。

  • 在庫回転率が高い:倉庫に商品が出入りするサイクルが速い
  • 在庫回転率が低い:倉庫に商品が出入りするサイクルが遅い

倉庫に商品が出入りするということは商品が売れているということですので、
在庫回転率が高ければ高いほどいい状態と捉えて良いでしょう。

在庫回転率の計算方法は以下です。

在庫回転率を割り出す各計算式

在庫回転率


在庫回転率=売上原価÷棚卸資産
※「棚卸資産」とは、在庫商品の価値を金額に変えたもの。
期間を1年間で計算する場合の売上原価と棚卸資産


売上原価=年度初めの商品棚卸額+年間の商品仕入額-年度末の商品棚卸額
棚卸資産=(年度初めの商品棚卸額+年度末の商品棚卸額)÷2
在庫回転率を個数で捉える方法


在庫回転率=本年度の出庫数÷年間の平均出庫数
年間の平均出庫数=(年度初めの在庫数+年度末の在庫数)÷2
例)年度初めに50の在庫があり、年度末に30の在庫が残った。年間の出庫数は400だったという場合の在庫回転率は?


まず平均出庫数が
40=(年度初めの在庫数50+年度末の在庫数30)÷2
となります。

そして在庫回転率は
10=本年度の出庫数400÷年間の平均出庫数40
となります。

つまり倉庫の中身がすべて入れ替わる回数が、年間10回だったと捉えればいいのです。
この数が増えれば増えるほど在庫管理の観点からは良いということになります。
また、年間10回の在庫回転率ということは
12ヶ月÷10回=1.2ヶ月
1.2ヶ月に1回在庫が入れ替わっていると考えることも可能です。

 

在庫回転期間とは

在庫回転期間は上記の在庫回転率を計算する際の計測期間です。
上記では年間で計算しましたが、3ヶ月や半年といった短い期間で計測することもできます。

扱っている商品や価格帯によっても商品の入れ替わるスピードは違います。特に食品関係やトレンド重視の商品であれば非常に短い期間で販売することがノルマとしてあるでしょう。これまでの実績等も踏まえながら適切な在庫回転期間を設定する必要があります。

在庫回転率が高いメリット


在庫回転率が高いメリットには
どのようなものがあるのでしょうか。

売上が早く確保できる

在庫回転率が高ければ在庫が短い期間で売上に変換でき、経営面でプラスです。

新たな仕入れをしやすい

在庫回転率が高ければ、在庫が長期滞留するリスクが少ないため、売上を見込んで新たな仕入れをしやすいです。活発な仕入れが行われれば、在庫がなく売るものがないという状況も防げます。

倉庫のリソースを圧迫しない

在庫回転率が高ければ倉庫のスペースを長期間専有しているような状況が発生しないため、不動産的なコスト圧迫がありません。また入荷から出荷までの期間が短いため、保管のためのリソースも少なくてすみます。

新たなチャレンジをしやすくなる

在庫回転率が高いことは前述のような保管コストが低いことを意味するため、売上や業務効率化のためのチャレンジに投資しやすくなります。例えば、これまで取り扱っていなかった新商品の取り扱いや、新たなソリューションの導入、自動化など。

在庫回転率が低いデメリット

一方、在庫回転率が低いデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

売上を作れない

商品が倉庫に在庫としてある状態では売上になりません。在庫回転率が低いと売上にならない期間が長くなるため、
経営を圧迫しています。

陳腐化してロスに繋がる

在庫が滞留することでただ売上を作れないだけでなく、商品がどんどん古くなっていきます。
商品が古くなると市場のトレンドを逃したり新商品にニーズが移ったり等で、陳腐化しさらに売りづらくなります。
最終的には廃棄となりコストとしてのしかかるのです。

新たな仕入れができない

既存の在庫を片付けてからでなくては、新たな仕入れができません。
しかし、在庫回転率が低いとそのスピードも遅いため、新たな仕入れも難しいです。
売れない商品が滞留しており新たな商品も仕入れられない状態で、売上が立てられない悪循環に入ります。

倉庫のリソースを圧迫する

在庫回転率が低いと商品が動かないため、倉庫のスペースを使えない状態になります。
滞留している商品が大量にある状態は不動産的なコストです。
また、長期保管している商品は保管中の品質管理や数量チェックが必要になりますし、
倉庫の温度や湿度などの環境管理も商品によっては厳密に求められます。
在庫回転率が低ければ低いほどそういった内容に対応する人的リソースや設備投資が嵩むリスクがあります。

新たなチャレンジができない

在庫回転率が低いと、まずは目先のこの在庫をなんとかして売却して売上を立てようという目先の動きになりがちです。
売上が停滞していることで、将来のことを見据えた販売戦略や新商品の導入、設備投資がし辛くなります。

在庫回転率を上げる方法

在庫回転率を高く保つことが、ECにおける良い経営状態につながることをお分かりいただけたと思います。
在庫回転率を上げるためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。

まずは現状の在庫回転率を把握

まずは倉庫にある在庫の商品別の在庫回転率を把握しましょう。
在庫回転率が高い商品がどれなのか、低い商品がどれなのか、各商品は在庫でどれくらいの割合を占めているのかを計算します。

在庫回転率が高い商品を多く仕入れる

在庫回転率が高い商品は仕入れイコール売上となる可能性が高いため、仕入れ数を増やしたいところです。
販売機会を逃さず、需要が高いうちにできる限りプロモーションをうちましょう。
保管コストがかからない在庫回転率が高い商品はリスクが低いとも捉えられます。

在庫回転率が低い商品の仕入れを減らすかストップする

在庫回転率が低い商品は保管コストがかかるため、在庫にしているだけで経営を圧迫します。
仕入れることでさらにコストが増大すると捉えられるため、仕入れを減らすか完全にストップしましょう。

在庫回転率が低い商品を売上に変換する

在庫回転率が低い商品や完全に止まってしまっている売れ残り商品を、販売して売上に変換することを考える必要があります。
定番なのは在庫処分セールで商品を一掃するという方法。大幅な値引きをしてとにかく商品を処分します。

仕入れの価格を考えたらできるだけ割引せず売りたいという気持ちはわかりますが、このまま待っていても状況は変わりません。
在庫として抱えているだけでコストになることを考えると叩き売りのようになっても販売したほうがいいと捉えられます。
また、長期間保管しているうちに市場のトレンドを逃して陳腐化しているかもしれませんので、
どうあっても割引しないと売れない可能性もあります。

まとめ

在庫回転率が高い状態を保てている間は売上も右肩上がりですし、商品の仕入れも思い切って行うことができるはずです。
しかし、そういった状況の時に実は在庫回転率が低い商品があることを見逃していると、
いつの間にかコスト圧迫したり売上に変換できる仕入れが減少し、経営を圧迫し始めます。
常日頃から商品別の在庫回転率を注視することが重要です。

ウルロジではシステム連携して入出荷業務を遂行することが可能です。
ウルロジにアウトソーシングすることで在庫回転率も正確に把握でき、仕入れや在庫管理の適正化を実現できます。
是非ご検討ください。

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ウルロジ 編集部

ウルロジ 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のEC事業特化型物流アウトソーシングサービス「ウルロジ」のエキスパートメンバーで結成。創業以来、長年物流戦略をサポートしてきた実績をもとに、EC事業者様に役立つ情報を発信していきます。