気泡緩衝材(プチプチ)の役割:商品保護に欠かせない緩衝材の重要性とは?
2024.09.12物流・フルフィルメント
通販事業などで重要なことは、お客様に商品を無事に届けることです。
そのためには緩衝材などできちんと商品を覆い、守ることが大切です。緩衝材にはさまざまな種類がありますが、今回は緩衝材の中でも非常にメジャーな気泡緩衝材についてご紹介していきます。気泡緩衝材の特徴、用途などを理解したい方は参考にしてください。
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目次
緩衝材の重要性
まず、緩衝材とはどのような役割を果たすのでしょうか。緩衝材の役割としては、大きく以下の3点が挙げられます。
- 衝撃からモノを守る
- 箱の隙間を埋める
- 水漏れや湿気からモノを守る
「衝撃からモノを守る」は一番重要な役割で、商品を緩衝材で包むことで衝撃を吸収し、商品が破損しないようにします。
「箱の隙間を埋める」は、「衝撃からモノを守る」の役割に似ていますが、箱の隙間を埋めることにより、商品が箱の中で動かないようにします。商品の箱内での動きを制限することで、商品を衝撃から守ることが出来ます。
また、「箱の隙間を埋める」の役割にはコスト削減の効果もあります。複数の商品を通販で扱っている場合、商品によって異なる箱を使っていると、その分箱代が増えてしまいます。そこで出来るだけ少ない種類の箱を使い、商品と箱の間に隙間が空いてしまったときには緩衝材を詰めれば、梱包資材のコストを抑えることが出来ます。
「水漏れや湿気からモノを守る」は副次的な機能です。緩衝材にはビニール製や紙製など様々な種類があります。ビニール製の緩衝材で商品を包んでおくことで、雨などで箱が濡れた場合でも商品を保護することができます。
また紙の緩衝材を使うことで、緩衝材自体が湿気を吸収し、湿気に弱い電子製品などの商品を湿気から守ることが出来ます。
このように、緩衝材は衝撃から商品を守るだけでなく、様々な面において重要なのです。緩衝材の種類ごとの特徴や選び方のポイントは、以下の記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
気泡緩衝材の特徴
緩衝材の役割とその重要性についてご紹介しましたが、ひとえに緩衝材といっても様々な種類の緩衝材があります。
主な緩衝材の種類は、以下の通りです。
- 気泡緩衝材(プチプチ)
- 発泡シート
- エアークッション、エアーピロー
- 発泡スチロール
- バラ緩衝材
- ウレタン、発泡ポリウレタン
- 紙製緩衝材
- フィルム
こんなに種類がある緩衝材ですが、やはり一番メジャーなのは「プチプチ」「エアーキャップ」と呼ばれる「気泡緩衝材」です。
一番メジャーな緩衝材である気泡緩衝材にはどのような特徴があるのでしょうか。よく使われる緩衝材だけあって、様々な特徴があります。順番に見ていきましょう。
軽い
気泡緩衝材は、主にポリエチレンシートで作られています。薄いビニールで空気を閉じ込めている製品のため、非常に軽いのが特徴です。宅配便などは、重さで運賃が変わってしまうため、軽いというのは非常に重要な特徴です。
クッション性が高い
気泡緩衝材は、文字通り空気を閉じ込めているため、非常にクッション性が高いです。同じシート状の緩衝材である、紙の緩衝材や発泡シートと比べても、クッション性が高いのが特徴です。
柔軟性が高い
気泡緩衝材は、とても柔らかいため加工が簡単です。大きさに合わせてカットをすることが出来ますし、複雑な形の商品も包むことが出来ます。
1つのシートで、大きさの違うものや形の違うものなど様々な種類の商品を包む際に使用できるため、とても便利です。
透明性が高い
気泡緩衝材は、主に透明なポリエチレンシート2枚を重ねた形をしています。そのため、透明性がとても高いです。緩衝材で商品を包んでも中の商品が見えるため、中の商品を見せながら包む際に非常に便利です。
このように、利便性に富んだ特徴がたくさんあるため、緩衝材としてよく目にするのです。
気泡緩衝材の使用が向いている商材
気泡緩衝材は、クッション性、柔軟性、加工性に優れた緩衝材です。ハサミで適切な大きさにカットしてから、梱包したい商材に巻きつけて使用できるため、さまざまな用途で使用されています。特に、衝撃に弱いものや慎重な扱いが必要な商材に適しています。
具体例として、ガラス製品や精密機器が挙げられます。また、柔軟性を活かして、家具の梱包に使用されることもあります。お届けする家具を衝撃や傷から保護するのに役立ちます。
気泡緩衝材の気泡の種類
気泡緩衝材にもいくつか種類があります。主には、一つ一つのプチプチの大きさによって種類が分かれます。大きさの名称は、メーカーや販売店によって異なりますが、ここでは「小粒」「中粒」「大粒」と称します。
小粒
小粒は、直径 約7mm / 粒高 約2.5mmのものが多いです。通常見かける気泡緩衝材のプチプチの大きさよりも少し小さめです。
粒の形状が小さいためしなやかで、扱いやすいです。軽量物を保護したい場合や、スリムに包みたい場合などに便利です。
中粒
中粒は、直径 約10mm / 粒高 約3.5mmのものが多いです。一般的によく使われているプチプチはこの大きさのものが多いです。軽量物から重量物まで、さまざまな商品に使用することが出来ます。
大粒
大粒は、直径 約31mm / 粒高 約14mmのものが多いです。一般的なプチプチの約3倍の直径があり、かなり大きいのが特徴です。
厚みがあるため、小さいものを包む際にはあまり使用されません。少ない量でかさ増しができるため、箱と商品の間を埋める際や、箱の底に敷くなどの用途に多く使われます。また、家具や家電などの大きい重量物を包む際に用いられます。
気泡緩衝材の気泡の構造
気泡緩衝材の種類は、プチプチの粒の大きさだけでなく、構造にも種類があります。
2層タイプ
平らなポリエチレンシートの上に、もう一枚の気泡面があるポリエチレンシートを重ねた2層になっているタイプです。
片面に突起があり、反対面は平らです。一番メジャーなタイプで、しなやかで新聞紙より軽いのが特徴です。
3層タイプ
2層タイプの気泡緩衝材の気泡面側に、もう1枚のポリエチレンシートを重ねたタイプです。2層タイプより強度があり、コシが強いです。
また、両面が平らなため、裏表を気にせずに使用することが出来ます。
5層タイプ
アルミ素材を用いて、5層構造にしたタイプです。耐久性はもちろん、防水性や耐熱性にも優れます。主にガラスの保護に使用されています。目にする機会が少ない珍しいタイプです。
気泡緩衝材を選ぶ際のポイント
さて、気泡緩衝材には粒の大きさや層の構造によりいくつかの種類があることをご紹介しました。いくつかの種類がある気泡緩衝材ですが、どのように選べばよいのでしょうか?タイプごとにご紹介します。
粒の大きさ
商品の大きさや衝撃の強さなどで、粒の大きさは選びましょう。布製品や革製品などの軽くて衝撃に強いものは、小粒の気泡緩衝材でも十分なことが多いです。包んでもかさまないため、より小さい箱に入れることが出来ます。
家具・家電などの大きく重いものには、大粒の気泡緩衝材が適しています。通常の気泡緩衝材に比べ厚みが約4倍あるため、大きいものを包む際により安心です。
層の構造
最も一般的な2層構造の気泡緩衝材は、軽量包装から重量物まで様々な種類の商品で使うことが出来ます。金属部品など、比較的重量があり硬いものを包む際には、3層構造の気泡緩衝材がおすすめです。2層に比べて強度が高いため、破れにくい特徴があります。また、両面が平らで滑らかなため、美術品などの梱包にも向いています。
以上のように、商品の大きさや重さ、衝撃の強さ、その他特徴などから適切な緩衝材を使用することが、輸送・発送の質を保つうえで重要です。
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気泡緩衝材などを用いて物流品質を維持
今回は気泡緩衝材についてご紹介しました。商品の梱包は、あまり目立ちませんがコストがかかる分野です。緩衝材にお金をかければかけるだけ、安全に運ぶことが出来ますが、コストとのバランスが重要です。最適な緩衝材を用いて、物流品質を保つようにしましょう。
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