Shopify(ショッピファイ)の基本機能一覧を目的ごとに徹底解説
2024.03.04ECサイト
Shopifyは約175ヵ国[1]で利用されているECサイトプラットフォームであり、販売・管理・分析と、さまざまな機能が揃っています。プランにより使用できる機能が変わる上、アプリを利用すればさらに機能を増やすことが可能です。その中でも、ShopifyはECサイト制作に必要な3つの基本的機能が揃っていることが特徴であり、大変利便性が高いプラットフォームです。
今回の記事では、Shopifyで利用できる3つの機能の詳細について網羅的にご紹介します。これからShopifyで効率よくECサイトを構築・運営していきたいと考えられているなら、ぜひ参考にしてください。
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目次
フロントエンド機能(フロント機能)
画像引用元: Shopify公式サイト
https://www.shopify.com/jp
Shopifyでできる機能としてひとつめにご紹介するのは、フロントエンド機能です。フロントエンド機能は画面表示・入力・操作などにおいてユーザーが利用しやすいサイトを構築することで、Shopifyにて「フロント機能」と呼ばれています。(以下、「フロント機能」で統一)
詳しくは次の5つのフロント機能が配置されています。
商品ページ
商品ページの画面表示や操作を利用しやすくすることは、販売機会の増大に直接的な影響を与えます。商品一覧ページから商品詳細をスムーズに確認できることが重要ですが、Shopifyではすでに完成されたテンプレートが用意されており、ユーザーがスムーズに商品詳細をチェックできる仕組みです。
【機能一覧[2]】
- 商品一覧ページ
- 商品サムネイル表示
- 商品詳細ページ
- 並び替え機能
- セール価格表示
- タグ付け機能
- 在庫切れ表示
- レビュー表示
- お気に入り登録機能
- 購入数変更
- 販売元表示
- 画像のズーム機能
- ダイナミックチェックアウト
- SNS共有ボタン
- カウントダウン表示
- 再入荷通知機能
商品一覧ページはおすすめ順・人気順などによって並び替えができ、定価とセール価格の二重表示も可能[2]。アプリを利用すればさらに機能を増やすことが可能であり、在庫切れ商品の出荷通知希望機能やレビュー表示、お気に入り登録機能も搭載できます[2]。
カート・チェックアウト
続いてはカート・チェックアウト部分のフロント機能です。商品の購入前に数量を変更したり、購入商品の確認を行ったりできます。
カートとチェックアウトは、ユーザーが決済段階で利用する部分。次のような機能によって、ユーザーのショッピング体験を充実させます。
【機能一覧[2]】
- ショッピングカート機能
- ゲスト購入・会員登録機能
- ニュースレター登録
- 配送時間指定・配送追跡
- 決済方法選択
- ポイント利用
- 注文処理機能
- カート内の未購入商品へのリマインド
- クロスセル・アップセルオファー
- ギフトラッピング
- チップオプション
- 注文メモ
購入が完了したら、注文登録と自動メール配信を行います。管理者にもメールが配信されるので、注文されたことをすぐに確認できるでしょう。このようにECサイト制作に必要な機能が揃っているのがShopifyの魅力でもあります。
顧客管理
Shopifyでできる機能のひとつとして、「顧客管理」もあげられます。
【機能一覧[2]】
- アカウント登録・情報・パスワード編集機能
- 注文履歴と詳細の表示
- サブスクリプション確認・編集
- 配送先の複数登録
- お気に入り商品一覧表示
- 退会
ユーザーは注文と同時にアカウントを作成でき、登録された情報は管理者側でも確認可能です。ユーザーごとの過去の注文履歴や注文状況などが確認でき、ユーザーはマイページにログインしたり、パスワードをリセットしたりできます[2]。
またサブスクリプション商品の販売を行う場合、契約の確認やスキップができる機能も利用可能です[2]。ユーザーによるお気に入り登録商品一覧を表示する機能もあり[2]、販売の機会を逃しません。
その他のカスタマイズ
その他のカスタマイズ機能として、おすすめ商品や新着情報の表示、商品検索・絞り込み、お問い合わせフォーム、アンケートフォーム、チャットなどが可能です。
【機能一覧[2]】
- おすすめ商品表示
- 新着情報表示
- 告知バー表示
- 商品検索・絞り込み・キーワード検索
- お問い合わせフォーム・アンケートフォーム・チャット機能
- 予約販売
- まとめ買い
- 読み込み時間軽減機能
- 表示言語変更
表示言語の変更にも対応しており、越境ECに挑戦したい方にも使いやすいシステムとなっています。
管理機能
次に、Shopifyの管理機能について見ていきましょう。管理機能は管理者によるECサイトの管理・運用をしやすくするために搭載されています。次の5つの機能が用意されているため、Shopifyを利用する前に確認しておいてください。
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商品管理
まずは商品管理についてです。商品管理では搭載されている機能が多く、仕入れ元の管理や商品・商品画像の管理まで行えます。
【機能一覧[2]】
- 商品の追加・編集・複製・バーコード入力・削除・バリエーション登録・アーカイブ
- 商品の画像・ビデオ・3Dモデル登録とAR機能
- 商品カテゴリーごとの商品の登録・編集・文章・画像の追加
- アクティブ販売チャネルへの公開と在庫管理
- タグの追加・削除
- SEO対策
- 商品データのインポート・エクスポート
- 仕入れ商品の登録・検索
- 仕入元の登録
- 注文数上限設定
- ギフトカードの登録・販売
- サブスクリプション・デジタル商品の販売
- メタフィールド設定
通常の販売だけでなく、サブスクリプションやデジタル商品が販売できることもShopifyの特徴のひとつ。販売商品数が多い場合でも管理しやすいよう、商品登録数は無限であり、一括操作での削除にも対応しています。
注文管理
注文管理においては、受注から確認メール送信、納品書の出力、出荷まで一連の機能が搭載されています。
【機能一覧[2]】
- 受注情報の検索・一覧表示・編集・対応状況一括変更
- 受注・配送情報のCSV出力
- 受注情報の手動入力
- 出荷登録機能
- ユーザーへのメール配信
- 納品書のPDF出力機能
- ショップ運営者・配送業者が確認できるメモ登録
- 不正注文解析
受注データはCSV形式で出力でき、受注情報の編集や確認なども管理画面で行なえます。
在庫管理
ShopifyではECサイト制作に必要な機能が備わっているため、商品の在庫管理もできます。
【機能一覧[2]】
- 在庫情報の登録・検索・一覧表示・追跡・履歴管理
- 在庫切れ商品表示変更機能・通知機能
- ロケーション間での在庫移動
- 在庫情報のCSV登録・出力
- 在庫のABC分析
商品の在庫管理はECサイトを運営する上で欠かせないものです。Shopifyでは在庫の管理まで行えるため、ECサイト運営がよりスムーズにはかどるでしょう。
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決済管理
Shopifyでは決済システムとして「Shopify Payment」を用意しており、さらに次のような支払い方法が利用可能です[2][3][4]。
- クレジットカード
- PayPal
- Amazon Pay
- Apple Pay
- Meta Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- 金引換
- 郵便為替
- 銀行送金
- コンビニ決済
- キャリア決済
- 後払い決済
- 暗号通貨
- スマホ決済
- 多通貨販売
- サブスクリプション
用意されている決済方法は実に多彩で、ユーザーの方のニーズに応えられるでしょう。
アプリ管理
Shopifyでできる機能のひとつとして、「アプリ管理」があります。アプリを利用すればさらに機能を増やすことが可能であり、テーマを増やしたり、システムを自社向けにカスタマイズしたりできるでしょう。
【機能一覧[2]】
- アプリのインストール・削除・一覧表示・確認・設定編集
- カスタムアプリ機能
カスタムアプリでは管理画面やプラットフォームへの機能追加も行え、さらに使いやすいシステムにすることができます。
販売促進・マーケティング
ECサイトを運営する上で欠かせないのが、販売促進活動やマーケティングです。Shopifyでは次のような方法で管理者のマーケティングを支援します。
【機能一覧[2]】
- メール配信
- SEO改善
- カート内未購入商品への割引適用
- ポイント制度
- Facebookと連携した広告配信とオンラインストアへの統合
- Googleとの動機と広告コンバージョントラッキング
- アフィリエイト
- マーケティングチャネルによる販売促進とメッセージ送信
SNSやGoogleと連携できるため、ECサイト内以外での販売機会を増やせるのもShopifyの特徴です。
分析機能
最後にご紹介するShopifyでできる機能は分析機能です。分析機能はECサイトから得られたデータを元に、販売状況の促進をはかるためのもの。プランによってもできる機能が変わるのは事実ですが、主に次のような機能が利用できます。
ダッシュボード
Shopifyのダッシュボードでは総合的な分析機能が利用でき、次のような項目において数値を取得できます。
【機能一覧】
- 販売売上、注文総数、SNS別の売上
- コンバージョン率
- 注文金額の平均
- リピーター割合
- デバイス別、ロケーション別のセッション数
デバイスごと、SNSごとの数値も取得できるため、今後のマーケティングのための資料として活用できるでしょう。
レポート
続いてはレポートです。プランによってもできる機能が変わるのですが、最大12のレポートを利用できます。
【機能一覧】
- 財務
- 製品分析
- 集客
- 在庫
- 行動
- マーケティング
- 注文
- 売上
- POS売上
- 利益
- 顧客管理
- カスタム
Shopifyには以上のような12のレポートが用意されており、「Shopifyプレミアム」「Shopify Plus」であればすべてを利用できます。
ライブビュー
最後にご紹介するShopifyでできる機能は「ライブビュー」です。ライブビューとはユーザーの行動を確認するための機能であり、ストアへのアクセス方法や閲覧ユーザー数のリアルタイムな把握が行なえます。主に次のような機能が利用できると考えてください。
【機能一覧】
- リアルタイムの訪問者数
- アクセス元地域の分析
- 売上、注文、販売数が最も多い商品の確認
- ユーザーの行動履歴
リアルタイムでユーザーの行動を把握できれば、キャンペーンやマーケティングにおける戦略を練るための参考資料となるはずです。
Shopifyでできる機能は販売から管理・分析まで多彩
Shopifyでできる機能をご紹介してきましたが、一覧を見ると販売支援から商品・販売状況の管理、分析まで、ECサイト運営に必要な機能を幅広く網羅していることがわかります。
ウルロジを提供しているディーエムソリューションズでは、「これからECサイト運営を始めたい」と考えている方に向けて、Shopify構築をサポートしています。時間と手間をかけず、効率の良いECサイトを構築したいと思われている方に最適です。ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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出典[1]:Shopify公式HP:(PDF)はじめてのShopify
https://www.jazzinterplay.co.jp/lp/pdf/shopify_storeguide.pdf
出典[2]Shopify公式HP:(PDF)Shopify 機能一覧
https://cdn.shopify.com/s/files/1/1958/6155/files/Shopify_Specifications_List_V2.pdf?v=1647492394&utm_campaign=Contents-for-Partners&utm_medium=direct&utm_source=new-community-post
出典[3]Shopify公式HP:支払いを受け取る
https://help.shopify.com/ja/manual/payments/getting-paid
出典[4]Shopify公式HP:手動の決済方法
https://help.shopify.com/ja/manual/payments/manual-payments
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