【BtoB物流の課題を解決】発送代行で物流コスト削減&業務効率化

2025.06.30物流・フルフィルメント
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「大量の荷物を取引先ごとに仕分け、細かなルールに合わせて梱包…月末の請求書処理、そして突然の物量増加に人手が足りない!」
BtoB企業の発送業務は、常にこうした複雑な課題との戦いです。
もし、貴社が今まさに、

・複雑な法人向け配送ルールに頭を抱えている
・急な出荷増への対応にリソースが追い付かない
・物流コストの肥大化が経営を圧迫している
・高い品質維持が求められる中での業務負担に悩んでいる

この記事を読み進めることで、その具体的な解決法や最適なパートナーを見つけることができる内容となっておりますのでぜひ最後までお読みください。
>>BtoB物流でお困りでしたら、お気軽にウルロジにご相談ください

BtoB物流とは

この章では、企業間の取引を支えるBtoB物流がどんなものか、そして消費者向けのBtoC物流とはどう違うのかを詳しく見ていきましょう。

BtoBとBtoC物流の市場規模、特徴の違い

BtoB物流(Business to Business Logistics)とは、企業から企業へ商品や製品が運ばれる物流のことです。例えば、部品メーカーから家電メーカーへの部品供給、卸売業者から小売店への商品配送などがこれにあたります。

一方、BtoC物流(Business to Consumer Logistics)は、企業から一般の消費者へ直接商品が届けられる物流を指します。皆さんがECサイトで商品を購入し、自宅に届くのが典型的なBtoC物流です。

これら二つの物流には、それぞれ異なる特徴と市場規模があります。

BtoB物流の主な特徴

・取引量の大きさ
一度に出荷される量が非常に大きく、パレット単位やコンテナ単位での輸送が一般的です。

・納品ルールの厳格さ
納品先が企業であるため、指定された納品日時、梱包方法、書類の添付など、細かく厳格なルールが存在します。少しのミスが取引全体に影響を及ぼすことも。

・定期的な配送
 継続的な取引が多く、週に数回や毎日といった定期的な配送が頻繁に行われます。

・専門的な設備
フォークリフトを使った積み下ろしや、大型トラックでの輸送が中心となり、専用の物流センターや設備が必要になることもあります。

BtoC物流の主な特徴

・小口多頻度配送
一つあたりの注文は少ないですが、注文頻度が高く、多種多様な配送先へ届けられます。

・スピードと柔軟性
EC市場の拡大により、即日配送や時間指定配送、再配達対応など、消費者の利便性を追求したサービスが求められます。

・多様な決済方法
代金引換やクレジットカード決済など、様々な決済方法への対応が必要です。

・個別の顧客対応
消費者からの問い合わせやクレーム対応など、きめ細やかな顧客サービスが重要になります。

両者の市場規模については、経済産業省の調査が参考になります。例えば、令和4年度の日本国内におけるBtoB-EC市場規模は420.2兆円とされ、BtoC-EC市場(22.7兆円)と比較しても圧倒的に大きな市場であることがわかります。

(参照:経済産業省「令和4年度電子商取引に関する市場調査 報告書」

BtoC市場規模

BtoB市場規模

このように、BtoB物流は規模が大きく、より専門性と精密さが求められる領域なのです。
弊社ウルロジでは煩雑なBtoB物流の課題を解決し、コスト削減と業務効率化を同時に実現できます。こちらから弊社サービス資料をご覧いただけます。
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今後求められるBtoB物流

この章では、現代そして未来のビジネス環境において、BtoB物流がどのように変化し、何が求められていくのかを解説します。

BtoB物流における現状の課題

現代のビジネス環境において、BtoB物流は以下のようないくつもの課題に直面しており、これらが今後の変化を強く促しています。

深刻な人手不足とコストの高騰

少子高齢化によるドライバーや倉庫作業員の不足は深刻化しており、特にBtoB物流を支える中小規模の運送事業者が大きな影響を受けています。これにより、人件費や燃料費などの物流コスト全体が高騰し、企業の経営を圧迫しています。

2024年問題の詳細

また、2024年4月以降に適用されるトラックドライバーの時間外労働規制強化は、BtoB物流の長距離輸送や多頻度輸送に大きな影響を与え、さらなるコスト増やリードタイムの長期化が懸念されています。
2024年問題の概要や背景、それに加えて消費者側の意見が知りたいという方には弊社が実施した調査レポートを以下からダウンロード可能となっております。
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複雑かつ多様な「納品ルール」がもたらす非効率さ 

BtoB発送の最も大きな特徴であり課題となるのが、取引先ごとに異なる、時に非常に細かく厳格な納品ルールです。

  • 多岐にわたる指定
    同じ商品でも、納品先の業種、企業規模、店舗形態(例:大手量販店、専門店、地域密着型店舗)によって、「午前中厳守」「〇曜日のみ受け入れ」「パレット積載必須」「特定ラベルの貼付」「指定形式の納品書」「〇品目ごとのアソート(詰め合わせ)」など、多種多様な指定が存在します。
  • 手作業への依存とミス誘発
    これらの複雑なルールへの対応は、自動化が難しく、多くの場合、熟練の作業員による手作業に依存します。その結果、作業に時間がかかり、人件費が高騰するだけでなく、人間の注意力に頼るため、誤出荷、数量違い、品違い、梱包不備といったヒューマンエラーが発生しやすくなります。
  • ペナルティのリスク
    納品ルール違反は、取引先からの信頼を失うだけでなく、実際にペナルティ料金が発生したり、最悪の場合は取引停止に繋がったりするリスクを伴います。これは、単なる配送ミス以上の経営リスクとなり得ます。

物量変動への対応難と固定費の発生
BtoB取引においても、特定の時期やイベントによって物量が大きく変動することは珍しくありません。

  • 時期に応じた波動対応
    例えば、メーカーの新製品発表直後、アパレル業界のシーズン立ち上がり、特定の業界イベント(展示会など)、あるいは小売チェーンの大型キャンペーンなど、特定の期間に大量の出荷が集中します。
  • アイドルタイムコスト
    逆に物量が減少する閑散期には、固定費で抱えている倉庫や人員が余剰となり、無駄なコストが発生するという非効率も抱えています。

このようにBtoCと比較し複雑化しているのがBtoB発送となっています。それに加えて2024年問題による働き方改革なども発生しているのが現状となっています。

発送代行という解決策

上記のようなBtoB物流の複雑な課題に対し、効果的な解決策として、そして今後ますます不可欠となるのが「発送代行(物流アウトソーシング)」の活用です。発送代行サービスを利用することで、自社で抱えていた物流に関する様々な課題を、専門業者に委託することが可能になります。
今後のBtoB物流では、以下の要素が強く求められ、発送代行はその実現を強力に後押しします。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

BtoB物流におけるDXとは、単にデジタル技術を導入するだけでなく、それらを活用して物流プロセス、ビジネスモデル、そして組織全体を根本から変革し、競争優位性を確立することです。この変革は、人手不足やコスト高騰といった現代の課題解決に不可欠な要素です。

DXによるBtoB物流の主な変革ポイント

  1. AI・IoTを活用した高精度な物流管理
    AIやIoT技術の導入により、需要予測の精度が向上し、在庫の最適化、リアルタイムでの配送状況追跡が可能になります。
    これにより、より効率的でミスの少ない物流が実現します。例えば、AIを活用した配送ルート最適化システム(TMS)は、燃料費の削減やドライバーの負担軽減、配送時間の短縮に貢献します。
    多くの発送代行業者は、自社でシステム投資を行うことなく、これらの高度なWMSやTMSを活用した最先端の物流管理を提供できます。
  2. 自動化・省人化による効率化
    倉庫内でのピッキング、梱包、仕分け作業にロボットやAMR(自律走行搬送ロボット)を導入することで、深刻な人手不足を補い、24時間稼働も可能な高効率なオペレーションが実現します。
    さらに、複数の企業の荷物をまとめて配送する「共同配送」は、トラックの積載効率を高め、運行台数を減らすことでコスト削減とCO₂排出量削減に貢献します。将来的には、物流のプラットフォーム化である「フィジカルインターネット」の実現により、より効率的な共同配送が期待されます。
    発送代行業者は、これらの先進技術への投資に積極的です。
  3. データ連携とペーパーレス化による業務の最適化
    契約書、発注書、請求書といった紙ベースの文書をデジタル化し、基幹システムやECシステムとの連携を強化することは、DX推進の基盤となります。これにより、業務の大幅な効率化が図れ、サプライチェーン全体の透明性と生産性が向上します。

これらのトレンドに対応するためには、自社だけですべてを構築・運用することは非常に困難です。だからこそ、専門的なノウハウと最新技術、そして柔軟なリソースを持つ発送代行サービスが、今後のBtoB物流において不可欠な存在となるのです。

弊社ウルロジでは、WMSによる在庫管理や発送業務を一括して承っております。ご利用いただくことで、オンラインによる出荷指示や在庫管理が可能です。

BtoBでの発送業務や在庫管理などの実務を軽減させたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。
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BtoB物流の課題を解決する発送代行について

発送代行(物流代行)サービスとは、事業者様の商品入庫や在庫保管・管理、棚卸し、受注処理、梱包作業、伝票発行、発送手配といった物流業務全般をまるごと委託できるサービスのことです。
手間もコストもかかる業務を委託することで、売上に直結するコア業務である商品開発やプロモーションに注力する時間を確保できるようになります。

発送代行とは? 仕組みと基本業務を解説

発送代行の基本業務について、少し詳しく解説していきたいと思います。

効率的な入庫と在庫管理

商品が倉庫に入庫したら、まず入荷検品を行い、数量や状態を確認します。その後、倉庫管理システム(WMS)を使って商品情報を記録し、所定の場所に保管する入庫作業へと移ります。

WMSは、入庫時だけでなく、日々の出荷による在庫変動もリアルタイムで管理できるため、在庫切れや過剰在庫を防ぎ、常に正確な在庫状況を把握できます。

これにより、事業者様もウェブ上で在庫を確認でき、スムーズな連携と業務効率化が実現します。

WMSのシステムについて
WMS(倉庫管理システム)について詳しく知りたい方は、「WMS(倉庫管理システム)の機能とメリット・デメリットについて」もご覧ください。

顧客満足度を高める丁寧な梱包作業

一度に大量の商品や、高価な専門機器、繊細な部品などを輸送するBtoB物流では、商品の破損は単なる損失ではなく、取引先の生産ライン停止や販売機会の逸失に繋がりかねません。丁寧で適切な梱包は、輸送中の破損リスクを最小限に抑え、商品が問題なく取引先に届くことを保証します。これは、貴社が提供する商品そのものの価値を守ると同時に、物流品質に対する信頼を高めます。

適切な配送パートナーとの連携による出荷・配送

発送代行業者は、自社で配送網を持つのではなく、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などの大手配送業者と提携しています。これにより、専用の発送枠を利用して効率的に商品を出荷します。配送代行業者に委託することで、提携による配送コストの削減配送時間の短縮が実現できるため、顧客への迅速な商品提供と、信頼性の高い物流が確保されます。

BtoBにおいて発送代行を使用するメリットとは

toBビジネスにおける発送代行の活用は、単なる業務の外部委託を超え、企業の競争力を高める戦略的な選択肢となります。ここでは、特に重要な3つのメリットに絞って詳しく解説します。

  1. 物流コストの最適化

BtoB物流において、自社で倉庫を保有し、人員を雇用・管理することは、非常に大きな固定費となります。特に物量に波がある場合、閑散期には余剰なコストが発生し、繁忙期にはリソース不足に陥るリスクがあります。 発送代行を利用することで、商品の入庫量や出荷量に応じて費用が発生するため、無駄なコストを削減できます。

また、多くの発送代行業者は複数の企業の物流をまとめて扱うことで、ヤマト運輸や佐川急便といった大手運送会社から有利な大口割引料金を得ています。
これにより、個別の企業が直接契約するよりも、一つあたりの配送料を大幅に削減できる可能性があります。結果として、物流コスト全体の透明性が高まり、予算管理も容易になります。

  1. 業務効率化とコア業務への集中

BtoBの発送業務は、多岐にわたる複雑な作業を伴います。大量の商品の検品、ロット管理、細かなピッキング、取引先ごとの指定梱包、複雑な伝票処理、返品対応など、これらは多くの時間と労力を要し、社員が本来注力すべき営業活動、商品開発、マーケティングなどのコア業務からリソースを奪ってしまいがちです。

発送代行にこれらのノンコア業務を一括して委託することで、貴社の社員は本来の専門業務に集中できるようになります。これにより、生産性の向上だけでなく、新たなビジネスチャンスの創出や、顧客満足度を高めるためのサービス改善にも時間を割けるようになり、結果として企業全体の成長を加速させることが可能です。

  1. 物流品質の向上と安定した顧客(取引先)信頼の獲得

BtoB取引において、商品の納期遅延や誤発送、梱包不備などは、取引先のビジネスに直接的な影響を与え、貴社の信頼を大きく損なう可能性があります。

発送代行業者は、物流のプロフェッショナルとして、長年培った専門的なノウハウと、最新の設備、そして経験豊富な人材を擁しています。 BtoB特有の複雑な納品ルールや流通加工(セット組み、アソート、ラベル貼りなど)にも熟知しており、高い精度で対応できます。

これにより、誤発送率の低減、リードタイムの短縮、梱包品質の均一化が実現し、貴社が安定した高品質な物流サービスを提供できるようになります。
結果として、取引先からの信頼を盤石なものにし、長期的なビジネス関係の構築に貢献します。

物流業務を発送代行に委託するタイミング

貴社が物流業務を発送代行に委託する最適なタイミングは、事業の成長段階や抱える課題によって異なります。しかし、多くの企業が検討を始める明確な目安も存在します。

  1. 月の出荷件数が「71~300件」に達した時

EC事業者700名を対象にした「EC事業の運営状況に関する実態調査」によると、物流業務の委託を検討するボリュームゾーンは月の出荷件数が「71~300件」であることが明らかになっています。 

物流代行委託のタイミング

特に、「100件前後になった時点で、物流業務の委託を一度検討したい」と考える事業者が多い傾向にあります。 この段階になると、手作業での梱包や発送作業が煩雑になり始め、誤出荷のリスクや残業時間の増加といった問題が顕在化しやすくなります。

  1. 物流コストが高騰し、利益を圧迫していると感じる時

物流分野の課題について

同調査では、EC事業の物流分野における課題の第1位が「発送費用」であることが示されています。 もし、貴社の物流コスト(特に発送費用)が利益を圧迫していると感じるなら、発送代行への委託を検討する良いタイミングです。発送代行業者は、大手運送会社と大口契約を結んでいるため、自社で発送するよりもコストを削減できる可能性があります。

  1. 事業拡大に伴い、物流の「拡張性」に不安を感じる時

事業拡大に伴う物流の拡張性」は、物流分野における課題の第2位に挙げられています。 広告宣伝や販促活動によって発送数が増加しても、急な物量増加に自社の物流体制が耐えられないケースは少なくありません。 発送代行は、必要な時に必要なリソースを柔軟に提供できるため、物量の変動に強く、将来的な事業拡大にもスムーズに対応できます。

EC物流の最新トレンドと、多くの企業が直面している具体的な課題、そしてその解決策について詳しく知りたい方はこちらの調査をぜひダウンロードしてください。
>>EC事業の運営状況に関する実態調査 

BtoB発送代行活用法とは

この章では、発送代行サービスの利用割合や、導入による具体的なコスト削減事例、そして最適な業者選びのポイントについて解説します。

発送代行の利用割合について

国内における発送代行(物流アウトソーシング)の利用は、EC市場の拡大とともに一般的になりつつあります。多くのEC事業者が、効率的かつ最適な物流体制を構築するために、外部の専門業者に業務を委託している実態が見えてきました。

「EC事業の運営状況に関する実態調査」によると、EC事業者の62.5%が何らかの物流業務を外部に委託していることが明らかになっています 。この数字は、物流業務を「全て自社で行っている」と回答した17.7%の事業者や、「自社で行っているが、外部委託を検討している」と回答した19.9%の事業者を大きく上回っています 。このことからも、既に多くのEC事業者が物流アウトソーシングのメリットを理解していることがうかがえます。

物流業務の運用状況

さらに注目すべきは、昨対比で売上が「非常に上がっている」と回答した成長企業に焦点を当てた場合、その傾向がより顕著になる点です。

成長企業における物流業務の状況

同調査では、成長企業の60.0%が「全ての物流業務を委託している」と回答しており、これはEC事業者全体の平均(21.9%)よりも38.1%も高い結果となっています。
このデータは、事業の成長を追求する企業にとって、物流業務を外部のプロフェッショナルに委託することが、売上増加に繋がる可能性が高いことを示唆しています。

発送代行導入後のコスト削減事例と効率化の実態

発送代行を導入された多くのクライアント様から、具体的なコスト削減と業務効率化の実感に関する貴重なご意見をいただいています。ここでは、実際にクライアント様が体験された効率化事例についてご紹介します。

「固定費が変動費になり、経営が安定しました」

 「自社倉庫の維持費や設備費用が、売上の変動に関わらず固定でかかっていました。発送代行に切り替えてからは、出荷量や保管量に応じた変動費になったため、無駄なコストがなくなり、キャッシュフローが改善されました。閑散期でも余計な費用がかからないのは大きなメリットです。」というコメントも多く寄せられています。

「誤出荷が激減し、取引先からの信頼がさらに厚くなりました」 

「以前は月に数件の誤出荷があり、その都度、再発送や謝罪対応に追われていました。発送代行に委託してからは、誤出荷がほぼゼロになり、取引先からの信頼がより一層高まりました。これはコスト削減以上に大きな価値だと感じています。」といった、品質向上を実感されたご意見も多数あります。

「社員がコア業務に集中できるようになり、生産性が格段に上がりました」

 「発送業務に取られていた時間がなくなり、社員が本来の営業活動や商品企画に集中できるようになりました。その結果、新規顧客の獲得数が増えたり、新商品の開発サイクルが早まったりと、企業全体の生産性が向上していることを実感しています。」という、間接的ながらも大きな効率化効果を評価する声も多く聞かれます。

BtoB向け発送代行サービスの選び方と注意点

数ある発送代行サービスの中から、貴社のBtoB物流に最適なパートナーを選ぶことは、事業の効率化と成長に直結する重要なプロセスです。物流領域は専門性が高く、担当者以外には判断が難しい側面もあります。今回は3点の選び方・注意点についてご紹介します。

コストと品質のバランス

単に料金の安さだけで選ぶのは避けましょう。提供されるサービスの品質とのバランスを考慮することが重要です 。高品質な物流サービスは初期コストがかかる場合がありますが、結果的に顧客満足度の向上やブランドの信頼性向上に繋がり 、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスが高い場合があります。安価なサービスを選ぶ場合は、サービス品質においてどこまで妥協できるのかを明確に理解しておく必要があります。

発送代行会社の対応範囲の柔軟性

BtoB物流では、特定の納品ルールや同梱物、カスタマイズ梱包など、柔軟な対応が求められる場面が多くあります。
クライアントの要望で注文が急増した場合でも、配送スピードを維持できる対応力があるか確認しましょう。
自社倉庫を保有しているか、近隣に複数の倉庫拠点があるかといった「倉庫の拡張性」も重要な観点です。

パートナーのサポート体制の確認

物流体制の構築は、自社事業によって最適な形が異なります。
物流と自社事業への深い知見を持つ業者を選び、貴社に最適な物流体制の構築をどこまで支援してくれるのかを確認することが重要です 。担当者の専門性や提案力も判断材料となります。

上位の点以外にも重要なポイントがいくつかあり、詳しく見たい方はこちらの比較表をご覧いただけると簡単にどのような発送代行会社を選ぶべきか判断できるようになります。

BtoBの実績が豊富な発送代行3選

この章では、BtoB物流の実績が豊富で、多くの企業から選ばれている発送代行サービスを3社ご紹介します。今回はホームページにBtoBについて記載のある企業のみを厳選してご紹介していきます。

ウルロジ

ウルロジ-ホームページ

画像引用元:ウルロジ

BtoBとBtoCの両方に対応し、特に法人向けの複雑な納品ルールや流通加工に強みを持っています。独自のWMSによる在庫管理と、柔軟なシステム連携が可能です。幅広い業種・業態のBtoB物流を手掛けており、コスト削減と品質向上を両立させたい企業におすすめです。

SB Frameworks(SBフレームワークス株式会社)

SB Frameworks-ホームページ

画像引用元:SBフレームワークス株式会社

ソフトバンクグループの物流会社として、ITと物流を融合したソリューションを提供。BtoB物流においても、倉庫の一元管理や多岐にわたる物流オプションで企業の課題解決をサポートしています。複数の倉庫管理や小ロット対応など、BtoB特有の悩みに応える点が強調されています。

株式会社MOTOMURA(モトムラ)

株式会社MOTOMURAーホームページ

画像引用元:物流倉庫・発送代行の株式会社MOTOMURA

長年の実績とノウハウを活かし、EC・通販物流に強みを持つ一方で、法人向けの複雑な物流ニーズにも対応しています。アパレル、化粧品、健康食品など多様な商材に対応可能です。

今後のBtoB物流業務の新たな選択肢

この記事では、BtoB物流が抱える複雑な課題と、その効果的な解決策としての発送代行について詳しく解説してきました。人手不足の深刻化、物流コストの高騰、複雑化する納品ルール、そして急激な物量変動への対応など、貴社が日々直面している物流の悩みは、もはや自社だけで抱え込むには限界がある時代へと変化しています。

しかし、これらの課題を乗り越え、ビジネスをさらに成長させるための新たな選択肢が、まさに「発送代行(物流アウトソーシング)」の活用にあります。

発送代行を導入することで、貴社は物流業務の負担から解放され、営業活動や商品開発といった本来注力すべきコア業務に集中できるようになります 。これにより、以下の具体的なメリットを享受できます。

  • 物流コストの最適化
  • 業務効率の大幅な向上
  • 物流品質の向上と強固な取引先信頼の獲得
  • 物量変動への柔軟な対応と事業拡大への対応力

DXの推進や自動化、共同配送といった今後のBtoB物流に求められる要素も、自社で全てを構築するのではなく、それらに対応できる発送代行業者を選定することで、効率的に実現することが可能です。

貴社のBtoB物流をより効率的で高品質なものに変え、ビジネスを次のステージへ引き上げるために、ぜひ発送代行の導入をご検討ください。

タグ : コスト削減 ECお役立ち情報 発送・梱包 BtoB
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からSNSウェビナー等での情報発信を行う。