Shopeeセラー必見!発送代行で売上アップと業務効率化を実現する方法|東南アジア・中南米市場対応

2025.06.02物流・フルフィルメント
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Shopeeセラー必見!発送代行で売上アップと業務効率化を実現する方法|東南アジア・中南米市場対応Shopeeプラットフォームは、東南アジア、台湾、そして近年では中南米市場へと急速な成長とグローバル展開を遂げています。シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシアといった東南アジアの主要国に加え、台湾、さらにはブラジル、メキシコ、コロンビア、チリなどの中南米諸国でも、多くの購入者がShopeeを通じて商品を購入しており、その勢いはとどまるところを知りません。

しかし、この大きなチャンスを掴むためには、避けて通れない課題があります。それが「発送戦略」です。特に越境ECにおいては、国内販売とは比較にならないほど発送業務が複雑化し、ビジネスの成長を左右する重要な要素となります。なぜShopeeセラーにとって「戦略的な発送」がビジネス成長と顧客満足度に不可欠なのでしょうか?それは、適切な発送戦略がなければ、コスト増加、配送遅延、顧客からのクレーム、そして最悪の場合アカウント停止といったリスクに直面する可能性があるからです。

この記事では、Shopeeセラーの皆さんが抱える発送に関する課題を具体的に掘り下げ、その解決策として「発送代行サービス」の活用がいかに有効であるか、そしてどのように自社に最適なサービスを選び、導入していくべきかを徹底解説します。

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目次

Shopeeセラーが直面する「発送・物流の5大共通課題」とショップ運営への深刻な影響

越境ECプラットフォームであるShopeeの特性を踏まえると、セラーの皆さんが直面する発送・物流の課題はより具体的かつ深刻なものとなりがちです。私自身も多くのセラー様からご相談を受ける中で、これらの課題がビジネス成長の大きな障壁となっているケースを目の当たりにしてきました。

私たち発送の専門家でも、各ECモールのルールが少しずつ違うため、きちんとしたスキームを作成していなければ、ペナルティやアカウント凍結のリスクに晒されることもあります。この章では、多くのShopeeセラーが共通して抱える発送・物流に関する5つの大きな課題について具体的に解説していきます。

  • 課題1:広範囲なShopeeマーケットと各国の複雑な輸入規制・関税
    Shopeeが展開する東南アジア(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシア)、台湾、そして中南米の各国では、それぞれ独自の輸入規制、禁制品リスト、関税制度が存在します。これらのルールを正確に理解し、国ごとに適切な対応を行うことは非常に煩雑であり、もし違反すれば商品の没収や罰金、配送遅延といった深刻な問題を引き起こしかねません。
  • 課題2:Shopee Logistics Service (SLS) の利便性と限界
    Shopeeは独自の物流サービス「SLS」を提供しており、多くのセラーにとって便利な選択肢です。しかし、SLSには利用条件(特定のカテゴリーや重量制限)、カバー範囲の限界、特定の地域での集荷体制の課題、コスト構造の不透明さ、追跡情報の精度、そしてサポート体制の限界といった側面もあります。特に、特殊な形状の商品、より迅速な配送を求める顧客、SLSがカバーしていない地域への配送など、SLSだけでは対応しきれないニーズも少なくありません。
  • 課題3:Shopeeの厳格な発送期限(DTS: Days to Ship)とペナルティリスク Shopeeは顧客体験を重視しており、セラーに対して厳格な発送期限(DTS)を設定しています。DTSとは、注文を受けてから商品を発送するまでの猶予期間です。この期限を守れない場合、ショップの評価点が減点され、悪質な場合は出品停止やアカウント凍結といった重いペナルティが課されるリスクがあります。これは顧客からの信頼を失い、売上低下に直結します。
  • 課題4:多言語対応が必須な海外購入者との配送コミュニケーション
    越境ECでは、購入者からの問い合わせは現地の言語(英語、中国語、タイ語、スペイン語、ポルトガル語など)で寄せられることがほとんどです。「商品はいつ届きますか?」「追跡番号を教えてください」「住所を変更したい」といった配送に関する問い合わせに、迅速かつ正確に対応するには多言語スキルが不可欠です。コミュニケーション不足は、顧客不安やネガティブレビューの原因となります。
  • 課題5:国際返品処理の煩雑さと高コスト、長期間化
    海外からの返品は、国内取引に比べて格段に複雑でコストがかかります。Shopeeの返品ポリシーを理解し、購入者と返品理由や送料負担について合意する必要があります。また、国際返送には高額な送料がかかる上、商品が手元に戻るまで長期間を要します。返送された商品の状態を確認し、再販可能かどうかを判断する手間も発生します。

これらの課題は、どれか一つでも対応を誤ると、ショップの評判を落とし、売上機会を損失し、最悪の場合はShopeeでのビジネス継続が困難になるほど深刻な影響を及ぼす可能性があります。

Shopee販売に「発送代行サービス」を導入すべき7つの戦略的メリット

この章では、前述したShopeeセラーが直面する課題に対し、「発送代行サービス」を導入することがいかに多くの戦略的なメリットをもたらすのか、Shopeeセラーの視点から具体的に7つのポイントに絞って解説します。

メリット1:ShopeeのDTS遵守とペナルティ回避で、ショップ評価と信頼性を向上

発送代行業者は、商品のピッキング、梱包、発送ラベル発行、出荷までの一連の作業を専門的に行います。これにより、安定した発送体制が確立され、Shopeeの厳格なDTS(Days to Ship)遵守率を飛躍的に向上させることができます。DTS遅延によるペナルティポイントの発生を防ぎ、良好な状態に維持することが可能になります。結果として、ショップ評価が高まり、購入者からの信頼性も向上。これは、Shopee内での検索順位アップや「優良セラー」認定にも繋がり、売上増加に貢献します。

メリット2:発送業務から解放され、販売戦略や商品開発などコア業務にリソースを集中 

注文確認、在庫確認、梱包作業、発送手続き、問い合わせ対応などの煩雑な発送業務から脱却することができます。発送代行サービスを利用することで、これらの業務から解放され、マーケティング活動、顧客対応の質の向上、新商品のリサーチや開発、仕入れ交渉など、売上に直結するコア業務に貴重な時間と人的リソースを集中できるようになります。ビジネスオーナーや担当者自身が、より戦略的な業務に注力できることは、事業成長の大きな推進力となります。

メリット3:東南アジア・中南米物流の専門知識とネットワークでコスト削減と配送品質向上

実績のある発送代行会社は、東南アジアや中南米といった特定地域への物流に関する専門知識と豊富な経験、そして広範なネットワークを持っています。
多くの荷物を取り扱うことによるスケールメリットを活かし、個人で発送するよりも有利な送料で国際配送を利用できる場合があります。また、商品の特性や配送先の状況を考慮した最適な梱包(軽量化、緩衝材の適切な使用など)により、破損リスクを低減しつつ、容積重量を抑え送料を最適化します。
各国の輸入規制や禁制品、関税制度に精通しており、適切な書類作成や申告を行うことで、通関トラブルを未然に防ぎ、スムーズな配送を実現します。これにより、予期せぬ遅延や追加費用、最悪の場合の没収といったリスクを大幅に軽減できます。

メリット4:ShopeeセラーセンターとのAPI連携で注文・在庫管理を自動化

多くの発送代行サービスでは、ShopeeセラーセンターとAPI(Application Programming Interface)で連携するシステムを提供しています。これにより、注文情報が自動的に発送代行システムに取り込まれ、発送完了後には追跡番号がShopeeに自動で反映されます。また、倉庫内の在庫情報もリアルタイムで同期されるため、手動でのデータ入力や確認作業が不要になり、ヒューマンエラー(受注漏れ、発送ミス、在庫数の不一致など)を大幅に削減できます。特に複数のShopee店舗を運営している場合や、他のECプラットフォームと並行して販売している場合、この自動化による効率化のメリットは計り知れません。

メリット5:Shopeeの大型セールの大量注文もスムーズに処理

Shopeeでは、9.9(9月9日)、10.10(10月10日)、11.11(11月11日、独身の日)、12.12(12月12日)といった大型セールが年間を通じて開催され、期間中は通常時の何倍もの注文が殺到します。自社で発送業務を行っている場合、この急激な物量の増加に対応しきれず、発送遅延やミスが多発し、大きな販売機会の損失や顧客からのクレームにつながる可能性があります。発送代行サービスを利用していれば、専門のスタッフと整備された倉庫設備により、このような波動にも柔軟に対応し、大量の注文を迅速かつ正確に処理することが可能です。これにより、セール期間中の販売機会を最大限に活かし、キャンペーン効果を最大化できます。

弊社でEC事業者に向けて実施した独自のアンケート調査では、この大量の注文をスムーズに処理する部分、いわゆる「出荷波動対応」の部分が委託後に「失敗した」と感じるポイントになることが多いという結果が出ております。

発送代行の失敗理由について

発送代行会社がこのような場合に対応できるかどうかは倉庫見学やどこに強みを持っているかを軸に判断を進めていく必要があります。
この他にもおおよそ月にいくつくらいの発送数があれば、発送代行を利用すべきかという基準になるような情報についても無料でダウンロードできるようになっております。

>>EC事業の運営状況に関する実態調査を見てみる

また、発送代行を選定する上で重要な要素として物流倉庫への見学があります。
弊社のアンケートでも約半数がポジティブな心情に変化したと回答いただいております。

倉庫見学後の意見の変化について

比較検討する上で、弊社の倉庫を見学したい方に関しては、こちらからお問い合わせください。
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メリット6:SLSでは対応できない多様なニーズ(特定地域への発送、大型商品、特殊梱包等)に対応可能

Shopee Logistics Service (SLS) は便利な反面、前述の通り対応できる国・地域、商品のサイズや種類、配送オプションには限りがあります。発送代行サービスは、より幅広い配送キャリア(国際クーリエ、国際郵便、現地のローカル配送業者など)と提携しているため、SLSではカバーしきれない多様な発送ニーズに対応できます。例えば、SLSの対象外となっている国や地域への配送、家具やスポーツ用品のような大型・重量商品、壊れやすい精密機器のための特殊な梱包や保険付帯、あるいはより迅速な配達を求める顧客向けの速達便の手配などが可能になります。これにより、販売機会の拡大と顧客満足度の向上が期待できます。

メリット7:返品処理代行や多言語サポートで、国際取引の負担を大幅に軽減

国際取引における大きな悩みの種である返品処理や、海外購入者とのコミュニケーションも、発送代行業者によってはサポート範囲に含まれている場合があります。
購入者からの返品リクエスト受付、返送品の受け取り、検品、状態に応じた再販処理や廃棄、顧客への連絡までをワンストップで委託できるサービスもあります。これにより、煩雑で時間のかかる返品対応業務から解放されます。
また、配送に関する購入者からの問い合わせ(現地語)に対して、発送代行業者側で一次対応を行ってくれるサービスもあります。これにより、言語の壁によるコミュニケーションストレスが軽減され、顧客対応の質も向上します。 これらのサポートを活用することで、国際取引に伴う様々な負担を大幅に軽減し、より安心してShopeeでの販売活動に専念できるようになります。

発送業務のアウトソーシングは、単なる「業務委託」以上の価値をあなたのShopeeビジネスにもたらすと、私は確信しています。時間とリソースをマーケティングに集中させることで、より本質的な業務に集中するための「戦略的投資」となります。

【Shopeeセラー向け】失敗しない発送代行会社の選び方!6つの必須比較ポイントと実践的チェックリスト

この章では、Shopeeセラーが発送代行会社を選ぶ際に、どのような点に着目し比較検討すれば失敗を防げるのか、6つの必須比較ポイントと、さらに具体的な実践的チェックリストを提示します。自社に最適なパートナーを見つけるための羅針盤としてご活用ください。

発送代行会社は数多く存在しますが、Shopeeの特性や自社のニーズに合致した会社を選ばなければ、期待した効果が得られないばかりか、かえってコスト増やトラブルを招くことにもなりかねません。だからこそ、慎重な選定が不可欠です。

ポイント1:Shopeeプラットフォームへの深い理解と豊富な実績

まず最も重要なのは、選ぼうとしている発送代行会社がShopeeプラットフォームの特性、最新の規約・ポリシー(DTS、梱包ガイドライン、禁止商品リストなど)を深く理解しているか、そして実際にShopeeセラーのサポート実績が豊富かどうかです。
Shopeeのシステムや運用ルールは頻繁にアップデートされるため、それらに迅速に対応できる柔軟性が求められます。
特に、自社がターゲットとしているShopeeマーケット(例:Shopeeシンガポール、Shopee台湾、Shopeeブラジルなど)での具体的な取り扱い実績や成功事例、トラブル対応事例などを確認しましょう。Shopeeに特化したノウハウを持っている会社は、よりスムーズな連携と問題解決が期待できます。

ポイント2:対応可能なShopeeマーケットとグローバルな配送ネットワーク

自社が現在展開している、あるいは将来的に進出を計画しているShopeeの国・地域へ、確実かつ高品質な配送ルートを持っているかを確認する必要があります。
特定の国・地域に強みを持っている代行会社もあれば、広範囲なネットワークを持つ会社もあります。自社の事業展開に合わせて選びましょう。
SLSだけでなく、DHL、FedEx、UPSといった国際クーリエ、EMSなどの国際郵便、さらには各国のローカル配送業者など、多様な配送キャリアとの提携状況も重要です。これにより、商品の種類、重量、緊急度、コストに応じて最適な配送方法を選択できる柔軟性が生まれます。

ポイント3:透明性の高い料金体系とShopee販売コスト全体での費用対効果

発送代行の料金体系は会社によって様々です。初期費用、月額固定費、そして従量課金(商品保管料、ピッキング料、梱包料、発送手数料、検品料、関税処理手数料など)の内訳が明確に提示されているかを必ず確認しましょう。隠れた費用がないか、見積もりを依頼する際には詳細な項目まで確認することが肝心です。
単に発送代行費用が安いかどうかだけでなく、Shopeeの販売手数料、広告費、為替変動リスクなども含めたトータルコストで費用対効果を比較検討する視点が重要です。送料が多少高くても、通関トラブルが減り、配送スピードが向上することで顧客満足度が上がり、結果的に売上が伸びるのであれば、それは価値のある投資と言えます。

見積もりは複数社から取得し、サービス内容と料金を比較検討しましょう。

ポイント4:Shopeeセラーセンターとの安定したシステム連携(APIなど)

メリットでも触れましたが、ShopeeセラーセンターとのAPI連携は、業務効率化とヒューマンエラー削減のために非常に重要です。
注文情報、在庫情報、配送情報(追跡番号など)が自動で、かつリアルタイムに同期されるか、そのシステムの安定性と速度を確認しましょう。連携が不安定だったり、同期に時間がかかったりするようでは、かえって業務が煩雑になる可能性があります。
発送代行会社が提供する管理画面(ダッシュボード)の使いやすさ、在庫確認や売上分析などに役立つレポート機能の充実度もチェックポイントです。デモ画面を見せてもらったり、トライアル利用が可能であれば実際に操作してみることをお勧めします。

ポイント5:日本語対応はもちろん、Shopee特有の問題に対応できる専門的なサポート体制

日常的なやり取りが日本語でスムーズに行えることは基本ですが、それに加えて、Shopeeのシステムエラー、購入者とのデリケートなトラブル(未着、破損、クレームなど)、複雑な税関問題など、Shopee販売特有の問題が発生した際に、迅速かつ的確に対応してくれる専門的なサポート体制があるかが重要です。
単に「対応します」というだけでなく、過去の具体的な対応事例や、エスカレーション体制などを確認しておくと安心です。
担当者とのコミュニケーションの取りやすさ、レスポンスの速さも、長期的なパートナーシップを築く上で見逃せないポイントです。

ポイント6:提供される付加価値サービスと自社ニーズとのマッチング

基本的な発送業務以外に、どのような付加価値サービスが提供されているか、そしてそれが自社のニーズと合致しているかを確認しましょう。
例えば、返品処理代行(検品、再梱包、再販サポートなど)、関税元払い(DDP: Delivered Duty Paid)発送への対応、多言語でのカスタマーサポート代行、商品検品、商品撮影、チラシやサンクスレターの同梱、ギフトラッピング、さらにはマーケティング支援など、業者によって様々なオプションサービスがあります。

自社が抱える課題や、今後強化していきたい部分を明確にし、それに応じたサービスを提供している会社を選ぶことで、発送代行のメリットを最大限に引き出すことができます。

【実践的チェックリスト】

発送代行会社に問い合わせる際や比較検討する際に、以下の質問項目を参考にしてみてください。

確認内容 詳細確認ポイント
Shopeeセラーのサポート実績 年間取扱件数、対応マーケット(例:シンガポール、台湾、ブラジル)
配送実績・ノウハウ Shopee各マーケットにおける過去の具体的実績、成功事例
DTS遵守率 Days to Ship の遵守率データ(%)
対応国・地域と提携キャリア 対応可能な国別の配送キャリア一覧
SLS以外の配送オプション料金 クーリエ、EMS、国際郵便などの具体的な料金表
料金体系(初期費用・月額・従量課金) 保管料、ピッキング料、梱包料、発送手数料などの内訳
最低利用条件 最低利用期間、最低出荷件数などの制約有無
API連携の有無・内容 双方向API(注文取り込み、追跡番号自動反映など)の有無と対応範囲
トラブル・規約変更時のサポート Shopee規約変更、紛争、税関トラブル等のサポート事例
大型セール時の実績と体制 9.9や11.11などでの最大出荷件数、増員・体制強化内容
国際返品代行と費用 返品処理範囲、発生費用(返品送料、再処理費など)
禁制品チェック体制 禁制品・規制品の確認フローと体制
補償制度 商品破損・紛失時の補償有無と内容

これらのポイントとチェックリストを参考に、複数の業者を比較検討し、自社のShopeeビジネスを力強くサポートしてくれる最適なパートナーを見つけ出してください。
発送代行の比較表について

また、弊社独自で作成した発送代行会社の検討箇所をわかりやすくまとめたオリジナルの比較表はこちらから無料でダウンロード可能となっております。
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Shopee発送方法を徹底比較!「SLS」vs「自社発送」vs「外部発送代行」– あなたに最適な選択は?

この章では、Shopeeにおける主要な発送方法である「SLS (Shopee Logistics Service)」「自社発送(国際郵便・クーリエをセラーが直接手配)」「外部発送代行サービス」の3つを比較し、それぞれの仕組み、メリット・デメリット、そしてどのようなセラータイプにおすすめなのかを解説します。自社にとって最適な発送方法を見極めるための一助となれば幸いです。

どの発送方法が絶対的に優れているということはなく、セラーの事業規模、取扱商品、ターゲット市場、リソース、そして何を重視するかによって最適な選択は異なります。それぞれの特徴を正しく理解することが重要です。

以下の比較を参考に、ご自身のShopeeビジネスの現状と将来の展望を照らし合わせ、最適な発送戦略を検討してみてください。多くの場合、ビジネスの成長フェーズに合わせて発送方法を見直していくことが成功の鍵となります。

比較項目 SLS (Shopee Logistics Service) 自社発送(国際郵便・クーリエ) 外部発送代行サービス
導入の手軽さ ◎(非常に手軽) 〇(手続きが必要) △(業者選定・契約が必要)
コスト(少量) 〇(比較的安価な場合あり) 〇(工夫次第) △(固定費がかかる場合あり)
コスト(大量) △(割高になる場合あり) ×(スケールメリットなし) ◎(スケールメリットあり)
配送スピード △~〇(国・状況による) 〇~◎(選択肢による) 〇~◎(選択肢による)
対応国・地域 △(制限あり) ◎(広範囲) ◎(広範囲、業者による)
柔軟性(商品サイズ等) △(制限あり) ◎(自由度高い) 〇(業者により対応可能)
業務負荷 〇(比較的少ない) ×(非常に多い) ◎(大幅に削減)
専門知識 △(ある程度必要) ◎(高度に必要) 〇(業者に依存)
Shopeeペナルティリスク △(自己管理次第) ×(自己管理、リスク高い) ◎(低減効果期待)
サポート体制 △(Shopeeサポート) ×(全て自己責任) 〇~◎(業者による手厚いサポート)
SLSプログラム参加 ◎(条件になる場合あり) × △~〇(業者・条件による)
セール時対応力 △(自己対応次第) ×(非常に困難) ◎(高い対応力)

 

弊社での実例を元にした発送代行導入による課題解決事例と成功の秘訣

この章では、実際にShopeeで販売を行い、発送代行サービスを導入することで様々な課題を解決し、ビジネスを成長させた弊社のクライアントでの事例を具体的にご紹介します。彼らの経験から、発送代行導入の具体的なメリットや成功の秘訣を学びましょう。

理論だけでなく、実際の成功事例に触れることで、発送代行導入のイメージがより具体的になるはずです。私が見聞きしてきた中でも、発送代行をうまく活用して飛躍されたセラー様は数多くいらっしゃいます。

事例1:台湾市場に進出されたA社様(商材:アパレル)

導入前の課題:A社様は台湾の若者向けに日本のファッション雑貨を販売していましたが、個人での運営だったため、注文が増えるにつれて発送作業が追い付かなくなりました。特に週末や祝日明けはDTS(Days to Ship)の期限を守るのが難しく、ペナルティポイントが累積。ショップ評価も下がり始め、売上も伸び悩んでいました。「このままではまずい」と感じたA社様は、発送代行の導入を決意しました。

発送代行導入後の解決事例: 台湾向けの発送実績が豊富で、ShopeeのDTS管理に強みを持つ発送代行業者を選定。API連携により注文から発送までのプロセスが自動化され、DTS遵守率はほぼ100%を達成しました。その結果、ペナルティはなくなり、ショップ評価も急上昇。安心して販売に集中できるようになったA社様は、商品ラインナップの拡充やSNSでのプロモーションに注力。結果として、発送代行導入から半年で売上が前年比150%を達成し、念願だったShopeeの優良セラーにも認定されました。

A社様の声: 「発送業務から解放されたことで、本当にやりたかった商品企画やお客様とのコミュニケーションに時間を使えるようになりました。DTSのプレッシャーから解放された精神的なメリットも大きいです。もっと早く導入すればよかったと思っています。」

事例2:ブラジル市場に進出されたB社様(商材:ホビー商品)

導入前の課題: B社は日本のレアなホビー用品をShopeeブラジルで販売していましたが、中南米特有の複雑な関税制度、高額な送料、そして頻発する配送遅延や商品の税関での長期保留に頭を悩ませていました。購入者からの問い合わせも多く、その対応にも多くの時間を割かれていました。「ブラジル市場は魅力的だが、物流が最大のネックだ」と感じていたそうです。

発送代行導入後の解決事例: 中南米(特にブラジル)への配送に強い専門知識とネットワークを持つ発送代行業者と契約。この業者は、関税やその他税金を発送時に元払いできるDDP(Delivered Duty Paid)オプションを提供しており、購入者が後から追加費用を請求される心配がなくなりました。また、現地の事情に精通した配送ルートの最適化により、以前よりも安定した納期での配送が可能になりました。これにより、購入者の関税支払いに関する不安やトラブルが大幅に減少し、配送遅延も改善。結果として、顧客満足度が向上し、ショップレビューの評価も格段に良くなりました。

B社担当者の声: 「ブラジルの関税は本当に複雑で、以前は購入者からクレームが絶えませんでした。DDP対応の発送代行に変えてからは、そうした課題がほぼなくなり、お客様から感謝されることさえあります。送料は以前より少し上がったケースもありますが、それ以上に顧客満足度と信頼性が向上したメリットの方が大きいです。」

事例3:シンガポール市場に進出されたC社様(商材:化粧品)

導入前の課題事例: C社はシンガポールで日本の化粧品を販売しており、当初は軽量な商品をSLSで、一部高額品やSLS対象外品を自社で国際郵便を使って発送していました。しかし、Shopeeの大型セール(9.9や11.11など)の時期になると注文が殺到し、SLSと自社発送のオペレーションがパンク状態に。梱包ミスや発送遅延が多発し、大きな販売機会を逃していました。また、在庫管理も二元化しており非効率でした。

発送代行導入後の解決事例: 思い切って全ての発送業務を、化粧品の取り扱いや温度管理(業者による)にも対応できる発送代行業者に一本化。API連携により在庫情報を一元管理し、セール時にも安定して大量の注文を処理できる体制を構築しました。これにより、セール時の受注キャパシティが大幅に向上し、機会損失を最小限に抑えることに成功。発送業務から完全に解放されたC社の担当者は、マーケティング戦略の見直しや、シンガポール市場のニーズに合わせた新商品開発に時間を割けるようになり、ビジネスの成長スピードが加速しました。

C社代表の声: 「以前はセールが来るのが怖いくらいでしたが、今は安心して迎えられます。何より、日々の発送作業に忙殺されなくなったことで、新しい商品の企画やプロモーションといった未来に向けた投資に時間を使えるようになったのが最大の成果です。専門家に任せることの重要性を実感しています。」

弊社をご利用いただいているクライアントに聞いた成功の秘訣

明確な業務範囲の取り決め(SLAの確認)

曖昧に始めてしまうと発送代行会社の方とのミーティングの数も増えコミュニケーションコストもかかってしまいます。ウルロジの担当者の方からなるべく細かく決めていきましょうと提案いただいたことで、業務範囲が明確になりスムーズに進みました。

定期的な実績レビューと改善活動

今の状況や来たレビューなどで気になることがあれば定期的に報告すると、時々ミーティングを設定していただき解決に向けて動いていただきました。
イメージしやすい所としては、DTS遵守率や破損率などが伝えるようにしていました。

トライアル期間の活用や同業者の評判確認

トライアル期間やスモールスタートで実施することで、対応の良し悪しを判断しやすかったです。私の場合は、周りに既にウルロジさんを使っている方がいたので、その方に話を聞いてから始めました。

弊社では様々なクライアントの物流代行を担っているため、情報が蓄積しやすくなっています。今後のshopeeを利用した越境ECに備えて、物流問題やその他について相談してみたい方はこちらからお問い合わせが可能となっております。
>>越境ECの専門家のウルロジに相談をしてみる

Shopee発送代行導入の全ステップ|スムーズな運用開始とセラーセンター設定のポイント

この章では、実際にShopee販売に発送代行サービスを導入する際の具体的なステップと、スムーズな運用開始のために押さえておくべきポイント、特にShopeeセラーセンターでの設定について解説します。計画的に進めることで、導入時の混乱を最小限に抑えられます。

発送代行の導入は、単に業者と契約すれば終わりではありません。事前の準備から運用開始後のフォローアップまで、いくつかの重要なステップがあります。

ステップ1:自社のShopee販売状況と発送に関する課題の徹底分析

まずは現状把握からスタートです。以下の項目を中心に、自社の状況を客観的に分析し、発送に関する課題と発送代行に求めるニーズを明確にしましょう。

  • 取扱商品
    商品の平均的なサイズ、重量、SKU(Stock Keeping Unit:最小管理単位)数、壊れやすさ、温度管理の要否など。
  • 出荷件数
    月間の平均出荷件数、ピーク時(セール時など)の最大出荷件数。
  • ターゲット国
    現在販売している国、今後進出を検討している国。
  • 現在の発送コスト
    1件あたりの平均送料、梱包資材費、人件費(見えにくいですが重要です)。
  • 現在の所要時間
    注文受付から発送完了までの平均リードタイム、DTS遵守状況。
  • 抱えている課題
    DTS遅延、梱包ミス、配送トラブル、クレーム対応、人手不足、コスト高など。
  • 発送代行に期待すること
    コスト削減、時間創出、DTS遵守、セール対応、特定地域への発送、返品対応など。 この分析結果が、後々の業者選定やサービス比較の際の重要な判断基準となります。

ステップ2:複数業者への見積もり依頼とサービス内容の比較検討

ステップ1で明確になった自社のニーズに基づき、複数の発送代行業者に具体的な見積もりを依頼します。その際、単に料金だけでなく、以下の点を重点的に比較検討しましょう。

Shopeeへの対応度
Shopeeセラーのサポート実績、Shopeeの規約やシステムへの精通度、API連携の有無と内容。
・SLSとの違い・補完性
SLSで対応できない部分をどのようにカバーしてくれるのか(例:SLS対象外地域への発送、大型商品対応、より迅速な配送オプションなど)。
・サービス範囲
商品保管、ピッキング、梱包、発送、在庫管理、返品処理、顧客対応など、どこまで対応してくれるのか。
・料金体系
初期費用、固定費、従量課金の詳細、オプション料金。
・サポート体制
日本語対応、トラブル時の対応フロー、連絡手段。
・実績と評判
同業他社の導入事例、利用者の口コミ、トライアル期間の有無などを確認できると良いでしょう。 複数の業者を比較することで、自社に最適なサービスとコストのバランスを見極めることができます。

ステップ3:契約締結とSLA(サービス品質保証)の詳細確認、初期設定と研修

比較検討の結果、最適な業者を選定したら契約を締結します。契約前には、必ずSLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)の内容を詳細に確認しましょう。SLAには、DTS遵守率の目標値、誤出荷率の上限、補償規定などが明記されているはずです。 契約後は、発送代行システムのアカウント発行、利用方法に関する初期設定や研修が行われます。

ステップ4:Shopeeセラーセンターでの設定変更とAPI連携

発送代行業者を利用するにあたり、Shopeeセラーセンター側でもいくつかの設定変更が必要になります。
発送元住所の変更
商品の発送元住所を、発送代行業者の倉庫住所に変更します。これは送料計算や購入者への案内に影響します。
発送オプション設定
利用する配送方法(例:Standard International、Economy Internationalなど)や送料設定を見直す必要があるかもしれません。発送代行業者と相談しながら設定しましょう。
APIキーの発行と連携テスト
発送代行システムとShopeeセラーセンターをAPI連携する場合、ShopeeセラーセンターからAPIキーを発行し、発送代行業者に提供する必要があります。連携後は、注文情報が正しく取り込まれるか、発送後に追跡番号が自動で反映されるかなどをテスト出荷で確認します。 これらの設定は非常に重要ですので、発送代行業者の指示に従い、慎重に行いましょう。

ステップ5:商品マスタ登録・在庫情報の連携、倉庫への初回商品搬入と検品

発送代行業者に商品を預ける前に、商品の情報(商品名、SKUコード、バーコード情報、サイズ、重量など)を発送代行システムに登録(商品マスタ登録)する必要があります。これにより、正確な在庫管理とピッキング作業が可能になります。 その後、実際に商品を発送代行業者の倉庫へ搬入します。初回搬入時には、数量や品番に間違いがないか、破損がないかなどを業者側で検品してもらうのが一般的です。この検品ルールについても事前に取り決めておきましょう。在庫情報が正確にシステムに反映されたことを確認します。

ステップ6:テスト出荷によるオペレーション確認、本格運用開始

本格運用を開始する前に、少量の注文でテスト出荷を行い、一連のオペレーション(注文取り込み、ピッキング、梱包、発送、追跡番号反映、在庫引当など)が問題なく流れるかを確認します。ここで問題点が見つかれば、本格運用前に修正します。 テスト出荷で問題がなければ、いよいよ本格運用開始です。しかし、導入して終わりではありません。定期的なKPIモニタリングや改善活動のPDCAを回していくことで発送オペレーションの質を高めていくことができます。
これらのステップを一つ一つ丁寧に進めることが、Shopee発送代行導入を成功に導く鍵となります。

最適なShopee発送代行パートナーを見つけ、グローバル販売のポテンシャルを最大限に引き出そう!

この記事では、成長著しいShopeeプラットフォームで越境ECビジネスを成功させる上で、いかに「戦略的な発送体制の構築」が重要であるか、そしてその有効な解決策として「発送代行サービス」がどのような競争優位性をもたらすかについて詳しく解説してきました。

Shopeeセラーが直面する複雑な輸入規制、SLSの限界、厳格なDTS、多言語コミュニケーション、煩雑な返品処理といった課題は、発送代行サービスを賢く活用することで、その多くを克服できる可能性があります。発送業務から解放されることで、あなたはマーケティングや商品開発といったコア業務に集中でき、結果として売上向上、業務効率化、そして顧客満足度の向上を実現できるでしょう。

しかし、全ての発送代行サービスがあなたのビジネスに最適とは限りません。自社のビジネスフェーズ、取扱商品、ターゲット市場、そして将来の目標を明確にし、それに合致したサービスを提供してくれるパートナーを見極めることが何よりも重要です。本記事でご紹介した「失敗しない発送代行会社の選び方」や「発送方法の比較」を参考に、ぜひ慎重な選定を行ってください。

Shopeeでのグローバル販売は、計り知れないポテンシャルを秘めています。その可能性を最大限に引き出し、ビジネスを次のステージへと導くために、今こそ発送戦略を見直す時です。

今すぐ取り組むべき具体的なアクションプラン:

  1. まずは、「自社の現在の発送オペレーション(かかっている時間、コスト、課題点)を詳細に分析する」ことから始めましょう。現状を正確に把握することが、改善への第一歩です。
  2. 次に、「複数の発送代行業者に具体的な見積もりと、Shopeeでのサポート実績や対応範囲について問い合わせる」ことをお勧めします。本記事のチェックリストも活用してみてください。

私たちウルロジは、Shopeeをはじめとする越境ECセラーの皆様の物流課題を解決し、ビジネス成長をサポートする発送代行サービスを提供しています。Shopeeの複雑な発送業務にお悩みでしたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。あなたのビジネスに最適なソリューションをご提案させていただきます。

タグ : 越境EC 発送代行 EC物流
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からSNSウェビナー等での情報発信を行う。