Shopify(ショッピファイ)とBASE・STORESの機能や手数料を徹底比較

2024.02.28ECサイト
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Shopify(ショッピファイ)とBASE・STORESの機能や手数料を徹底比較
「これから自社ECを立ち上げたい」と思われたときに、利用する「プラットフォーム」を最初に考える方は多いのではないでしょうか。自社EC構築のためのプラットフォームは、Shopifyのほか、BASE・STORESなどさまざまにあります。

どれを選ぶべきか迷ったときは、自社の事業規模や利用料金・手数料・使いやすさなどを考慮して選ぶべきです。

そこで今回の記事では、Shopifyの比較としてBASE・STORESの特徴を解説しながら、機能比較・手数料比較などを行っていきます。自社に適したプラットフォームを選びたいと思われているなら、ぜひ比較のための参考にしてください。

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Shopify(ショッピファイ)・BASE・STORESとは

Shopify(ショッピファイ)・BASE・STORESとは
「Shopify」「BASE」「STORES」とは、日本国内でも広く知られている自社ECプラットフォームです。これから自社ECを構築したいと思われている方の中には、「どこがどう違うのか?」と疑問に思われている方もいらっしゃるでしょう。

そこでまずはそれぞれの特徴や仕組みについてご紹介します。

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Shopifyの特徴

Shopify(ショッピファイ)公式HP

画像引用元: Shopify公式サイト
https://www.shopify.com/jp

Shopifyはカナダで創業された企業で、世界175カ国以上・100万以上の店舗で利用されているシステムです。

そのためBASEやSTORESに比べるとユーザー数が多く、越境ECにも挑戦しやすい特徴があります。また月額費用が安く、最も安価なベーシックプランであれば月額33ドルで利用可能です。

カスタマイズ性にも優れており、アプリの導入によって自社に適した形態に変化させることもできます。プランは3つ用意されており、スモールビジネスから大規模ビジネスまでさまざまな企業規模に適した形で導入できるシステムです。

出典:Shopify:越境ECのはじめ方:Shopifyを海外販売用ストアにもおすすめする理由
https://www.shopify.com/jp/blog/how-to-start-ekkyoec

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BASEの特徴

BASE公式HP

画像引用元: BASE公式サイト
https://thebase.com/

BASEでは趣味のハンドメイド品を販売したり、個人事業で製造したものを販売したりと、初めて自社ECを開設する方でも簡単にショップを構築できるのが魅力です。

プランは2つ用意されており、スタンダードプランでは月額料金無料で出店できます。ただし取引手数料は3%必要となるため、販売量が多い場合はShopifyに比べてコストが高くなるかもしれません。
ただSNS連携による集客性能に優れており、ウェブ広告への出稿やブログでの集客にも対応しています。

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STORESの特徴

STORES公式HP

画像引用元: STORES公式サイト
https://stores.jp/

STORESの最大の特徴は、無料で利用できるサービスが多く、初めての方でもコストをかけずに出店しやすいことです。

たとえば無料で利用できるフリープランでもテンプレートは48種類用意されており、制限なく商品登録ができます。取引手数料も無料で、販売にあたってのコストはそれほど大きくならないでしょう。

ただし集客・販促では少し弱い側面もあり、ウェブ広告出稿やブログでの集客はできません。またかご落ち防止やアップセル・クロスセル機能も搭載されておらず、マーケティング効果は期待できないと考えられます。

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Shopify・BASE・STORESの比較

Shopify・BASE・STORESの比較
Shopify・BASE・STORESにはそれぞれ異なる特徴や強みがあります。自社に適したプラットフォームを選ぶには、機能やサービスを比較することから始めたいものです。

次に、それぞれの機能を比較して紹介しますので、自社に適するプラットフォーム選びの参考としてご覧ください。

利用料金・手数料

Shopify BASE STORES
利用料金 33~399米$/月[1] 0~5,980円/月[2] 0~2,980円/月※1[3]
手数料 2.4~3.4%[1] 2.9%~※2[2] 3.6~5.0%[3]

※1:クレジットカードでスタンダードプラン料金を年払いした場合
※2:決済方法により異なる

出典:[1]Shopify:Shopifyの料金プラン – 各プランの詳細情報と比較 – 無料体験 – Shopify 日本
https://www.shopify.com/jp/pricing

出典:[2]BASE:BASEの料金プラン
https://thebase.com/price/

出典:[3]STORES:料金プラン
https://stores.jp/ec/price

月額料金を最も抑えられるのは、利用料金0円のSTORESです。決済手数料も他のサービスに比べて安価です。

BASEも無料から始められますが、機能性が充実したプランを選ぶとShopifyよりも高くなる可能性があるでしょう。料金・機能比較の両方を行って、バランスが取れたプラットフォームを選びたいものです。

決済方法

Shopify BASE STORES
決済方法 16種類※[4] 8種類[5] 8種類[6]

※最大100種類以上の決済方法に対応

出典:[4]Shopify:【保存版】Shopifyの決済方法のまとめ:Shop Payからコンビニ払いまでShopifyの決済手数料も紹介
https://www.shopify.com/jp/blog/payments-list

出典:[5]BASE:支払い方法について
https://help.thebase.in/hc/ja/articles/115000163622-利用できる決済-支払い-方法を教えてください

出典:[6]STORES:決済方法の設定
https://faq.stores.jp/hc/ja/articles/28145055112857–サイト設定-ストアで利用可能な決済手段は任意で選べますか

決済方法の面から機能比較すると、最も優れているのはShopifyです。登録直後から16種類の決済方法が利用可能であるため、幅広いユーザーに利用してもらいやすくなるでしょう。また世界に向けて100種類以上の決済方法に対応することも可能です[4]。

BASEやSTORESでは「Pay ID」「クレジットカード決済」「銀行振込」「キャリア決済」「コンビニ決済」など、日本国内での決済方法を広くカバーしています。しかし国外からの決済方法が限られているため、Shopifyのほうが使いやすく感じるはずです。

出典:[4]Shopify:【保存版】Shopifyの決済方法のまとめ:Shop Payからコンビニ払いまでShopifyの決済手数料も紹介
https://www.shopify.com/jp/blog/payments-list

海外対応

Shopify BASE STORES
海外対応 ・海外発送の送料、関税、税金の計算が可能
・海外発送における送り状やインボイス作成可能
・メール通知の20言語への対応
・50の言語に対応[7]
・130カ国以上の通貨に対応[7]
・言語の変更[8]
・海外アクセスでの通貨表示[8]
・海外アクセスでの英語化表示[8]
・英語対応可能
・海外住所への送料設定可能
・無料で海外販売が可能※1[9]

※1:フリープランの場合

出典:[7]Shopify:越境ECのはじめ方:Shopifyを海外販売用ストアにもおすすめする理由
https://www.shopify.com/jp/blog/how-to-start-ekkyoec

出典:[8]BASE:英語・外貨対応 App
https://help.thebase.in/hc/ja/articles/206417601-海外向けの販売や送料設定はできますか

出典:[9]STORES:海外向け(英語対応)のネットショップ開業で STORES がおすすめな理由とは?メリットや販売時の悩みも解説
https://officialmag.stores.jp/entry/200106/stores-for-overseas

すべてのサービスが海外に対応していますが、越境ECに挑戦するならShopifyが最も利用しやすいと考えられます。

なぜなら、世界最大規模の決済サービスである「PayPal」が最初から利用でき、対応している言語・通貨が豊富であるためです。

前項で解説したように、他の決済方法も全100種類以上用意されているので、国と利用者の状況に応じた販売が行なえるでしょう。

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集客機能

Shopify BASE STORES
集客機能 ・SEO対策
・Facebook広告
・Google広告
・Instagramタグからの直接購入可
・AmazonやeBayでの同時販売機能
・ストア分析機能
・個別レポート閲覧機能※1[7]
・Instagramでの広告と販売
・TikTok商品連携と広告
・Google商品連携と広告
・Googleアナリティクス
・広告効果測定機能
・HTMLタグ管理機能
・流入データ閲覧
・アイテム動画とニュース動画の埋め込み※2
・メールマガジン
・ニュース作成・クーポン
・再入荷リクエスト
・Instagram販売連携
・note for shopping
・Googleでの集客

※1:上位プラン限定
※2:スタンダードプラン限定

出典:[7]Shopify:越境ECのはじめ方:Shopifyを海外販売用ストアにもおすすめする理由
https://www.shopify.com/jp/blog/how-to-start-ekkyoec

集客機能においては、STORESは少々弱い印象です。対してShopifyではSEO対策機能が備わっており、自社ECを構築した段階で集客も同時に行えます。

BASEとSTORESにもそれぞれ強力な集客機能がありますが、ストア分析機能やSEO対策機能が充実していないため、トータルで考えるとShopifyが最も集客できそうです。

顧客管理機能

Shopify BASE STORES
集客機能 ・顧客のセグメントわけ
・アドレス情報方のアカウント追加
・チェックアウト時の自動入力
・顧客の注文時における注文履歴確認
・購入回数と購入期間によるセグメントわけ
・セグメントごとのメールマガジン配信
・SQSメッセージでの顧客情報の集約
・顧客カルテの自動生成
・カルテをもとにしたメール送信
・CSVでの情報アップロードとダウンロード

顧客管理機能は自社ECを円滑に進めるために欠かせない機能です。STORESでは少々弱いと感じられますが、その他の2つのサイトでは顧客管理機能が充実しています。

特にShopifyでは顧客のセグメント分けがしやすいことや、他のモール型ECからの情報が移行可能なことから、顧客管理面での使いやすさを感じられます。

サイト作成機能

Shopify BASE STORES
サイト作成機能 ・70以上の公式テンプレートあり[7]
・HTMLとCSSの編集可能
・Shopifyエキスパートによる支援あり・テーマのカスタマイズ可能
・有料を含め80種類以上のデザインあり[10]
・アプリにてHTML、CSS、JavaScriptの編集が可能
・デザインパーツのカスタマイズ可能
・48種類の無料テンプレートあり[11]
・HTMLやCSSの知識がなくてもカスタマイズ可能
・3ステップで外部サイトへの購入ボタンが設置可能

出典:[7]Shopify:越境ECのはじめ方:Shopifyを海外販売用ストアにもおすすめする理由
https://www.shopify.com/jp/blog/how-to-start-ekkyoec

出典:[10]BASE:BASEのショップデザイン
https://thebase.com/shopdesign/

出典:[11]STORES Magazine:STORES(ストアーズ )のテンプレート全48種類を紹介!ショップに合うテンプレートを見つけよう!
https://officialmag.stores.jp/entry/200117/stores-template

サイト作成機能においては、Shopifyが最も充実しています。HTML・CSS編集もでき、1日あたりの商品登録数制限もありません。

BASEでもHTML編集はできますが、商品・写真登録数にShopify以上の制限があります。STORESではHTML・CSS編集ができないため、デザイン性に制限が生じることが問題でしょう。ただしボタンひとつでカスタマイズや購入ボタンを設置できるのは魅力です。

Shopify・BASE・STORESはどのような事業者に向いている?

Shopify・BASE・STORESはどのような事業者に向いている?
それではShopify・BASE・STORESはそれぞれ、どのような事業者に向いているのでしょうか?向いている事業者の特徴についてご紹介しますので、プラットフォームを選ぶ際の参考にしてください。

Shopifyが向いている事業者の特徴

Shopifyが向いていると思われるのは、これから事業を拡大していきたいと考えている事業者の方です。

Shopifyでは事業規模別に3つの料金プランが用意されています。また利用できる決済機能も豊富であるため、小規模から大規模事業への移行もスムーズでしょう。

個人事業主から大規模ビジネスにまで対応できる力を備えているからこそ、積極的に事業拡大を狙っている事業者に適しています。

BASEが向いている事業者の特徴

BASEは個人事業や小規模事業者に向いているプラットフォームです。初期費用無料で自社ECを構築でき、テンプレートも無料で利用できます。

STORESはBASEより利用料金が抑えられていますが、手数料が高いことから、販売数が少ない場合はBASEのほうが支出を抑えられるでしょう。また振込サイクルもBASEのほうが早く、売上金を早く受け取れます。

STORESが向いている事業者の特徴

STORESは、実店舗と自社ECの両方を運用しようと考える方に向いています。STORESでは実店舗の商品と自社ECの商品の二重登録が不要であり、管理がしやすいためです。

自社EC開設のための機能や決済方法はBASEと似ていますが、在庫管理の点においてはSTORESに軍配が上がります。ただし「スマレジ在庫連携 App」を利用すれば、BASEでも在庫の一元管理ができるため、利用料金や手数料、テンプレートの数などを考慮した上でどちらにするか選んでください。

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Shopify比較はBASE・STORESについて特徴を把握して

Shopify比較はBASE・STORESについて特徴を把握して
Shopify比較として、BASEについてとSTORESについて、特徴や違いも含めて機能比較・手数料比較をご紹介してきました。それぞれのプラットフォームには異なる特徴と強みがあるため、事業規模や目的によって使い分けるのが最善です。

ただしいずれにしても、利用者に魅力的に感じてもらえる自社ECを構築することは欠かせません。

ウルロジを提供しているディーエムソリューションズでは、Shopify構築をサポートしております。魅力的でブランディングにも役立つ、クオリティーの高い自社ECを構築したいと考えているなら、ぜひディーエムソリューションズまでご相談ください。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。