入数とは?ピース・ボール・ケースなどの単位や重要性について解説

2022.06.05EC/物流用語集
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用語集

入り数とは

入り数とは、1箱・1袋あたりに商品がいくつ入っているかを示した数のことです。

なぜ入り数が必要なのかと言うと、入荷の際に、商品1個だけ配送するのでは効率が悪いためです。
1箱などのように、ダンボールなどに複数の商品を詰めて配送することで、1商品あたりの発送費が下げられるなどのメリットがあります。

入数の例

入り数の例として、ペットボトルのジュースを考えてみるとわかりやすいでしょう。

店頭に並んでいる商品は、ペットボトル1本が商品の販売単位です。しかし、1本ずつ店頭に発送していたのでは効率が悪くなります。そこで、1箱のダンボールに24本のペットボトルを入れて最小梱包単位としています。1箱の中に24本が入っていますので、この場合、入り数は24です。

入数の単位

入り数には、以下の3つの単位があります。

  • ピース
    ピースはバラとも呼ばれ、販売単位である1商品のことです。
  • ボール
    ピースが複数入った単位です。
  • ケース
    ボールが複数入った単位です。

このため、ピース<ボール<ケース」の順番に入り数は大きくなります。

これらは缶ビールをイメージすると理解しやすいです。
1本の缶ビールはピース缶ビール6本入りの1箱がボールです。そして、6本入りを4箱詰めたダンボールが1ケースとなります。

入数の重要性

在庫管理の効率化

入数を正確に把握することで、在庫管理が容易になります。ケース単位で商品を把握するため、倉庫スペースの最適化や効率的な出荷が可能です。

発注・納品の簡素化

発注や納品の際に入数が明確であると、個々の商品を数える手間が省けます。特に大規模な取引では、入数の統一された管理が重要です。

コスト削減

効率的な物流プロセスを維持するためには、入数の適切な設定が必要です。無駄な包装やスペースの浪費を防ぐことができ、物流コストの削減につながります。

発注ミス防止

入数を間違えると発注数や出荷数が正しく計算できない。

入数の注意点

入数の変更

メーカーやサプライヤーが商品の入数を変更することがあります。この際、取引先への通知やシステムの更新が必要です。

商品破損のリスク

入数が多すぎると、商品の破損リスクが高まる可能性があるため、適切な入数の設定が求められます。

小売・卸売の違い

入数は、小売用と卸売用で異なることがあります。小売店向けに少ない入数で出荷することもあれば、卸売業者向けには大口の入数が設定されることもあります。

在庫確認

 入荷時に事前に把握している入り数が正しく納品されているか確認する必要があります。

WMSなどの在庫管理システムを活用することでミスを防止できます。

タグ : 用語
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。