VMI(Vendor Managed Inventory)とは?メリットや注意点を解説
2022.06.06EC/物流用語集目次
VMI(Vendor Managed Inventory)とは?
VMIとは、バイヤー側の在庫・販売に関する情報を共有し、ベンダー側に在庫の管理・補充を代行してもらう「納入業者在庫管理方式」を指します。
本来、商品の販売状況・売れ行きを見て、バイヤー側がベンダー側に材料あるいは商品の発注をするのが一般的です。
しかし、VMIではベンダー側がバイヤー側の販売状況を把握・管理し、適切な量・タイミングで材料あるいは商品を補充します。
VMIはトラブルが起こりやすいリスクもあるため、厳格かつ適正な規則に基づいて契約を交わす必要もあります。
VMI (Vendor Managed Inventory)のメリット
VMIの導入は、ベンダー側・バイヤー側それぞれにメリットがあります。
まず、ベンダー側のメリットは、在庫のムダを抑えて生産効率をあげられる点です。
バイヤーが保有している在庫・販売状況を把握しているため、必要以上に材料あるいは商品を生産する必要が無くなります。
これにより、余剰な在庫確保も不要となり、生産ラインの適正化を図ることができます。
一方、バイヤー側のメリットは、業務効率の改善と販売機会の損失を防げる点です。
VMIを導入すれば、在庫管理にかかる人件費・時間を、重要度の高い業務に充てられるようになります。
また、在庫を抱えすぎるリスクがなくなるため、棚卸資産も削減でき、資金繰りの改善にも役立つでしょう。
さらに、店頭在庫の欠品が解消されるので、販売機会の損失を防ぐことも可能です。
VMI (Vendor Managed Inventory)の注意点
VMIを導入する際、情報共有環境の構築には注意が必要です。
まず、ベンダー・バイヤーそれぞれでリアルタイムの在庫・販売情報を把握できるITシステムを活用しなくてはいけません。
うまくITシステムやデータ活用ができないと、業務や生産の効率が悪くなり、かえって逆効果になることもあるでしょう。
また、ベンダー側ごとにデータ共有をしなくてはいけない点も、複雑かつ手間になる場合もあります。
以上を理解し、VMIを導入するには、使用するITシステム・データ活用のノウハウを双方で蓄積する準備が必要です。
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