ネコポスの送り状の作り方と発送方法|B2クラウドや発送代行も紹介
2025.04.29物流・フルフィルメント小型の商品を取り扱うことが多いEC事業者の方は、商品を配送する際のコストや効率性にお悩みではありませんか?小さな商品ならネコポスで発送するのが便利です。ネコポスは受取人のポストに直接投函でき、宅急便同様に全国翌日配達が可能な上、料金も抑えられるサービスです。
この記事ではネコポスのサービス内容から送り状の作成方法、発送手順などを詳しく解説します。送り状作成や発送作業の手間を大幅に削減できる発送代行サービスについてもご紹介しますので、迅速な配送と業務効率化の参考にしてください。
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目次
ネコポスとは?
ネコポスは、ヤマト運輸が提供する小型・軽量の荷物を送るサービスです。宅急便と同じ速さで全国に配達されます。受取人のポストに直接投函されるため、受取人が不在でも荷物を配達できます。
ネコポスの主な特徴は、以下の3つです。
- ポストに投函・配達されるので受け取る側の負担がない
- 全国翌日配達(一部地域を除く)なので、早く商品をお届けできる
- 全国一律料金で、遠方への発送でも追加料金がかからない
なお、ネコポスを利用できるのは、以下に当てはまる場合です。
- ヤマト運輸と契約している法人や個人事業主
- ヤマト運輸と契約しているフリマ・オークションサイト(メルカリ・ヤフオクなど)のユーザー
そのため、EC事業者はヤマト運輸と契約すればネコポスを利用できますが、個人が私的な目的で利用することはできません。
ネコポスについては、以下の記事もあわせて参考にしてください。
>>A4サイズを送るならネコポス?発送コストを踏まえたベストな方法は?
>>ネコポスでの送り方をヤフオク出品者向けに解説!料金や対応サイズは?
ネコポスのサイズ・料金
ネコポスで送れる荷物には、大きさや重さの制限があります。ネコポスの規格は、以下のとおりです。
最大サイズ | 角A4サイズ(縦31.2cm以内、横22.8cm以内) |
---|---|
最小サイズ | 縦23cm以上、横11.5cm以上 |
厚さ | 3cm以内(個人の場合)
2.5cm以内(法人・個人事業主の場合) |
重さ | 1kg以内 |
ネコポスの料金は、全国一律で、数量などの諸条件に応じてお客様ごとに料金が異なります。フリマ・オークションサイトを利用する場合の料金は、以下のとおりです。
- メルカリ:210円(税込)
- ラクマ:200円(税込)
- Yahoo!オークション(出品者負担):200円(税込)
- Yahoo!オークション(落札者負担):230円(税込)
ネコポスの送り状の作り方
ネコポスを利用するには専用の送り状(宛名ラベル)が必要です。ネコポスの送り状は手書きでは作れず、システムを使って発行しなければなりません。利用者の種類によって作り方が異なりますので、それぞれ見ていきましょう。
個人事業主・法人の場合
個人事業主や法人がネコポスを利用する場合は、ヤマト運輸の「送り状発行システムB2クラウド」を使って送り状を作成します。利用するには、ヤマト運輸との法人契約(掛売り契約)が必要です。
契約後は「ヤマトビジネスメンバーズ」に登録し、マイページにログインして「送り状発行システムB2クラウド」から送り状を作成します。必要項目を入力するだけで、専用の送り状を発行することが可能です。また、Excel・CSV形式での顧客データの一括取込も可能なので、たくさんの送り状を一度に作ることもできます。
なお、送り状のプリントは通常のプリンターで問題ありませんが、専用ラベルをヤマト運輸からもらう必要があります。
「送り状発行システムB2クラウド」とは?
「送り状発行システムB2クラウド」は、宅急便の送り状やネコポスの宛名ラベルを自社のプリンタで無料で発行できるヤマト運輸のサービスです。インストール不要のWebサービスなので、登録したその日から利用できます。
送り状発行システムB2クラウドの特徴は、主に以下の3つです。
- インストール不要で簡単に使い始められる
- 郵便番号・住所相互変換機能が入力をサポートし、簡単に発行できる
- 配送状況の一括問い合わせが可能で、簡単に確認できる
送り状を一括で発行する場合は、1回あたり1,000件まで発行できるので、出荷量が多い場合も対応しやすいでしょう。
「送り状発行システムB2クラウド」で送り状を発行する手順
送り状発行システムB2クラウドで発送する方法には、以下の3つがあります。
- かんたん発行
- 1件ずつ発行
- 外部データから発行
ここでは、最小限の情報入力で発行できるかんたん発行の操作手順をご紹介します。
引用:ヤマト運輸
B2クラウドメニューで「かんたん発行」を選択します。
引用:ヤマト運輸
その後、画面に沿って以下の情報を入力します。
- 送り状の種類
- お届け方法
- お届け日時
- お届け先
- 依頼主の情報
- 荷物の品名
- 決済サービスの種類(クロネコwebコレクト・収納代行の利用時のみ)
- その他オプション
引用:ヤマト運輸
必要項目を入力した後は、「印刷内容の確認へ」をクリックします。今すぐに送り状を発行しない場合は「保存(後で発行)」をクリックしましょう。
引用:ヤマト運輸
「発行開始」をクリックすると、送り状をプリントできます。
フリマアプリ・オークションサイトの場合
フリマアプリやオークションサイトを利用して荷物を送る場合、それぞれのサービス内で送り状を作成します。例えば、メルカリでは「らくらくメルカリ便」、ラクマでは「かんたんラクマパック」、ヤフオク!では「おてがる配送(ヤマト運輸)のネコポス」を選択すると、ネコポスで発送することが可能です。
商品が売れた後、各サービスの取引画面で発行されたQRコードやバーコードを使って送り状を発行します。QRコードをコンビニのマルチコピー機やヤマト運輸営業所のネコピットなどで読み取ると、専用の送り状が発行されます。
ネコポスの送り方
ネコポスの送り方は、「送り状の発行」と「商品の発送」の2つの段階に分かれます。ここでは、順を追ってネコポスの送り方を説明していきます。
送り状の発行
先ほども述べましたが、ネコポスの発送には専用の送り状が必要です。送り状発行システムB2クラウドで必要事項を入力し、お手持ちのプリンタで印刷すれば送り状の準備は完了です。フリマアプリやオークションサイトを利用する場合は、サイトやアプリ内でバーコードやQRコードを発行します。
商品の発送
ヤマト運輸と契約している個人事業主や法人の方は、送り状を発行したら、商品の外装に貼り付けます。ネコポスは専用の梱包材がないので、サイズに合った箱や封筒を用意して、送り状を貼りましょう。発送方法は、ヤマト運輸営業所に持ち込むか、ヤマト運輸のセールスドライバーによる集荷のどちらかです。コンビニエンスストアなどでは、ネコポスの取り扱いができないため注意が必要です。
一方で、フリマアプリやオークションサイトを利用している場合は、各サービスが提携しているコンビニ(セブンイレブンやファミリーマートなど)やヤマト運輸営業所などでの発送が可能です。その場合は、各サービスのアプリや取引ページで発行されたQRコードやバーコードを使って送り状を発行して、ご自身で貼り付けて発送手続きをしましょう。ただし、集荷は利用できません。
ネコポスで送り状をなくした・間違えたときの対処法
ネコポスの送り状をなくしてしまったり、間違えて印刷してしまったりした場合は、新たに送り状を作り直す必要があります。ネコポスの送り状には固有の番号が割り振られており、同じ送り状番号で再発行することができないためです。間違えた送り状は破棄し、送り状発行システムB2クラウドで新たに送り状を作成しましょう。
なお、一度発行した送り状は使用期限が30日以内となっていますので、長期間保管せずにできるだけ早く使用することをおすすめします。送り状の作成ミスを防ぐために、Excel・CSV形式での顧客データの一括取込機能を活用したり、よく発送する相手先の情報をシステムに登録しておくと便利です。
ネコポス廃止でクロネコゆうパケットに切り替え?
2023年10月から、ヤマト運輸と日本郵便の協業により「クロネコゆうパケット」の提供が開始されました。当初、ネコポスは廃止されてクロネコゆうパケットに完全に切り替わる予定でしたが、2025年1月21日に発表されたニュースによると、「早く商品をお届けしたい」というお客さまのニーズに応えるため、宅急便と同様のお届け日数で全国翌日配達する「ネコポス」の提供を継続することが決定されました。
クロネコゆうパケットはヤマト運輸が荷物を預かり、日本郵便に差し出し、日本郵便の配送網を活用して荷物を配送するサービスです。荷物をお預かりしたのち、3日~1週間ほどで郵便局の配達員が郵便受けに投函します。2025年2月1日からは全国でクロネコゆうパケットが利用できるようになっています。
ネコポスの継続・復活、「クロネコゆうパケット」については、以下の記事も合わせて参考にしてください。
>>ヤマト運輸のネコポスが継続・復活する理由とサービス利用方法
>>クロネコゆうパケットのサービス比較!発送代行業者目線で見た利用するべき企業
ネコポスとクロネコゆうパケットの違い
ネコポスとクロネコゆうパケットは似たサービスですが、いくつかの違いがあります。
ネコポス | クロネコゆうパケット | |
---|---|---|
縦・横 | 最大:縦:31.2cm以内、横:22.8cm以内
最小:縦:23cm以上、横:11.5cm以上 |
最大:縦・横・厚さの3辺合計:60cm以内で、長辺:34cm以内
最小:縦:14cm以上、横:9cm以上 |
厚さ | 個人の場合:3cm以内
法人・個人事業主の場合:2.5cm以内 |
1cm、2cm、3cm |
重さ | 1kg以内 | 1kg以内 |
料金 | お客さまごとに異なる | 厚さ・お客さまごとに異なる |
発送 | ヤマト運輸 | ヤマト運輸 |
配達 | ヤマト運輸 | 日本郵便 |
お届け日数 | 原則翌日配達 | お預かりから3日〜1週間程度 |
お届け希望日 | 設定不可 | 設定不可 |
通知 | 投函予定・投函完了通知あり | なし |
転送 | 不可 | 日本郵政の転居・転送サービスのみ対応可能 |
補償 | 3,000円まで | 3,000円まで |
両サービスの最大の違いは配達日数です。ネコポスは宅急便と同じ配送網を使用するため、全国翌日配達(一部地域を除く)が可能です。一方、クロネコゆうパケットは日本郵便の配送網を利用するため、お届けまでに3日~1週間ほどかかります。
また、料金はネコポスは厚さにかかわらず一律ですが、クロネコゆうパケットは1cm〜3cmの厚さによって料金が異なります。そのため、薄い荷物を送る場合は、ネコポスよりもクロネコゆうパケットの方が安くなる可能性が高いです。詳しくは契約時に、ヤマト運輸に相談しましょう。
両者の特性から急ぎの荷物はネコポス、急ぎでない荷物はクロネコゆうパケットといったふうに使い分けることができます。
ネコポスとその他の類似サービスについては、以下の記事でも詳しく比較・解説していますので、あわせてご覧ください。
>>どっちを選ぶべき?クリックポストとネコポスの違いやメリット・デメリットを解説!
>>ポスト投函可能なネコポス・ゆうパケットを徹底比較!クロネコゆうパケットについても解説
送り状発行・発送業務をもっとラクに!発送代行サービスとは?
ここまで、ネコポスの送り状の作り方や発送方法について説明してきましたが、このような作業をするのは意外と手間がかかります。特に送り状の発行や貼り付け、発送手続きなどは日々の業務の中で大きな負担になることもあるでしょう。そこで注目したいのが「発送代行サービス」です。発送代行サービスを利用すれば、一連の作業をすべて任せられて、自社の業務効率を大幅に向上させることができます。
魅力1.送り状印刷・貼り付け・発送を代行
発送代行サービスの最大の魅力は、商品管理から梱包、送り状の印刷、貼り付け、発送までの一連の流れをすべて代行してくれることです。自社で行うと、まず送り状発行システムでの入力作業が必要で、専用用紙の準備や印刷、貼り付けといった手間がかかります。発送のためにヤマト運輸の営業所に持ち込んだり、集荷を依頼したりしなければなりません。
しかし、発送代行サービスを利用すれば、このような作業をすべて任せられます。自社では商品を発送代行業者の倉庫に納品し、注文情報を連携するだけで発送作業を完了させられます。そうすれば、自社スタッフの負担を大幅に軽減できます。
魅力2.発送業務にかかるコスト削減
発送代行業者は多くの荷物を扱うため、配送業者と大口契約を結んでいることが多く、個人や小規模事業者よりも安い発送料金で配送できます。また、自社で発送業務を行う場合、専用の梱包スペースや資材、人員を確保する必要がありますが、発送代行サービスを利用すればこのようなコストがかかりません。
特に発送量が安定せず物流波動が大きい場合、自社で対応すると繁忙期には人員不足、閑散期には人員過剰となりがちです。発送代行サービスを利用すれば物流経費を変動費化できるため、効率的な経営ができるでしょう。
物流波動に関しては、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
魅力3.自社のコア業務に専念できる
多くの企業にとって、商品の梱包や発送業務は本来の事業とは直接関係のない付随的な業務です。発送作業に時間や人員を割くことは、本来注力すべき製品開発やマーケティング、顧客対応などの業務を圧迫することになりかねません。
発送代行サービスに任せることで、自社のスタッフは会社の強みを活かせる業務や成長につながる業務に集中でき、企業の競争力強化や売上向上につながるでしょう。また、発送業務のプロに任せることで、顧客満足度の向上も期待できます。
送り状作成から発送までウルロジならまるごとお任せ
ネコポスの送り状作成や発送にはさまざまな手間がかかることがわかりました。B2クラウドの利用や専用用紙の準備、印刷、貼り付け、発送手続きなど、一連の作業を自社で行うのは大変です。特に売上が増えてくると、これらの業務に多くの時間と人手を取られ、本来の事業に集中できなくなってしまいます。
そんなとき、ウルロジの発送代行サービスがお役に立ちます。ウルロジなら、送り状の作成・印刷から貼り付け、発送までをまるごと代行。自社では注文情報を連携させるだけで、あとはすべてお任せできます。配送業者との大口契約による送料の削減や、発送業務にかかる人件費のカットなど、コスト面でもメリットが大きいです。
何より、発送業務から解放されることで、自社のコア業務に集中できるようになります。商品開発や販売促進、顧客対応など、本来注力すべき業務に時間を使えるようになれば、ビジネスの成長スピードもぐんと加速します。ネコポスの送り状や発送でお悩みなら、ぜひウルロジの発送代行サービスをご検討ください。


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