楽天と連携可能なおすすめの発送代行6選と選ぶ際のポイントを解説!

2024.03.12物流・フルフィルメント
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楽天と連携可能な発送代行

楽天市場での成功は、いかに効率的な物流体制を築くかにかかっています。

  • 「楽天最強配送」への対応による転換率アップ
  • セール時の出荷キャパシティの確保
  • 正確で丁寧な梱包による顧客満足度の向上

これらはすべて、レビュー評価に直結する重要な成功要因です。 しかし、「自社発送の限界を感じている」「楽天スーパーロジスティクス(RSL)を検討しているが、自社に合うか正直わからない」といった課題を抱えてはいませんか?

その課題は、楽天とAPI連携可能な発送代行サービスで解決できるかもしれません。本記事では、楽天と連携可能な発送代行サービス6社を、料金・機能・サポート体制の観点から徹底比較しています。業者選びで遠回りしたくない方は、ぜひご一読ください。

今回紹介する発送代行サービスの1つである「ウルロジ」では楽天とのAPI連携による自動出荷はもちろん、商品が売れた後の入庫、在庫管理、返品対応などの面倒な物流業務すべてをオンライン上で即座に完結することができます。Shopify以外にもBASE、楽天、Amazon、ネクストエンジンなど、約20種類のAPIと複数連携できる点もポイントです。興味がありましたらぜひご検討ください。

>>楽天市場と連携出来る高品質・低コストな発送代行サービスを見てみる

なぜ楽天で発送代行が必要?導入のメリットを解説

楽天市場は国内最大級の集客力を誇る一方、出店者間の競争は激化の一途をたどっています。価格や品揃えだけでなく、「いかに早く、確実に、気持ちよく商品を届けるか」という物流品質が、顧客満足度やレビュー評価、ひいては売上を左右する重要な差別化ポイントとなっているのです。

「注文が増えるのは嬉しいけど、発送作業が追いつかない…」 そんな状況に陥る前に、まずは楽天市場特有の課題と、発送代行がもたらす解決策を見ていきましょう。

多くの楽天出店者が直面する「3つの物流課題」

激化する「楽天最強配送」ラベル獲得競争

楽天市場では、一定の基準を満たしたスピーディーな配送に対して「楽天最強配送」ラベルが付与されます。このラベルの有無は、検索結果での優遇や転換率に大きく影響します。 しかし、ラベル獲得の条件である365日対応の出荷体制**を自社で構築・維持するのは、スタッフの負担や人件費を考えると非常に困難です。結果として、大きな販売機会を逃しているショップは少なくありません。

楽天最強配送について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
>>「楽天最強配送」とは?最強配送ラベルの獲得条件やメリットを紹介

セール・イベント時の急激な「出荷波動」

楽天スーパーSALEやお買い物マラソン開催時、注文数は平時の数倍から数十倍に跳ね上がります。この急激な物量の増加(出荷波動)に自社リソースだけで対応しようとすると、

  • スタッフ総出での深夜までの残業
  • 配送遅延による顧客からのクレーム
  • 焦りからくる梱包ミスや誤発送の多発 といった事態に陥りがちです。これは顧客満足度の低下に直結し、低評価レビューの原因にもなりかねません。

実際に弊社でEC事業を運営している担当者・責任者700名を対象にしたアンケート調査によると、物流代行に委託・乗り換えした時に感じた大きな失敗として「出荷波動対応」がありました。波動対応はブラックボックス化しやすいため、発送代行会社を決める際は念入りにチェックしたいポイントの一つとなっております。売上が伸びてきて出荷の波動にお悩みの方は『拡張性』『出荷タイミング』の柔軟性が高いサービスがおすすめです。

発送代行の失敗理由について

弊社独自にEC運用の担当者や責任者を対象に実施したアンケート調査をより詳しくみたい方はこちらからダウンロード可能となっております。
・発送代行などを選ぶ上で失敗を防ぐためにするべきこと
・どれくらいのEC事業者が物流業務を委託しているのか
が気になる方はこちらをご覧ください。
>>EC事業の運営状況に関する実態調査を見てみる

煩雑なバックヤード業務とヒューマンエラー

楽天の管理システム(RMS)は多機能ですが、受注情報の確認、伝票発行、出荷情報の反映といった一連の作業を手動で行うと、多くの時間と手間がかかります。特に、他のモールや自社ECサイトも運営している場合、受注管理が一元化できず、「出荷指示の漏れ」や「在庫の二重計上」といったヒューマンエラーのリスクが常に付きまといます。

このように、発送代行サービスは単なる「外注」ではなく、導入することによって楽天で勝ち抜くための多くのメリットが存在しています。 次の章では、これらのメリットを最大化するために、具体的にどの発送代行業者を選べば良いのかを徹底比較していきます。

【徹底比較】楽天と連携できる発送代行おすすめ6選

ここからは、数ある発送代行サービスのなかでも、特に楽天市場の運営と相性が良く、多くの導入実績を持つ6社を厳選してご紹介します。

楽天公式の「楽天スーパーロジスティクス」はもちろん、それぞれに特徴や強みを持つサービスを比較検討することで、あなたのショップに最適なパートナーがきっと見つかります。各社の特徴や料金体系、どんなショップにおすすめなのかを詳しく見ていきましょう。

今回ご紹介する楽天と連携可能な発送代行サービスは以下の6つです。

  • ウルロジ
  • 楽天スーパーロジスティクス
  • オープンロジ
  • はぴロジ
  • 日立物流
  • スクロール360

「楽天公式のRSL(楽天スーパーロジスティクス)が一番良いのでは?」と思うかもしれませんが、実はショップの規模や取り扱い商材、どこまで柔軟な対応を求めるかによって、最適な選択は大きく異なります。

今回は、RSLに加えて、独自の強みを持つ民間の発送代行サービスを5社ピックアップしました。それぞれの「特徴」「料金」「サポート体制」を比較し、あなたのショップの成長を加速させるベストパートナーを見つけましょう。

ウルロジ


ウルロジは、EC・通販の受注処理・梱包作業・伝票発行・配送手配などが代行可能で、バックヤード業務をサポートしてくれます。

特徴

ウルロジの特徴は以下のとおりです。

  • 13時までの出荷指示は当日出荷
  • 多数のECシステムと連携可能
  • 受注情報の自動連携
  • 物流のプロによる充実したサポート体制
  • 受注代行やカスタマーサポート代行が可能
  • 全国一律の料金体系を実現
  • 自動仕分け機オムニソータの導入で仕分けミスを抑制
  • 高品質なサービスを安価で提供
  • 独自の梱包資材の利用が可能

こんな方におすすめ

ウルロジがおすすめなのは、以下のような事業者です。

  • スタートアップや月商1,000万円以下のECサイトを運営している
  • 常温の商品を主に販売されている
  • 日頃からチャットなどでこまめにやり取りしたい
  • API連携で出荷指示などを自動化したい
  • 個人でECサイトを運営している
  • ショップ独自の細かな要望を相談したい
  • 事業成長に沿って委託範囲を拡張していきたい

その他

ウルロジの倉庫携帯と倉庫保有資格は以下のとおりです。

  • 倉庫形態
    都内に3拠点の自社倉庫を構え、総面積19,632㎡の常温倉庫を有しています。
  • 倉庫保有資格
    化粧品製造業許可
    医薬部外品製造業許可

このように製造業許可を取得しているので、化粧品や医薬部外品の流通加工ができます。

公式サイト:ウルロジ

楽天スーパーロジスティクス

楽天スーパーロジスティクスは、送料が380円(税込)と安いのが魅力です。また楽天が運営するだけあって、365日の出荷であす楽にも対応できるなど、楽天市場と相性の良い物流代行業者です。

特徴

楽天スーパーロジスティクスの特徴は以下となります。

  • 翌日配送あす楽に対応
  • 配送遅延に対する補償制度
  • 365日出荷が可能
  • ギフトラッピングに対応
  • チラシやメッセージカードの封入が可能
  • 100サイズまで全国一律で配送料が380円
  • 専任担当によるサポート体制

こんな方におすすめ

楽天スーパーロジスティクスがおすすめなのは、以下のような事業者です。

  • 楽天市場を主な販売場所にしている
  • 梱包・配送品質を改善したい
  • 物流コストを改善したい

その他

楽天スーパーロジスティクスは、2020年の時点で楽天市場の出荷の20%を担っています。しかし、倉庫形態・倉庫保有資格については非公開です。

公式サイト:楽天スーパーロジスティクス

オープンロジ

オープンロジ
オープンロジは初期費用・固定費用が無料で、入庫・保管・配送などサービスを利用した分だけコストが発生する物流代行サービスです。

特徴

オープンロジの特徴は以下となります。

  • 50拠点から最適な倉庫を提案
  • API連携で業務の自動化を実現
  • Web登録ですぐに利用可能
  • 越境ECに対応
  • 従量課金制なので使った分だけ費用が発生
  • 160から260サイズの取り扱いが可能

こんな方におすすめ

オープンロジがおすすめの事業者は以下のとおりです。

  • 食品などの温度管理が必要な商材を取り扱っている
  • 倉庫拠点を分散させて物流コストを最適化させたい
  • 越境ECにビジネスチャンスを見出している

その他

オープンロジの倉庫携帯と倉庫保有資格は以下のとおりです。

  • 倉庫形態
    全国50拠点の提携倉庫で、常温、定温、冷蔵・冷凍の3温度帯に対応しています。
  • 倉庫保有資格
    化粧品製造業許可
    医薬部外品製造業許可
    消防法の適用・届け出

公式サイト:オープンロジ

>>楽天市場と連携出来る高品質・低コストな発送代行サービスを見てみる

はぴロジ

はぴロジ
はぴロジはECサイト事業者と物流現場をつなぐプラットフォームです。既存の倉庫企業とのネットワーク化を実現したサービスで、全国をカバーする物流網を構築しています。

特徴

はぴロジの特徴は以下のとおりです。

  • 分散出荷が可能
  • 希望に応じた検品対応が可能
  • ギフトラッピングに対応
  • 同梱発送に対応
  • 独自の梱包資材の利用が可能

こんな方におすすめ

はぴロジが向いている事業者は以下のとおりです。

  • スピード配送を実現したい
  • システムによる自動化を実現したい
  • 分散倉庫・分散出荷で物流コストを抑えたい

その他

はぴロジの倉庫携帯と倉庫保有資格は以下のとおりです。

  • 倉庫形態
    130拠点以上の提携倉庫で、常温・冷温・冷蔵・低温に対応しています。
  • 倉庫保有資格
    化粧品製造業許可
    医薬部外品製造業許可
    高度管理医療機器等販売業・貸与業の許可

公式サイト:はぴロジ

日立物流

日立物流
日立物流は自動化率72%を達成した最先端のシェアリング倉庫です。自動化によりコストダウンを実現し、初期費用・固定費がかからない従量課金型サービスとなります。

特徴

日立物流の特徴は以下のとおりです。

  • 72%の自動化率でコスト低減
  • 初期費用・固定費が不要
  • 使った分だけの従量課金型
  • 自動化により作業ミスを低減
  • 1日18,000個を発送可能
  • チラシやギフトラッピングの対応

こんな方におすすめ

日立物流が向いている事業者は以下のとおりです。

  • 小規模からスタートしたい
  • 拠点を拡大したい
  • 既存のセンターの老朽化に悩んでいる
  • 自動化でミス低減や作業効率向上させたい

その他

日立物流の倉庫形態、倉庫保有資格は以下のとおりです。

  • 倉庫形態
    日立物流グループは北海道から沖縄まで328拠点のネットワーク網を構築しています。倉庫面積は537万㎡です。3温度帯倉庫や危険物倉庫を保有しています。
  • 倉庫保有資格
    化粧品製造業許可
    医薬部外品製造業許可

公式サイト:日立物流

スクロール360

スクロール360
スクロール360は60年以上の通販事業の経験、ノウハウをもとにした物流代行サービスで20年の実績があります。スクロール360は物流代行だけにとどまらず、集客やCRMなどのマーケティング支援も代行します。

特徴

スクロール360の特徴は以下のとおりです。

  • 750社を超える支援実績
  • 分散出荷に対応
  • EC運営支援が可能
  • 受注代行や決済代行に対応
  • 中国越境EC支援に対応

こんな方におすすめ

スクロール360が向いている事業者は以下のとおりです。

  • 商品開発に集中したい
  • 物流代行だけではなく、CRMや集客も外注したい
  • 分散出荷を実現したい
  • 顧客育成に悩みがある

その他

スクロール360の倉庫形態と倉庫保有資格は以下のとおりです。

  • 倉庫形態
    14拠点の自社倉庫で、冷凍・冷蔵・常温に対応しています。
  • 倉庫保有資格
    化粧品製造加工許可(包装・表示・保管)
    医薬部外品製造加工対応可能
    管理医療機器 販売業許可
    高度管理医療機器 販売業許可

公式サイト:スクロール360

>>楽天市場と連携出来る高品質・低コストな発送代行サービスを見てみる

楽天発送代行で失敗しないための8つの選定ポイント

発送代行業者は、「楽天市場に特化した楽天スーパーロジスティクスを選べば良いのでは?」と思う方もいるでしょう。
たしかに、楽天市場を利用している事業者にとって、楽天スーパーロジスティクスは価格などのメリットがありますが、運用ルールが厳密に決まっているためショップ毎に臨機応変な対応を依頼することは難しくなってきます。

また、楽天以外に自社ECサイトや他のモールに出店している事業者の場合、複数の店舗に対応ができるのか確認が必要になります。価格体系を含めた以下の8つの項目をポイントに発送代行業者を選びましょう。

発送代行サービスの比較では下記の比較表資料もおすすめです。

発送代行の比較表について

①楽天とのAPI(自動)連携の対応可否

楽天店の運営の手間を削減するためには、API連携ができるかが重要なポイントです。なぜならAPI連携をすることで、以下の業務を自動化できるためです。

  • 受注の取込
  • 受注情報の更新
  • 荷物番号の反映
  • 楽天RMSのステータス更新

API連携による業務効率化で、商品開発やマーケティングに注力できるでしょう。

②価格体系

価格

発送代行を選ぶ際は、価格体系についてチェックしましょう。例えば初期費用や月額費用が発生しない業者もあるためです。
確認すべき価格体系の項目は以下のとおりです。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • 在庫保管料
  • 出荷作業料
  • 配送料

また、どの配送業者に対応しているのかも、合わせて確認してください。

③取り扱い可能商品

発送代行によっては、取り扱い可能な商品が異なります。なぜなら商品によっては、取り扱うために必要な許可や設備があるためです。
例えば、化粧品を取り扱う場合には化粧品製造業許可が必要です。また食品であれば食材に合わせた温度管理ができる倉庫が必要になります。自社商品を取り扱えるかは発送代行を選ぶポイントです。

④物流品質の高さ

物流品質の高さは、どの程度自動化が進んでいるかを参考にすると良いでしょう。自動化が進んでいれば、人的ミスが減少し誤配送防止につながるためです。
またセール時などの、急な出荷の波動に対応できるのかもチェックしましょう。セール後、いつまで経っても商品が届かないのは、ユーザーの信頼を損ねるためです。

⑤出荷タイミング

出荷タイミングで確認するポイントは、何時までの依頼で当日出荷できるかです。当日出荷の締め切り時間が遅いほど、ユーザーに早く届けられる可能性を高められるためです。

⑥最低出荷数

配送代行サービスによっては、最低出荷数が設定されています。現状の出荷量で最低出荷数を超えられるのか、または最低出荷数に届かない場合はどのような対応となるのかを確認してください。
不安な方は、最低出荷数が設定されていない発送代行サービスを選ぶのも1つの方法です。

⑦拡張性

拡張性があるかどうかも、発送代行業者を選ぶポイントになります。発送代行業者の拡張性は、急な波動に対応するために必要です。保管スペースを追加で確保できるのか、十分な人員が確保されているかを確認しましょう。
また、事業成長に伴い同梱物や梱包資材の改善にも目を向けられることになると思います。そういった業務にも臨機応変に対応ができるか事前に確認しておきましょう。

⑧その他

その他のポイントは、配送業務以外の業務を代行できるかです。例えば、受注対応やカスタマーサポートなどが挙げられます。顧客からの問い合わせ対応を委託することで、商品開発などの重要な業務に人材を集中できるためです。

>>楽天市場と連携出来る高品質・低コストな発送代行サービスを見てみる

まとめ:最適な発送代行で楽天の売上を最大化しよう

自社ECの改善ポイントと具体的手順や重要事項をわかりやすく解説

楽天市場に出店している方は、発送代行の利用を検討しましょう。配送作業を早められるだけではなく、配送ミスを減らすのに役立つためです。
どの業者にすれば良いか迷っている方には、「ウルロジ」をおすすめします。
ウルロジは当日13時までの出荷指示で、当日出荷が可能なためです。1日でも早く出荷することで、顧客の満足度向上にも役立つでしょう。
またウルロジであれば、受注対応やカスタマーサポートも委託できます。バックヤード業務をアウトソーシングして、より重要な業務に注力することで売上アップを目指してください。

タグ : ECモール ECお役立ち情報 EC運用 発送・梱包 業務効率化 楽天
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藤田直樹
国立大学院にて工学修士号を取得。大手企業のマーケティング支援を経て、ディーエムソリューションズが運営するEC物流代行サービス「ウルロジ」に参画。 現在はウルロジのマーケティング責任者として戦略から実行までを統括する傍ら、物流倉庫の作業標準化や品質改善プロジェクトも主導。工学的な知見、マーケターとしての顧客視点、物流現場の視点を掛け合わせ、EC事業の成長を加速させる実践的ノウハウを提供する。