Shopifyテーマの選び方|無料・有料テーマの違いとおすすめのテーマを紹介

2023.12.21ECサイト
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Shopifyテーマの選び方|無料・有料テーマの違いとおすすめのテーマを紹介
Shopifyでストアを構築する際に、慎重に選びたいのがテーマです。テーマの選択を誤ると、ユーザーの離脱率が高くなったりブランド力が低下したりする恐れがあります。役割や必要性などを理解したうえで、ビジネスに合っているものを選ぶことが大切です。

ここではShopifyテーマの概要と選び方を解説するとともに無料テーマと有料テーマの違い、おすすめのテーマなどを紹介しています。商品の販売を後押しできるテーマをお探しの方は参考にしてください。

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Shopifyにおけるテーマとは

Shopify(ショッピファイ)公式サイト

画像引用元: Shopify公式サイト
https://www.shopify.com/jp

Shopifyでストアを構築する際に用いられているのがテーマです。具体的に、どのようなものなのでしょうか。

Shopifyにおけるテーマとは、ストア構築用のデザインテンプレートのことです。テーマの主な役割は、ストアの外観や機能を決定することとカスタマイズを容易にすることといえます。テーマを利用すれば、専門的な知識がなくてもストアの外観をブランドイメージに合わせたりユーザーが使いやすいレイアウトにしたりすることが可能です。よりよいストアを構築するために欠かせないものといえるでしょう。

テーマは、公式サイトにあたる「S themes(Shopify テーマストア)」などで扱われています。「S themes」で扱われているテーマの特徴は次の通りです。

【特徴】

  • 豊富な機能を標準搭載
  • オンライン販売に最適化
  • 長期サポートを実施

「S themes」で扱われているテーマは100種類以上です。非公式ストアでは、さらに多くのテーマが扱われています。

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Shopifyテーマの選び方

Shopifyテーマの選び方
Shopifyテーマには、さまざまな選択肢があります。ここでは、選択にあたり注意したいポイントを解説します。

商品のイメージに適しているか

ストアに使用するテーマは、商品のイメージを踏まえて選択する必要があります。なぜならストア全体のデザインや構成は、UI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリエンス)に直結しますので、ユーザーの購買行動に大きな影響を与えるためです。

例えば、高価なハンドメイドアイテムを少数だけ展開するストアが、大量の商品を陳列できるテーマを選択してもうまく活用できないでしょう。量販店などで多く用いられているため、ユーザーに安価なイメージを与えてしまう恐れもあります。

このようなストアは、大胆なスライドショーで商品の魅力をアピールできるテーマが適していると考えられます。扱う商品にあわせて、有料・無料のテーマのなかからイメージに合っているものを選択することが大切です。

出典:Shopify「Shopifyの業界別「おすすめテーマ33選」」
https://www.shopify.com/jp/blog/shopify-themes

商品の販促に必要な機能が搭載されているか

商品の販促を行うために、事前に搭載されている機能を確かめておくことも欠かせません。必要な機能を備えていないと、手動で追加するなどの対処を迫られる恐れがあります。

選択するテーマにより機能に違いが生じやすい項目としては、商品表示があげられます。
画像拡大、動画投稿、おすすめ表示の有無など、テーマにより可能な商品表示の仕方が異なりますので、よく検討したうえで選びましょう。

また、ユーザーの購買意欲を高められる機能があるかもチェックするべきポイントです。具体的な機能はさまざまですが、PR動画を表示したりキャンペーンをアピールしたりする機能を搭載していれば、売上を伸ばせる可能性があります。

ターゲット層に適したレイアウトであるか

テーマのレイアウトも確認しておきたいポイントです。選択を誤ると、離脱率が高くなってしまう恐れがあります。

注目したいポイントは、ターゲット層にとっての使いやすさです。ターゲット層の行動パターンを分析して、テーマを選定することが重要といえるでしょう。選定の切り口としては、回遊しやすい導線、購入しやすい商品配置などが考えられます。当然ですが、最適なテーマはターゲット層で異なります。

例えば、安価な量販品を求めているユーザーには1画面で多くの商品を表示できる商品配置、高価な1点ものを求めているユーザーには少数の商品をクローズアップして魅力を伝えられる商品配置が適しているといえるでしょう。ターゲット層の使いやすさを考えてテーマを選択することが大切です。

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Shopifyテーマにおける無料・有料の違い

Shopifyテーマにおける無料・有料の違い
Shopifyテーマには、無料テーマと有料テーマがあります。

次に、両者の特徴と違いを確認していきましょう。

無料テーマの特徴

Shopifyの無料テ―マは、無料でありながら、優れたデザインのものが多く、カスタマイズも簡単に行えるのが特徴です。

ただし、有料テーマに比べて、テーマの選択肢は少なくなります。2023年12月11日時点で「S themes」に登録されている無料テーマの数は12種類、有料テーマの数は160種類です。

無料テーマは、必要最低限の機能しか搭載していないテーマが多いこと、有料テーマに比べてカスタマイズ性が低いことも注意したいポイントです。また、テーマによっては十分なSEO対策が行われていないこともあります。このようなテーマを選ぶと、自分で対策を講じなければなりません。

以上の特徴があるため、無料テーマは初期費用を抑えたい方や有料版の前にShopifyの使用感を確かめたい方などに向いているといえるでしょう。

有料テーマの特徴

有料テーマの特徴は、選択肢が多いことです。

Shopifyテーマのなかで、有料で販売されているものを指します。「S themes」で扱われている有料テーマのなかで最も安いものは$150(約21,750円)、最も高いものは$390(約56,550円)です(2023年12月11日時点)。有料テーマの特徴は、選択肢が多いことといえるでしょう。優れたデザインのテーマや多彩な機能を搭載しているテーマなどを選びやすいと考えられます。

例えば、ポップアップ機能やクイック購入機能などを備えたテーマを選ぶこともできます。SEOを自動化できるなど、サポート面に優れているテーマが多い点も見逃せません。初期費用はかかりますが、デザイン性・機能性・カスタマイズ性などを重視したい方に向いているテーマといえるでしょう。

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Shopifyのおすすめ・人気テーマ【有料・無料】

Shopifyのおすすめ・人気テーマ【有料・無料】

画像引用元: Shopify公式サイト
https://themes.shopify.com/?locale=ja

ここからは、Shopifyおすすめ・人気テーマを無料テーマと有料テーマにわけて紹介します。

Shopifyでおすすめの無料テーマ

おすすめの無料テーマは次の4つです。

  • Dawn
  • Craft
  • Ride
  • Sense

それぞれの特徴を紹介します。

Dawn

「夜明け」を意味する無料テーマです。2021年秋以降は、デフォルトで採用されています。商品画像を主役に据えたシンプルなテーマといえるでしょう。ジャンルを問わずさまざまな商品に対応できる点が魅力です。表示速度を含めたパフォーマンスが優れている点も見逃せません。ユーザーは、ストレスを感じることなく目的の商品ページなどへ移動できるでしょう。

出典:Shopifyテーマ「Dawn Theme」
https://themes.shopify.com/themes/dawn/styles/default

Craft

「手芸」や「工芸」などを意味する無料のテーマです。誠実さと本物感を伝えるエレガントなデザインが特徴といえるでしょう。物語を伝えるように商品の魅力を発信できます。コンパクトなファーストビューとカタログのように並んだ商品陳列も魅力です。ライフスタイル雑貨やガーデン用品などと特に相性がよいテーマといえます。

出典:Shopifyテーマ「Craft Theme」
https://themes.shopify.com/themes/craft/styles/default

Ride

「乗りこなす」などを意味する無料のテーマです。ダークな背景とメリハリのついたタイポグラフィ、刺激的なアクセントカラーを用いて、ポップかつスポーティな世界観を表現しています。左右非対称のレイアウトで、躍動感を演出しながら商品などを紹介できる点も魅力です。スポーツ用品に最適化された無料テーマといえるでしょう。

出典:Shopifyテーマ「Ride Theme」
https://themes.shopify.com/themes/ride/styles/default

Sense

「感覚」や「知覚」などを意味する無料のテーマです。明るく柔らかな印象のデザインを採用しています。主な特徴は、詳細な商品説明やお客様の声などを用いて、商品に対する理解を深められることです。以上の特徴を備えるため、美容関連の商品や健康関連の商品に適していると考えられます。さまざまな角度からさりげなくアプローチすることで、購買意欲を高められる可能性があります。

出典:Shopifyテーマ「Sense Theme」
https://themes.shopify.com/themes/sense/styles/default

Shopifyでおすすめの有料テーマ

Shopifyでおすすめの有料テーマ
おすすめの有料テーマは次の4つです。

  • District
  • Showcase
  • Pacific
  • Empire

それぞれの特徴を紹介します。

District

「地区」などを意味する有料のテーマです。プロモーションバナー・プロモーションポップアップ・製品レビューなど、注目商品やコレクションをアピールしやすい機能を搭載しています。マーケティング機能を重視したい方や量販店に適したテーマといえるでしょう。販売価格は$220(約31,900円)です。

出典:Shopifyテーマ「District Theme」
https://themes.shopify.com/themes/district/styles/district

Showcase

「陳列箱」などを意味する有料のテーマです。商品の全画面表示、滑らかなアニメーション表示をファーストビューに用いることで、ブランドイメージを強く訴求するとともに洗練された購買体験を提供します。ドラッグ&ドロップで、ポップアップ・ギャラリーなど、20のセクションを追加できる点、インタラクション機能を搭載している点も魅力です。優れた機能を搭載しているテーマといえるでしょう。販売価格は$320(約46,400円)です。

出典:Shopifyテーマ「Showcase Theme」
https://themes.shopify.com/themes/showcase/styles/mila

Pacific

「平和をもたらす」などを意味する有料のテーマです。落ち着いたデザインをしているため、幅広い商品に対応できるでしょう。画像付きのマルチカラムメニューや多層サイドバーメニューなどを搭載しています。商品を見つけやすいため、商品数が多いECサイトと相性がよいと考えられます。拡張性が高い点もポイントです。プロモーションブロックなどを用いて、顧客のニーズに合わせた商品ページを制作できます。販売価格は$240(約34,800円)です。

出典:Shopifyテーマ「Pacific Theme」
https://themes.shopify.com/themes/pacific/styles/bold

Empire

「帝国」などを意味する有料のテーマです。大規模な製品カタログをもつ事業者に最適化されたマーケットプレイス風のデザインを採用しています。商品検索・商品比較などの機能で、アップセルやクロスセルを後押しする点もポイントです。さまざまな機能で商品販売を力強くサポートしてくれます。販売価格は$340(約49,300円)です。

出典:Shopifyテーマ「Empire Theme」
https://themes.shopify.com/themes/empire/styles/graphic

ビジネスにあわせてShopifyテーマを選択

ビジネスにあわせてShopifyテーマを選択
Shopifyテーマは、Shopify専用のデザインテンプレートです。ストアのデザインを変更したりデザインの編集を容易にしたりする働きがあります。Shopifyテーマには、無料テンプレートと有料テンプレートがあります。

無料テンプレートのメリットはコストを抑えられること、デメリットはテーマの選択肢や機能が制限されること、有料テンプレートのメリットは選択肢や機能が充実していること、デメリットは一定のコストがかかることです。Shopifyテンプレートは、ユーザーの購買体験に関わる重要な要素です。必要な機能などを明らかにしたうえで選択しましょう。

一方で、これからShopifyでストアを構築する方は、自社にとってどのようなテーマが最適であるのか、判断に迷う方も多いと思います。

自社の集客に効果的なShopifyテーマを選定したい方や、Shopifyで売上を上げるためのマーケティング方法を知りたい方は、専門家への相談がおすすめです。

ウルロジを提供しているディーエムソリューションズは、Shopify構築をサポートしています。Shopifyでストアを構築したい方はご相談ください。

>>ディーエムソリューションズのShopify構築サポート

※2023年12月11日現在の為替レート(1$=約145円)で計算しております。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。