東南アジアで大注目の「SHOPLINE」の主な機能や特徴を紹介!Shopifyとの違いは?

2024.10.24ECサイト
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アジアで大注目の「SHOPLINE」の主な機能や特徴を紹介!Shopifyとの違いは?

ECサイト構築プラットフォームの選択肢が増える中、アジア市場で急成長を遂げているSHOPLINEが注目を集めています。SHOPLINEは、特にアジア市場向けに最適化された機能と使いやすさを兼ね備え、日本を含むアジア各国で多くのユーザーを獲得しています。

多言語・多通貨対応やライブコマース機能、AIを活用したサイト構築など、越境ECに必要な要素を網羅しているのが魅力的なポイントです。アジア市場への展開を考える日本企業にとって強力なツールとなるでしょう。

この記事では、SHOPLINEの主な機能や特徴を詳しく紹介するとともに、世界的に有名なShopifyとの違いをお伝えしていきます。

また、越境ECを始めようとしている方や、既に取り組んでいる方に、より深い洞察を提供する「越境EC完全ガイド」をご用意しました。アジア市場に展開する上で避けては通れない重要ポイントや最新のトレンドなど、SHOPLINEを最大限に活用するためのヒントが満載です。越境ECビジネスの可能性を最大限に引き出し、成功への一歩を踏み出したい方は、ぜひご活用ください。

SHOPLINEとは?

shopline

引用:SHOPLINE(ショップライン)

SHOPLINEは、2013年に香港で設立された、アジア市場向けECプラットフォームです。台湾や中国、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイなどのアジア市場で急速に成長しています。特に台湾では、大手ECモールを除くと、ECサイト構築サービスとしてトップクラスの実績を誇ります。

近年ではイギリスやアメリカ、オーストラリアといった欧米圏にも進出し、2024年には日本市場にも本格的に参入しました。国内ではダイソーやサンリオ、DHC、オルビスといった有名企業が、ECサイト構築時にSHOPLINEを採用しています。

現在は、アジアを中心としたグローバルECプラットフォームとしての地位を確立しつつあるサービスです。SHOPLINEの強みは、アジア市場の特性を深く理解し、適した機能や使いやすさを提供している点にあります。

SHOPLINEの特徴や強み

SHOPLINEの特徴や強み

SHOPLINEの特筆すべき点は、ECストアの立ち上げが簡単なところです。機能性を重要視する傾向のある台湾で人気のサービスなだけあって、SHOPLINEは機能が充実しており、立ち上げ後に管理しやすいのも特徴です。

ここでは、SHOPLINEの特徴や強みを11個の観点からお伝えします。

ノーコードでECサイトやスマホアプリを簡単作成

ノーコードでECサイトやスマホアプリを簡単作成

引用:5つのステップでオンラインストアを構築可能

SHOPLINEの最大の特徴は、プログラミングスキルがなくてもECサイトやスマホアプリを簡単に作成できることです。テーマのテンプレートが20種類以上もあり、専門知識がなくても美しく機能的なECサイトを構築できます。テンプレートはストアのカテゴリごとに分類されているため、自社ストアのジャンルに合うテーマを見つけられるようになっています。

ストアで販売する商品を3つ以上登録すると、その商品情報をもとに最適なECサイトをAIが提案してくれるのが、SHOPLINEの注目ポイントです。自分でECサイトを構築しなくても、AI&ノーコードである程度ECサイトが完成します。

アプリのダウンロードでカスタマイズ可能

アプリのダウンロードでカスタマイズ可能

引用:SHOPLINE App store

SHOPLINEは、約250種類のアプリを提供しており、必要に応じて適したものを活用できます。そのうち50種類以上が日本語にも対応しています。

アプリを利用すると、ECサイトの機能を拡張し、ビジネスのニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です。例えば、下記のようにさまざまな目的に応じたアプリを簡単に導入できます。

  • マーケティング強化のためのメールマーケティングツール
  • 顧客管理のためのCRMアプリ
  • 在庫管理を効率化するための在庫管理アプリ など

事業の成長に合わせて、柔軟にECサイトの機能を拡張していくことも可能です。アプリの導入はSHOPLINE App Storeから導入したいアプリを選択して、インストールした後に初期設定を行えば完了します。専門的な知識やスキルを必要としないため、誰でも簡単にサイトの機能を強化できます。

多言語・多通貨対応で越境ECにぴったり

多言語・多通貨対応で越境ECにぴったり

引用:国内だけでなく、世界中に商品を販売して、ビジネスの可能性を広げてみませんか?

SHOPLINEは、多言語・多通貨対応機能を備えており、越境ECに最適なプラットフォームです。多言語対応とは、日本語以外の言語にも翻訳してページに表示することです。

また、多通貨対応では、商品別に発送可能な国と地域を設定し、国・地域別の消費税を設定可能です。複数の国や地域で商品を販売する際の複雑な設定も、簡単に行えます。SHOPLINE Marketsでは、決済ページに関税と輸入税の全ての情報が表示されているため、顧客は安心して買い物できるのも魅力です。海外現地の法規制に合わせて取引できます。

特にアジア市場向けに最適化されているため、日本企業がアジア諸国へ進出する際に有利です。言語や通貨の壁を越えてスムーズに、海外進出を進められます。

越境ECに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。これから越境ECを始める方もすでにしている方もぜひご覧ください。

>>越境ECとは?その将来性や失敗しない始め方5STEPなどを徹底解説【基礎知識】

多言語SEO対策が可能

多言語SEO対策が可能

引用:SHOPLINE|Easyrank-seo

SHOPLINEは、多言語SEO対策をサポートする機能を提供しています。ECサイトを海外展開してSEO対策にも力を入れる場合は、現地のSEO事情にも気を配らなければなりません。日本では検索する際にGoogleを使う方が多いですが、中国ではBaidu、韓国ではNaverといったように国や地域によって使われる検索エンジンが異なります。そのため、現地のユーザーにリーチするには、それぞれの国や地域に合わせたSEO対策、ECストアページの作成が必須です。

そこで、SHOPLINEのAI多言語翻訳機能とSEO ツールが役立ちます。豊富な機能によりSEOを最適化したり、AIを活用してテキストを生成したりすることが可能です。SHOPLINEのSEOツールが自動でSEO診断をしてサポートするため、SEOの専門家に頼らなくても各地域の特性に合わせた対策が行えます。

ソーシャルコマース(ライブコマース)機能が豊富

ソーシャルコマース(ライブコマース)機能が豊富

引用:ソーシャルコマースのためのショッピングツール

SHOPLINEは、ライブコマース機能が充実しています。例えば、下記のような機能が搭載されています。

  • FacebookやInstagram、WhatsApp、TelegramなどのSNSと連携
  • ライブ配信中に視聴者が投稿したキーワードで自動的に買い物カゴに商品を追加する機能
  • 特定のライブ視聴者に専用商品や特別オファーを提示する機能
  • 異なるプラットフォームへのメッセージの送受信を一括管理 など

また、ライブコマースの分析機能も充実しているため、ライブ配信中の視聴者の反応やエンゲージメントをタイムリーに把握できます。複数のプラットフォームを使用している場合も、SHOPLINEのダッシュボードで送受信を一括管理して直接返信できるため、顧客との直接的なコミュニケーションを通じて売上を伸ばすことが可能です。

特にアジア市場では、ライブコマースが急速に普及しており、SHOPLINEのこのような機能は市場トレンドに即した販売戦略の実現をサポートします。

複数のネットショップの商品・受注・在庫を一元管理

SHOPLINEは、クラウド(SaaS)型一元管理システム「ネクストエンジン」と連携することで、複数のECサイトで発生した受注情報の集約や一元管理が可能です。SHOPLINEの利用事業者は、複数のネットショップを運営する方が多いことから2024年8月1日からネクストエンジンと連携できるようになりました。

複数のECサイトを運営していると、在庫管理や受注処理、出荷管理などの業務が大きな負担となりますが、一元化することで作業の重複を避け、ミスを減らせます。モール型・カート型と問わず、さまざまなECサイトと連携できるのも嬉しいポイントです。

EC運営における一元管理システムは、下記の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

>>【EC運営】一元管理システムとは?機能とメリット・デメリットについて

オートメーション機能で業務を効率化

オートメーション機能で業務を効率化

引用:オートメーション機能で働き方を効率化、 効果的なマーケティングを実現

SHOPLINEのオートメーション機能を活用すれば、業務を効率化できます。例えば、自動化できるのは下記のような業務です。

  • 在庫レベルに基づいて商品の公開・非公開を自動的に管理
  • 特定の受注アイテムに対しサプライヤーへ自動的に通知
  • 顧客の購買行動に応じて自動的にセグメント分け など

このように日常的な管理タスクを自動化し、人的エラーを減らすとともに、マーケティング活動の効率と効果を高めることが可能です。結果として、運営者はより戦略的な業務に集中でき、ビジネスの成長を加速させられるでしょう。

オートメーションを設定する際は、スマートエディター機能とカスタマイズ可能なシナリオテンプレートがあるので、初心者でも問題なく活用できます。

ヤマト運輸の「配送連携API」と連携

SHOPLINEは、ヤマト運輸の「配送連携API」と連携しており、効率的な配送管理を実現しています。連携により、下記の機能を利用可能です。

  • 二次元コードによる簡単発送
  • コンビニ・PUDOステーションからの発送
  • 発送運賃の一括請求
  • 匿名配送
  • 集荷予約
  • 荷物の配送ステータス取得 など

このように配送業務が大幅に簡素化され、運営者の作業負担が軽減されます。また、顧客にとっても配送オプションが増え、より便利なサービスを提供できるのもメリットです。

SHOPLINEペイメントを利用可能

SHOPLINEペイメントを利用可能

引用:安全なお支払いと決済方法で最大限のコンバージョンを実現 | SHOPLINE

SHOPLINEは、独自の決済システムであるSHOPLINEペイメントを提供しています。SHOPLINEペイメントは、複数の通貨で複数の支払い方法を簡単に提供できるのが特徴です。下記のように多様な決済方法に対応しており、顧客の支払い選択肢を広げられます。

  • クレジットカード
  • デビットカード
  • 電子マネー
  • 各種モバイル決済 など

SHOPLINEペイメントは、PCI-DSS準拠済でセキュリティ面でも高い水準を保っており、顧客は安心してオンライン決済を利用できます。利用料金は手頃なので、小規模のEC事業者も取り入れやすいでしょう。

Shopifyなどからのデータ移行が可能

Shopifyなどからのデータ移行が可能

引用:ストア移行ツール

SHOPLINE アプリの「ストア移行ツール」を使えば、ShopifyやWooCommerceなどのECプラットフォームからのデータ移行が簡単に行えます。データ移行の手間を最小限に抑えられるので、プラットフォームの切り替えに伴って業務が中断されることがありません。商品情報や顧客データ、注文履歴などのデータをAPI経由でSHOPLINEへスムーズに移行できます。

また、Google商品フィードを同時に移行すれば、Google広告トラフィックへの影響を最大限回避できるのも、安心して移行できるポイントです。

SNSやECモールとの連携が簡単

SHOPLINEは、下記の多様なSNSやECモールとの連携が可能です。

  • Facebook
  • Instagram
  • TikTok
  • テレグラム
  • WhatsApp
  • Shopee
  • Lazada など

複数のプラットフォームでの販売を一元管理でき、マルチチャネル戦略の実施が容易になります。SNSとの連携により、ソーシャルメディアマーケティングを効果的に行えて、ECモールとの連携では、より広い顧客層にリーチすることが可能です。

特にアジア市場で人気のSNSやECモールとの連携が充実しているため、アジア市場での展開を考える企業にとっては大きな利点となります。

SHOPLINEの弱み

SHOPLINEの弱み

SHOPLINEにも、いくつかの弱点があります。テンプレートやAIでECサイトを作成できる一方で、より凝ったデザインにしたい場合はHTML・CSSの知識が必要です。

また、2024年10月時点では日本市場向けのサポートが十分ではなく、サポートが日本語に完全に対応していない点も課題となっています。とはいえ、ヘルプセンターの日本語表記化を進めている他、日本語でのチャット対応も2024年内に開始されるようです。今後はますます日本市場に対するサポート体制が強化され、使いやすくなっていくでしょう。

SHOPLINEの主な機能一覧

SHOPLINEの主な機能一覧

SHOPLINEは、ECサイト構築に必要なさまざまな機能を提供しています。

SHOPLINEの主な機能は、下記の表のとおりです。

機能
デザイン・構築
  • 20種類以上のテーマテンプレート
  • 100種類以上のカスタムページテンプレート
  • ノーコードで構築可能
  • AIコンテンツ自動生成
  • HTML/CSSカスタムコード
  • 商品登録数無制限
  • 商品一括登録
  • 商品カテゴリ自動登録 など
集客
  • SEO対策ツール
  • ライブコマース機能
  • SNS連携
  • 広告媒体フィード連携
  • 外部サイト購入ボタン設置 など
販売
  • 多言語・多通貨対応
  • 越境EC対応
  • B2B販売機能
  • 定期販売機能
  • 予約販売
  • 配送日時指定
  • 商品レビュー
  • SHOPLINE POS など
顧客管理
  • 会員システム
  • 会員ランク設定
  • ポイント機能
  • MAツール
  • 顧客セグメント機能
  • 自動顧客タグ付け など
在庫・受注管理
  • 複数ネットショップの一元管理
  • 在庫自動管理
  • 配送API連携 など
決済
  • SHOPLINE Payment
  • 多様な支払い方法に対応
  • PCI-DSS準拠済 など

このように機能が充実しており、例えば顧客情報と決済機能を連動させて、オンラインで事前決済してから来店するためのサイトを構築することも可能です。SHOPLINEの機能を活用すれば、ECサイト事業者はもちろんのこと、実店舗事業者も便利なサイトやアプリを作れるでしょう。

SHOPLINEの利用料金

SHOPLINEの利用料金

SHOPLINEには下記の5つの料金プランがあり、事業規模に応じて適したプランを選択できます。

プラン 月払い料金 年払い料金 主な特徴
Starter 4,400円/月 3,625円/月
  • 取引手数料2%
  • スタッフアカウントは5つまで
Essential 11,900円/月 9,875円/月
  • 取引手数料0.80%
  • スタッフアカウントは10個まで
Premium 40,400円/月 33,625円/月
  • 取引手数料0.40%
  • スタッフアカウントは100個まで
Enterprise 要問い合わせ 要問い合わせ
  • 取引手数料は要問い合わせ
  • スタッフアカウントは無制限
  • SHOPLINEペイメント手数料が無料

基本的には「Starter」「Essential」「Premium」の3つのプランの中から自社の規模に合うプランを選択します。各プランには、基本的なEコマース機能、分析機能、セキュリティ、顧客サポートなどが含まれています。一方で、「Enterprise」は大規模なECサイト向けのプランです。料金は事業規模によって異なるため、詳しくはSHOPLINEに問い合わせてください。

また、SHOPLINEライトはECサイトは持たずに、購入ボタンのみをSNSやブログなどに設置して商品を販売したい場合に便利なプランです。必要最低限の機能のみなので、低価格で利用できます。

SHOPLINEライトやその他のプランを月払いで申し込んだ場合は、最初の14日間は無料で利用できます。年払いを選択した場合は、最初の2ヶ月間が無料です。SHOPLINEを利用しようか悩んでいる方は、まずは無料体験期間を活用して機能を試してみると良いでしょう。

SHOPLINEとShopifyの違いを8つの観点で比較

SHOPLINEとShopifyの違いを8つの観点で比較

SHOPLINEと同じように認知度が高く、世界中で利用されているECプラットフォームにShopifyがあります。どちらも人気のECプラットフォームですが、いくつか違いがあります。

SHOPLINE Shopify
テンプレートの種類 20種類以上 200種類以上
ECサイトの構築しやすさ
アプリの種類 約250種類 8,000種類以上
料金 4,400円/月〜 4,850円/月〜
サポート体制
決済方法
拡張性
セキュリティ面

ここでは、8つの観点からSHOPLINEとShopifyの違いを詳しく比較していきましょう。

Shopifyに関しては下記の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

>>越境ECはShopifyがオススメ!サイト制作から事例紹介まで徹底解説

>>Shopifyのメリット・デメリットとは?導入時の注意点と対処法とともに解説

テンプレートの種類

ECサイトのテンプレートの数は、Shopifyの方が豊富です。Shopifyは200種類以上のテーマを提供しており、多様なニーズに対応できます。Shopifyのテーマに関して詳しくは、下記の記事もご覧ください。

>>Shopifyテーマの選び方|無料・有料テーマの違いとおすすめのテーマを紹介

一方、SHOPLINEもテーマを活用して簡単にECサイトを構築できますが、テーマの数は20種類以上と、Shopifyに劣ります。SHOPLINEのテーマは比較的少ないものの、アジアの消費者の好みや購買行動を考慮して設計されている傾向にあります。そのため、アジア市場をターゲットとする事業者にとっては魅力的な選択肢です。

ECサイトの構築しやすさ

SHOPLINEは、ユーザーの入力に基づいてAIが自動的にECサイトの基本構造を作成する機能があるため、ShopifyよりもECサイト構築が簡単です。技術的な知識がない人でも短時間でサイトを立ち上げられます。

一方、Shopifyも「​​Shopify Magic」と呼ばれるAIツールを提供していますが、ECサイト構築を自動的に行うことはできません。​​Shopify Magicでできるのは、商品紹介やブログなどの文章作成です。

ShopifyでECサイトを立ち上げる方法は下記の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

>>徹底解説!Shopify(ショッピファイ)でECサイトを立ち上げる方法と手順

>>【画像付き】Shopify(ショッピファイ)でECストアを開設する手順とポイント

アプリの種類

ShopifyとSHOPLINEを比較すると、Shopifyの方がアプリの種類が多いです。Shopifyは8,000種類以上のアプリを提供しており、マーケティング、在庫管理、顧客サービス、会計などのあらゆるビジネスニーズに対応できるアプリが見つかります。Shopifyのアプリについて詳しくは、下記の記事も参考にしてください。

>>Shopifyでできることとは?3つの基本機能と18のアプリ紹介

SHOPLINEも約250種類のアプリを提供していますが、数はShopifyに及びません。ただし、SHOPLINEもマーケティングや在庫管理、顧客サービスなどあらゆるニーズに対応できるアプリを提供しています。

料金

SHOPLINEとShopifyの月額料金は、下記の表のとおりです。

SHOPLINE Shopify
プラン 料金 プラン 料金
Starter 4,400円/月〜 Basic $4,850/月〜
Essential 11,900円/月〜 Shopify $13,500/月〜
Premium 40,400円/月〜 Advanced $58,500/月〜

SHOPLINEは、Shopifyと比較するとリーズナブルな料金設定です。そのため、中小規模のEC事業者で初めて自社サイトを立ち上げる場合も、検討しやすい料金といえるでしょう。AIによる自動生成機能を使えば、外部にECサイト制作を依頼しなくても構築できるため、サイト制作にかかる費用も抑えられます。

Shopifyの料金プランについて詳しくは、下記の記事も参考にしてください。

>>Shopifyのプラン別の特徴・料金・選び方やコストの抑え方を比較表つきで解説

>>Shopifyで選択できる5プランの詳細とビジネスに合わせたプランの選び方

サポート体制

SHOPLINEで困り事があったときは、チャットボックスからメッセージを送信して問い合わせできます。対応時間の記載はありませんが、実際に問い合わせたところ1日後に返信が届きました。

一方、Shopifyで困り事があった際は、チャットやコミュニティを使って質問することができます。チャットの対応時間は平日の10時〜16時のため、対応時間外はメッセージを残すと48時間以内に返信が届きます。

SHOPLINEとShopifyを比較すると、サポート体制はShopifyの方が充実しているといえるでしょう。とはいえ、SHOPLINEは急成長中のサービスのため、今後はサポート体制が今よりも強化されていくことも十分に考えられます。

決済方法

SHOPLINEとShopifyどちらもさまざまな決済手段に対応可能ですが、Shopifyの方が種類は多いです。ShopifyはShopifyペイメントやQRコード決済、Amazon Pay、Google Pay、Apple Pay、PayPal、Shop Payなど幅広い決済方法に対応しています。暗号通貨などの決済方法も利用可能です。

一方でSHOPLINEも、SHOPLINEペイメントを利用することでクレジットカードや電子マネー、代金引換、分割払い、銀行振込などの多様な決済手段を利用できます。インドネシアならXendit、日本ならKOMOJUといったように、国や地域特有の決済方法にも対応しています。

越境EC向けの決済システムに関しては、下記の記事も併せて参考にしてください。

>>越境EC向け決済システムの選び方:各国で人気の決済方法を徹底比較

拡張性

SHOPLINEはAPIを提供していますが、Shopifyと比較すると、その範囲は限定的です。Shopifyは非常に包括的なAPIとアプリを提供しており、高度なカスタマイズや他のシステムとの連携が可能です。ShopifyのAPIは、開発者コミュニティでも広く支持されており、多様なサードパーティ製のツールやサービスとの統合が容易です。

一方で、SHOPLINEのAPIは基本的な機能をカバーしていますが、より高度な統合や独自機能の開発においては制限がある場合があります。また、提供しているアプリの数もShopifyには劣るため、Shopifyほど拡張性に優れているとは言えません。

セキュリティ面

SHOPLINEとShopifyは、ともに高いセキュリティ基準を満たしています。両プラットフォームともSSL暗号化を標準で提供し、PCI DSSに準拠したサービスです。顧客の個人情報や決済データを安全に処理できるため、ECサイト事業者も顧客も安心して利用できます。

SHOPLINEとShopifyを比較した結果、ShopifyでのECサイト構築を検討している方は、本記事とあわせて、ウルロジのShopify構築サービスページもぜひご確認ください。ウルロジのShopify構築サービスでは、越境ECのノウハウを活かし、サイト構築から海外向け物流まで包括的にサポートしています。

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SHOPLINEはこんな方におすすめ

SHOPLINEはこんな方におすすめ

アジア圏で越境ECを行いたい方にとって、SHOPLINEは最適な選択肢となります。特にアジア市場で盛り上がりを見せる、ライブコマースやSNSとの連携機能が充実しているのが強みです。特に中国や東南アジア、台湾などの市場に展開したい日本企業は、現地の商習慣やユーザー行動を考慮した機能が充実しているため、スムーズに市場参入できるでしょう。

また、本格的なECサイトを簡単な方法で作りたい方にもおすすめのECプラットフォームです。AIを活用したサイト構築機能や直感的な管理画面により、技術的な知識がなくても効率的にECサイトを立ち上げ、運営することができます。特に、ITリソースが限られた中小企業や、迅速にオンライン販売を開始したいブランドにとって、SHOPLINEの使いやすさは大きな魅力となるでしょう。

SHOPLINEはアジア圏の越境ECに最適なプラットフォーム

SHOPLINEはアジア圏の越境ECに最適なプラットフォーム

SHOPLINEは、アジア市場に特化した機能と使いやすさを兼ね備えたECプラットフォームとして急速に成長しています。多言語・多通貨対応、ライブコマース機能、アジア特有の決済システムとの連携など、アジア市場での成功に必要な要素を網羅しています。

特に日本企業がアジア諸国へ展開する際の強力なツールとなり、言語の壁や決済システムの違い、現地のマーケティング手法など、越境ECにおける多くの課題を効率的に解決できます。アジア市場、特に中国や東南アジアでの展開を重視する企業にとって、SHOPLINEは最適な選択肢となるでしょう。

越境ECサイトの運営では、物流面も重要です。ウルロジのようなEC・通販向けの物流代行サービスを利用すれば、SHOPLINEで構築したECサイトの商品保管や発送を効率的に行えます。SHOPLINEとウルロジを組み合わせることで、アジア市場でのEC事業の成功可能性を高め、効率的かつ効果的なビジネス展開を実現できるでしょう。EC・通販のバックヤード業務や物流業務は、お気軽にウルロジご相談ください。

タグ : ECお役立ち情報 Shopify 越境EC SHOPLINE
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。