3定管理とは?そのメリットと定着方法を解説

2022.06.07EC/物流用語集
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用語集

3定管理とは

3定管理とは、ものの整頓の仕方です。「定位」「定品」「定量」の3つのキーワードから成り立ちます。

3定管理の定義は、次の通りです。

  • 定位:決められた位置
  • 定品:決められた品物
  • 定量:決められた量

3定管理は、前もって「ものを保管する位置」「保管するもの」「保管する量」のルールを定めておき、そのとおりに実施することを意味します。

3S活動や5S活動に含まれる「整頓」の具体的な手法のひとつとして、倉庫などの物流現場における在庫管理に用いられます。

3定管理のメリット

3定管理には、次の2つのメリットがあります。

  • 必要なものがすぐに見つけられる
  • 在庫がどれだけあるかひと目で分かる

どこに何があるか決まっているため、ものを探すという無駄な作業がなくなります。ルールを社内で共有・徹底することにより、スタッフ全員が享受できる利点です。

また、使用後は同じ場所に戻し、同じ量があるようにすることで、消耗資材や備品などの在庫量を把握できます。在庫不足に気付きやすくなり、機会損失を減らすことが可能です。

どちらのメリットも、無駄をなくして効率性や生産性を向上させることに繋がります。

3定管理を定着させる方法

3定管理を定着させるには、分かりやすいルールを決めることがポイントです。

保管場所における、3定管理のルールの例をご紹介します。

  • 台の上に、マスキングテープなどで品物の形を数量分区画する(形跡管理)
  • 床にカラーテープなどで区画する(形跡管理)
  • 倉庫全体の3定マップを作成する

形跡管理によって、そこに置けるものとその数量の位置を固定することで、誰が見ても不足や乱れが分かり、徹底されやすくなります。

また、規模が大きい倉庫であれば、倉庫全体の3定を示したエリアマップを作成する方法もお勧めです。

徹底した3定管理を定着させるために、ルールの改善点があればアップデートし、その変更内容を全員で共有するようにしましょう。

関連用語
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。