ミルクラン(巡回集荷)とは?共同配送についてのメリット・デメリットを解説

2022.06.06EC/物流用語集
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用語集

ミルクラン(巡回集荷)とは

ミルクランとは、発注者が、車両を用意し巡回して、商品を仕入れる共同配送の一種です。
この言葉は、アメリカで牛乳メーカーが酪農家を巡回して牛乳を回収していたことに由来しています。

ミルクランのメリットはこちらです。

  • 一つのサプライヤーから仕入れる量が少ない場合でも、巡回して積み合わせることによりトラックの積載率を高めることができる
  • 各メーカーが個別に配送する際にかかっていた調達コストを削減できる
  • 必要な量だけを1台の車両にまとめて部品を仕入れるため、過剰在庫を持たずに済み、一気に検品作業ができる
  • 搬入する車両を1台にすることで、CO2の排出量削減につながる

ミルクランのデメリットはこちらです。

  • それぞれの仕入れ場所が遠いと輸送コストがかかる
  • 集荷時間の調整が難しい
  • 物量が多い場合は、複数の車両が必要になるので適していない
  • サプライヤーの集荷場所によっては大型車両が入れない場合がある

ミルクランは、効率よく配送ができ環境に優しい共同配送ですが、サプライヤーの場所や集荷時間の調整において制限があることに注意が必要です。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。