発注点とは?在庫管理の発注方式について徹底解説

2022.06.06EC/物流用語集
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用語集

発注点とは

発注点とは、在庫が一定量を下回った際に発注するための基準となる在庫量のことです。
発注点を設定することで、欠品や過剰在庫を防ぐことができ、発注をかけるタイミングが誰でもひと目で分かるようになります。
注意点として、需要が高まった際に、最初に決めた発注点では適切な発注ができない場合があります。
発注点を見直すタイミングは、だんだんと発注の間隔が短くなったときや、発注数が増えたときです。
3か月ごとなど定期的に発注点の見直しをするルールを設けて、需要の変化に対応しなければなりません。

発注点の算出方法

発注点の一般的な算出方法は、「1日の平均出荷量×調達期間+安全在庫」です。
この算出結果にて、発注をかけるタイミングが分かります。

例えば、1日の平均出荷量が20個で、発注から手元に届くまでに4日必要で、安全在庫が5個の場合の発注点は、「20個×4日+5個=85個」です。
在庫が85個より下回ったタイミングで発注します。

発注や在庫管理を行う上で大切なポイント

    • 在庫管理マニュアルを決める
      複数の倉庫の在庫数をリアルタイムで確認し、適切に在庫管理するには、業務マニュアルを決めることが大切です。在庫管理のルールを統一していないと個人差が生じ、伝達漏れなどの人為的ミスにつながりやすいです。
    • 需要予測をおこなう
      これまでの売上データや市場動向などを考慮して需要予測を立てることは、適切な在庫管理や発注につながります。
    • リードタイムを管理する
      需要は管理が難しい項目ですが、リードタイムは仕入れ先との取引で標準リードタイムを設定することが可能です。リードタイムを短縮することで、過剰在庫を防ぎ、作業効率が向上します。
    • 商品の優先度を決める
      数多くの商品を効率的に在庫管理するためには、優先順位を決めることが大切です。
      ABC分析という方法を用いると、売上の割合により3段階のランクを付けて、在庫管理の優先度を決めることができます。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。