静脈物流とは?3つの種類や回収物流について解説

2022.06.05EC/物流用語集
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用語集

静脈物流とは

物流は、「動脈物流」「静脈物流」の2つに分類されます。

物流を人の血液循環に例えて、生産者から顧客へ向かうのを動脈物流、顧客から生産者へ向かうのを静脈物流と呼びます。

つまり静脈物流とは、一般的にイメージする物流と逆方向で、物が顧客から生産者に向かって流れることです。

静脈物流の種類

顧客から生産者側へ物が流れる理由によって、静脈物流は3種類に分けられています。

  • 返品物流
    一部の商品は、初期不良や注文ミスなどの理由で返品されることがあります。返品は、顧客から生産者・小売店へ物が向かう静脈物流です。この返品を理由とした静脈物流を返品物流と呼びます。返品物流は、輸送コストが発生するため生産者・小売店にとって負担増のリスクがあります。
  • 回収物流
    不用品、リサイクル品などを回収するための物流を回収物流と呼びます。企業によっては不用品、リサイクル品を回収し再販しています。このように、回収物流は循環型の社会に役立つ物流です。また、パレットなどの配送資材を回収することも回収物流に含まれます。
  • 廃棄物流
    回収やリサイクルができなくなった物は、製品としての役目を終えると廃棄されます。この廃棄するための物流が廃棄物流です。物が適切に処分されるためには、廃棄物流が重要な役割を果たします。

関連用語
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藤田直樹
国立大学院にて工学修士号を取得。大手企業のマーケティング支援を経て、ディーエムソリューションズが運営するEC物流代行サービス「ウルロジ」に参画。 現在はウルロジのマーケティング責任者として戦略から実行までを統括する傍ら、物流倉庫の作業標準化や品質改善プロジェクトも主導。工学的な知見、マーケターとしての顧客視点、物流現場の視点を掛け合わせ、EC事業の成長を加速させる実践的ノウハウを提供する。