バリューチェーンとは?構成要素やサプライチェーンとの違いを解説

2022.06.08EC/物流用語集
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用語集

バリューチェーンとは

バリューチェーンとは、企業の個々の事業活動を価値の連鎖とする考え方です。それぞれの事業活動のどの部分に価値があるのかを把握することで、自社の長所の把握・競合との差別化・利益の最大化に役立てられています。

バリューチェーンの構成要素は、以下の2つです。

  • 主活動
    主活動とは、原材料の調達から製造・販売を経て顧客に届けられるまでの活動のことです。主活動をさらに細かく分けると、「購買物流」「製造」「出荷物流」「営業・マーケティング」「サービス」の5つになります。
  • 支援活動
    支援活動とは、主活動の支援を目的とした活動のことで、「管理業務全般」「人事」「技術開発」「調達」の4つです。
    どの活動に価値があるのかをバリューチェーン分析することで、以下のメリットが得られます。
    • 自社の長所や短所を把握できる
    • 競合他社との比較ができる
    • 人員・設備などの資源を効率的に再配分できる
    • 利益の最大化につながる
    • 他社との差別化を図れる

サプライチェーンとの違い

バリューチェーンと混同しやすい言葉にサプライチェーンがあります。サプライチェーンとは、原材料の調達や製造、販売を経て顧客へ届けられるまでの一連の流れです。

つまり、バリューチェーンとの違いは、「価値」「モノの流れ」のどちらに注目しているかです。

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藤田直樹
国立大学院にて工学修士号を取得。大手企業のマーケティング支援を経て、ディーエムソリューションズが運営するEC物流代行サービス「ウルロジ」に参画。 現在はウルロジのマーケティング責任者として戦略から実行までを統括する傍ら、物流倉庫の作業標準化や品質改善プロジェクトも主導。工学的な知見、マーケターとしての顧客視点、物流現場の視点を掛け合わせ、EC事業の成長を加速させる実践的ノウハウを提供する。