【日本郵便】郵便局の物流サービスとは?サービス内容を物流のプロが解説

2024.05.31物流・フルフィルメント
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【日本郵便】郵便局の物流サービスとは?サービス内容を物流のプロが解説

EC事業を運用する上で「物流業務」は切っても切れない関係にあり、これからEC事業を立ち上げようとしている方や、自社ECの物流業務を改善するために興味を持っている方は多いでしょう。さまざまな配送業者を検討する中で、日本郵便の物流サービスに興味をお持ちの事業者様もいらっしゃると思います。

ここでは、日本郵便の発送代行サービスを紹介するとともに、EC業界に精通している当社の経験を踏まえ、同サービスを利用するメリット、発送代行サービスの選び方などを解説しています。物流業務を見直したいEC事業者様は、ぜひ参考にしてください。

また、発送代行サービスをご検討中なら、ウルロジもお勧めです。ウルロジは日本郵便をはじめ主要宅配業者と連携しており、配送業者の選択が可能です。越境ECや大型商品発送にも対応できるため、個人・法人、会社の規模を問わずご活用いただけます。

日本郵便の発送代行サービスよりコストを抑えられることもあるので、当記事とあわせてウルロジのサービス資料もご確認ください。

発送代行サービスを提供するウルロジのサービス資料を見てみる

日本郵便の発送代行サービスとは?

日本郵便の発送代行サービスとは?

発送代行サービスは、ECにおける発送業務を外部の専門業者にまとめて委託できるサービスです。日本郵便は、次の業務に対応する発送代行サービスを物流ワンストップサービスとして提供しています。

  • 入庫検品
  • 商品保管・在庫管理
  • 帳票類発行
  • ピッキング
  • 出庫検品
  • 梱包
  • 送り状貼付け
  • 封入・封かん
  • 宛名シール貼付け

特徴は、全国に張り巡らされた日本郵便の物流ネットワークと長年培ってきたノウハウを生かして、物流業務の最適化を提案していることです。物流拠点や物流システムの構築を含め、ワンストップでEC事業者様を支援しています。

日本郵便の発送代行サービスを利用するメリット

日本郵便の発送代行サービスを利用するメリット

日本郵便の発送代行サービスには次のメリットがあります。

配送方法を選択できる

商品のサイズにあわせて、「ゆうパケット」と「ゆうパック」の2種類の配送方法を選択できるため、配送コストの最適化を図ることができます。

ゆうパケット

ゆうパケットは、全国一律の料金で、3辺合計60cm以内(長辺34cm以内・厚さ3cm以内)・重さ1kg以内の荷物を、おおむね差出日の翌日か翌々日にポストに投函されるサービスです。

料金は全国一律で、

  • 厚さ1㎝以内・・250円
  • 厚さ2㎝以内・・310円
  • 厚さ3㎝以内・・360円

※全て税込み
です。※1

出典:ゆうパケット | 日本郵便株式会社

ゆうパック

ゆうパックは、3辺合計170cm以下・重さ25kg以下の荷物を、原則として対面でお届けするサービスです。料金は820円~(※2)でサイズ・宛先のエリア・オプション・契約条件などで異なります。

出典:ゆうパック | 日本郵便株式会社

また、日本郵便は、置き配、コンビニ・郵便窓口受取サービス、はこぽす(郵便局などに設置されたロッカーで荷物を受け取るサービス)など、受け取り方法も豊富です。ユーザーのライフスタイルに合わせた配送を実現できる点も魅力です。

リードタイムを短縮できる

配送にかかるリードタイムを短縮できる点も魅力です。日本郵便の発送代行サービスを利用すれば、作業場所まで集荷に来てもらう必要や、作業場所から営業所へ荷物を持ち込む手間がなくなります。また、日本郵便の物流ネットワークを活用して、お届け先に近い拠点から荷物を出荷することも可能です。

EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査

お届けスピードは、顧客満足度に関わる重要なポイントです。弊社が実施した「EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査」で「ECで買い物をされる際に、重視されている項目はどれですか。」と質問したところ、約3割の方が「配送の速さ」と回答しました。EC業界で働く筆者としても、多くのユーザーが配送スピードを重視していることを感じています。

配送にかかるリードタイムを短縮できる点は、日本郵便の発送代行サービスを利用する大きなメリットと考えられます。

>>ウルロジの「EC利用に関する口コミ・レビュー実態調」をみてみる

スモールロジサービスを活用できる

日本郵便は、スポット対応を希望するEC事業者様や一部の業務のみ委託したいEC事業者様に向けて、スモールロジサービスも提供しています。

同サービスは、その日に出荷する荷物を郵便局へ納品し、作業完了後に郵便局から発送するサービスです。必要な分だけ委託できるため、自社ECの売上にあわせて利用できます。小規模EC事業者様でも利用しやすい点と無駄なコストをかけずに発送代行サービスを利用できる点が魅力です。

出典:ビジネス課題からサービスを探す-物流ソリューション – 郵便局

発送代行サービスを選ぶ際のポイント

発送代行サービスを選ぶ際のポイント

日本郵便以外の事業者も、発送代行サービスを提供しています。各社には様々な特徴がありますが、どのような点に注意して選べばよいのでしょうか。ここからは物流のプロである著者の経験から、選ぶ際のポイントについて解説します。

必要な費用

サービスを選択する際に、まず確認しておきたいのが費用です。発送代行サービスの費用は固定費と変動費にわかれます。

固定費は売上の増減にかかわらず一定の金額がかかる費用、変動費は売上の増減に応じて金額が上下する費用といえるでしょう。具体的な内訳はサービスで異なりますが、一般的には次の費用が固定費と変動費に分類されます。

固定費の例
  • 基本費用
  • 倉庫費用
変動費の例
  • 入庫費用
  • 梱包費用
  • 配送費用

発送代行サービスを利用すると、これらを合計した費用がかかります。オプションサービスを利用する場合は、追加料金がかかるため、この費用についても確認しておくことが大切です。売上規模が小さいECは、固定費が少ないサービスを選ぶと利用を継続しやすくなります。

費用の合計は発送代行サービスによって大きく異なるため、相見積もりを取って比較する必要があります。また、自社で配送する場合に比べて、コストを削減できるかどうかも確かめておく必要があります。

ただし、費用だけでサービスを選ぶことはおすすめできません。必要なサービスを受けられず、余計な手間とコストがかかってしまう恐れがあるためです。ニーズを満たせず、弊社に相談されるEC事業者様は少なくありません。費用に加えて利用できるサービスも確認しておきましょう。

発送代行にかかるコスト・費用感についてより詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてください。

>>ECの発送代行業者の相場は高い?コスト・費用感を網羅的に解説

倉庫の機能性

倉庫の機能も、発送代行サービスで異なります。自社ECに適していることを確かめておく必要があります。基本的なチェックポイントは次のとおりです。

項目 チェックポイント
倉庫の所在地 主な配送先までの距離を確認。距離が近いと配送料を抑えられる。
倉庫の設備 必要に応じて冷蔵・冷凍商品の対応などを確認する。
自社倉庫の有無 自社保有の倉庫がおすすめ。賃貸している倉庫は管理が行き届かない場合や融通が利かない場合がある。
対応できる出荷数 受注数に対応できるか確認。数量によっては追加料金が発生することがある。

以上に加え、提携している運送業者もチェックしておきたいポイントです。運送業者は、配送料金や扱える荷物に関わります。

サポート体制の充実度

発送代行サービスを利用すると作業ミスの防止につながりますが、完全にゼロにすることはできません。トラブル発生時の対応は、各社のサービス範囲により異なります。顧客対応をほとんど行わない会社もあれば、顧客対応をすべて任せられる会社もあります。

万が一に備えて、事前に対応範囲を確認しておくことが重要です。自社の体制に合ったサービスを選ぶことで、トラブルに正確かつ迅速に対処できます。

発送代行サービスは自社に合ったものを選択しよう

発送代行サービスは自社に合ったものを選択しよう

発送代行サービスは、以上の点に注意して選びましょう。ポイントは、各項目をチェックして自社に合ったサービスを選ぶことです。事業者ごとに強みと弱みが異なるため、すべてのEC事業者様におすすめできるサービスはありません。

知名度だけでサービスを選んで困っているEC事業者様をたくさん見てきました。たとえば、大手EC事業者様に適しているサービスが、小規模EC事業者様には適していない可能性もあります。変動費を安く、固定費を高く設定しているケースがあるためです。

日本郵便は優れた発送代行サービスを提供していますが、自社ECに合わないと感じる方もいるかもしれません。その場合は、別のサービスを探すことも選択肢のひとつです。比較として弊社「ウルロジ」をご検討いただけますと幸いです。

>>ウルロジの発送代行サービスを見てみる

日本郵便は物流の最適化を目指せる発送代行サービスを提供

日本郵便は物流の最適化を目指せる発送代行サービスを提供

日本郵便は、入庫検品、出庫検品、梱包などの業務を一括して任せられる物流ワンストップサービスを提供しています。日本郵便のネットワークとノウハウを活用することで、物流業務の最適化を目指せる点が特徴です。

具体的には、ゆうパックとゆうパケットを使い分けることで配送コストを削減でき、日本郵便の物流拠点を活用することで配送リードタイムを短縮できるなどのメリットを期待できます。

日本郵便のサービスは優れていますが、他にも発送代行サービスの選択肢はあります。すべての事業者様に対して物流ワンストップサービスが適しているとは言い切れないため、他のサービスと比較して、自社ECに合っているものを選ぶことが大切です。

この作業を行うことで、物流業務の効率化と物流コストの削減を図りやすくなります。筆者の経験を踏まえると、サービス選択において欠かせないポイントです。

発送代行サービスをご検討中なら、ウルロジはいかがでしょうか。ウルロジは丁寧な梱包と柔軟な対応で、EC事業者様の成長を支える発送代行サービスを提供しています。

チラシ同梱、流通加工、返品対応など、さまざまな業務に対応できる点と、全国一律で梱包配送費300円から配送が可能です。ヤマト運輸などの運送業者から安価な卸値をいただいているため、割安な料金設定を実現しています。物流業務を効率化したい方や物流コストを抑えたい方は、お気軽にご相談ください。

ウルロジに相談してみる

※1 大口・法人契約などにより料金が異なる場合がございます。詳しくは日本郵便株式会社にお問い合わせください。

※2 60サイズ(縦・横・高さの合計が60㎝以下)の荷物を1つ、同じ都道府県内に送った際の運賃

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からSNSウェビナー等での情報発信を行う。