Shopifyでのフルフィルメント活用術:shopifyにおける最適な物流をご紹介

2024.10.24物流・フルフィルメント
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Shopifyでのビジネス展開が進む中、ECでは物流が必要不可欠であり、商品発送の効率化は売上向上の重要なカギとなります。
特に、注文処理から発送までを一手に引き受けるフルフィルメントサービスの導入は、業務の効率化と顧客満足度の向上に大きく貢献します。しかし、どのフルフィルメントサービスを選ぶべきか、そしてどのようにShopifyに導入すれば良いのか、わからないことが多いと思います。

本記事では、フルフィルメントの基本から、Shopifyに最適な導入方法、そしておすすめの発送代行会社までを詳しく解説します。物流のアウトソーシングを検討している方や、効率化を目指す方々に向けて、具体的なステップと注意点を紹介します。

Shopifyでのフルフィルメントサービスを検討中の方には、弊社の発送代行サービス「ウルロジ」をおすすめします。ウルロジではshopifyとAPI連携が可能で、連携することによって出荷の自動化を実現します。
日々の在庫管理・棚卸しから、商品の受注処理・検品・梱包・発送まで対応、返品対応やギフトラッピングなどEC物流のあらゆるニーズに応えることが可能です。
最新設備を導入して、ミスを回避しつつ、コストダウンを図っている点がポイントです。サービスの詳細は以下のページからダウンロードできる資料でご確認ください。

>>Shopifyと連携可能な発送代行サービス「ウルロジ」の資料をみてみる

Shopifyでフルフィルメントは使えるか

Shopifyは、世界中で多くのECサイト運営者に利用されている優れたプラットフォームです。特に、商品管理、販売、マーケティング、顧客対応といった機能が一つのシステム上で完結できる点が魅力です。フルフィルメントに関しても、Shopifyはその柔軟性を活かして、多種多様な方法で対応可能です。

以下がshopifyで使える主なフルフィルメントサービスとなっています。

サービス名 特徴 主な利用者
Shopify Fulfillment Network Shopifyが提供する独自のフルフィルメントサービス。米国中心に展開。 Shopifyユーザー(中~大規模)
Amazon FBA Amazonの巨大な物流ネットワークを活用可能。 グローバル展開を目指す事業者
ShipBob 米国内で迅速な配送が可能。中小企業に人気。 米国市場向けの中小規模EC事業者
Deliverr スピードとコストのバランスが優れた代行サービス。 eBayやWalmartとの連携事業者

 

まず、「Shopify Fulfillment Network(SFN)」は、Shopifyが直接提供するフルフィルメントサービスで、在庫の保管、梱包、発送を一括して管理します。SFNは米国を中心としたネットワークであり、商品をいくつかの倉庫に分散して保管することが可能です。顧客の所在地に最も近い倉庫から発送することで、配送時間を短縮し、顧客満足度を向上させることができます。これにより、顧客が配送を待つ時間が短縮され、結果としてリピーター獲得にもつながります。配送のスピードやコスト、在庫の分散管理といった点で、効率的な物流体制を構築することが可能です。

さらに、Shopifyは外部のフルフィルメントサービスともシームレスに連携できます。たとえば、Amazon FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)、ShipBob、Deliverrなどの人気のある物流代行サービスと連携することができます。これらのサービスを利用すれば、事業者は煩雑な物流業務をアウトソーシングでき、ビジネスの拡大に集中できます。

フルフィルメントサービスを導入することで、商品の販売プロセス全体が自動化され、顧客からの注文が発生した瞬間にシステムが商品をピッキングし、梱包、配送手配を行います。これにより、効率的な運営が可能となり、事業のスケールアップに対応できる柔軟性が生まれます。また、Shopifyが提供する豊富なアプリやAPIを活用すれば、より細かなカスタマイズや特殊なニーズに対応することも可能です。これにより、競争の激しいEC市場で他社と差別化を図りつつ、顧客満足度を向上させることができるでしょう。

「Shopifyの発送業務ってどう進めたらいいの?」「基本的な手順や負担の軽減方法を知りたい」などの疑問から発送業務効率化について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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フルフィルメントとは

フルフィルメントとは、ECビジネスにおける商品の受注から顧客への配送までの一連のプロセスを指します。
細分化すると以下の5ステップに分けることができます。

ステップ 内容
1. 在庫管理 商品を倉庫に保管し、注文に備えて管理する。
2. 注文処理 顧客の注文を受けて、商品の準備を開始する。
3. ピッキング 指定された商品を倉庫から選び出す。
4. 梱包 商品を安全に配送するために適切に梱包する。
5. 配送 顧客に商品を送るために配送業者に引き渡す。

フルフィルメントの目的は、これらの作業を一元管理し、迅速かつ効率的に商品を顧客に届けることです。

フルフィルメントプロセスを詳細に見ると、まず顧客がオンラインで注文をすると、システムはその注文を受け取り、在庫状況を確認します。在庫が確認されると、商品のある在庫棚からピッキング作業が開始され、商品が検品・梱包されます。その後、配送手配が行われ、顧客へ商品が発送されます。この流れ全体が、フルフィルメントサービスによって自動化・効率化されることが可能です。

フルフィルメントサービスには、いくつかのタイプがあります。大企業では自社でフルフィルメントセンターを運営することもありますが、中小規模の企業では、外部のフルフィルメントサービスを利用するのが一般的です。これにより、事業者は倉庫の管理や人件費、物流の複雑なプロセスを外部に任せることができ、コスト削減と業務効率化が可能になります。

フルフィルメントサービスは、ビジネスの規模が拡大するにつれて必要性が高まります。特に、複数のマーケットプレイスで商品を販売している場合、在庫管理や配送手配が非常に複雑化します。こうした問題を解決するために、フルフィルメントサービスは一元管理システムを提供し、複数のチャネルでの注文にも効率よく対応できるようにします。たとえば、Amazon、eBay、Shopifyなど異なるプラットフォームからの注文が一つのシステムで処理され、統一された基準で管理されます。

また、配送速度や正確性の向上は顧客満足度に直結します。今日のEC市場では、顧客は迅速で確実な配送を期待しており、その期待に応えるためには、強力なフルフィルメント体制が不可欠です。フルフィルメントを効率的に行うことは、カート放棄率を低減させ、顧客の信頼を築くための鍵となります。ビジネス成長に伴い、フルフィルメントサービスの導入や改善は不可欠な要素となります。

より詳しくフルフィルメントについての注意点や選ぶ際のポイントが知りたい方はこちらをご覧ください。
>>フルフィルメントサービスとは?メリットと業者選定のポイントについて

Shopifyへのフルフィルメントの導入方法

Shopifyにフルフィルメントを導入する際には、いくつかのステップがあります。まず、Shopify App Storeからフルフィルメントサービスのアプリを選び、インストールします。次に、フルフィルメントサービスと連携し、在庫管理や配送設定を行います。

  1. フルフィルメントサービスの選定
    各サービスはそれぞれに強みがあります。たとえば、Amazon FBAは広範囲な物流網を持ち、迅速な配送を得意とします。Deliverrは、スピーディーな配送とコスト削減を両立させたい中小企業に適しています。事業の規模やターゲットに応じて、最適なサービスを選定することが重要です。
  2. Shopifyへの連携
    選んだサービスのAPIキーやアプリを使用して、Shopifyとフルフィルメントサービスを接続します。次に、商品の在庫をフルフィルメントセンターに送付し、システム上で在庫を同期します。これにより、注文が入るたびにフルフィルメントサービスが自動的に処理を開始します。

APIキーを取得(Shopify側操作)

API連携を行うための設定方法を解説します。

  1. Shopify管理画面のサイドメニューから[アプリ]>[アプリと販売チャネルの設定]をクリックします。
    API連携

  2. アプリ開発画面から[アプリを作成]ボタンをクリック、アプリ名、アプリ開発者を入力します。
  3. 作成したアプリ名>API資格情報>アクセストークン>[Admin APIスコープを設定する]をクリックします。
    API連携

  4. 以下5項目に全てチェックを入れる
    ・フルフィルメントサービスのチェックボックス
    ・マーチャントが管理するフルフィルメント注文
    ・ロケーション、割り当てられたフルフィルメント注文
    ・商品リスト、商品管理、在庫
    ・注文、注文編集、配送
  5. [保存]ボタンをクリックします。
    API連携
  6. [アプリをインストール]ボタンをクリック→[インストール]
  7. アプリ開発画面から、作成したアプリを選択します。
  8. API資格情報タブから以下3点を設定します。
    ・Admin APIのアクセストークン
    ・APIキー
    ・管理画面のURL

以上がAPI連携方法となっています。

発送代行のオススメ

発送代行サービスは、ビジネスの規模やニーズに応じて選択することが重要です。

上記のようなフルフィルメントサービスも選べますが、ShopifyとのAPI連携によって出荷まで自動化ができる発送代行もオススメです。

発送代行を利用する主な理由は、ビジネスの効率化とコスト削減にあります。特に、急成長するECビジネスでは、注文量が増加するとともに、在庫管理やピッキング、梱包、配送といった物流業務が複雑化します。これらの作業をすべて自社で管理するには、多大なリソースと人手が必要となり、業務がスムーズに進まなくなる可能性が高まります。

実際、弊社が実際にEC事業者700名に対して行った調査によると、EC事業者の62.5%がなにかしらの物流業務を外部に委託しています。
成長企業ほど全ての物流業務を委託している傾向にありました。
また、物流業務の委託を検討する基準としては月の出荷件数が100件前後になった時がもっとも業務委託を検討するのに良いタイミングになっています。
ウルロジ調査「弊社が実際にEC事業者700名に対して行った調査」

発送代行を利用することで、物流業務を専門の業者に委託し、事業者は商品の販売やマーケティングに集中することができます。また、発送代行業者は、大規模なネットワークや最適化された配送システムを持っており、自社運営に比べて迅速かつ低コストで商品を配送できます。これにより、顧客への配送時間が短縮され、満足度が向上し、リピーターの獲得にもつながります。

さらに、発送代行サービスは、返品処理や顧客対応といった付随業務も含まれることが多く、事業者の負担を大幅に軽減します。ビジネスの規模が拡大するにつれて、発送代行の導入は業務の効率化と成長を促進する鍵となります。

ただ、気をつける点として、「委託後に「失敗した」と感じた経験」についてアンケートを行ったところ1位が「出荷波動対応」となりました。
これは、外的要因や会社の成長によって、出荷に波がある出来た際に出荷できなかったという事象になります。波動対応はブラックボックス化しやすいため、 物流オペレーションや設備投資などから総合的な判断が必要になります。

ウルロジ調査「弊社が実際にEC事業者700名に対して行った調査」

上記を含め、EC事業を運営している担当者・責任者700名に対して、商材カテゴリや昨対比での売上状況の変化、中長期のEC事業の運営において注力したい業務(販促や商品開発など)についての調査結果をより詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
>>EC事業の運営状況に関する実態調査

まとめ

Shopifyでのビジネスを成功させるためには、フルフィルメントの導入が不可欠です。適切なフルフィルメントサービスを選び、業務を効率化することで、配送の迅速化、顧客満足度の向上、そしてビジネスの拡大を実現できます。また、物流代行を活用することで、煩雑な作業から解放され、コアビジネスに集中することが可能です。

もし、今フルフィルメントサービスの導入を検討しているのであれば、専門の物流代行会社に相談することをおすすめします。ウルロジではフルフィルメント代行サービスも提供しています。物流業務全般のほか、受注情報の管理業務、カスタマー業務まで幅広く対応可能です。フルフィルメントサービスの利用を検討している方も、ぜひご相談ください。

タグ : ECお役立ち情報 EC運用 業務効率化 越境EC EC物流
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からSNSウェビナー等での情報発信を行う。