EC物流とは?重視すべき理由や課題、倉庫に委託するメリット・デメリット

2024.05.22物流・フルフィルメント
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C物流とは?重視すべき理由や課題、倉庫に委託するメリット・デメリット

ECサイトの運営において、EC物流の円滑な運用は重要な役割を持ちます。

出荷1件ごとに細かな対応が必要なうえ、納品までの対応にスピード感が求められるため、物流の中でも難易度が高いことが特徴です。

EC物流を改善したいものの何から始めたらいいかわからず、毎日の受注量をマンパワーで出荷までこなしている現場は多いのではないでしょうか。

この記事では、EC物流の基本から、その重要性、課題、外部倉庫に委託するメリット・デメリットについて解説します。EC物流の基本理解と改善への一助としてお役立てください。

EC物流とは?その定義と業務内容

EC物流 全体像

EC物流とは、電子商取引にかかわる物流を指します。そもそもECは、Electronic Commerceの略称です。インターネット上で受発注を行い、物やサービスと金銭の交換が伴う取引をECと呼びます。

基本的に電話やメール、FAXによる注文は該当しません。EC物流の業務は、一般的に以下の手順で行われます。

入荷、検品

商品の入荷は、EC物流における重要な工程の一つです。入荷時には、入荷伝票と商品を照らし合わせながら、品番、個数、状態などを確認します。電子機器類の入荷時には、正常に動作するか確認する作動検品を実施する場合もあるでしょう。

傷や汚れ、へこみ、数量違い、商品違いなどの異常を発見した際には、発注元に連絡を入れる必要があるため、見落としのないように細心の注意を払って検品する必要があります。

入荷した商品に問題がなければ、WMS(倉庫管理システム)や表計算ソフトを用いて在庫を計上します。

WMSについて知りたい方は下記の記事をご参照ください。
>>WMS(倉庫管理システム)の機能とメリット・デメリットについて

保管

EC物流では多種多様な商品を取り扱うため、商品の特性に合わせて保管しなければなりません。扱う商品の出荷頻度やSKU数、大きさによって保管方法を決定します。温湿度管理が必要な商品もあるでしょう。

商品ごとに専用の置き場所(ロケーション)を設け、保管することで、必要な時に素早く商品を見つけられるだけでなく、保管スペースの無駄を防げます。保管棚に看板を設置し、出荷時の誤りがないよう保管する工夫も重要です。

流通加工

商品によっては流通加工をするケースもあります。流通加工とは、商品の差別化や付加価値を向上するための作業です。EC物流では、名入れ、セット組み、ラベル貼りなどが挙げられます。

マーケティング施策に直結する工程です。消費者ニーズに合わせた柔軟な対応によって売上アップが期待できます。

ピッキング、検品

注文にもとづいて、EC事業者は倉庫や作業スタッフに対し出荷指示を出します。作業スタッフは出荷指示書のとおりに、該当の商品を指定のロケーションから取り出します。(ピッキング)

ピッキングが終わり次第、出荷指示書と商品を照合。正しい商品が指示通りの数量ピッキングされているか出荷検品を行います。

梱包、包装

ピッキングした商品は、配送時に破損しないよう、商品の大きさや性質に合わせた梱包材と緩衝材を用いて梱包します。

納品書や送り状の貼り間違えは、誤出荷やテレコを招くため注意が必要です。

EC物流では、オリジナルの梱包材によるブランディング、ギフトラッピング対応による差別化を図るケースもあります。

出荷

配送先ごとに仕分け、梱包が済み、準備ができると出荷準備の完了です。運送会社に集荷の依頼をして、ドライバーに商品を引き渡します。

EC物流では、受注当日の出荷を求められるケースも多く、集荷時間に間に合うように出荷準備を進めなければなりません。出荷量に応じた作業スタッフの人数調整が必要です。出荷が完了次第、顧客にメールを送り、追跡用の送り状番号をお知らせします。

EC物流の特徴

物流には大きく分けて2種類があります。
一つは企業間物流で、工場や倉庫、卸売店、小売店など企業同士間の物流を指します。もう一つがEC物流で、エンドユーザーに商品を届ける物流を指しています。

EC物流は企業間物流とは異なり、個々のユーザーへの対応が求められるため、きめ細かなサービスと柔軟な対応力が必要とされます。企業間物流にはない特有の複雑さがあることが特徴です。EC物流ならではの特徴を詳しく見ていきましょう。

多店舗展開への対応が必要

EC物流は、複数の店舗を展開する事業者が珍しくありません。例えば、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社ECサイトなどが挙げられます。

多店舗の運用をするにあたり、在庫ずれが発生しない仕組み作りが肝要です。在庫があるにもかかわらず欠品になってしまったり、在庫切れにもかかわらず受注してしまう事態は避けるべきでしょう。リアルタイムで在庫数が反映できる環境を構築する必要があります。

ギフト対応が必要

EC物流は、ギフト対応の重要性が高いといえます。住所を知らない相手にもSNSでプレゼントを贈れるeギフトの市場が伸長傾向です。

ギフトラッピングだけでなく、のしやメッセージカードの添付もEC物流の対応として考えられます。ユーザーの心を掴む丁寧かつ、スピーディーな対応が求められるでしょう。

同梱施策が重要

ECのリピート率やLTVを高めるために、チラシやノベルティ、サンプルなどの同梱施策も重要です。

「合計金額1,000以上の購入者にノベルティを同梱」「1回目の購入者にはチラシA、2回目の購入者にはチラシBを同梱」など、条件が複雑なケースもあるでしょう。うまく物流システムを構築できない場合、作業スタッフに対して口頭や手書きで個別に指示を出さざるをえない可能性もあります。

弊社が行った同梱物に関する調査では、6割以上のECヘビーユーザーが同梱物をもらうことでEC事業者へポジティブなイメージに変わった経験があることがわかっています。

>>ウルロジが行った同梱物に関する消費者意識調査を詳しく見てみる

納品までの早さが求められる

とりわけ大手ECモールへ出店している場合は、納品までの早さが売上に直結します。継続して即日配送ができる店舗を上位表示して優遇する傾向があるからです。

物流の外部委託を検討する場合は、当日出荷の締切時間に留意しましょう。

返品対応が求められる

ECで商品を購入するユーザーは、商品が届くまで直接モノを見ることができません。特にアパレル系の商品は、サイズ感を理由に返品率が高い傾向にあります。

返品された商品は、状態の確認や、商品の処理(再販、もしくは廃棄)の判断が必要です。そのほか、返品商品としての在庫管理や返金対応など、工数が多くなりやすい特徴があります。

ECにおける物流の重要性

従来より物流は、企業にとって利益を生まない「コストセンター」と呼ばれてきました。昨今では「プロフィットセンター」として経営戦略の一部と捉える傾向があります。Amazonやファーストリテイリングなど、物流をプロフィットセンターと位置付けた企業の多くが成功を収めています。

なぜでしょうか。
実はEC事業の成長を阻む壁が、物流に起因するケースは少なくありません。

なぜなら売上が上がるほど、バックエンド業務やEC物流にかかる作業負担が増えるからです。

  • 入庫トラブル
  • 出荷遅延
  • 在庫差異の頻発

などのトラブルが発生する可能性も高くなります。効率が上がらず、やがてリソース不足により成長の踊り場を迎えてしまうのです。

こうしたフェーズを迎えたEC事業者は、事業拡大に向けてEC物流に投資するフェーズに移る必要があると考えます。

物流に投資をした好例に製造業向け工具のEC大手モノタロウの物流センターが挙げられます。
今でこそ先進的なEC物流を構築していることで有名ですが、2014年頃は人が紙のピッキングリストを持って出荷業務を行っていたそうです。

自動化への投資に乗り出したモノタロウは、工程ごと、作業単位ごとにかかる時間を計測し、「探す時間」と「移動する時間」に無駄があると課題を抽出しました。分析にもとづいて設備に投資をして、全体の生産性を高める工夫を凝らし、当日出荷の体制を築いたのです。結果としてモノタロウの売上高は、2019年から2023年の5年間で約2倍近くに伸びています。

出典:2年で株価1.8倍。「工具界のAmazon」モノタロウ、快進撃を支える“自動倉庫”のつくりかた|Business Insider

一方で、モノタロウのような大規模な設備投資は、一定の事業規模がない限り難しい側面もあります。中小事業者が物流をプロフィットセンターとして運用するには、設備投資に積極的なEC物流代行会社に任せるのも一つの手です。

ウルロジでは中小事業者から個人で始められる方まで幅広く、柔軟な対応が可能となっています。
事業規模に合った物流体制の構築を支援するため、最適・最安値での物流をご案内可能です。よろしければ、サービス資料をご参照ください。
>>ウルロジのサービス資料を見てみる

ECと物流は切っても切り離せない関係にあります。物流は、「コストセンター」として軽視されがちですが、事業成長においてはマーケティング以上に重要といっても過言ではないでしょう。

EC物流の課題

いつ発送代行を利用すべき?EC事業者向けの適切なタイミング

EC物流には課題も山積しています。

物量に波動がある

物量の波動の大きさは、EC物流の大きな課題です。セールや商品ごとの季節性、SNSやテレビで取り上げられた際の影響、施策の効果、イベント需要などにより一気に出荷件数が増加します。

対応するには、派遣スタッフやアルバイト、他部署からの応援による人材の確保が必要です。予測しづらい波動もあるため、残業による無駄なコストの発生や出荷遅延を招かないように対応する難しさがあります。

波動対応については、以下の記事もご参考になさってください。

>>EC事業者必見!物流波動の基本と効果的な対応戦略

1件あたりの購入点数が少なく、配送件数が多い傾向にある

EC物流は、1件あたりの購入点数が少なく、配送件数が多い傾向です。そのため、仕分けや梱包、送り状の発行に手間がかかり、人件費がかさみやすいことも課題です。

業務の標準化や自動化を進め、ミスなく効率的に出荷できる仕組み作りが求められます。

個別対応が必要である

個別対応が細かくなりやすいこともEC物流の課題です。前述したギフト対応や同梱施策以外に、物流に付随する受注業務にも個別対応が必要です。

例えば離島出荷に対するエア便への切り替えや、キャンセル対応、発注情報のエラーなどに対し、個別に対応しなければなりません。これらの業務により、煩雑になりやすい特徴があります。

消費者ニーズが多様化している

大手ECモールは即日発送をサービスに求める一方で、発注日から余裕を持った配達日を指定した顧客に対してポイントを付与する動きも見られるようになってきました。

また商品の受け取り方についても、置き配を選択した顧客に対してポイントを付与したり、置き配をECモールの初期設定にしたりといった動きが見られます。

多様化する消費者ニーズをキャッチできるよう、変化に敏感である必要があるでしょう。

配送コストが上昇傾向にある

宅配大手は、2023年あたりから宅配料金の相次ぐ値上げを発表しています。さらにヤマト運輸は毎年、運賃を見直すとも発表しており、配送コストの上昇は避けられません。

一方で、大手ECモールは送料無料を求める傾向です。EC事業者に配送費の負担が重くのしかかります。

人手不足への対応

目先の課題だけにとどまらず、中長期的な視点の課題にも目を向けるべきです。少子高齢化が進み、2030年には日本人のおよそ3割が65歳以上になるといわれています。

出典:厚生労働白書

雇用の視点では、倉庫の立地がネックになる可能性もあるでしょう。人材の確保がしやすい都市圏の倉庫でなければ、運用するスタッフの雇用が困難になるかもしれません。

立地面で将来的に雇用が難くなると予測できる場合は、あらかじめ設備投資で省人化することも有用です。

ECおよびEC物流の市場規模

EC物流を最適化するには課題が多くありますが、EC市場はまだまだ拡大の余地があるため、チャンスが潜んでいるとも捉えられます。

令和4年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」によると、ECの市場規模は2022年までBtoB、BtoCともに微増ながらも伸長傾向です。

2023年度に関しては、宅配大手3社(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)の取扱個数合計が前年割れしたと発表されています。ただしこれにはAmazonの自社配送分が含まれていないことに留意すべきでしょう。ECの市場規模はコロナ禍に急拡大し、現在は店舗回帰が進んでいるという見方もあります。

一方で、2022年における国別のEC市場シェアに目を向けると、中国50.4%、米国が18.4%、イギリスが4.5%、日本が3.1%と示されています。各国と日本の人口比率を考慮しても、まだ日本のECには伸びる余地があると考えられるでしょう。国別ECの市場規模ランキング

円安基調が続いているため、海外に向けての越境ECも好機といえます。

出典:※1 経済産業省「令和4年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」

EC物流を外部倉庫に委託するメリット

売上が上がるほど、自社での対応が難しいEC物流。事業拡大にあたって、物流機能を切り離し、外部に委託するEC事業者は少なくありません。ここではEC物流を外部倉庫に委託するメリットを紹介します。

物流コストを削減できる

物流代行会社は、宅配会社と特約を結んでいるため、配送コストを削減できる可能性があります。

また物流代行会社が採用している料金体系の多くは、従量課金制です。物量の波動に対して人を雇いすぎたり、人手が足りず残業代が発生してしまったりする無駄も発生しません。物流の自動化に投資している物流代行会社であれば、時給高騰への対策としてもメリットが期待できます。

物流費削減 

物流業務のプレッシャーから解放される

EC物流を外部倉庫に委託すれば、物流業務にかかわるプレッシャーから解放されます。

属人化による休みの取りづらさや、出荷に間に合わせるためのプレッシャーを解消できるでしょう。セールや連休明けの心配をせずにすむことは大きなメリットです。

ミスや出荷遅延を予防できる

ミスや出荷遅延を予防できるメリットもあります。出荷量が増えるほど、人的リソースが圧迫されてEC物流にかかわるトラブルが生じやすくなります。

トラブルが頻発すれば店舗の信頼性が下がるため、早急に手立てを打たなくてはなりません。プロの力を借りることにより、高品質な物流を顧客に提供できます。

売上げ向上の施策に注力できる

EC物流を外部倉庫に委託すれば、売上を向上するための施策に注力できることもメリットです。いわゆる「選択と集中」により、コア業務に経営資源を投下できます。

物流リソースの削減

EC物流に起因する人的リソースの逼迫を解消して、フロント業務に人員を当てれば、事業に良い循環を生み出せるでしょう。

越境ECに販路を広げやすい

物流代行会社によっては、越境ECにも対応しています。インボイスの作成や割高な運賃など、越境ECへ参入するためのハードルをクリアできます。販路を広げる選択肢が増えることもメリットです。

EC物流を外部倉庫に委託するデメリット

一方で、EC物流を外部倉庫に委託するデメリットもあります。

物流ノウハウが蓄積しない

EC物流を外部倉庫に委託することにより、自社の物流を熟知したスタッフが育たなくなるデメリットは否定できません。自社内で物流を運用する場合と比較して、毎日のオペレーションや細やかな個別対応を把握しづらくなる可能性があります。

定期的なミーティングや現場視察を通じた委託先とのコミュニケーションにより、リスクを緩和できます。

委託コストが見合わない可能性がある

委託コストが見合わない可能性があることもデメリットのひとつです。配送料が安く、一見格安に見える物流代行会社でも、システム利用料や保管料、流通加工料などがかさむ可能性があるため、見積もりを依頼しましょう。

現状のコストと比較する際は、光熱費や人件費、スタッフの教育にかかる時間など可視化しづらいコストがあるため、注意が必要です。委託コストが見合わない場合、売れ筋商品のみの委託や、在庫の圧縮も検討してみるとよいでしょう。

発送代行業者のコストについては以下の記事を参考にしてみてください。

>>ECの発送代行業者の相場は高い?コスト・費用感を網羅的に解説

EC物流代行会社/サービスおすすめ3選

最後におすすめのEC物流代行会社およびサービスを3つ紹介します。

ウルロジ

ウルロジ

ウルロジは、東京都内に4拠点を構える物流代行会社です。通常の物流業務のみならず、受注対応、カスタマーサポート、越境 ECなど、広い範囲でEC事業の拡大をサポートしています。チャットツールを活用した柔軟なコミュニケーションも特徴です。

設備投資も積極的に行っており、生産性を向上しながら、今後の人件費高騰にも耐えうる体制を整えています。個人事業主からの委託など小規模な物流代行も受託しているため、事業の拡大フェーズにあるEC事業者の方におすすめです。

出典:ウルロジ

EC物流お任せくん

EC物流おまかせくん

EC物流お任せくんは、大手総合物流会社SBSが運営する物流代行サービスです。ラストワンマイル、幹線輸送ともに配送網に強みを持ちます。

国内外に700以上の拠点があり、事業の拡大に伴う拠点の拡張に対応できることも特徴です。倉庫内ではロボットを積極導入し、人手不足や物量の波動への対応力を強化しています。

プラットフォーム化や標準化による明朗な料金体系を謳っているため、一定の業務標準化の進んだ大規模EC事業者におすすめです。

出典:EC物流お任せくん

アートトレーディング

アートトレーディング

アートトレーディングは、ECにかかわるフロント業務からバックエンド業務までワンストップでサポートしている会社です。委託できる業務として、ECサイト制作、EC運営支援、フルフィルメント、ECコンサルティングが挙げられます。

フルフィルメントの一貫として、アパレルに不可欠なささげ業務(商品の撮影、採寸、原稿作成)の委託が可能。立ち上げフェーズのEC事業や伸び悩みを感じているEC事業者におすすめの会社です。

出典:アートトレーディング

EC物流を効率化して、売上の拡大を目指そう

EC物流には、多くの課題をはらんでいます。それらの課題を解消するには、EC物流を「コストセンター」として位置付けるのではなく、投資対象の「プロフィットセンター」として位置付けることが重要です。投資の結果、業務が効率化されれば、おのずとコスト削減に結びつきます。物流という基盤を整えて、売上の拡大を目指していきましょう。

ウルロジは、お取引継続率98.2%を誇る物流代行会社です。EC事業者を全力でサポートいたします。EC物流に関するお悩みはウルロジまでお気軽にご相談ください。

タグ : ECモール EC物流初心者向け ECお役立ち情報 EC運用 業務効率化
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。