ShopifyのCSV連携の方法は?商品や顧客、在庫情報を一括登録しよう
2024.07.29ECサイトECサイトの運営者なら、商品管理や顧客データの整理に頭を悩ませた経験があるのではないでしょうか。特に、取り扱う商品が数十、数百と増えてくると、一つ一つ手作業で登録していくのは大変な労力と時間がかかります。そんな悩みを解決するのが、CSVファイルを使った一括登録・管理方法です。
本記事では、ShopifyストアでのCSV連携方法について詳しく解説します。商品登録はもちろん、顧客データ管理、在庫情報の更新など、CSVファイルを使った効率的な運営方法を知って、ECサイト運営の業務を改善しましょう。
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目次
CSVファイルとは?
CSVは「Comma-Separated Values」の略で、日本語では「カンマ区切り値」を意味します。簡単に言えば、データをカンマ(,)で区切って保存するテキストファイル形式です。
例えば、以下のようなデータがあるとします。
Copy商品名,価格,在庫数
Tシャツ,2000,50 ジーンズ,5000,30 スニーカー,8000,20 |
上記がCSVファイルの基本的な構造です。各行が1つのデータ(レコード)を表し、カンマで区切られた各項目がそのデータの属性を示しています。CSVファイルを使うメリットは、下記のとおりです。
- 純なテキストファイルなので、どんなシステムでも扱いやすい
- 大量のデータでもファイルサイズが小さくて高速で処理できる
- 多くの表計算ソフトで編集できる
- 異なるシステム間でデータ移行やバックアップができる
ShopifyではCSVファイルを活用すると商品情報や顧客データ、注文情報、在庫データなどを効率的に管理できます。
ただし、CSVファイルの容量によっては、アップロードに数時間かかる可能性があります。
ShopifyストアにCSVファイルを連携する方法
ShopifyでCSVファイルを使ってインポート・エクスポートできる情報の種類は、下記のとおりです。
- 商品登録データ
- 顧客データ
- 注文データ
- 在庫データ
上記の情報をインポート・エクスポートする方法を解説します。
商品登録データのインポート・エクスポート
商品登録データをCSV連携したい場合は、Shopifyストアの管理画面の「商品管理」のページからインポートやエクスポートができます。
まだストアに商品を登録していない場合は、「インポート」をクリックしてください。すると「サンプルCSVをダウンロード」のボタンが表示されるので、ダウンロードし、商品登録用のCSVファイルを作成しましょう。
CSVファイルを作成した後は、上記の画面の「ファイルを追加」をクリックしてCSVファイルをアップロードし、「アップとプレビュー」をクリックします。
プレビュー画面が表示されるので、問題がなければ「商品をインポートする」をクリックすれば、商品登録が完了します。
また、すでに商品登録をしている場合は、先ほどの商品管理のページから「エクスポートする」をクリックすると、下記のポップアップが表示されます。
エクスポートは「現在のページ」で問題ありません。エクスポートの種類は、使用しているアプリの種類に合うものを選択してください。そして、「商品をエクスポートする」をクリックして、CSVファイルをダウンロードします。
エクスポートしたCSVファイルは必要に応じて編集し、Shopifyストアに編集済みのデータを戻すことが可能です。このようにCSVファイルを使うと、一から商品情報を入力するよりも、商品登録にかかる時間を短縮できます。
しかし、商品登録する数によってはかなりの時間がかかるでしょう。
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顧客データのインポート・エクスポート
Shopifyストアの管理画面から「顧客管理」のページを開くと、右上に「エクスポート」と「インポート」のボタンが表示されます。
まだ顧客情報を登録していない場合は、「インポート」をクリックすると「サンプルCSVをダウンロードする」のボタンが表示されるので、ダウンロードしましょう。
そしてサンプルCSVをもとに、顧客データのCSVファイルを作成します。
CSVファイルを作成した後は、「ファイルを追加」をクリックして顧客CSVファイルをアップロードし、「顧客情報をインポートする」をクリックしてください。
そうすると顧客情報の登録が完了します。また、すでに顧客情報をShopifyストアに登録している場合は、先ほどの顧客管理画面から「エクスポート」をクリックします。
そうすると、上記のポップアップが表示されるので、フィールドに記載されている内容やファイル形式を必要に応じて選択し、「顧客をエクスポートする」をクリックします。
エクスポートした顧客CSVは必要に応じて編集し、編集済みのCSVファイルをShopifyストアに戻すことが可能です。
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注文データのインポート・エクスポート
Shopifyストアの管理画面から「注文管理」をクリックすると、注文データをエクスポートできます。
エクスポートする内容や種類を選択して、「注文をエクスポートする」をクリックしましょう。
アイテム数が10万点未満の場合は、1時間以内にエクスポートが完了する場合が多いですが、40万点もある場合は約4時間かかることもあります。
なお、Shopifyのデフォルトの機能では、注文データをインポートできません。Shopifyストアに注文情報をインポートしたいときは、別途アプリが必要です。
在庫データのインポート・エクスポート
Shopifyストアの管理画面では、在庫データのエクスポートとインポートも行えます。
「エクスポート」をクリックすると、下記のポップアップが表示されます。
数量タイプやエクスポート、エクスポートの種類を必要に応じて選択し、「バリエーションをエクスポートする」をクリックしてください。
在庫CSVをダウンロードしたら一番右の項目の数字を変更して、変更したCSVファイルを先ほどの在庫管理画面からインポートします。
すると、在庫数が変更されます。
なお、変更する箇所の項目名は人によって異なるため、上記のように必ずしも「商品数」と表示されているとは限りません。
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ShopifyのCSVファイルで使用する項目一覧
ShopifyのCSVファイルには多くの項目がありますが、ここでは特に重要な項目を詳しく解説します。
項目 | 意味 | 例 |
Handle | URLの一部として使用される商品名 | mens-blue-t-shirt |
Title | 顧客に表示される商品のタイトル | メンズ ブルーTシャツ |
Body (HTML) | HTML形式で記述する商品説明 | <p>柔らかな肌触りの<strong>高品質コットン</strong>を使用したTシャツです。</p> |
Vendor | 商品の製造元や卸元 | ABCアパレル |
Type | 商品のカテゴリー | Tシャツ |
Tags | 商品に登録するタグ。複数のタグはカンマで区切る。 | メンズ,夏物,セール |
Published | 公開状態。TRUEなら公開、FALSEなら非公開。 | TRUE |
Option1 Name | オプション1の名前。色やサイズなどのバリエーション名を指定する。 | サイズ |
Option1 Value | オプション1の値。上記で指定したバリエーションの具体的な値を入力する。 | S |
Variant SKU | バリエーションのSKU(在庫管理コード) | BTS-001-S |
Variant Grams | 商品の重さ(グラム単位) | |
Variant Inventory Qty | バリエーションの在庫数 | 50 |
Variant Inventory Policy | 在庫がない場合。購入不可ならdeny、購入可能ならcontinue。 | |
Variant Fulfillment Service | フルフィルメントサービス | amazon_marketplace_web |
Variant Price | 商品の販売価格 | 2,000 |
Image Src | 公開されている画像のURL | https://example.com/images/blue-tshirt.jpg |
上記の項目の中でもHandleは必須です。なお、カラーバリエーションなどのオプションも登録したいときは、SKUも入力しなければいけません。
Shopifyストアに連携するCSVファイルの作成方法
まだShopifyストアに商品や顧客情報などを登録していない場合は、Shopifyが提供するサンプルCSVを使って作成しましょう。必要な列が揃っているので便利です。
また、すでに商品情報や顧客情報を登録している場合は、Shopifyの管理画面の商品管理や顧客管理のページからCSVファイルをエクスポートして、フォーマットを取得することも可能です。
先ほど紹介した、ShopifyのCSVファイルで使用する項目一覧の中から必要な項目を選んで、項目を追加することもできます。
CSVファイルを作成できるツールはGoogleスプレッドシートやExcel、メモ帳などさまざまありますが、ここではGoogleスプレッドシートを使って解説します。
上記のように、GoogleスプレッドシートでShopifyのCSV連携に必要なデータを入力します。
そして、「ファイル」の「ダウンロード」から「カンマ区切り形式(.csv)」を選択して、CSVファイルとしてダウンロードします。
このCSVファイルをShopifyにインポートすれば、登録したい情報を一括登録できます。
CSVファイルで画像を登録するには?
CSVファイルで画像を登録する前に、まずは画像をアップロードしなければいけません。
管理画面の左メニューにある「コンテンツ」から「ファイル」を選択すると、「ファイルをアップロード」のボタンが表示されます。一度に200枚まで登録できるので、使いたい画像をアップロードしましょう。
使いたい画像のリンクの部分をクリックすると、リンクをコピーできます。
この画像のリンクを商品CSVファイルの「Image Src」の欄にペーストとして、CSVファイルをアップロードすると商品画像を一括で登録が可能です。
CSVファイルでバリエーションのある商品を登録するには?
色やサイズなどバリエーションがある商品をCSVファイルで登録する場合は、「Option1 Name」と「Option1 Value」の項目にそれぞれ入力します。Option1 Valueの数だけ行を追加して、オプション値を入力してください。
例えばS・M・Lの3サイズ展開の場合は、3行入力することになります。
なお、Handleは全ての行に入力しなければいけません。
CSVファイルで商品にコレクションを追加するには?
ShopifyのサンプルCSVにはコレクションの項目がないので、CSVファイルで登録したい場合は、「Collection」という列を追加します。
そこにコレクション名を入力してアップロードすれば、登録が可能です。
ただし、1つのCSVファイルで登録できるコレクションは1つだけです。
また、ShopifyからCSVファイルで商品情報をエクスポートする場合、コレクションの列は出力できません。
Shopifyから出力したCSVファイルの文字化けを防ぐには?
Shopifyから出力したCSVファイルは、Excelで開くと文字化けをすることがよくあります。文字化けする原因は、日本語の文字コードは「Shift_JIS」である一方で、Shopifyの文字コードが「UTF-8」だからです。そのため、CSVデータは「UTF-8」で保存して、Shopifyにインポートしなければいけません。
なお、Googleスプレッドシートを使えば、文字化けしません。スプレッドシートで編集したデータをダウンロードして、Shopifyにインポートすると作業がスムーズです。
Shopifyストア運営の効率化にはウルロジがおすすめ
Shopifyへの顧客情報や在庫情報などの登録は、CSVファイルを使えば一括で登録できるとはいえ、CSVファイルを作成するのに時間がかかります。
また、容量が大きくなればアップロードやエクスポートにも時間がかかるでしょう。
ウルロジではこういった受注処理業務をまるっと代行しています。
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