Shopifyと連携可能なEC発送代行5選と選ぶ際の8つのポイント

2024.03.04物流・フルフィルメント
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shopifyと連携できる発送代行

EC運営をスタートするタイミングや売上規模の拡大にともなった業務の見直しのタイミングで、ShopifyとEC発送代行の連携を検討している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Shopifyと連携可能なEC発送代行5選と代行業者を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

Shopifyと連携して在庫管理から配送、梱包までボタン1つで済むサービスを見てみる

Shopifyとは

Shopifyは、世界170か国以上で利用されているECサイト構築プラットフォームです。
無料・有料のテンプレート(テーマ)が豊富に揃っており、ドラッグ&ドロップで簡単にカスタマイズできるため、デザインスキルや専門的なコーディング知識がなくても扱えます。
Shopifyの管理画面では、売上や注文状況などがリアルタイムで同期され、オンラインストアの詳細を把握できます。
基本機能としてSEO機能や決済機能が利用できる以外に、各種アプリで機能を拡張することで、バックオフィス業務の効率化やマーケティング強化も可能です。

Shopifyと連携可能な発送代行5社

多数の発送代行がある中から、Shopifyと連携可能な発送代行を5社厳選してご紹介します。

ウルロジ

ウルロジEC通販発送代行
ウルロジはEC・通販に特化した物流アウトソーシングサービスです。
全国の営業所と都内のフルフィルメントセンターを拠点に、倉庫での在庫管理から受注処理・梱包作業・配送手配といった、EC物流業務を代行しています。
これまでにShopifyを使った導入実績もあり、小ロットから対応しているため、EC立ち上げ時のスモールスタートにもおすすめです。
また、柔軟かつスピーディーな出荷に対応しており、丁寧な梱包作業にも定評があります。
WMS(倉庫管理システム)を導入しているため、在庫確認から出荷指示までオンラインで完結でき、Shopifyの物流業務の効率化を実現できる発送代行と言えます。
公式サイト:ウルロジ

特徴

  • WMSを通じてAPI連携可
  • 分かりやすい料金設定
  • 小ロットから物流規模に合わせて対応可
  • 丁寧な梱包作業
  • チラシ同梱・ラッピング・オリジナル資材対応可
  • お客様不在時など未着・返品対応可
  • 越境EC対応可
  • WMSで出荷を自動化
  • 最新設備を導入し高い物流品質を提供
  • 倉庫見学可

こんな方におすすめ

  • Shopifyとの連携のしやすさを重視する方
  • 迅速かつ柔軟な対応を求める方
  • 海外発送したい方
  • 自社倉庫をもっている発送代行を利用し、コストを抑えたい方
  • 中小規模のEC・通販事業者

その他

  • 倉庫形態:自社倉庫、常温倉庫
  • 倉庫保有資格:製造業許可(包装・表示・保管)、Pマーク

 

オープンロジ

オープンロジ
オープンロジは、EC事業者向けの発送代行サービスです。Shopifyとの連携に力を入れており、Shopify専用アプリも提供しています。
Shopify上の商品データをワンクリックでインポートでき、倉庫の入庫状況をShopifyの在庫に反映することも可能です。

公式サイト:オープンロジ

特徴

  • 入出荷依頼や在庫確認がオンライン完結
  • 各種Shopifyのアプリと連携可
  • 初期費用・固定費無料の従量課金制
  • 越境EC対応可
  • メッセージカード・無料サンプルなどの同梱・オリジナル資材対応可
  • キャンセル自動連携
  • 常温・冷蔵・冷凍の三温帯に対応

こんな方におすすめ

  • 冷凍・冷蔵保管や賞味期限管理をしたい方
  • 海外発送したい方
  • ギフト対応やサンプル同梱も委託したい方

その他

  • 倉庫形態:提携倉庫、常温・冷凍・冷蔵倉庫
  • 倉庫保有資格: 化粧品製造業許可証、医薬部外品製造業

はぴロジ

はぴロジは、ECカートやECモールの受注管理システムとWMS(在庫管理システム)をつなぐ物流プラットフォームです。
EC事業者向けクラウド型流通統合制御システムの「HAPILOGI logiec」や、フルフィルメントサービスを提供しており、ShopifyとのAPI連携によって受注から出荷までを自動化できます。

公式サイト:はぴロジ

特徴

  • API連携可
  • 初期費用・月額固定費無料
  • 同梱物設定・リピート通販対応可
  • 越境EC対応可
  • 常温・冷蔵・冷凍の三温帯に対応

こんな方におすすめ

  • 食品、コスメなど温度管理が必要な商品を扱っている方
  • 条件に応じた同梱物設定をしたい方
  • 海外に発送したい方
  • 全国に在庫を分散しネットワークを構築したい方

その他

  • 倉庫形態:提携倉庫、常温・冷凍・冷蔵倉庫
  • 倉庫保有資格: 情報セキュリティ認証規格

LOGISTEED(旧 日立物流)

SMART WAREHOUSEは、LOGISTEEDが提供しているEC物流代行サービスです。
Shopifyをはじめとする国内の主要プラットフォームに対応しており、従量課金型で物流量に応じたコスト管理が可能です。
公式サイト:LOGISTEED

特徴

  • 初期費用・固定費無料の従量課金制
  • 最小出荷件数の制限なし
  • 最大出荷数18,000個/日まで
  • オリジナル資材対応可
  • 土・日・祝 20時間稼働

こんな方におすすめ

  • 事業の成長とともに取扱品目を増やしたい方
  • 既存の倉庫容量が不足している方
  • 繁忙期と閑散期の差が大きくコスト面に課題を感じている方

その他

  • 倉庫形態:自社倉庫、常温倉庫
  • 倉庫保有資格: 非掲載

関通

関通
関通は、関西・関東に16拠点を持つ物流アウトソーシング企業です。
B2Bの領域だけでなく、通販・ネットショップのEC発送代行分野にも参入しており、美容やアパレルなどのECで実績があります。
公式サイト:関通

特徴

  • WMSを通じてAPI連携可
  • スピード出荷・定期通販対応可
  • 出荷増に応じて倉庫拡張性あり
  • 東西で2拠点運用も可

こんな方におすすめ

  • ロット管理や賞味期限管理を委託したい方
  • 高い物流品質を実現したい方
  • 定期通販に対応できる発送代行を探している方

その他

    • 倉庫形態:自社倉庫、常温・冷凍・冷蔵倉庫
    • 倉庫保有資格: 高度管理医療機器等販売業、化粧品製造許可、医療部外品製造業許可、Pマーク、G-CERTI(ISO27001)

Shopify利用者の発送代行の選び方

多数のEC発送代行の中から適切なものを選ぶためには、自社のビジネスモデルの特性に沿った発送代行の選択が必要です。
今回は、特にShopifyでの利用者が多いとされるD2C事業者向けの選び方のポイントを、8つご紹介します。
D2Cの物流フロー構築のポイントについては、こちらの記事も併せてご覧ください。

D2Cの物流フロー構築のポイントと発送代行サービス利用の勧め

ShopifyとのAPI(自動)連携の対応可否

Shopifyに発送代行システムなど外部ソフトウェアを導入するためには、データ連携が必要ですが、手作業でCSVデータなどを連携すると手間や入力ミスなどのリスクがあります。
その点、API(自動)連携を用いると手間やリスクが省けます。
※API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェアの一部機能を共有する仕組みのことです。
APIが公開されていると外部サービスからデータの呼び出しが可能になり、スムーズかつ安全にデータを移行できるため、API連携の対応可否も判断基準の一つとして確認すると良いでしょう。

価格体系

価格

EC発送代行の価格体系には、従量課金制や月額制などさまざまあります。
Shopifyと連携するEC発送代行を選ぶ際には、価格体系の分かりやすさや、予算に適しているかどうかを検討することも必要です。

初期費用(導入費用)や配送料などスポット的に比較するのではなく、入出荷作業料や資材費なども考慮して、1出荷あたりにかかる金額を確認しておくことをおすすめします。

取り扱い可能商品

ShopifyのECサイトで食品や化粧品などを扱う場合、温度管理や化粧品製造業許可が求められるケースもあります。
事前に取り扱い可能商品や定温管理への対応可否を確認し、自社の商材に適したEC発送代行業者を選ぶようにしましょう。

物流品質の高さ

Shopifyと連携するEC発送代行を選ぶ際には、物流品質の高さも重要です。
特に、直接消費者と取引するD2C事業者の場合、物流品質もユーザーからの評価に影響を与えやすいとされています。
安心・安全な保管管理体制が築けているか、細やかな作業や条件指定に対応できるかなど、自社の物流品質を維持できるEC発送代行であるかも見極めましょう。

出荷タイミング

ECサイトやECモールでのショッピング体験では、商品注文から受取までの日数が短いと顧客満足度向上に繋がるといわれています。
発送代行業者によっては、365日24時間出荷に対応している場合や、平日限定の場合もあるため、商材の特性やユーザーニーズに沿った出荷対応できる業者を選びましょう。

最低出荷数

EC発送代行業者によっては、最低出荷数が設けられていることがあります。小規模から始めたい場合、小ロットや1点からの委託もできるか確認しておいた方が良いでしょう。
また、事業の拡大や季節変動・セール期間などに伴い、急激に出荷数が増加する可能性も考慮しなければなりません。長期的な視点で、倉庫の入出荷制限がないかを確認しておきましょう。

拡張性

WMS(倉庫管理システム)やCRM(顧客管理システム)など、外部システムと連携することで、Shopifyをより効果的に活用できます。
EC発送代行が提供しているサービスの拡張性や連携のしやすさ、カスタマイズ性なども判断材料にすると良いでしょう。

その他

自社で独自に求める機能やサービスがある場合は、EC発送代行が対応しているか確認しておきましょう。例えば、次のような点です。

      • 海外発送に対応しているか
      • ギフトやパンフレットの同梱など細かい対応が可能か

越境ECとしてShopifyを利用するのであれば、海外発送が可能であることは必須条件となります。
また、EC発送代行によっては作業が自動化されていて、細かい作業指定ができないこともあるため、事前に作業範囲などを明確にしておきましょう。

Shopifyと連携して在庫管理から配送、梱包までボタン1つで済むサービスを見てみる

おわりに

カート・チェックアウト

ShopifyにEC発送代行を連携することで、物流業務分の負担軽減やコスト削減、物流品質の安定などが実現しやすくなります。
Shopifyに連携するEC発送代行を選ぶポイントは、データ連携のしやすさや、費用面・物流品質面など柔軟に対応できるかといった点です。
特に、顧客接点を重視するD2Cの場合は、消費者の細かいニーズに応えられる物流体制を実現できるかどうかで選定すると良いでしょう。
Shopifyの発送代行をお探しなら、EC・通販に特化した物流アウトソーシングサービスのウルロジにお任せください。
これまでに、Shopifyを使った導入実績もあり、小ロットからの対応や丁寧な梱包作業にも好評をいただいております。
在庫管理や物流業務の負担を減らしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

タグ : EC物流初心者向け EC運用 Shopify 業務効率化
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。