3温度帯とは?倉庫での3温度帯の温度基準についても紹介

2022.06.05EC/物流用語集
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用語集

3温度帯とは?

3温度帯(さんおんどたい)とは、配送・保管における温度管理条件として用いられる物流用語です。
常温・冷蔵・冷凍の3つの温度帯の総称を指します。
3温度帯は、細かい温度管理が求められる製品、食品、医薬品などを倉庫で保管する際や、配送時の状態を指定するために使用される温度管理基準です。

倉庫での3温度帯の温度基準

3温度帯の一般的な温度基準は、各倉庫の規定によって多少違いはありますが、次の内容です。

  • 常温(別称:ドライ):10℃~15℃(または20℃)
  • 冷蔵(別称:チルド):マイナス5℃~5℃
  • 冷凍(別称:フローズン):マイナス15℃以下

なお、3温度帯では、常温(別称:ドライ)は10~15℃を指しますが、一般的に「常温倉庫」は、温度や湿度の調整がされない倉庫を指します。
冬場と夏場で大きく温度が変動するところを、10~15℃に保つよう管理ができる倉庫のことは定温倉庫と呼びます。
例えば、ワイン、チョコレート、医薬品、半導体、樹脂製品など、温度変化に影響を受けやすい食品や製品に用いられる温度基準です。

冷蔵倉庫の温度帯は、マイナス5℃からマイナス20℃の間で管理されています。
主に、乳製品、肉類、魚介類など、適切な温度管理が求められる食品などに用いられる温度管理基準です。
冷凍倉庫は、冷蔵倉庫の中でもっとも低い温度で管理されており、肉類、魚介類、冷凍食品、加工食品などに用いられます。
さらに、冷蔵・冷凍の温度基準は、倉庫業法第三条の十一で定められた冷蔵倉庫基準保管温度によって、次のような等級で区分されています。

 

【C級(クーラー)】 • C1級(別称:冷凍C1級):マイナス10度~マイナス20度
• C2級:マイナス10度~0度
• C3級:10度~0度
【F級(フリーザー)】 • F1級:マイナス30度~マイナス20度
• F2級:マイナス40度~マイナス30度
• F3級:マイナス50度~マイナス40度
• F4級:マイナス50度以下

 

C2級・C3級が「冷蔵」の標準の温度帯です。
C1級からF級が「冷凍」に該当します。

出典:保管温度帯について | 見る・学ぶ | 一般社団法人 日本冷蔵倉庫協会

おわりに

3温度帯とは、「常温・冷蔵・冷凍」の3つの区分を意味し、徹底した温度管理が求められる食品などを配送・保管する際に用いられる基準です。
自社商品を最適な状態で顧客へ届けるためには、取扱商品の温度帯について理解しておくことが大切です。
しかし、温度帯の管理を徹底して実践するためには、設備や人員へリソースを割く必要があります。
自社での対応が難しい場合は、物流代行サービスの利用を検討すると良いでしょう。

物流代行サービスの選定の際には、下記のチェックリストをご活用ください。

EC物流代行サービス選定のチェックリストのダウンロードはこちらから

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。