クラウドファンディングの返礼品の発送方法と送り方の注意点について
2023.10.24物流・フルフィルメント
クラウドファンディングは資金集めに有効な手段ですが、必須の対応業務として「リターン」があります。クラウドファンディングのリターンとはお礼品のことであり、お届けまでを対応することでプロジェクトの完了です。そこでクラウドファンディング返礼品の発送方法や、送り方のポイントを把握しておくことが大切です。
今回の記事ではクラウドファンディング返礼品の送り方について、具体的な手順や注意点をご紹介します。支援者からの信頼に応えられるように、事前に発送方法について知っておきましょう。
目次
クラウドファンディングのリターン業務とは?
クラウドファンディングにおける「リターン業務」とは、支援者へのお礼である返礼品を発送する業務のことです。返礼品にはさまざまな種類があり、たとえばプロジェクト実行によりつくられた実際の商品やノベルティ、オリジナルグッズなどが一般的です。
返礼品の金額設定
返礼品の設定は、1,000~3,000円、5,000~10,000円、30,000~50,000円と、金額ごとに3種類ほど用意されることが多いようです。さらに高額の金額が設定されることもありますが、その金額に見合った魅力度の高い返礼品が必要です。
返礼品の設計について
クラウドファンディングにおけるリターンとは、支援を得るためのカギとなるものです。魅力的な返礼品であればあるほど、より多くの方が支援してくれるはずです。
そのため返礼品は支援者に喜んでもらえるものであることが一番です。まずは両親や友人、職場の人など、周りの人が「どのようなものをもらったら喜ぶか?」と考えると設計しやすいでしょう。さまざまな人の立場になって考えると、アイデアが浮かんでくるはずです。
クラウドファンディングの返礼品発送までの流れ
それではクラウドファンディングでの返礼品の発送方法や送り方について見ていきましょう。
プロジェクト終了後に支援者へ報告をする
まずプロジェクトが終了したら、支援をしてくれた人に終了の報告を行います。報告ではお礼や集まった資金の金額などを伝え、今後、プロジェクトにおいて実施していきたい展望などを記載してください。
クラウドファンディング終了の報告が終わったら、リターン品の発送業務に移ります。支援金額の送金タイミングは運営企業により異なり、返礼品を発送した後に受け取ることもあります。
返礼品の準備・発送作業
クラウドファンディング返礼品の発送方法について、準備から発送作業までの流れをご紹介します。
支援者情報を手に入れる
運営企業によって詳細は変わりますが、多くの場合、返礼品を送るべき支援者はリストから確認可能です。
プロジェクトが終了すると支援者の情報をCSV形式などでダウンロードできるようになります。ファイルには支援者の名前や住所などが掲載されているため、その情報を元に発送業務を行いましょう。
なお支援者のデータは個人情報であるため、漏えいがないよう取り扱いには十分に注意してください。ファイルはアクセス管理をしっかりと行い、情報が記録された端末の管理にも注意が必要です。端末の盗難・紛失により漏えいが起こることもあります。
また発送業務のミスで起こり得ることもあります。たとえば発送業務を部外者に依頼し、その部外者から情報が漏れ出すこともあるでしょう。クラウドファンディングのリターン業務においては、情報管理の徹底が求められます。
支援者の現住所に変更がないか確認する
返礼品を発送する前に、支援者の現住所に変更がないか確認することも欠かせません。プロジェクト終了から返礼品発送までに期間が空くと、支援者が引っ越しをしている可能性もあります。実際に住所不明で返礼品が返送されるケースも少なくありません。
支援者への報告メールに、住所変更があった場合は連絡をしてもらえるよう記載するとともに、発送前に支援者に連絡をとり現住所を確認することも必要です。
返礼品に不備がないか確認する
支援者の現住所を確認したら、次に返礼品のチェックを行います。もし届いた返礼品が不良品であったり、梱包の不十分さから壊れていたりすれば、支援者に対して失礼になってしまいます。その事実がSNSで拡散されるかもしれません。
発送前に返礼品に不備がないか慎重に検品することは重要な業務です。
返礼品の梱包を行う
返礼品に不備がなければ梱包を行っていきますが、梱包も検品業務と同じくらい重要なものです。配送中はダンボール箱の中で返礼品が揺れるため、破損したり傷ついたり、変形したりしてしまうことがあります。
また梱包には「届いたときの感動」を与える効果もあります。ただ返礼品を箱に入れるのではなく、支援者が箱を開けたときに感動するような梱包をするのが理想です。
差出人・プロジェクト名を記載して発送
最後に差出人とプロジェクト名を記載して、返礼品を発送します。プロジェクト終了から期間が空くと、返礼品を受け取っても、支援者自身が内容を把握できないことも珍しくありません。そのため支援者に内容を把握してもらうため、差出人とプロジェクトの名前は記載しましょう。
支援者へ発送状況を報告する
発送が完了したら、支援者に発送状況を報告してください。ほとんどのクラウドファンディングサイトには、発送状況を連絡するための機能が備わっているはずです。支援者リストから対象の支援者を探し、「発送完了」を選択し、返礼品を送ったことを伝えます。
全員へ発送が完了したら改めてお礼をして完了
すべての支援者への発送が完了したら、改めてお礼の連絡を行います。発送がすべて完了したことについて、今後もプロジェクト関連の情報を発信すること、活動報告をすることなどを添えて連絡してください。
クラウドファンディングの返礼品を送る際の注意点
クラウドファンディング返礼品の発送方法をご紹介しましたが、送り方にはいくつかの注意点があります。
配送の遅延する際は支援者にこまめに状況を伝える
もし配送が遅延する場合は、支援者に状況をこまめに連絡することが大切です。クラウドファンディングのリターン業務では、短期間で多くの発送が必要です。想像以上に人員が必要になったり、手間がかかったりすることで遅延が起こりやすい業務です。
支援者からの信頼を損なわないように、こまめに状況を伝えてください。
実行者の過剰な作業負担を避ける
実行者の作業負担が過剰にならないよう、配慮することも必要です。支援者の人数が多くなると、実行者だけでは発送作業が追いつかなくなることがあります。支援者の人数はプロジェクトスタート時点では不明であり、想像していた以上の作業量となるかもしれません。
そのため支援者数が多い場合は、発送代行業者に委託するのが賢明です。業者に委託すれば実行者の作業負担が軽減され、さらに梱包不全による返礼品の破損や発送ミスなども防ぎやすくなります。「クラウドファンディングのリターンが届かない」と、クレームを受ける可能性も低くなるはずです。
発送代行はスポット的に依頼することもできます。クラウドファンディングを実施したときのみ依頼できるため、コスト面での負担も大きくありません。
クラウドファンディングの返礼品の送付は代行業者へ依頼しよう
クラウドファンディングは資金集めに効果的な方法です。しかし返礼品の発送業務には、想像以上の時間と労力が必要です。リターンが届かないようなことがあれば、クラウドファンディングでのプロジェクトの信頼が潰えてしまうでしょう。
クラウドファンディング返礼品の発送方法と送り方のポイントをご紹介しましたが、やはり発送代行業者に委託することが確実で効率的な方法です。業者に依頼すれば適した梱包によって返礼品が破損することもありませんし、実行者の作業負担も軽減できます。発送の遅延もなくなるでしょう。
そこでおすすめしたいのが当社ウルロジの「スポットの物流代行サービス」です。ウルロジの発送代行なら、プロの目線で最適な発送ルートをご提案し、適切な梱包資材で大切な商品を破損から守ります。また住所不備のチェックや追跡番号確認も行え、チラシや説明書の同梱にも柔軟に対応可能です。
クラウドファンディングのリターン業務を軽減し、効率的に資金を集めたいと思われているなら、ぜひウルロジにご相談ください。
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