個人でも利用できる発送代行は?費用感やオススメ5社を解説
2024.08.09物流・フルフィルメント
「個人で運営しているがECの発送業務が忙しすぎる」
「発送代行って個人でも利用できるの?」
とお考えではありませんか?多くの方がマーケティングなどのコア業務に集中できずに困っていることでしょう。最初に結論を述べると、適切なサービスを選べば個人事業主様でも発送代行を利用できます。発送代行には、物流業務の負担を軽減し、出荷ミスを減らすなどのメリットがあります。
ここでは、EC業界で働く筆者が自身の経験を踏まえて、個人事業主様が発送代行を利用するメリット・デメリット、個人事業主様におすすめの発送代行サービス5選を紹介しています。
以下の情報を参考にすれば、発送代行の必要性を理解して、利用しやすいサービスを見つけられるはずです。毎日の発送業務でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
小ロットから利用できる発送代行をお探しの方には、弊社サービス「ウルロジ」がおすすめです。月に1個からの発送に対応しており、事業規模に関わらずお気軽にご利用いただけます。サービスの詳細は、以下のページからダウンロードできる資料でご確認ください。
>>個人でも利用できるウルロジの発送代行サービス資料を見てみる
目次
個人事業主向けの発送代行とは
発送代行とは、ECの物流業務をまとめて委託できるサービスです。具体的には、商品管理や受注・発注業務を委託できます。「個人事業主向けの発送代行」は、発送代行の中で小規模で運営されている方にも対応しているサービスです。主な特徴として、小ロットに対応していること、初期費用や固定費を抑えやすいことなどが挙げられます。
ちなみに、ほとんどの発送代行業者は、ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便などと大口契約を締結しています。そのため、個人で商品を発送する場合よりも、送料を抑えられる可能性があります。出荷量が少ないため、大手配送業者と大口契約を締結できない場合は、発送代行を利用するとよいかもしれません。
個人で発送代行を利用するメリット
個人で発送代行を利用する主なメリットは以下のとおりです。
作業時間を削減できる
前述のとおり、発送代行はECの物流業務をまとめて委託できるサービスです。具体的には、次の業務を委託できます。
- 受注処理
- 梱包作業
- 伝票発行
- 配送手配
- 未着による返品
- 商品入庫
- 在庫保管
- 在庫管理
- 棚卸
発送代行を利用すると、物流業務にかかる時間を大幅に削減できます。個人で運営しているECは、マンパワーが不足しがちです。注文数が増えると対応しきれなくなります。発送以外の業務に支障をきたすケースも少なくありません。
発送代行を利用すると、物流業務にかかる時間を削減できるため、コア業務(商品企画やマーケティングなど)に集中しやすくなります。筆者の経験をもとに述べると、発送代行は個人で運営するECの成長に欠かせないサービスです。適切なタイミングで利用することをおすすめします。
出荷ミスを削減できる
一般的に、個人で運営するECは出荷ミスが起こりやすいと考えられています。ミスが起こらない仕組みを構築しにくいためです。たとえば、ダブルチェックを導入できないなどが考えられます。
誤配送や配送遅延は、顧客満足度を大きく低下させます。顧客満足度の低下は、ネガティブな口コミ・レビューにつながるため注意が必要です。弊社が実施した「EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査」で、ECで買い物する際に50.8%の方が口コミ・レビューを参考にしていることが明らかになりました。出荷ミスは、ECの売上減少の原因となる可能性があります。
>>ウルロジの「EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査」をみてみる
対策として検討したいのは発送代行の導入です。ほとんどのサービスには、人為的なミスを防ぐ仕組みが構築されており、出荷ミスを減らすことができます。出荷ミスは発送作業量にかかわらず発生する可能性が高く、顧客からの信頼を損なうことに繋がります。
誤出荷の原因と対策について理解を深めたい方は、以下の記事も参考にしてください。
>>通信販売・ECの誤出荷や異物混入などの発送配送トラブルの原因と対策
在庫の保管スペースが不要になる
個人運営のECが直面しやすい課題として、保管スペースの確保が挙げられます。倉庫代を節約するために、自宅で在庫を保管している方が多いでしょう。発送代行は、在庫保管・在庫管理にも対応しています。したがって、利用を始めると、保管スペースの確保に悩む必要がなくなります。倉庫を借りている場合は、倉庫代を削減できる点もポイントです。
個人で発送代行を利用するデメリット
発送代行にはデメリットもあります。個人で利用する場合は、以下の点に注意が必要です。
柔軟な対応ができない場合がある
発送代行で委託できる業務はサービスで異なります。事業者によっては、チラシの同梱や梱包資材の変更など、細かな要望に対応していないことがあります。発送業務で競合ECと差別化を図りたい、プラスαの価値を提供したいと考えている場合は注意が必要です。
この問題は、依頼前に発送代行が対応している業務の範囲を確認しておくと解決できます。たとえば、弊社サービスのウルロジは、チラシ同梱やオリジナルダンボール作成など、幅広いニーズに応えられます。発送業務の質にこだわりたい方は、柔軟性の高いサービスを選びましょう。
>>チラシ同梱など幅広いサービスを提供するウルロジの発送代行サービス資料を見てみる
依頼できない場合がある
残念ながらすべての発送代行が、小ロットからの依頼に対応しているわけではありません。個人事業主様向けの発送代行であっても、一定の在庫数、出荷数を必要とすることがあります。
個人で利用する場合は、小ロットからの依頼に対応しているサービスを選ぶことが大切です。このようなサービスであれば、売上規模にあわせて柔軟に活用できます。ちなみに、弊社サービスのウルロジは月1個からの小規模発送にも対応しています。
>>月1個から対応可能なウルロジの発送代行サービス資料を見てみる
個人で利用するのにおすすめの発送代行業者5選
ここからは、個人利用におすすめの発送代行5選を紹介します。
サービス名 | 特徴 | 料金体系 | 運営企業 |
---|---|---|---|
ウルロジ |
|
送料:300円(梱包資材費込)~ | ディーエムソリューションズ株式会社 |
アートトレーディング |
|
送料:メール便270円、箱出荷便350円 | アートトレーディング株式会社 |
EC物流ドットコム |
|
要問合せ | 株式会社共栄物流サービス |
オープンロジ |
|
要問合せ | オープンロジ株式会社 |
アリ倉庫 |
|
送料:400円(ヤマト運輸・コンパクトサイズ)~ | ホユキ株式会社 |
各サービスの特徴は以下のとおりです。
ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)
画像引用元:ウルロジ
https://ul-logi.jp/
東京証券取引所スタンダード市場上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社(証券コード:6549)が運営しているサービスです。月1個からの小規模発送やスポット発送に対応しているため、出荷量が少ない個人事業主様にもご利用いただけます。億単位の投資で自動仕分け機をはじめとする最新設備を導入し、出荷ミスを防いでいる点が魅力です。もちろん、顧客満足度を高めるためのカスタマイズや、急を要する返品・交換対応にも幅広く対応しています。
送料は全国一律で300円(梱包資材費込)~、です。便利なサービスを利用しつつコストダウンを目指していただけます。個人事業主様におすすめのサービスです。
公式:ウルロジ
アートトレーディング(アートトレーディング株式会社)
画像引用元:アートトレーディング
https://art-trading.co.jp/
ECサイト構築、EC運営支援、EC育成コンサルティングなど、EC関連の事業を幅広く手掛けるアートトレーディング株式会社が運営しているサービスです。顧客のファン化を目指して、受注代行、物流業務、在庫管理などのサービスを提供しています。
同社が展開する「mylogi」を利用してミスを防いでいることが特徴です。「mylogi」は、OMSとWMSを一元管理できる物流システムです。在庫管理から入出荷管理までワンストップで完結できます。
月10件程度の小ロットから依頼できる点もポイントです。物流代行プランの送料はメール便270円、箱出荷便350円、保管費は坪単位6,000円、パレット単位2,500円、オリコン単位750円です。土曜日、日曜日の対応は不可となっています。
公式:アートトレーディング
EC物流ドットコム(株式会社共栄物流サービス)
画像引用元:EC物流ドットコム
https://www.ec-butsuryu.com/
1988年の創業以来、物流アウトソーシングに取り組んできた株式会社共栄物流サービスが運営しているサービスです。32年間で2,928社の物流業務を支援してきました(2020年実績)。
主な特徴は、同社が培ったノウハウを体系化して専門教育を行っていることです。「ミスをしない」「納期を守る」など、基本を徹底したサービスを目指しています。事前の相談により、出荷量の急激な増減にも対応できる点が魅力です。もちろん、小ロット(1パレット~、1棚~)からの利用も行えます。残念ながら、送料などの利用料金は公開されていません。
公式:EC物流ドットコム
オープンロジ(株式会社オープンロジ)
画像引用元:オープンロジ
https://service.openlogi.com/
2014年10月に株式会社オープンロジがスタートしたサービスです。全国70拠点の提携倉庫に同一のシステム、標準化されたオペレーションを導入して、物流に関するさまざまなニーズに対応できる体制を整えています。
たとえば、業務の拡大や出荷数の増加などにも柔軟に対応できます。ソフトウェアを活用した自動化・効率化で、物流業務にかかる時間の短縮を目指している点も特徴です。具体的には、ノベルティ同梱などの指示を自動化できます。小ロットから利用できる点もポイントです。オープンロジは初期費用および固定費無料の従量課金制を採用しています。入庫保管費、発送料金は公開されていません。
公式:オープンロジ
アリ倉庫(ホユキ株式会社)
画像引用元:アリ倉庫
https://arisoko.jp/
千葉県印西市に本社を構えるホユキ株式会社が運営しているEC専門のサービスです。小ロット(商品保管1坪~)から利用できます。主な特徴は、即日発送や時間外出荷に対応していることが特徴です。ダンボール、ビニール袋、テープなどの梱包資材を安価で提供している点、商品撮影に対応している点もポイントです。
送料は配送業者で異なります(ヤマト運輸:コンパクトサイズ400円~)。保管料は1坪4,000円、ピッキング料は通常サイズ20円です。これら以外にも、入荷料金、出荷料金、伝票発行料金、受注管理料金などが細かく定められています。
公式:アリ倉庫
発送代行は個人で運営するECの成長に欠かせない
適切なサービスを選べば、個人で運営しているECでも発送代行を利用できます。発送代行の主なメリットは、ECの運営で問題になりがちな発送業務の負担と出荷ミスの軽減です。これにより業務効率の改善や顧客満足度の向上が図れます。以上の特徴から、筆者は個人で運営するECに欠かせないサービスと考えています。
弊社が支援する個人事業主様の中には、発送代行の利用をきっかけに売上を伸ばした方が多数おられます。発送業務が忙しくてコア業務に集中できないなどの課題を抱えている方に向いています。
ECを運営している個人事業主様には、月1個からのご利用が可能なウルロジをおすすめします。送料を安価に設定しているため、業務効率の改善や顧客満足度の向上に加えて、コストダウンも目指せます。「ご利用を検討される場合は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。
最新記事 by 角田和樹 (全て見る)
- Shopifyでのフルフィルメント活用術:shopifyにおける最適な物流をご紹介 - 2024年10月24日
- ECにおける返品対応をスムーズに実現!効果的な流れと重要なポイントを解説 - 2024年10月18日
- Shopifyでの出荷業務を効率化!おすすめアプリとその活用法 - 2024年10月15日