EC物流の相場はどれくらい?物流コストに注目!
2024.09.02物流・フルフィルメント
「EC物流のアウトソーシングに向けて相場を知っておきたい」などと考えていませんか。相場がわからないため、方針を決められずに困っている方もいるでしょう。EC物流のアウトソーシングには発送代行がおすすめです。発送代行を利用する場合、基本料金、保管料金、検品料金など、さまざまな費用が発生します。
ここでは、EC業界で働く筆者が自身の経験を踏まえて、これらの料金の相場を紹介するとともに物流コストの重要性を解説しています。以下の情報を参考にすれば、何にどの程度の費用がかかるか理解できるはずです。物流コストの相場を把握したい方は参考にしてください。
EC物流のコストは、発送代行を利用することで抑えられる可能性があります。弊社サービス「ウルロジ」は、発送品質とコスト削減にこだわった発送代行です。ご興味をお持ちいただいた方は、以下のページからサービス資料をご確認ください。
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目次
EC物流とは何か
EC物流のECは、eコマースを表します。eコマースは、日本語で電子商取引と訳されます。電子商取引は、インターネットを介して行われる取引です。つまり、楽天やAmazonなど(自社ECを含む)に代表されるネット販売を指します。
以上を踏まえると、EC物流は、ネット販売に関わるモノの流れ(物流)といえるでしょう。具体例として、商品の入荷、保管、ピッキング(注文に応じて商品を取り出す作業)、検品、梱包、出荷などがあげられます。
EC物流は自社でも担えますが、発送件数が増えると大きな負荷がかかるため注意が必要です。コア業務にリソースを割けなくなる可能性がありますので、自社だけで対応できない場合は、EC物流をまとめて委託できる発送代行の利用がおすすめです。
出典:(pdf)経済産業省「平成20年度我が国のIT利活用に関する調査研究(電子. 商取引に関する市場調査)」
以下の記事で、EC物流の課題や重要性を解説しています。理解を深めたい方は、参考にしてください。
>>EC物流とは?重視すべき理由や課題、倉庫に委託するメリット・デメリット
EC物流のよくある料金形態と費用相場
EC物流に関わる業務は、発送代行に委託できます。ここでは、発送代行の費用内訳と各費用の相場を解説します。
費用内訳 | 概要 | 費用相場 |
---|---|---|
基本料金 | 発送代行の利用に必要な固定料金 | 1~10万円 |
保管料金 | 倉庫へ荷物を保管するために必要な料金 | 1坪あたり4,000~7,000円 |
入庫料金 | 荷物を倉庫の保管場所へ移動するのに必要な料金 | 1品あたり10~30円 |
検品料金 | 荷物の検品に必要な料金 | 1品あたり10~100円 |
ピッキング・梱包料金 | 荷物のピッキング・梱包に必要な料金 |
|
発送料金 | 梱包した商品を発送するのに必要な料金 | 荷物の大きさ、重さ、お届けエリアによって変動 |
基本料金
発送代行を利用する際にかかる固定の料金です。内訳はサービスで異なりますが、システム利用料金と業務管理料金で構成されるケースが多いでしょう。
システム利用料金は、発送代行が導入しているシステムの利用にかかる料金です。具体的には、倉庫管理システム(WMS)を利用する料金と考えられます。倉庫管理システムは、ハンディターミナルを用いて倉庫内の作業を一元管理するシステムです。業務の効率化や出荷精度、在庫管理精度の向上を期待できます。
倉庫管理システム(WMS)については以下の記事で詳しく解説しています。こちらの記事もご参考ください。
>>WMS(倉庫管理システム)の機能とメリット・デメリットについて
業務管理料金は、倉庫内でのトラブルを予防するためにかかる料金です。トラブルの例として、商品の破損、紛失、盗難があげられます。このため、荷物の量や発送件数によって料金が変動することがあります。
基本料金の相場は、1~10万円程度です。ただし、料金の構成や荷物の量などで、この範囲から外れることがあります。
保管料金
倉庫で荷物を保管するための料金です。料金の設定(計算方法)はサービスで異なります。一般的には、保管場所の広さに応じて計算されることが多いです。1ラックあたり○○円、1坪あたり○○円などの設定が考えられます。
保管料金は、従量課金制と月額課金制にわかれます。従量課金制は利用した分だけ料金がかかる方式、月額課金制は月単位で料金がかかる方式です。従量課金制のほうが安く感じられますが、発送件数などによっては月額課金制より割高になることがあります。両者の費用を比較してから選択することが大切です。
保管料金の相場は、1坪あたり4,000~7,000円程度です。倉庫の立地や設備で相場は変動します。また、温度帯に指定があるなど、保管場所が制限される場合は、追加料金が発生することもあります。
入庫料金
荷物が届くことを入荷、届いた荷物を倉庫の保管場所へ移動することを入庫といいます。入庫料金は入庫にかかる料金です。入庫は以下の方法などで行われます。
【入庫の方法】
- ダンボールに入った荷物をそのまま保管場所へ移動
- パレットに積まれた荷物をフォークリフトで保管場所へ移動
料金は、1品ごとや1箱ごとに設定されているケースが多いでしょう。1品あたりの相場は10~30円程度です。ただし、荷物の移動にフォークリフトなどを使用する場合は、追加料金が発生することがあります。利用前に、詳細を確かめておくことが大切です。
検品料金
荷物の検品にかかる料金です。検品は、荷物が届いたときや荷物を送るときに、注文どおりになっているか、品質に問題がないかなどを確認する作業です。発送ミスを防ぐため、欠かせない作業といえるでしょう。
料金の相場は、1品あたり10~100円程度になります。具体的な料金は、検品方法で異なります。数量の確認だけであれば1品あたり10~20円程度で行えます。衣料品の検針や家電の通電確認などは、1品あたり80~100円程度かかります。数量だけの確認よりも負荷が大きいためです。
1品あたりの料金は安価ですが、件数が増えるとまとまった金額になります。単価と必要性を確認してから依頼しましょう。
ピッキング・梱包料金
ピッキングは、出荷するために注文があった商品を倉庫の中から集める作業です。この作業にかかる費用をピッキング料金といいます。料金の相場は、1品あたり10~30円です。ただし、倉庫内の移動距離、倉庫内に保管している商品の点数によっては、相場より高くなることがあります。
梱包は、出荷する商品を緩衝材と一緒にダンボールや袋に入れる作業です。この作業にかかる費用を梱包料金といいます。料金の相場は、1品あたり100~400円程度です。具体的な金額は、梱包サイズなどの条件で変動することがあります。また、ワレモノの梱包やギフトラッピングを依頼すると、原則として追加料金がかかります。
発送料金
梱包した商品の発送にかかる料金です。発送料金は、荷物の大きさ、重さ、お届けエリアによって変動します。60サイズの相場は、400~500円程度です。発送代行業者の多くは、運輸業者と大口契約を締結しています。したがって、個別に契約するより、発送料金を抑えられることがあります。小規模事業者様は、メリットを感じやすいかもしれません。
EC物流で発送代行を利用する際は物流コストに注目しよう
EC物流で発送代行を利用すると、以上の費用がかかります。各費用に相場はあるものの、実際の料金はサービスごとに異なります。発送件数が増えると総額が大きくなるため、物流コストを抑えやすいサービスを選ぶことが重要です。
また、初期費用を無料にしているところ、従量課金制を採用しているところなど、料金体系はサービスによりさまざまです。自社ECと相性のよいサービスを選ぶことも欠かせません。
適切なサービスを選ぶと、業務効率を改善しつつ、物流コストを削減できると筆者は自身の経験から考えています。自社で対応する場合と比べて、人件費や発送料金などを抑えられるからです。見積もりをとって、費用感を確認してから発送代行を活用しましょう。
物流コストの削減方法は以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、こちらも参考にしてください。
>>ECコスト削減方法をご紹介‼!ECの利益構造から見直す削減方法とは
>>ECコスト削減に有効なウルロジの発送代行サービス資料を見てみる
EC物流の相場を踏まえて発送代行を選択
EC物流を発送代行に委託すると、入庫料金・検品料金・発送料金などがかかります。入庫料金の相場は1品あたり10~30円、検品料金の相場は1品あたり10~100円、発送料金の相場は1品あたり400~500円(60サイズ)です。ただし、具体的な料金はサービスにより異なります。見積もりをとって、料金を評価してから利用することが大切です。
EC物流のコストでお困りの方は、ウルロジにご相談ください、ウルロジは、最新設備を導入して人為的なミスと物流コストの削減を図っている発送代行です。梱包資材費込で発送料金300円(全国一律)からご利用いただけます。月1個からの小規模発送に対応している点もポイントです。ご興味をお持ちの方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。
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