Shopifyで海外発送するには?設定手順から発送方法まで徹底解説

2024.07.02物流・フルフィルメント
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Shopifyで海外発送するには?設定手順から発送方法まで徹底解説
「Shopifyを使って海外発送するにはどうすればよいの?」「海外発送の設定と手順を知りたい」と考えていませんか。詳細がわからず困っている方は多いでしょう。Shopifyにおける海外発送の設定は、初期設定で基本的な設定は行われているためそれほど難しくありません。送料と関税を設定すれば、海外への発送が可能です。

ここでは、Shopifyにおける海外発送の設定方法や手順、EC業界で働く筆者の経験をもとに海外発送で気をつけたいポイントを解説しています。本記事を参考にすれば、Shopifyで海外のお客様に自社の商品を届けられるはずです。

ただし、海外発送を初めて行う方や出荷数が多い方は特に注意が必要です。海外発送には手間がかかるため、自社だけで対応するとコア業務に集中できなくなる恐れがあります。これらの方には、越境ECのバックヤード業務を全て任せられる発送代行サービス「ウルロジ」がおすすめです。サービスの詳細については、以下の資料でご確認ください。

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Shopifyで海外発送を行う手順

Shopifyで海外発送を行う手順
Shopifyは越境ECにおすすめのカートシステムです。どのように海外発送を行えばよいのでしょうか。基本的な設定と手順を紹介します。

①海外発送の設定

海外発送の設定

画像引用元: Shopify公式サイト

海外へ商品を発送するため、まずは海外発送の設定を行わなければなりません。ただし、Shopifyは、初期設定で海外へ商品を発送できる設定になっています。Shopifyが越境ECに強いカートシステムといわれる理由のひとつでしょう。したがって、原則として特別な設定は必要ありません。

ただし、設定ミスを防ぐため確認は必要です。海外発送の設定は以下の手順で確認できます。

【確認手順】

  1. 「管理画面」を開く
  2. 「設定>配送」へ進む
  3. 「チェックアウト時の配達方法」で「送料を管理する」を選択する
  4. 発送先一覧を確認する

発送先一覧に「海外」と記載されていれば、海外へ商品を配送できる状態です。「海外」が見あたらない場合は「設定>配送と配達」へ進み「新しい配送エリアの作成」を選択して、配送したい国、エリアを追加してください。

➁送料・関税の設定

次に送料を設定します。海外発送にかかる送料は、以下の要素から影響を受けます。

【送料に関わる主な要素】

  • 配送業者
  • 荷物のサイズ・重量
  • 発送先
  • 為替レート

これらを加味して設定することが大切です。

越境ECでは、関税の設定も行う必要があります。関税は「輸入品に課される税」と定義されています。一般的に、関税はお客様が負担します。トラブルを避けるため、商品ページや決済ページに詳細を明記しておくことが大切です。関税の設定も管理画面から行えます。

【関税の設定方法】

  1. 「設定>関税と税金」へと進む
  2. 「関税と輸入税」を選択する
  3. 関税を支払う側(販売者または購入者)を設定する
  4. 発送国/地域を選択する
  5. 商品のHSコードを設定する

HSコードは、輸出品、輸入品の分類に使用されるコードといえるでしょう。関税の算出に関わるため、正しく設定することが大切です。HSコードは、税関の公式サイトで調べることができます。

出典:財務省「わが国の関税制度の概要」

出典:税関「輸出統計品目標」

③商品の梱包

商品の梱包
海外発送に「こわれもの」や「天地無用」などの設定はありません。一般的に、お届け中に商品が破損するリスクは国内発送より高いと考えられています。多くのEC事業者を支援してきた筆者としても、海外発送では特に梱包に注意が必要だと感じています。したがって、丁寧な梱包を心がけることが大切です。参考に基本的な対策を紹介します。

【梱包方法】

  • 頑丈なダンボールを使用する
  • 緩衝材で隙間をなくす
  • ガムテープでH字状に封をする
  • こわれものや液体はビニール袋に入れて二重に包装する

これらを漏れなく対応し、トラブルを事前に防止しましょう。

④重量の計測

海外発送にかかる送料は、お届け先だけでなく荷物の大きさや重量(梱包材・緩衝材込み)からも影響を受けます。大きめのダンボールを使用して緩衝材をたっぷり使用すると、商品が破損するリスクは抑えられますが、送料は高くなってしまう恐れがあります。荷物にあわせて、適切な大きさの梱包材、適切な量の緩衝材を使用することが大切です。

⑤配送業者の選定

海外発送に利用されている主な配送業者は以下の2つです。

【配送業者】

  • 日本郵便
  • クーリエ便

それぞれの特徴は異なるため、お届け先や取扱商品を踏まえて選択しましょう。ここからは、日本郵便とクーリエ便のメリットとデメリットを解説します。

日本郵便の特徴

日本郵便は、海外発送にも対応しています。主なメリットとデメリットは次のとおりです。

メリット デメリット
  • 世界120以上の国・地域に対応している
  • 送料を抑えやすい
  • お届けにやや時間がかかる
  • 荷物のサイズ、重量、形状に関する制限が厳しい
  • 通関手続きの代行サービスがない

日本郵便の「安心感」も強みのひとつといえるでしょう。

クーリエ便の特徴

民間の配送業者が提供する航空便を利用した配送サービスで、具体的にはDHL、FedEx、UPSなどがあります。対象国数など、業者によって異なる項目はありますが、主なメリットとデメリットは次のとおりです。

メリット デメリット
  • 配送スピードが速い
  • 幅広い国・地域に対応している
  • 時間帯指定に対応している
  • 通関手続きの代行サービスがある
  • 日本郵便に比べ配送できる国、地域が限られる
  • 送料が割高になりやすい

対応可能な国・地域は、事業者によって異なりますが、日本郵便と同程度、またはそれ以上に対応しているサービスが多いです。例えば、DHLでは、世界220以上の国・地域を対象としています。

越境ECで利用されている上記の業者について、以下の記事でも詳細に解説しています。あわせてご覧ください。

>>越境ECにおける物流の課題と配送の手段、倉庫の配置別物流モデルを解説

ウルロジの海外向け発送代行サービスでは、クーリエ便(DHL)を採用しているため、ドア・ツー・ドア輸送で最短翌営業日にはお届け可能です。配送スピードは他社製品との差別化に繋がる重要な要素です。越境ECの早く・確実な発送代行ならウルロジにお任せください。

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Shopifyでの海外発送に必要な料金

Shopifyでの海外発送に必要な料金
海外発送には、さまざまなコストがかかります。代表的なコストは以下のとおりです。

【海外発送にかかる主要なコスト】

  • 送料
  • 梱包資材
  • 関税・VAT

筆者は、配送コストを削減することが、越境ECで成功するための重要なポイントの一つだと考えています。送料は、お届け先や荷物の大きさ、重量に応じて最適な配送業者を選択することで抑えることができます。

梱包資材にかかるコストは、緩衝材に新聞紙や安価なダンボールを使用することで削減できます。ただし、商品を十分に保護できない恐れがあります。特に海外の配送業者は、日本よりも雑に商品を取り扱うことが多く破損リスクが高いです。取扱商品の特徴などを踏まえて対策を講じましょう。

関税は輸入品に課される税金であり、VATは日本の消費税に相当する税金です。越境ECでは、関税に加えVATが発生することもあります。関税は輸入時に、VATは販売時に、それぞれ原則として発生します。いずれもお客様が支払うため、商品ページや決済ページに詳細を明記しておくことが大切です。

Shopifyでの海外発送には発送代行の活用がおすすめ

Shopifyでの海外発送には発送代行の活用がおすすめ

ここまでの説明でわかるとおり、海外発送にかかる負担は、国内発送よりも大きくなりがちです。海外発送に慣れていない場合や、出荷数が増加すると、忙しさのためにコア業務に集中できなくなる恐れがあります

このようなトラブルを防ぐためおすすめしたいのが、商品発送に関わる業務をまとめて委託できる発送代行の活用です。筆者の自身の経験から、越境ECの成功にはこのサービスが欠かせないと考えています。発送代行の主なメリットは次のとおりです。

【メリット】

  • コア業務に集中しやすくなる
  • 誤出荷などを防いで顧客満足度を高められる
  • 配送コストを抑えられる

発送代行業者は通常、配送業者と大口契約を結んでいます。したがって、割安な料金で商品を配送できます。通関手続きなどの代行も重要なポイントです。

発送代行のメリットを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

>>越境EC対応の発送代行サービス5選!委託するメリット・デメリットを徹底解説

また越境ECの成功には、進出先国の知識や物流、決済の知識なども欠かせません。これらについて理解を深めたい方は、下記のページでダウンロードできる「越境EC完全攻略ガイド」を参考にしてください。

越境EC完全攻略ガイドバナー

Shopifyの海外発送に関する悩みは発送代行で解決

Shopifyの海外発送に関する悩みは発送代行で解決
多言語、多通貨に対応しているShopifyは、越境ECに適したカートシステムです。導入時に海外発送の設定が原則として必要でないことも、Shopifyが越境ECに適している理由の一つです。ただし、トラブルを避けるためには、送料や関税の設定を適切に行い、それらの情報を顧客に正しく周知することが重要です。

越境ECでは、商品の梱包にも細心の注意が必要です。「こわれもの」などの特別な設定がないため、国内配送と同じ方法で梱包してしまうと、配送中に商品が破損する恐れがあります。また、送料を抑えるため、荷物の大きさや重さにあわせて配送業者を選択することも欠かせません。

海外発送は手間とコストがかかります。自社だけで対応すると、忙しさのあまりコア業務に集中できず、物流品質が低下することがあります。業務負担の軽減とコストの削減におすすめなのが、発送業務をまとめて委託できる発送代行です。筆者は自身の経験から、このサービスが越境ECに不可欠だと考えています。

越境ECの発送代行サービスをお探しの方には、ウルロジの利用をおすすめします。ウルロジは丁寧な梱包と柔軟な対応で、EC事業者様の成長を支える発送代行サービスを提供しています。

海外への発送の場合、ドア・ツー・ドア輸送により最短で翌営業日にお届けが可能です。対象国は、世界220以上の国・地域です。迅速な発送と、多くの越境ECに取り組む事業者様をサポートしてきた経験・ノウハウで、確かな国際輸送の発送代行を実現しています。

越境ECの物流でお困りのEC事業者様に、こちらのサービスのご利用をおすすめします。これから越境ECに挑戦する方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ウルロジに相談してみる

タグ : ECお役立ち情報 Shopify 越境EC
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からSNSウェビナー等での情報発信を行う。