こねこ便420とは?ネコポスやレターパックライトとの違いや特徴を解説!

2024.09.30物流・フルフィルメント
Pocket

こねこ便420とは?ネコポスやレターパックライトとの違いや特徴を解説!
「ヤマト運輸のこねこ便420ってどんなサービス?」「他サービスとの違いを教えてほしい」と考えていませんか。詳細がわからず困っている方は多いでしょう。こねこ便420は、全国一律料金でA4相当の荷物をポストへ投函できるサービスです。小さな商品を販売しているEC事業者様にとって、使い勝手の良いサービスとして期待できます。

ここでは、EC業界で働く筆者が自身の知識を活かして、こねこ便420の概要を解説するとともに同サービスと他サービスの違いなどを紹介しています。こねこ便420の利用を検討している方は参考にしてください。

また、送料や発送業務でお困りの方には、発送業務をまとめて委託できる発送代行がおすすめです。弊社が運用しているウルロジでは、低コストで高い物流品質を実現したサービスを提供しています。ご興味をおもちいただいた方は、以下のページからダウンロードできるサービス資料をご確認ください。

>>発送業務をまとめて委託できるウルロジの発送代行サービス資料を見てみる

こねこ便420とは

こねこ便420とは
こねこ便420は、2024年8月26日から東京都で先行スタートしたヤマト運輸の新サービスです ※1。今後は、全国での展開を予定しています。

同サービスが誕生した背景には、EC市場の拡大、フリマアプリの普及ならびに小型荷物の取扱数増加があります。ヤマト運輸は、小型荷物の需要に対応するため、宅急便コンパクトやクロネコゆうパケットなどのサービスを提供してきましたが、これだけではユーザーのニーズに完全に応えることができていませんでした。「サイズ、届け先が決まるまで料金がわからない」「荷物発送時の支払いが面倒」などの課題を抱えていたためです。

上記の課題を解決するため誕生した新サービスがこねこ便420です。同サービスでは、事前に定額で購入した送料込みの専用資材を利用し、最短翌日にお届け先のポストに荷物を投函します

こねこ便420の詳細な特徴

こねこ便420の詳細な特徴
こねこ便420は、具体的にどのようなサービスなのでしょうか。ここからは、同サービスの料金、サイズ、発送までの流れ、発送できるものを解説します。

料金

こねこ便420は、送料込みの専用資材を420円で購入して利用します。つまり、料金(送料)は、全国一律420円です。ただし、2024年9月時点で、沖縄からの発送は行えません ※1。

料金を支払うタイミングは、専用資材を購入するときです(着払い不可)。発送時に料金を支払う必要はありません。支払い方法は以下の3つです。

【支払方法】

  • 現金
  • 電子マネー
  • コード決済

全国一律の料金であるため、自社ECやフリマアプリの発送に適しています。

サイズ

送れる荷物のサイズは「長辺34.0cm×短辺24.8cm×厚さ3.0cm(3辺合計61.8cm)」以内です。これより大きな荷物は送れません。長辺34.0cm×短辺24.8cmはA4サイズ相当です。基本的に小さな荷物に対応しているサービスです。一方で、重さに制限はありません ※1。

上記のサイズに納まる荷物であれば、2kgの荷物でも、5kgの荷物でも定額で送れます。小さくて重い荷物の発送に適していると考えられます。

発送までの流れ

基本的な発送までの流れは次の通りです。

【発送までの流れ】

  1. ヤマト運輸営業所またはセールスドライバーから専用資材を購入する
  2. 専用資材に宛名を記入して荷物を封入する
  3. ヤマト運輸営業所へ荷物を持ち込む、またはセールスドライバーによる集荷を依頼する

専用資材の最小販売枚数は、ヤマト運輸営業所とセールスドライバーで異なります。ヤマト運輸営業所は1枚から、セールスドライバーは10枚から対応しています ※1。発送方法は「ヤマト運輸営業所へ持ち込み」「指定した場所で集荷」のいずれかです。コンビニエンスストア、取扱店への持ち込み、宅配ロッカーによる発送には対応していません。集荷は荷物1個から依頼できます。発送スピードは宅急便と同等です

発送できるもの

専用資材に収まる文具類、冊子類などを送れます。一方で、専用資材に収まらないものや専用資材に収まっても信書、現金、小切手などの有価証券類は送れません。自社ECで販売している小型の商品であれば、基本的に送ることができます。

こねこ便420と他サービスとの違い

こねこ便420と他サービスとの違い
こねこ便420と他のサービスの違いは次の通りです。

サービス名 料金 サイズ 重さ
こねこ便420 全国一律420円 長辺34.0cm×短辺24.8cm×厚さ3.0cm(3辺合計61.8cm)」以内 制限なし
ネコポス(クロネコゆうパケット) 全国一律料金で、数量などの諸条件に応じて、お客さまごとに価格を決定 長辺31.2cm以内×短辺22.8cm以内かつ長辺23.0cm以上×短辺11.5cm以上、厚さ2.5cm以内(3辺合計60.0cm以内、厚さ:1.0cm以内、2.0cm以内、3.0cm以内) 1kg以内
レターパックライト 全国一律370円(2024年10月1日から430円) 長辺34.0cm以内×短辺24.8cm以内×厚さ3.0cm以内 4kg以内
ゆうメール 全国均一180円~ 長辺34.0cm以内×短辺25.0cm以内×厚さ3.0cm以内 1kg以内

※1、2、3、4
ここでは、他のサービスの詳細を解説します。

ネコポス

小型の荷物をお届け先のポストへ投函するサービスです。2023年10月からサービスを順次終了し、代替サービスである「クロネコゆうパケット」の取り扱いを開始しています。ネコポスとクロネコゆうパケットが対応している荷物のサイズ、重さは以下の通りです。

サービス名 サイズ 重さ
ネコポス 長辺31.2cm以内×短辺22.8cm以内かつ長辺23.0cm以上×短辺11.5cm以上、厚さ2.5cm以内 1kg以内
クロネコゆうパケット 3辺合計60.0cm以内で長辺が34.0cm以内かつ長辺14.0cm以上、短辺9.0cm以上、厚さ1.0cm以内または2.0cm以内または3.0cm以内 1kg以内

※2、5

こねこ便420との大きな違いは、ヤマト運輸と契約している法人、個人事業主、または個人間取引サイトを利用している個人のみが対象である点です(クロネコゆうパケットは法人契約が必要)。利用料金は全国一律ですが、数量などの条件で異なります。特別な条件がないこねこ便420のほうが使いやすいです。

ネコポスについて理解を深めたい方は、以下の記事を参考にしてください。

>>ポスト投函可能なネコポス・ゆうパケットを徹底比較!クロネコゆうパケットについても解説

レターパックライト

全国一律370円で、荷物をポストへ投函する日本郵便のサービスです。土日祝日を含めて、毎日配達を行っています。対応している荷物の大きさは「長辺34.0cm以内×短辺24.8cm以内×厚さ3.0cm以内(A4ファイルサイズ)」、重さは「4kg以内」です ※3。

縦と横の長さは、こねこ便420と変わりません。値上げ(370円から430円)を予定しているため、2024年10月1日以降はこねこ便420のほうが10円お得です ※6。

レターパックライトについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

>>【30年ぶりの値上げ】郵便料金の値上げとコストを抑える方法を網羅的に解説

ゆうメール

重さ1kgまでの冊子、CD、DVDを、全国均一料金で送れる日本郵便のサービスです。「長辺34.0cm以内×短辺25.0cm以内×厚さ3.0cm以内」の荷物に対応しています。料金は次の通りです。

【料金】

重さ ~150g ~250g ~500g ~1kg
料金 180円 215円 310円 360円

※4

軽い荷物を送る場合は、重さで料金が変わるゆうメールのほうがお得です。ただし、ゆうメールは、郵便追跡サービスを利用できません。こねこ便420は、送り状番号による荷物の追跡に対応しています。

ゆうメールについては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。

>>【30年ぶりの値上げ】郵便料金の値上げとコストを抑える方法を網羅的に解説

こねこ便420のおすすめの利用方法

こねこ便420のおすすめの利用方法
こねこ便420は、次のような方に適していると筆者は考えます

【こねこ便420が適している方】

  • 専用資材に収まる小さな商品を発送したい方
  • 発送後の荷物を追跡したい方
  • 送料を事前に支払いたい方
  • 送料の計算に負担を感じている方

小さな荷物の例として、書籍、雑誌、CD、DVD、文房具などが挙げられます。基本的には、小規模EC事業者様に向いているサービスといえるでしょう。

送料が気になる方には、ECの物流業務をまとめて委託できる発送代行の利用もおすすめです。発送代行業者が運送会社と大口契約を締結しているため、送料を大幅に抑えられる可能性があります。見積もりをとって、こねこ便420と比較してみてはいかがでしょうか。

こねこ便420はヤマト運輸の新サービス

こねこ便420はヤマト運輸の新サービス
こねこ便420は、「料金が分かりづらい」「発送時の支払いが面倒」などの声に対応するため、ヤマト運輸が提供する新サービスです。全国一律420円で、A4サイズ相当の荷物をお届け先のポストに投函します ※1。荷物を追跡できる点、宅急便と同等のスピードで対応する点も魅力です。小さな商品を扱っているEC事業者様にとって、魅力的なサービスといえるでしょう。

送料や発送業務でお困りの方は、発送代行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。発送コストを抑えられたり、物流業務を効率化できたりします。商品開発やマーケティングなどのコア業務に集中しやすくなるため、自社ECが成長するきっかけになるケースもあります。

弊社サービスのウルロジは、発送品質とコスト削減に徹底的にこだわった発送代行です。スタートアップから拡張期まで柔軟に対応できます。ご興味をお持ちの方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。

ウルロジに相談してみる

※1 出典:ヤマト運輸「こねこ便420」
※2 出典:ヤマト運輸「ネコポス」
※3 出典:日本郵便株式会社「レターパック」
※4 出典:日本郵便株式会社「ゆうメール」
※5 出典:ヤマト運輸「クロネコゆうパケット」
※6 出典:日本郵便「2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。」

タグ : ECお役立ち情報 発送・梱包 こねこ便420 こねこ便
Pocket

The following two tabs change content below.
角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からSNSウェビナー等での情報発信を行う。