物流の6つの機能について

2023.12.28物流・フルフィルメント
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「物流」という言葉を聞くと、何をイメージするでしょうか?

ネット通販を利用する方は、一番身近な宅配便のようなイメージがあるかもしれませんが、物流にはその他にも様々な役割や機能があります。

今回は、代表的な6つの機能についてご紹介します。

物流の6つの機能とは

そもそも「物流」とは何なのでしょう。
日本の国家規格である日本工業規格(JIS)によると、物流とは物的流通の略で「物資を供給者から需要者へ、時間的、空間的に移動する過程の活動」と定義されています。

物流の主な機能として、輸送・保管・荷役・包装・情報・流通加工の機能があります。以前は「情報」の項目が無い5大機能と言われていましたが、近年は「情報」が加わり、6つの機能と言われることが多くなっています。

それぞれの機能について簡単に紹介します。

輸送

輸送とは、トラックや鉄道、船、飛行機などを使い、商品を移動させることをさします。

さらに細分化すると、「輸送」は長距離大量のモノの移動を行うことを指し、近距離で小口の移動は「配送」、物流センター内などの狭い範囲の中での移動は「運搬」と距離などに応じてさす言葉が違います。

保管

保管とは、倉庫などのある一定の場所で商品を預かり、留め置くことをさします。

需要に応じたタイミングで商品を供給し「需給調整」を行ったり、一括輸送された商品を行先別にまとめたり、保管だけでなく包装梱包や流通加工を目的とした「物流拠点」とするなど様々な役割があります。

荷役

商品を輸送した際に、輸送機から積み下ろしをしたり、倉庫に出し入れすることをさします。

包装

包装とは、生産された商品の価値を向上させたり、状態を損なわないようにするために適切な資材や容器で包んだりすることです。

情報

情報システムを用いて、物流をサポートすることをさします。輸送、保管、荷役、包装、流通加工の機能をより効率的に行えるように管理します。

流通加工

流通加工とは、送られてきた商品に手を加えて付加価値を付ける作業を指します。

商品そのものに手を加える「生産加工」や、商品そのものには手を加えないが値札をつけたりセット組をする「販促加工」の2つがあります。

上記で物流が持つ6つの機能を簡単に紹介してきましたが、以下で細かく紹介していきます。

輸送について

輸送は、長距離で大量のモノを運ぶ「輸送」と中距離の「配送」、近距離の「運搬」に役割が分かれます。

「輸送」は主に陸・海・空の3つに大きく分かれます。

陸上で輸送する会社は陸運会社と呼ばれ、トラック運送業者や鉄道貨物運送業者があります。

海上を船を使って運ぶ業者は海運業者と呼ばれ、国内のみで輸送する業者を「内航海運業者」、海外の場合には「外航海運業者」に分類できます。

空を航空機を使って運ぶ業者は空運業者と呼ばれ、飛行機やヘリコプターなどを使って運ぶ「航空貨物運送業者」があります。

保管について

保管には、倉庫などを使ってモノを保管する役割があります。

保管の役割を持つ業者は主に倉庫で保管する倉庫業、保管以外に様々な役割を併設する物流センター等があり、倉庫業はいくつかの種類に分類できます。

一つ目は「普通倉庫業」で、法律で分類されている一類、二類、三類、野積、貯蔵槽、危険品倉庫があります。
木材などが保管できる倉庫から、危険物や薬品などが保管できる倉庫まで、様々な業者があります。

二つ目は「冷蔵倉庫業」で、食肉や水産物、冷凍品など低温での保管が必要なモノを保管します。

そして三つめは「水面倉庫業」で、原木など水面での保管が必要なものを保管します。

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荷役について

「荷役」は、倉庫に商品を入庫したり、出荷する役割があります。
大きく分けると、以下の業務があります。

  • 商品の入出庫
  • 積み付け、積み下ろし
  • ピッキング
  • 配送別の仕分け

「荷役」は上記の役割から、運送業者や倉庫業者がやることが多いです。

一見、地味な作業が多いようにみえますが、商品の入出庫や配送仕分けなど、時間的効率が求められていたり、ピッキングなど正確性が必要な業務が多く、「荷役」がいかに正確に効率的に業務を行うかで物流全体の生産性や品質が決まる重要な役割です。

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包装について

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物流でモノが動くとき、商品の価値を損なわないように、必ず「包装」という業務が必要になります。

包装には大きく分けて、個装(物品個々の包装)、内装(包装貨物の内部の包装)、外装(包装貨物の外部の包装)の3種類の分類があります。

また、輸送を目的としたものを工業包装、販売を目的としたものを商業包装に区別しています。包装資材業者や、アッセンブリ業者などがあったり、倉庫業者が包装を行うケースも多いです。

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情報について

注文管理

どの商品を誰に、いつ、どれくらいの量をどこに届けるかの管理等を行います。

物流に関わる情報システムは非常に多くの種類があります。ここでは代表的なものを紹介します。

配送管理システム

配送管理システムは、輸送の配車を管理したり、配送指示を出したりすることができます。適切な時間と場所に配送を指示することで、混乱なく効率的に配送を行うことが出来ます。

運行管理システム

運行管理システムは、輸送の配車や運行管理を支援する役割があります。

また、近年では各車両に搭載された車載器により走行距離や加減速を測定し、燃費向上を行うことが出来たり、二酸化炭素の排出を抑える役割も出てきています。

在庫・倉庫管理システム

在庫・倉庫管理システムは入出庫時のロットの管理から、生産ロットの管理、賞味期限の管理までを支援することが出来るシステムです。複数拠点の在庫をリアルタイムで管理することで、無駄なく商品を管理することが出来ます。

これらのシステムサービスは、物流系のシステム会社やIT企業が提供しているケースが多いです。

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流通加工について

流通加工とは、流通の過程で消費者やユーザーの利便性を高めるとともに、商品に付加価値をつけるための作業です。

大量に運ばれてきたものをビンや箱などに小分けにして詰め合わせをしたり、木材やガラス材をカッティングしたり、食品を加工・梱包したり、様々な業務があります。

流通加工事業者が行っていたり、物流センター内で行われることも多いため、倉庫業者、運送業者が役割を担っているケースも多いです。

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おわりに

物流が担う6つの機能について紹介しました。

モノを物理的・時間的に動かす「物流」業界には様々な役割を持つ事業者が関わっています。それぞれの機能の連携も非常に重要になってきますので、物流が持つ6つの機能についてしっかり理解しておきましょう。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。