ヤマトの梱包代行サービスとは?ヤマト運輸を利用しながら梱包などを代行してもらう方法を紹介

2025.02.03物流・フルフィルメント
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ヤマト梱包代行「EC事業を立ち上げたばかりで物流業務に手が回らない」「販売個数が増えて発送作業が追いつかない」「物流コストがかかりすぎて利益が圧迫されている」

そんな悩みを抱えていませんか?物流業務はEC事業にとって不可欠ですが、時間とコストがかかるため、多くの事業者が頭を悩ませています。そこで注目したいのが、梱包代行サービスです。この記事では、物流業務の負担を軽減し、本業に集中するためのヒントをご紹介します。
特に、国内最大手のヤマト運輸が提供する「ピック&デリバリー」サービスやその他の梱包・出荷サービスとの比較や違いをご紹介します。
利用するベストなタイミング、そして自社に合ったサービス選びのポイントを詳しく解説します。

ヤマトの梱包サービスでは実現できない在庫管理から梱包代行、発送までを包括的にサポートできるウルロジにご興味がある方はこちらからサービス資料をご覧ください。

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ヤマト運輸のピック&デリバリーサービスについて

ピック&デリバリーのウェブサイト
ヤマト運輸の「
ピック&デリバリー」は、企業向けに提供されている荷物の集荷から配送までを一括して代行するサービスです。このサービスは、特にEC事業者や小売業者にとって、物流業務の効率化とコスト削減を実現するための重要なツールとなっています。

サービスの内容

「ピック&デリバリー」は受注から出荷までの作業工程のうち、うしろ半分の作業工程(帳票発行、シングルピック、梱包、出荷)を代行する「梱包・出荷代行」サービスです。
ピック&デリバリーのサービス範囲

お客さまはその日の出荷分の商品をまとめてヤマト運輸に引渡すだけで作業が完了します。

参照:https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/pick_delivery_mc/

ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」サービスと他社梱包サービスとの違い

ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」サービスは、荷物の集荷から配送までを一括して代行する便利なサービスですが、他社の発送サービスと比較するといくつかの違いがあります。特に、物流在庫管理が含まれていないことと、発送手段がヤマト運輸に限定される点が特徴的です。

在庫内の在庫管理はサービスに含まれていないこと

ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」サービスは、あくまで荷物の集荷と配送に特化したサービスです。そのため、在庫管理は含まれていません。これは他社の発送代行サービスとの大きな違いの一つです。

まず、ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」サービスには、物流在庫管理機能が含まれていません。このサービスは、あくまで荷物の集荷と配送に特化しており、在庫管理や商品の保管については別途対応が必要です。

一方、多くの他社発送代行サービスでは、在庫管理機能が標準的に提供されています。例えば、ウルロジでは、在庫管理と発送代行を一体化した形で提供されているため、EC事業者にとっては利便性が高く、商品の保管から出荷までの流れを効率的に管理できます。この点は、ヤマト運輸のサービスとの大きな違いの一つです。

発送手段がヤマトに限定されてしまう

次に、ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」サービスでは、発送手段がヤマト運輸に限定されるという特徴があります。これは、ヤマト運輸が自社の配送ネットワークを活用してサービスを提供しているためです。

他社の発送代行サービスでは、複数の配送業者(佐川急便、日本郵便、その他地域密着型の配送業者など)を選択できる場合が多く、配送先や配送条件に応じて最適な配送手段を選ぶことが可能です。

例えば、ウルロジでは、顧客のニーズに応じて柔軟に配送業者を選択できるため、多様な配送オプションを提供できます。一方、ヤマト運輸のサービスは、その広範な配送ネットワークと信頼性が強みであるものの、他の配送業者を利用したい場合には適していないという制約があります。

これらの違いを踏まえると、ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」サービスは、在庫管理は自社で行いそれ以外を外部委託したいという企業にとっては有用です。

しかし、在庫管理を含めた総合的な物流サポートが必要な場合や、複数の配送業者を利用したい場合には、他社の発送代行サービスを検討することが適していると言えます。自社のニーズに応じて最適なサービスを選択することが、物流業務の効率化とコスト削減に繋がります。

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梱包代行に依頼するメリットとデメリット

梱包代行サービスを利用するメリットは多岐にわたりますが、特に以下の3点が大きな利点として挙げられます。

物流コストの削減

配送や物流業務を自社で行う場合、配送車両の購入や維持費、梱包や在庫管理などの固定費がかかります。しかし、外部委託することでこれらの固定費を削減し、経営資源を他の事業に集中させることが可能です。

ではなぜ委託することで現在よりコストを抑制できるのかというと、以下の3点が理由となっています。

規模の経済を活用できる

配送業者は複数の顧客を抱えているため、規模の経済を活かして低コストでサービスを提供できます。例えば、複数の顧客の荷物をまとめて配送することで、配送効率を向上させ、コストを削減することが可能です。

固定費の削減

自社で行っていた物流に関する業務リソースが削減できることから、その分人件費をカットすることができます。そのため、委託する費用はかかるがトータルで見ると安くなっているというケースがよく発生します。

人件費の削減 

繁忙期に配送量が増加する場合、自社で対応するためには一時的なリソースの増強が必要です。しかし、外部委託することで、繁忙期の配送量増加にも柔軟に対応でき、コストを最適化できます。
発送代行を利用する利点の人件費削減

梱包・出荷のスピード(出荷波動対応)

梱包・発送代行業者は、物流業務に特化したプロフェッショナルであり、迅速かつ正確な出荷が可能です。特に、EC事業などで注文量が急増する出荷波動(ピーク時)にも柔軟に対応できる点が大きなメリットです。
ただ、梱包・発送代行の会社を選ぶ際に気をつけたほうが良いポイントとしても出荷波動対応となっております。

弊社でEC事業を運営している担当者・責任者を対象にしたアンケート調査によると、物流代行に委託・乗り換えした時に感じた大きな失敗として「出荷波動対応」がありました。波動対応はブラックボックス化しやすいため発送代行会社を決める際は念入りにチェックしたいポイントの一つとなっております。
独自コンテンツの委託失敗理由

また、スピードだけでなく物流品質が向上し顧客満足度も向上しやすいです。

自社で対応する場合、人員やリソースが不足して発送が遅れるリスクがありますが、発送代行業者はそのような状況にも対応できる体制を整えています。
これにより忙しさによる商品の発送間違いや破損などを防ぐことができます。

EC事業では特に口コミが大切になってきます。
ウルロジが実施した調査では、ECヘビーユーザー500名を対象にした口コミ・レビューにより、商品の破損・欠損といった物流品質の低下によって低評価の口コミを記載した人が約4割いることがわかっています。
アンケート調査「口コミ理由について」

この点を梱包・発送代行に依頼することで改善が可能となっています。

在庫管理・発送業務の可視化

ヤマトの梱包・発送代行サービスでは、在庫管理には対応していません。

発送代行サービスを利用することで、在庫管理や発送業務の状況を可視化しやすくなります。多くの発送代行業者は、クラウドベースの管理システムを提供しており、リアルタイムでの在庫状況や発送状況を確認できます。これにより、在庫切れや過剰在庫を防ぎ、発送ミスを減らすことが可能です。ウルロジでは、WMS(在庫管理システム)を導入しています。

発送代行業者だけでなく、EC事業者も在庫状況をウェブ上で確認できるため、スムーズな連携が可能です。これにより、在庫管理の精度が向上し、顧客満足度の向上にもつながります。

WMS(在庫管理システム)について詳しく知りたい方は、「WMS(在庫管理システム)の機能とメリット・デメリットについて」もご覧ください。

これらのメリットを活かすことで、企業は物流業務の負担を軽減し、リソースを本業に集中させることができます。特に、EC事業者や小売業者にとっては、発送代行サービスを活用することが事業成長の鍵となってきます。

反対にデメリットとして挙げられるのが「物流業務のナレッジが蓄積しない」点です。

在庫運用や梱包・発送に関しての自社に蓄積するナレッジが溜まらない

発送業務を外部に委託することで、自社で在庫運用や配送に関するノウハウが蓄積されないというデメリットがあります。これは、長期的に見ると企業の競争力を低下させる要因となる可能性があります。

自社での経験値の不足

発送業務を外部に委託することで、自社のスタッフが発送業務に関わる機会が減り、経験値が蓄積されません。これにより、発送業務に関する問題が発生した場合、自社で迅速に対応する能力が低下する可能性があります。

ノウハウの外部依存

発送業務に関するノウハウが委託先に依存するため、自社で独自の配送戦略を構築することが難しくなります。例えば、配送ルートの最適化や顧客ごとの配送条件の設定など、自社でノウハウを蓄積していないため、柔軟な対応ができなくなります。

梱包代行サービスを検討するタイミング

発送代行サービスを利用するべきタイミングは、一言で表すと「何かしらの課題を感じた時」です。年間1,000件以上の相談を受けている中で、梱包・発送代行サービスを検討するタイミングは、以下の4つが代表的です。

  1. EC事業を立ち上げたばかりで物流業務に割く時間がない
  2. 販売個数(出荷個数)が増えた
  3. まとまった発送を予定している
  4. 物流コストの見直し

1. EC事業を立ち上げたばかり

EC事業を立ち上げたばかりの段階では、限られた人員の中で事業をスタートさせる方が多く、物流業務まで手を回すリソースが不足しがちです。そのため、最初から発送代行サービスを利用するケースが多く見られます。

売上が軌道に乗るまでは、商品開発やプロモーションにリソースを集中させるべきです。事業開始の段階で発送代行業者に相談し、物流業務を委託することで、本業に集中できる環境を整えることが重要です。

2. 事業のスケールによる販売個数が増加した時

販売個数が増えると、それに比例して物流業務にかかる時間も増加します。在庫管理や梱包資材の調達など、頻繁にチェックが必要な作業が増えるため、商品の取り違えや発送遅延が発生しやすくなります。

例えば、月の出荷件数が100件前後になったタイミングで、物流業務の委託を検討する方が多いというデータがあります。この段階で発送代行サービスを利用することで、業務の効率化とミスの防止が図れます。

3. まとまった発送を予定している(出荷波動対応)

一時的に大量の注文が入ることが予想される場合、スポットで発送代行サービスを利用するのも有効です。通常よりも業務量が増えるため、発送ミスのリスクが高まります。

発送代行業者に事前に相談することで、見積もりや調整の時間を確保できます。自社で対応する場合と比較し、コストやリスクを考慮した上で依頼するか判断することが可能です。

4. 物流コストの見直し

自社で物流業務を行っている場合や他社に委託している場合でも、宅配会社の料金が年々上昇しており、これが利益を圧迫する要因となっています。発送料金の上昇が予想される場合には、新たに発送代行業者に相談することが有効です。

また、発送業務に関わる人件費を算出し、発送代行に掛かる費用と比較することで、現状のコストを削減できる可能性があります。

弊社独自にEC事業者に実施したアンケート調査で事業の売上に対しての物流費用を調査したところ、目安の料金として、平均的な比率は21~30%程度とアンケート結果がでております。発送代行業者を選ぶ一つの価格基準として参考にしていただければと思います。

EC事業における物流費用の割合

ECのコスト面が気になる方はこちらをぜひご覧ください。
>>
EC運営におけるコストの実態調査を見てみる

おすすめの梱包・発送代行業者3社紹介

各社それぞれの概要を紹介するので、気になる梱包代行業者があればチェックしてみましょう。

ウルロジ
ウルロジWebサイト

ウルロジは、EC事業者向けに特化した梱包・発送代行サービスを提供しています。在庫管理と発送代行を一体化した総合的な物流サポートが強みで、特にマルチチャネル展開をしている事業者にとって最適です。クラウドベースの管理システムを活用し、在庫状況や発送状況をリアルタイムで確認できるため、業務の効率化が図れます。また、柔軟な対応力と高い品質管理が評価されており、EC事業の成長を支える信頼できるパートナーです。

気になる方はこちらから資料をご覧ください。
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梱包・発送代行のウルロジのサービス資料を見てみる

GMOイプシロン株式会社
GMOイプシロン株式会社 ウェブサイト

GMOイプシロン株式会社は、ECサイト運営者向けの梱包・発送代行サービスを提供しています。在庫管理と発送代行を一元化したサービスが特徴で、安定した品質と迅速な対応が強みです。特に、中規模のEC事業者にとっては、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。顧客のニーズに応じたカスタマイズが可能で、多様な業種や商品に対応できる柔軟性を持っています。EC事業の運営を効率化したい企業にとって、信頼できるパートナーです。

参照:GMOイプシロン

SAGA
SAGAウェブサイト

SAGAは、中小企業や小規模EC事業者向けに特化した梱包・発送代行サービスを提供しています。低コストで柔軟な対応が可能なため、リソースが限られた企業にとって有力な選択肢です。在庫管理や発送代行にも対応しており、シンプルでわかりやすいサービス設計が特徴です。特に、初期段階のEC事業者や、一時的な大量発送が必要な場合に適しています。コスト削減と効率的な業務運営を実現したい企業にとって、SAGAは最適なパートナーと言えるでしょう。

参照:SAGA

自社にフィットした梱包・発送代行サービスで物流業務を効率化

梱包・発送代行サービスは、EC事業者や小売業者にとって物流業務の負担を軽減し、本業に集中するための重要なツールです。特に、ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」サービスは、その広範な配送ネットワークと信頼性が強みであり、大規模な事業者に適しています。一方、ウルロジなどの発送代行サービスはEC事業者向けに特化したサービスを提供し、在庫管理と発送代行を一体化することで効率的な運営を実現します。

自社の規模やニーズに応じて最適なサービスを選択することが重要です。EC事業の立ち上げ時や販売個数が増加したタイミング、一時的な大量発送が必要な場合、物流コストの見直し時など、さまざまなシーンで梱包・発送代行サービスを活用することで、業務の効率化とコスト削減を実現できます。物流業務を最適化し、事業の成長をサポートするために、適切なサービスを選択しましょう。

タグ : コスト削減 発送・梱包 業務効率化 EC物流
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からSNSウェビナー等での情報発信を行う。