【最新版】越境ECで人気のECモールランキングを発表!主要な進出先国別にTOP3を紹介
2024.09.25ECサイト越境ECは、海外市場への進出を目指す企業にとって重要な販路拡大の手段となっています。特に、ECモールの利用は海外消費者の間で一般的となっており、ウルロジが実施した調査では、海外商品を購入する際に8割の消費者が「ECモールを利用している」と回答しています。実際のところ、ECモールは新しい商品や企業の認知のきっかけにもなるのがメリットです。
越境ECを検討している方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
>>越境ECとは?その将来性や失敗しない始め方5STEPなどを徹底解説【基礎知識】
このような状況を踏まえ、本記事では主要国の越境EC人気ランキングTOP3を紹介します。中国や韓国、東南アジア、アメリカ、イギリスの5つの地域に焦点を当て、それぞれの市場動向とECモールの特徴を詳しく見ていきましょう。
目次
中国向け越境EC人気ランキングTOP3
中国のEC市場は世界最大規模で、越境EC購入額は5兆68億円です。アメリカは2兆2,111億円なので、中国はアメリカの2倍以上の巨大な市場であることがわかります。中国のECモールは、巨大な顧客基盤と先進的なデジタル決済システムを特徴とし、ライブコマースなど革新的な販売手法も積極的に導入しています。そのため、日本企業にとっても、大きな可能性を秘めた魅力的な市場といえるでしょう。
1位:天猫国際(Tmall Global)
引用:天猫国際,https://www.tmall.hk/
天猫国際は、アリババグループが運営する中国最大級の越境ECプラットフォームです。世界中のブランドや小売業者が中国の消費者に直接販売できる場を提供しています。日本からの出店も多く、化粧品や日用品、食品などが人気を集めています。
なおアリババグループが運営する天猫には、中国国内企業のみが出店できる天猫(Tmall)もありますが、ユーザーが商品検索する際に利用するのは同じアプリです。そのため、ユーザーの多くは天猫と天猫国際の違いをあまり意識せずに利用しています。
2位:京東商城(JD.com)
引用:京东全球,https://global.jd.com/
京東商城は、中国第2位のEコマース企業である京東集団が運営するECモールです。家電製品やパソコンなどのデジタル製品に強みを持ち、自社の物流ネットワークを活用した迅速で信頼性の高い配送サービスが特徴です。
2015年には日本製品専門サイト「日本館」をオープンし、日本企業の参入を積極的に支援しています。品質管理に厳しく、正規品のみを取り扱うことで消費者からの信頼も厚いプラットフォームです。
3位:Pinduoduo (拼多多)
引用:拼多多,https://m.pinduoduo.com/
Pinduoduoは、2015年に設立された比較的新しいECモールですが、急速に成長し中国EC市場の主要モールの1つとなっています。ソーシャルEコマースの先駆者として知られ、ユーザーが友人や家族と一緒に商品を購入することで割引を受けられる「グループ購入」機能が特徴です。
主に低価格商品を取り扱い、地方や低所得層の消費者をターゲットにしています。農産物の直販にも力を入れており、生産者と消費者を直接つなぐプラットフォームとしても注目されています。
韓国向け越境EC人気ランキングTOP3
韓国のEC市場の市場規模は約17.5兆円(2022年)と言われており、日本に次ぐ世界5位のシェアを誇ります。とはいえ、高速インターネットやスマートフォン、キャッシュレス決済の普及率の高さから今後も大きな成長が期待できる市場です。近い将来、日本やイギリスの市場規模を超える可能性もあります。
1位:Coupang
引用:쿠팡,https://m.coupang.com/
Coupangは、2010年に設立された韓国最大のECプラットフォームです。「韓国版Amazon」と呼ばれ、2024年8月時点で約3,183万人の月間アクティブユーザーを抱えています。独自のサービスの1つに「ロケット配送」があり、注文翌日に商品が届くのが特徴です。
若年層を中心に全世代から支持を得ており、食料品から家電まで幅広い商品を取り扱っています。2021年にはニューヨーク証券取引所に上場し、2024年3月からは日本向けの越境ECサービス「Rocket Overseas」を開始するなど、急速に成長を続けています。
2位:Gmarket
引用:Gmarket,https://mg.gmarket.co.kr/
Gmarketは、韓国最大のオンラインマーケットプレイスの1つで、ebayグループの一員です。2000年に設立され、幅広い商品カテゴリーを取り扱っています。ファッションや美容、電子機器、食品など、さまざまな商品が揃っており、韓国国内外のストアが出店しています。
また、楽天市場とG-Marketは相互に旗艦店を出店しており、越境ECの参入障壁が低い点も注目されているポイントです。
3位:11番街
引用:11번가,https://www.11st.co.kr/
11番街は、韓国のIT大手企業SKグループが運営するECプラットフォームです。ファッションやコスメ、電子機器など幅広い商品を取り扱っており、特に韓国コスメや韓流グッズの品揃えが豊富です。頻繁に割引キャンペーンやタイムセールを実施しており、商品が売れやすいのが特徴です。
また、2020年からはAmazonと提携し、11番街のプラットフォーム上でAmazonの商品も購入できるようになりました。
東南アジア(ASEAN)向け越境EC人気ランキングTOP3
東南アジア(ASEAN)は、これまでインターネットがそれほど普及していませんでしたが、最近は急速に普及しており、今後はEC市場規模の拡大が見込める地域です。特にインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6カ国では、ECサイト利用率が80%を超えています。特に日本製品は東南アジアでの人気が高いため、日本企業は参入しやすいでしょう。
1位:Shopee
引用:Shopee,https://shopee.com/
Shopeeは、2015年にシンガポールで設立された東南アジア最大級のECモールです。シンガポールやマレーシア、インドネシア、タイ、台湾に展開しており、急速な成長を遂げています。
また、Shopeeは、販売手数料やリスティング手数料が無料なのが大きな特徴です。そのため、固定費や変動費を抑えて東南アジア市場に参入できます。2020年には日本法人を設立し、日本企業の東南アジア市場への参入を日本語でサポートしているのも魅力的なポイントです。
2位:Lazada
引用:Lazada,https://www.lazada.sg/#?
Lazadaは、アリババグループの東南アジアの主要ECプラットフォームです。シンガポールやマレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの6カ国で事業を展開しています。
自社の物流ネットワークを活用した迅速な配送サービスも特徴の一つです。2020年に日本法人を設立し、日本企業の東南アジア市場への進出を日本語でサポートしています。
3位:Tokopedia
引用:Tokopedia,https://www.tokopedia.com/
Tokopediaは、2009年に設立されたインドネシア最大のECプラットフォームです。
Tokopediaに出店するメリットは、無料で始められることです。スタート時の出店料は無料で、最初の100回分の取引はサービス手数料が免除されるため、参入障壁が低くなっています。
アメリカ向け越境EC人気ランキングTOP3
アメリカの越境EC市場規模は、2兆2,111億円と世界第2位(2022年時点)で、日本の約6倍のシェアを誇ります。中国に世界トップの座を譲ったものの、世界のEC市場と同じように、今後も市場規模の拡大が見込まれるでしょう。また、近年は円安の影響に加えて、日本のゲームやアニメキャラクターの人気も高まり、アメリカでの日本製品の販売額が伸びています。
1位:ebay(イーベイ)
引用:ebay,https://www.ebay.com/
ebayは、1995年に設立された世界最大級のオンラインマーケットプレイスです。BtoCとCtoCの両方に対応し、新品から中古品まで幅広い商品を取り扱っています。越境ECではアメリカのみならず、世界190以上の国と地域に一括出品できるのが特徴です。
また、ebayには購入者からの理不尽なクレームやトラブルからセラーを守る「セラー保護プログラム」があり、セラーは安心して自身のビジネスに集中できます。日本セラーをサポートする無料のeBay販売サポートも提供しており、疑問やトラブルに日本語で対処してもらえるのもメリットです。
2位:Amazon
引用:Amazon,https://www.amazon.com/
Amazonは、日本でもお馴染みの世界最大のEコマース企業であり、アメリカEC市場でも大きなシェアを持っています。Amazonに出品するとFBA(Amazon配送代行サービス)を利用でき、倉庫管理や出荷などの業務をAmazon側が行ってくれるため、出品する方にとってとても便利です。
また、アメリカのみならずカナダやメキシコ、中国など幅広い国と地域のユーザーにリーチできる可能性が高くなります。
3位:Walmart(ウォルマート)
引用:Walmart,https://www.walmart.com/
Walmartは、アメリカ最大の小売チェーンであり、近年はEコマース事業にも積極的に取り組んでいます。実店舗とオンラインの融合(オムニチャネル戦略)を強みとし、店舗での受け取りや返品が可能なサービスを提供しています。
ebayやAmazonに比べると日本企業の参入障壁は高いですが、日本企業の競合が少ないため、出店するだけで差別化につながるでしょう。
イギリス向け越境EC人気ランキングTOP3
イギリスは、中国やアメリカに次いでEC市場規模が大きく、ヨーロッパ最大のEC市場です。EC化率が高く、今後も成長の見込みのある国ですが、物流には課題があるようです。物流サービスがユーザーが満足する水準に達していないため、Amazonをはじめとした事業者が物流体制の整備を進め、問題をカバーしようとする動きがあります。
1位:Amazon UK
引用:Amazon UK,https://www.amazon.co.uk/
Amazon UKは、アメリカに次ぐAmazonの重要な市場として、イギリスのEC市場で大きなシェアを占めています。ヨーロッパのAmazonマーケットプレイスに登録すれば出店でき、イギリスの他にもドイツやフランス、イタリア、スペインに販路を広げられます。
2位:Tesco(テスコ)
引用:Tesco,https://www.tesco.com/groceries/en-GB/
Tescoは、イギリス最大の小売チェーンであり、アメリカのウォルマートやフランスのカルフールに次ぐ、世界3位の規模を誇ります。オンラインショッピングサービスもとても人気です。食品や日用品を中心に、衣料品、家電製品、金融サービスなど幅広い商品とサービスを提供しています。
また、イギリス国内の90%をカバーする物流体制が、Tescoの強みです。
3位:Argos(アルゴス)
引用:Argos,https://www.argos.co.uk/
Argosは、カタログ販売からスタートし、家具、家電製品、おもちゃ、ジュエリーなど、幅広い商品カテゴリーを取り扱う小売業者です。オンラインで購入したものを店舗で受け取れるサービスなど、商品の受け取り方の選択肢が豊富で、利便性の良いECサイトとして知られています。また、物流サービスも強みで、即日・翌日配送が可能です。
越境EC物流業務はウルロジにまるっとお任せ
越境ECは、海外に販路を拡大し事業規模を拡大する絶好の機会です。各国のECモールを利用すれば、自社サイトを作らなくても海外に展開できます。
しかし、国ごとの規制や通関手続き、海外発送など、国内販売と比較すると業務がより複雑です。そんな越境EC業務もウルロジの越境EC物流代行サービスを利用すれば、効率的に運営することができます。
ウルロジは、越境ECにも対応した物流サービスを提供しており、商品の保管から梱包、配送、返品対応まで一貫して対応します。また、複数の配送業者と提携しているため、コストと配送スピードのバランスを考慮した最適な配送方法を選択可能です。
越境ECの成功には、商品力や販売戦略だけでなく、効率的な物流体制の構築が不可欠です。ウルロジの越境EC物流代行サービスを活用することで、複雑な物流業務から解放され、本業に集中することができます。海外市場での競争力を高め、事業拡大を加速させたい企業にとって、ウルロジは心強い味方となるでしょう。
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