ゆうパック完全ガイド—サイズ別料金と割引制度でお得に送る方法

2024.02.27物流・フルフィルメント
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ゆうパック完全ガイド—サイズ別料金と割引制度でお得に送る方法

ゆうパックの料金やサイズなどが気になっていませんか。利用する配送業者を選ぶためにリサーチしている方もいるでしょう。

ここでは、ゆうパックの料金、サイズ、割引などを詳しく解説しています。個人でゆうパックを利用したい方やメルカリなどで小規模通販事業を行っている方は参考にしてください。

また、ゆうパックを利用しながら、より低価格で配送することができる「発送代行サービス」をご存知でしょうか。以下からサービス資料をダウンロードできるので、あわせてご確認ください。

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「ゆうパック」の種類

「ゆうパック」の種類

日本郵便のゆうパックには、三辺合計が60cm以下の60サイズから、三辺合計が170cm以下の170サイズまであり、サイズは全部で7段階あります。重量は25kg以下という規定があります。

こちらがゆうパックの基本サイズとなるのですが、ゆうパックは荷物の内容ごとに様々なサービスが展開されています。

  • ゆうパック
  • ゆうパックスマホ割
  • 重量ゆうパック
  • チルドゆうパック
  • ゴルフゆうパック
  • スキーゆうパック
  • 空港ゆうパック
  • 聴覚障がい者用ゆうパック
  • 点字ゆうパック
  • ゆうポケット
  • ゆうメール
  • 心身障がい者用ゆうメール

出典:ゆうパック都道府県別基本運賃表 – 郵便局

例えば、保冷が必要な生鮮食品などを送る際は「チルドゆうパック」です。ほかにも重量が25kg以上、30kg以内の内容物を送付する際の「重量ゆうパック」、ゴルフやスキーに出かける際の「ゴルフゆうパック」「スキーゆうパック」などもあります。さらには、空港に旅行カバンを届けて渡してくれる、「空港ゆうパック」というサービスもあります。

これらは「ゆうパック」の基本運賃と同額のサービスもありますし、基本運賃に追加料金を付けるサービスもあります。上記の特殊なサービスが必要な場合は、以下に詳しく記載されておりますので、ご参考ください。

出典:国内の運賃表(荷物) – 日本郵便

そして、ゆうパックには「当日宅配ゆうパック」というサービスもあります。こちらは概ね午前中に差し出された荷物を当日中に配達するというサービスです。料金もゆうパックの基本料と同額で利用できるので大変お得です。社内便などのルート配送を利用している企業や、通販業者に特におすすめのサービスと言えます。

ただし、差し出し場所である郵便局が指定している地域のみへの差し出しに限ります。東京・大阪に関しては以下に詳しく記載されております。

出典:東京都、大阪府の当日配達ゆうパックの対象郵便局 – 日本郵政

その他の地域からの差し出しでこのサービスを利用したい場合は、お近くの店舗に直接お問合せください。このように、ゆうパックは用途に応じて様々なサービスを展開しており、自分に合ったものを選びやすいので便利だと言えます。

次に上記全てのサービスの基本となる「ゆうパック」の料金・規格について解説します。

「ゆうパック」の規格と料金

「ゆうパック」の規格と料金

ゆうパックには、60サイズから170サイズまでの7規格があります。適用する規格は、荷物の3辺(縦・横・高さ)の長さの合計で判断します。2024年5月時点での関東・近畿間の料金は次のとおりです。

規格 大きさ(3辺の長さの合計) 料金(税込)
60サイズ 60cm以下 990円
80サイズ 80cm以下 1,310円
100サイズ 100cm以下 1,620円
120サイズ 120cm以下 1,940円
140サイズ 140cm以下 2,30円
160サイズ 160cm以下 2,610円
170サイズ 170cm以下 3,750円

出典:基本運賃表(大阪) – 日本郵便

具体的な料金は、差出地とお届け先によっても変動します。

ゆうパックの料金割引の種類

ゆうパックの料金割引の種類

ゆうパックはお得な割引を用意しています。主な割引は次のとおりです。

持込割引

郵便局またはゆうパック取扱所に、配送したい荷物を持ち込むと持込割引を受けられます。ゆうパック取扱所の例として、コンビニエンスストアが挙げられます。割引額は、荷物1個につき120円です。

同一宛先割引

過去1年以内に配送したゆうパックの依頼主控えを添えて、同じ宛先へ元払いで荷物を送付すると同一宛先割引を受けられます。ただし、同一宛先割引欄に使用済印が押印されている依頼主控えは除きます。割引額は、荷物1個につき60円です。

複数口割引

同じ種類、同じ宛先に2個以上の荷物を送付すると複数口割引を受けられます。したがって、ゆうパックと重量ゆうパックの組み合わせは割引を受けられません。割引額は、荷物1個につき60円です。

ゆうパックスマホ割

ゆうパックスマホ割アプリまたは郵便局アプリを利用して荷物を送付するとゆうパックスマホ割を受けられます。割引額は、荷物1個につき180円です。ただし、ゆうパックスマホ割を受けると、持込割引、同一宛先割引、複数口割引は受けられません。

郵便局受取割引

ゆうパックスマホ割アプリを利用して、発送時に受取場所を郵便局に指定すると郵便局受取割引を受けられます。割引額は「ゆうパックスマホ割(180円)+100円」です。

ゆうパックで送れるもの、送れないもの

ゆうパックで送れるもの、送れないもの

ゆうパックでは、家電や服、CDや食品など、様々なものが送付できます。また、例えばゴルフ道具一式も、ゴルフゆうパックを利用すればゆうパックの基本運賃と同額で配達してもらえます。

ここでは「送れないもの」をすべて挙げておきますので、お役立てください。

ゆうパックに入れられないもの

ゆうパックに入れられないものとして公式サイトに記載されているものは「信書」です。信書に該当するものは下記のようなものです。

  • 書状
  • 請求書の類(納品書、領収書、見積書、願書、申込書、申請書、申告書、依頼書、契約書、照会書、回答書、承諾書、レセプト(診療報酬明細書等)、推薦書、注文書、年金に関する通知書・申告書、確定申告書、給与支払報告書)
  • 会議招集通知の類(結婚式等の招待状、業務を報告する文書)
  • 許可書の類(免許証、認定書、表彰状) ※カード形状の資格の認定書なども含みます。
  • 証明書の類(印鑑証明書、納税証明書、戸籍謄本、住民票の写し、健康保険証、登記簿謄本、車検証、履歴書、給与支払明細書、産業廃棄物管理票、保険証券、振込証明書、輸出証明書、健康診断結果通知書・消防設備点検表・調査報告書・検査成績票・商品の品質証明書その他の点検・調査・検査などの結果を通知する文書)
  • ダイレクトメール(文書自体に受取人が記載されている文書、商品の購入等利用関係、契約関係等特定の受取人に差し出す趣旨が明らかな文言が記載されている文章)

逆に信書に該当しないものは下記のようなものです。

  • 書籍の類(新聞、雑誌、会報、会誌、手帳、カレンダー、ポスター、講習会配布資料、作文、研究論文、卒業論文、裁判記録、図面、設計図書)
  • カタログ(専ら街頭における配布や新聞折り込みを前提として作成されるチラシ、店頭での配布を前提として作成されるパンフレットやリーフレット)
  • 小切手の類(手形、株券、為替証券)
  • プリペイドカードの類(商品券、図書券、プリントアウトした電子チケット)
  • 乗車券の類(航空券、定期券、入場券)
  • クレジットカードの類(キャッシュカード、ローンカード)
  • 会員カードの類(入会証、ポイントカード、マイレージカード)
  • ダイレクトメール(専ら街頭における配布や新聞折り込みを前提として作成されるチラシのようなもの、専ら店頭における配布を前提として作成されるパンフレットやリーフレットのようなもの)
  • その他(説明書の類、市販の食品・医薬品・家庭用又は事業用の機器・ソフトウェアなどの取扱説明書・解説書・仕様書、定款、約款、目論見書、求人票、配送伝票、名刺、パスポート、振込用紙、出勤簿、ナンバープレート)

出典:信書に該当するものを教えてください – 日本郵便

これらの「信書に該当しないもの」は入れられます。ただし、ペットや危険物など、明らかに送ることが禁止されているものもあります。

航空搭載できないもの

  1. 火薬類
  2. 高圧ガス
  3. 引火性液体
  4. 可燃性物質
  5. 酸化性物質
  6. 毒物類
  7. 放射性物質
  8. 腐食性物質類
  9. その他の有害物質

上記のものをゆうパックに入れて発送しようとすると、「航空輸送」以外の手段で配達が行われます。そのため、配達が普段よりも1~4日程度遅れる可能性もあります。

※1.伝達性海綿状脳症(TSE)に係る検体については、特定の条件を満たす場合は、航空機による輸送が可能なことがあります。
※2.鉄砲、刀剣等の「凶器」も航空機による輸送ができません。
※3.リチウム電池を含む電子機器およびドライアイスは、所定の取扱いの上、ゆうパックとして差し出した場合に限り、航空機による輸送が可能です。

以上のようなものが、ゆうパックには入れられなかったり、航空制限を受けたりするということになります。

出典:航空機による輸送ができないものは? – 日本郵便

ゆうパックの配達方法や時間、追跡について

ゆうパックの配達方法や時間、追跡について

まず、ゆうパックの集荷・配達方法に関して解説します。

集荷・配達方法

集荷方法は、お近くの郵便局に荷物を持参するか、またはコンビニで集荷してもらうという2つの方法があります。受取に関して、ポスト投函はできません。原則として本人による受取、または宅配ボックスへの配達となります。

ご自分の荷物の配達にかかる時間の詳細は以下で検索可能です。

出典:お届け日数を調べる – 日本郵便

さらに、自宅でラベルをウェブ上で作成、プリントできるサービスや、スマホで宛名を作成し、郵便局でラベルを簡単に印刷できるサービス、また、荷物を送ることが多い方や法人向けにラベルをプリントするソフトや在庫管理システムなどのサービスを多数展開しています。

追跡番号と配達希望時間指定

ゆうパックは差出人でも荷物の配達状況を追跡することができます。荷物が正確に届いているかどうかを以下で確認するようにしましょう。

出典:個別番号検索 – 日本郵便

配達日の指定は、「お届け予定日」から10日以内であれば、指定できます。そして、時間指定は下記の7つから指定できます。

  1. 午前中
  2. 12時頃~14時頃
  3. 14時頃~16時頃
  4. 16時頃~18時頃
  5. 18時頃~20時頃
  6. 19時頃~21時頃
  7. 20時頃~21時頃

出典:よくあるご質問・お電話でのお問い合わせ – 日本郵政
出典:よくあるご質問・お電話でのお問い合わせ – 日本郵政

日時については、差出人が先に指定しても良いですが、荷受人に「追跡番号」を教えることで、荷受人が日時を指定・変更することもできるようになります。

このように、ゆうパックは配達スピードも速く、ラベルなどの面倒な作業も簡単に行えるサービスが多く展開されています。また割引額も大きいので、荷物を発送する際は郵便局に直接持って行くのが良いと言えるでしょう。

お届け日数

ゆうパックを利用するにあたり気になるのがお届け日数です。2024年問題や改善基準告示の改正などに対応するため、2024年4月からゆうパックは一部の地域でお届け日数を変更しています。

お届け日数見直し地域の例は次のとおりです。

引受地域 宛先地域 お届け日数
都道府県名 郵便番号(上2桁) 都道府県名 郵便番号(上2桁) 変更前 変更後
東京 10~20 長崎・熊本・大分 85~87 翌日夕方・夜間 翌々日午前

その他の地域については、以下のページでご確認ください。

出典:ゆうパックのお届け日数の見直し地域※ – 日本郵便株式会社

差出地と宛先を指定してお届け日数を調べたい場合は以下のページをご利用ください。

出典:お届け日数を調べる | 日本郵便株式会社

ゆうパックについてよくある疑問

ゆうパックについてよくある疑問

ここからは、ゆうパックに関するよくある疑問に回答します。

ゆうパックと宅急便はどちらが安い?

一般的には、ゆうパックのほうが安いと考えられています。参考に、同じサイズにおけるゆうパックとヤマト運輸の料金(関東・近畿間)を比較します。

サイズ ゆうパック ヤマト運輸
60サイズ 990円 1,060円
80サイズ 1,310円 1,350円
100サイズ 1,620円 1,650円
120サイズ 1,940円 1,970円
140サイズ 2,300円 2,310円
160サイズ 2,610円 2,630円

出典:基本運賃表(大阪) – 日本郵便
出典:宅急便運賃一覧表 全国一覧 | ヤマト運輸

ゆうパックには、荷物のサイズを問わず重さ25kgまで配送できる強みもあります。ヤマト運輸は、サイズごとに配送できる荷物の重さが決まっています。

ちなみに、対応できる重さは、60サイズが2kgまで、80サイズが5kgまで、100サイズが10kgまで、120サイズが15kgまで、140サイズが20kgまで、160サイズが25kgまでです。重い荷物はゆうパックのほうが送りやすいといえるでしょう。

出典:宅急便のサイズについて | ヤマト運輸

ゆうパックは段ボール以外でも配送できる?

ゆうパックは、ダンボールで梱包した荷物以外も送れます。たとえば、市販のクッション封筒や紙袋で梱包した荷物も引き受けてくれます。ただし、配送中の破損には注意が必要です。紙袋などの梱包材は衝撃で破れる恐れがあります。

ゆうパックを利用しつつ配送コストを抑えたい方は発送代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。サービスの詳細は以下の資料でご確認いただけます。

ウルロジの発送代行サービス資料をみてみる

ゆうパックはEC事業者の幅広いニーズに応えられる

ゆうパックはEC事業者の幅広いニーズに応えられる

日本郵政は、ゆうパック、ゆうパックスマホ割、重量ゆうパックなど、さまざまなサービスを提供しています。サービスの詳細を理解して利用すれば、EC事業者のニーズに幅広く対応できるでしょう。宅急便より割安な料金を設定している点や活用しやすい料金割引を用意している点も魅力です。

ただし、忙しいEC事業者がサービスの詳細を理解して使い分けることは大変です。物流業務の負担を抑えつつコストを削減したい方は、発送代行を利用してみてはいかがでしょうか。発送代行は、ECの物流業務をまとめて委託できるサービスです。発送代行のサービス内容やメリットは以下の記事で詳しく解説しています。物流業務を見直したい方は、こちらも参考にしてください。

>>発送代行サービスとは?通販(EC)事業での委託するメリットや費用相場、業者の選び方を解説

最後に、発送代行サービスをご検討中なら、個人・法人、会社の規模を問わず柔軟に対応可能なウルロジはいかがでしょうか。ウルロジは日本郵政と大口契約を締結しているため、個別に利用するよりも割安な料金で荷物を送れる可能性があります。発送料金削減や、物流業務などでお困りの事業者様は、ぜひご相談ください。

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タグ : コスト削減 EC物流初心者向け ECお役立ち情報 発送・梱包 発送代行
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。