【EC事業者向け】発送代行会社の種類と特徴

2023.11.22物流・フルフィルメント
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EC事業者向け発送代行会社の種類と特徴
EC事業の拡大などに伴い発送業務が煩雑化し、コア業務に手が回らないとお困りのEC事業者の方も多いのではないでしょうか。

ECの発送業務の軽減・効率化には、発送代行会社の利用がおすすめです。

今回は、EC事業者向けに発送代行会社の種類と特徴をご紹介します。発送代行の利用を検討するタイミングや、選ぶ際の3つのポイントについても解説しています。

3つに分類できる主な発送代行の種類

ECの発送代行とは、商品の在庫管理・受注に応じたピッキング・出荷などの物流業務をアウトソーシングできるサービスです。

EC事業者向けの発送代行を、次の3つの種類に分類してそれぞれ解説します。

  • 自社倉庫保有×大手宅配業者
  • EC事業者と倉庫のマッチング型
  • ECモール物流

自社倉庫保有×大手宅配業者

まずは、自社倉庫を保有していて、かつ大手宅配業者と提携している発送代行の、特徴やおすすめの人、該当する主なサービスをご紹介します。

特徴

  • 安定した配送網とカスタマイズ性の高さが魅力
  • 自社倉庫を保有しているため、柔軟な荷受・管理が可能
  • 大手宅配業者との連携により、基本全国出荷対応
  • 事業規模の拡大などにあわせて拡張できる倉庫・配送システム
  • サービス内容や料金のバランスが良い

こんな方におすすめ

  • BtoB(企業間)・BtoC(企業個人消費者間)のECビジネスを展開している方
  • キャンペーンやシーズンなどによる受注数の変動が大きい方
  • 自社の独自の梱包や同梱が必要な方

該当する主なサービス:ウルロジ

「自社倉庫保有×大手宅配業者」の発送代行として、弊社ウルロジが該当します。
ウルロジの詳細を公式サイトで見る

特徴
  • EC事業者の物流業務をトータルでサポートしている
  • オンライン完結型で管理・運用が楽
  • 商品の在庫管理・ピッキング・発送など5つの業務をサポート
  • WMS(倉庫管理システム)によるリアルタイムの在庫管理が可能
  • オプションで各種サービスをカスタマイズできる
  • 低コストで高品質なサポート体制を兼ね備えている

EC事業者と倉庫のマッチング型

EC事業者と倉庫をマッチングするタイプの発送代行もあります。特徴や該当する主なサービスは以下の通りです。

特徴

  • 第三者が仲介役となるプラットフォーム型の発送代行サービス
  • 複数の選択肢から最適な代行会社を選択できる
  • 事業の拡大にあわせて柔軟に対応可能
  • 仲介手数料がかかるため、出荷費用が割高になる場合がある
  • 運用後のサポート体制については確認が必要

こんな方におすすめ

  • はじめてのEC発送代行業者の利用に不安のある方
  • EC運用規模の拡大を検討している方
  • 多くの選択肢から自社に最適な代行会社を選びたい方

該当する主なサービス:オープンロジ

「EC事業者と倉庫のマッチング型」の発送代行に該当するサービスとして、オープンロジをご紹介します。
参考:オープンロジサービスサイト

特徴
  • EC事業者と複数の倉庫・配送会社をマッチングし、最適な物流を実現
  • 24時間いつでも注文が入れられる受注システム
  • 梱包・配送・在庫管理などのアウトソーシングが可能
  • 倉庫の種類が豊富で、短期・長期などニーズに合わせて選べる
  • 配送方法も多様で、国内はもちろん海外への配送も対応可能
  • リアルタイムで在庫状況や配送状況が確認でき、管理しやすい

ECモール物流

ECモール物流と呼ばれる発送代行もあります。

特徴

  • Amazonや楽天などのECモールが提供している物流システム
  • ECモールのネームバリューによりユーザーに安心感を与えられる
  • 24時間365日稼働など対応時間が長い
  • 決済方法が多数ある
  • 保管料が割高になる場合がある
  • 同梱物や梱包資材に制限がある
  • 納品ルールが厳しいため、納品代行業者との併用も検討する必要がある
  • 急激な出荷増や他のモール・カート経由の注文への対応の可否を確認する必要がある

こんな方におすすめ

  • ECモールを利用しているEC事業者
  • オリジナルの同梱物や梱包資材にこだわらない方
  • Amazonのprimeマークのような証明印を取得したい方
  • 決済方法を増やしたい方

該当する主なサービス

「ECモール物流」に該当する主な発送代行サービスを、2種類ご紹介します。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)

楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天が提供する発送代行サービスの一つで、楽天市場での販売に特化した物流サービスです。受注から発送までを一括して行うことで、業務効率の向上を図っています。
参考:楽天スーパーロジスティクスサービスサイト

特徴
  • 受注処理や商品管理が楽天市場と連携しているためスムーズ
  • 低コストで利用可能
  • 迅速な発送
  • 充実した顧客サポート
  • 日本全国に配送拠点を設けており、一部海外配送も対応
フルフィルメントbyAmazon(FBA)

フルフィルメントbyAmazon(FBA)は、Amazonが提供する発送代行サービスです。商品をAmazonの倉庫に送り、Amazonがピッキング・梱包・出荷などを代行することで、EC事業者の物流業務を支援するサービスです。
参考:フルフィルメントbyAmazonサービスサイト

特徴
  • Amazonの配送・返品サービスが利用可能
  • 多様な販路展開に対応している
  • スピーディーな発送
  • 低コストで在庫管理・出荷ができる
  • 商品保管に対する費用がかかる
  • 商品の取り扱いに制限がある
  • 納品ルールが詳細に決められている

発送代行サービスとは

発送代行サービスとは、EC事業者が自社倉庫や宅配業者と直接契約するのではなく、物流業務をアウトソーシングするサービスです。

発送代行業者は、EC事業者との契約にもとづき、商品の保管・受注に応じたピッキング・出荷・返品処理などの一連の流れを代行します。

発送代行サービスを利用するメリットは、自社で倉庫を保有する必要がなく、在庫管理や物流管理の労力やコストを削減できることです。

また、大手宅配業者と提携している発送代行サービスを利用することで、効率的かつ迅速な発送が可能になります。

発送代行の利用を検討するタイミング

発送代行サービスを利用するタイミングは、自社での物流業務に限界を感じた時であるといえます。

具体的には、次のようなタイミングです。

  • 在庫管理に時間や手間がかかり、EC運営に支障が出そうな場合
  • 新規市場に参入するための物流インフラが不十分な場合
  • 急な注文増加に対応できず、顧客満足度が低下する可能性がある場合

EC事業の発足時や事業拡大時など、自社で物流業務のノウハウやリソースが不足している場合に、発送代行の利用を検討すると良いでしょう。

また、越境ECのように国際輸送や関税手続きなどが必要な際に、海外販売におけるリスクやストレスを軽減する目的で、手続きの代行を依頼するケースもあります。

発送代行を選ぶ際の3つのポイント

発送代行サービスを利用する際には、自社のニーズや商品の特性に応じて比較検討することが必要です。

発送代行を選ぶ際のポイントを、価格・サービス・サポートの3つに分けて解説します。

価格

価格

発送代行を利用するためには、「日々の業務に係る費用」と「固定費用」がかかります。

それぞれの費用の内訳を理解しておくことで、自社の予算に合わせて発送代行サービスを検討するのに役立つはずです。

日々の業務に係る費用

日々の業務に係る費用としては、発送手数料・梱包材料費・保管料などがあげられます。

これらは、発送代行を依頼する数量などによって変動する費用です。

固定費用以外に、依頼に応じて日々の業務に係る費用がかかるため、発送代行を選定する際には、総合的な価格で比較するようにしましょう。

固定費用

固定費用は、月額費用や初期費用など、発注した業者との契約にもとづいて支払う費用です。

発送代行業者によって料金体系は異なり、「初期費用無料」としている業者や、初期費用としてシステムの導入費用がかかる業者もあります。

利用するサービスの範囲や依頼する数量などに応じて、月額費用の価格も異なるケースが多いため、自社で求める物流規模と価格とのバランスを検討しましょう。

サービス

発送代行を利用するということは、納品先に直接商品が届くため、自社のブランドイメージや商品の品質に影響を与える可能性があるということです。

そのため、発送代行の選定の際には、以下のようなサービスの内容に注目する必要があります。

システムの充実度

サービスで注目すべき一つ目のポイントは、発送代行業者が提供する物流管理システムの充実度です。

例えば、注文管理・在庫管理・返品処理などの機能が充実していることが望ましいでしょう。また、多数の機能があっても、使用方法が複雑だと使いこなせないため、使いやすさも重要なポイントです。

物流品質の高さ

物流品質の高さは、倉庫での商品保管・受注に応じたピッキング・出荷処理など、物流全体の品質の高さを指します。

発送代行業者が保有する倉庫や配送ネットワークの充実度が高い場合、迅速で正確な発送が可能となり、お客様からの信頼の獲得に繋がるでしょう。

出荷タイミング

受注からどの程度の時間で発送してくれるのかといった「出荷タイミング」も、サービス比較では重要なポイントです。

土日祝日の配送が可能かどうかといった、細かい点も考慮するようにしましょう。

その他

発送代行のサービスの比較ポイントとして、その他に「倉庫の拠点」や「温度管理体制の有無」があげられます。

自社の販売地域や商品特性に合わせた業者を選択しましょう。

サポート

発送代行業者のサポート面では、導入サポート・運用時のサポート・コミュニケーション体制を比較すると良いでしょう。

導入サポート

導入サポートは、システムの設置や商品情報の登録、出荷手続きの設定などの初期設定を発送代行業者が行ってくれるサポートです。

はじめて発送代行を利用する場合、設定が複雑でむずかしく感じる可能性もあるため、導入サポートが充実している業者を選ぶことが大切です。

発送代行業者によっては、オンラインマニュアルや操作方法の動画などの教育コンテンツも提供している場合もあります。

運用時のサポート

発送代行のシステム運用中に問題が発生した場合、適切かつ迅速な対応が求められます。

運用時のトラブルに対するサポート体制については、利用前に確認しておきましょう。

また、トラブルが発生しないよう、発送代行業者が提供するシステムやツールを十分に理解し、正しく運用することも大切です。

コミュニケーション体制

円滑にEC業務を進めていくためにも、代行業者とのコミュニケーションが円滑であることが重要です。

発送代行会社への問い合わせに対する返信や、トラブル時の対応など、スピーディーで適切なコミュニケーションを行う業者を選ぶことが望ましいでしょう。

ここまでご紹介した物流会社選定のチェックリストは、こちらからダウンロードいただけます。

まとめ

倉庫

EC事業者向け発送代行会社には、「自社倉庫保有×大手宅配業者」「EC事業者と倉庫のマッチング型」「ECモール物流」の3つの種類があります。

それぞれ特徴が異なるため、価格・サービス・サポートのポイントで比較し、自社の課題に合わせて選ぶことが大切です。

ウルロジは、高いクオリティの物流サービスを低価格で提供している発送代行会社です。幅広い商品や詳細な出荷指示などに柔軟に対応しているため、ぜひご活用ください。

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タグ : ECお役立ち情報 EC運用 発送・梱包 業務効率化
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角田和樹
上場企業の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。通販エキスパート検定1級・2級を保有。 現在は物流代行サービス「ウルロジ」のマーケティング全体設計を担う。自社でEC事業やクラウドファンディングも実施しており、ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流だけでなくEC事業者の両面から情報発信を行う。