いつ発送代行を利用すべき?EC事業者向けの適切なタイミング
2024.05.09物流・フルフィルメント発送代行の必要性を理解していても、導入のタイミングで悩む方が多いようです。適切なタイミングを掴めず、先送りをしている事業者様もいるでしょう。結論から述べると、導入に適したタイミングには正解はありません。自社ECに合っているタイミングで導入を検討することが大切です。ここでは、さまざまなEC運営者様を支援してきた筆者が、発送代行への依頼を検討すべきタイミングに焦点を当てて解説していきます。ぜひご覧ください。
目次
発送代行への依頼を検討すべきタイミング
事業者様が発送代行の依頼に適したタイミングを見極めることは難しいといえます。一定のコストがかかる、頑張れば自社だけでも対応できるなどの考えがよぎるためです。結論が出ないまま先送りしてしまうこともあるでしょう。仕方がないことと思うかもしれませんが、結果的にECの成長を妨げてしまう恐れがあるため注意が必要です。ここでは、筆者の経験を踏まえて、依頼を検討したいタイミングを紹介します。
発送代行は、発送に関わる一連の業務を物流のプロが代わりに行ってくれるサービスです。詳細は以下の記事を参考にしてください。
>>発送代行サービスとは?通販事業でのメリットや費用相場、業者の選び方を解説
EC事業を立ち上げたばかりで物流業務に割く時間が無い
発送代行への依頼は、ECが軌道に乗ってからといわれることが少なくありません。しかし実際は、EC事業の立ち上げ時も依頼を検討したいタイミングといえます。この時期は、商品の選定・仕入、ECの構築・修正、集客など、コア業務の負担が大きくなりやすいためです。
無理をして自社だけで対応すると、コア業務に取り組めずECの成長が鈍化してしまう恐れがあります。スタートアップやD2CでECを立ち上げる方は、早めに導入を検討してみてはいかがでしょうか。
販売個数(出荷個数)が増加している
販売個数が増加しているときも、発送代行の導入を検討したいタイミングと考えられます。リソース不足に対応するため新たな人員を確保する必要に迫られたり、商品の保管場所を追加で確保しなければならなくなったりするためです。滞りなく確保できればよいですが、人材不足が課題とされるこの時代、簡単にはいかないことが多いでしょう。確保できなかった場合は、発送に想定以上の時間がかかるなどの理由で、顧客離れを招く恐れがあります。
想定通りに確保できた場合も安心はできません。繁忙期に人員を合わせると、閑散期に余計な人件費がかかるためです。発送代行を導入すると、これらの問題をまとめて解決できる可能性があります。ちなみに、発送代行の料金は、出荷個数が多いほど原則として安くなります。この点も、販売個数が増加しているときに導入を検討したい理由です。
まとまった発送を予定している
大口の注文を予定している場合やキャンペーンを予定している場合も、発送代行の導入を検討したいタイミングといえます。自社だけでこれらに備えた体制を整えられないと、発送業務に関わるミスが起こりやすくなるためです。たとえば、納品先を誤ってしまう、梱包中に商品を傷つけてしまうなどが考えられるでしょう。
迅速かつ丁寧な配送は、ECを利用する顧客が重視するポイントのひとつです。このようなトラブルをきっかけにECの評判を落としてしまい、駆け込み寺として弊社へ相談される事業者様は少なくありません。
まとまった発送を予定しているときは発送代行の導入を検討しましょう。サービス品質を維持・向上できるため、顧客満足度を高めやすくなります。結果的に、リピート顧客の増加につながる点も見逃せません。継続利用の必要性が低く、既に注文が確定している場合は、発送代行のスポット利用を検討することもできます。
物流コストの見直しを考えている
物流2024年問題で、輸送能力の不足が懸念されています。輸送能力が不足すると、物流コストはさらに高くなるでしょう。物流コストが気になるときも、発送代行を検討したいタイミングです。物流コストを、固定費から変動費へ変更できるためです。出荷量に合わせて人員などを調整できるため無駄が生じません。したがって、長期的な視点で考えると物流コストを抑えやすくなります。
ただし、具体的な金額はケースで異なります。自社発送でかかる費用と比較して、検討を進めることが大切です。
越境ECを検討している
越境ECを検討しているときも、発送代行の導入を検討したいタイミングです。越境ECには、通関書類の作成、耐久性のある梱包など、さまざまな課題があります。発送代行を利用すれば、これらの業務をまとめて委託できるため、越境ECに参入しやすくなります。
自社で対応するより発送コストを抑えやすくなる点も魅力です。発送代行の多くが運送会社と大口契約を結んでいるため運賃を抑えられます。ただし、蓄積しているノウハウなどは発送代行で異なります。実績などを確認して、越境ECに強い事業者を選ぶことが大切です。
ウルロジでは、発送代行を導入するべきタイミングについて、物流のプロに無料で相談していただけます。発送代行をご検討中の事業者様は、お気軽にご相談ください。
発送代行は個人でも利用できる?
発送代行を検討するにあたり、気になるのが個人利用の可否です。自分でできることに限りがあるため、必要性を痛感している方は多いでしょう。結論から述べると、個人であっても発送代行を利用できます。ただし、次の点に注意が必要です。
【注意点】
- 発送代行のなかには個人に対応していないところがある
- 個人に対応している場合も事業者で利用条件は異なる
利用を検討するときは、個人に対応している発送代行を見つけることが大切です。また、利用条件にも注意する必要があります。売上規模が小さいECは、小ロットやスポット利用に対応している発送代行が適しています。
個人・スタートアップの方が利用できる発送代行について理解を深めたい方は、次の記事も参考にしてください。
>>【個人・スタートアップの方向け】小ロット・スポットでも利用できる発送代行を解説
ウルロジは、法人だけでなく個人事業主の方も支援しています。弊社の支援を受けて、ECの売上を拡大できたケースもあります。ウルロジの特徴は、発送品質が高いことと出荷業務の自動化を図れることです。もちろん、小ロットやスポット利用にも対応しています。ウルロジのサービスに興味がある方は、以下の資料をご覧ください。
発送代行を利用するメリット
発送代行には、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットは次のとおりです。
【メリット】
- 自社で発送するよりコストを抑えやすい
- 発送業務全般を委託できるためコア業務に集中できる
- 業務フローの改善で商品を迅速にお届けできる
- 正確かつ丁寧な配送で顧客満足度を高められる
以上の中で特に重要と考えられるのが、迅速な配送と正確かつ丁寧な配送です。
弊社が実施した「EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査」では、ポジティブな口コミ・レビューをした理由として、32.0%の方が「配送が迅速だったから」、26.1%の方が「梱包が丁寧だったから」と回答しています。
同調査によると、口コミ・レビューは、ECで買い物をするときに、半数以上の方が重視しているポイントです。
したがって、発送代行を利用するとポジティブな口コミ・レビューを集めて、ECの信頼性を高め、売上を拡大できる可能性があります。発送代行は、EC事業者が積極的に利用したいサービスといえるでしょう。
出典:ウルロジ「EC利用者の口コミ・レビューによる購買動向の変化の調査結果をご紹介」
発送代行は自社ECに適したタイミングで導入することが大切
発送代行は、ECの発送に関わる業務をまとめて委託できるサービスです。コア業務に集中しやすくなる、顧客満足度を高められるなどのメリットがあるため、適切なタイミングで導入するとECを飛躍的に成長させられる可能性があります。
導入に適したタイミングはケースによって異なります。自社ECにとってのベストなタイミングがわからない場合は、物流のプロである発送代行に相談するとよいでしょう。
ウルロジは、個人、法人を問わずスタートアップから成長期まで柔軟に対応している発送代行です。さまざまなタイミングで適切なご提案を行えます。興味がある方は、以下のページでダウンロードできるサービス資料をご確認ください。
最新記事 by 角田和樹 (全て見る)
- Shopifyでのフルフィルメント活用術:shopifyにおける最適な物流をご紹介 - 2024年10月24日
- ECにおける返品対応をスムーズに実現!効果的な流れと重要なポイントを解説 - 2024年10月18日
- Shopifyでの出荷業務を効率化!おすすめアプリとその活用法 - 2024年10月15日