化粧品・コスメの発送代行業者の選び方
2023.11.20物流・フルフィルメント近年の化粧品の需要は、コロナウイルス拡大の影響で大きな変化がありました。
マスクを着用することで化粧品のニーズが変わり、実店舗だけでなくオンラインで購入する消費者が増加しています。
それに伴って、化粧品物流も柔軟な対応を求められています。
BtoBとBtoCを一元管理することや、企画提案・広告活動に注力することに業務を費やすためにも、バックヤード業務を外部委託することを検討している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、化粧品・コスメの発送代行先の選び方についてご紹介します。
目次
発送代行サービスとは
発送代行サービスとは、さまざまな物流業務を代行してくれるサービスです。
商品管理から梱包・配送管理までの工程を物流業務のプロにお任せすることで、コスト削減や業務の効率化が可能となります。
発送代行のメリットや注意点などの詳細は、下記の記事を参考にして下さい。
化粧品・コスメの発送代行先を選ぶ際に重視すべきポイント
化粧品物流では、1つの化粧品に数多くのカラー展開があるので商品点数が多くなります。
そのため通常の物流業務よりも在庫管理の工数がかかり、専門性も高くなります。
アウトソーシング先を選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介します。
化粧品・医薬部外品製造業許可証の保持の有無
化粧品物流では、一般的な物流管理に加えて、高度な専門知識と対応力が求められます。
化粧品物流業務を行うにあたり、「化粧品製造業許可証」を取得していることが前提となっています。
化粧品製造業許可証とは
化粧品の製造を行うために必要な許可証です。
化粧品製造業許可証で可能になる物流加工としては下記が挙げられます。
- 法定表示ラベルの貼付
- 複数商品のセット組み
- 検品・品質管理
- 混合・充填作業
メーカーから入荷された化粧品の「包装・表示・保管」を行うことができます。
万が一、破損などのトラブルがあってもメーカーに戻すことなく倉庫で対応が可能です。
医薬部外品製造業許可証とは
医薬部外品の製造を行うために必要な許可証です。
薬用化粧品などの医薬部外品の包装・表示・保管が可能になります。
「医薬部外品製造許可証」を保持していれば、医薬部外品の化粧品を取り扱うことができるので、化粧品の商品の幅を広げることができるでしょう。
化粧品・医薬部外品製造業許可証を保持していないと物流加工ができない?
化粧品の物流加工には上記でご紹介した免許がないと業務を行うことができません。
無認可での配送が判明した場合は、販売業者が業務停止処分を受けることもあるため外部委託先を慎重に選ぶ必要があります。
各種モールとの連携有無
多店舗展開をすると、出荷処理などの対応も各モールの決まりに沿って対応する必要があり、工数がかかってしまいます。
WMS(倉庫管理システム)を導入することで、各モールと出荷情報の連携が可能になり作業効率が上がります。
出荷処理の工数を削減するためにも、アウトソーシング先がモールと連携できるのか確認しましょう。
大手モール4社
化粧品販売では、多数のモールを活用し幅広く集客することが大切です。
各大手モールの特徴と出店にかかる費用をご紹介します。
楽天市場
各企業が出店する形のテナント型モールです。
楽天内のあらゆる提携サービスで楽天ポイントが利用できるので、ユーザーの多い主婦層を顧客にできるでしょう。
出店費用はプランにもよりますが、1番安いプランだと月額19,500円です。
※公式サイト:楽天市場
Yahoo!ショッピング
各企業が出店する形のテナント型モールです。
各種手数料が成約時にかかりますが、出店費用が無料なので大幅にコストを抑えられます。
※公式サイト:Yahoo!ショッピング
Amazon
Amazonはマーケットプレイス型モールです。
毎月49品以上の販売であれば大口出品に該当し、出品手数料は月額4,900円です。
別途手数料がかかりますが、AmazonFBAサービスを利用するとプライムマークが表示されるので商品の売り上げに繋がります。
楽天と同等の利用者数を誇っているAmazonでは、男性ユーザーの獲得も可能でしょう。
※公式サイト:Amazon
Qoo10
国内・海外問わず幅広いコスメを扱うECモールです。
口コミで人気の化粧品が安価で手に入ることで人気となっているため、幅広い年齢層の女性を顧客にできるでしょう。
出店手数料などの初期費用はかからず、成約時に販売手数料が6〜10%かかります。
※公式サイト:Qoo10
安心・安全な保管管理体制
化粧品の保管管理の状態は、実際に手にとる消費者にダイレクトに伝わります。
不適切な管理体制だと、容器や中身の破損だけでなく品質の劣化を招く恐れがあります。
消費者が肌トラブルや体調不良を引き起こす要因となるので、万全な管理体制があるか確認しましょう。
安心・安全な品質の商品を迅速にお届けするために具体的にどのようなところを確認すべきなのかご紹介いたします。
使用期限・ロット管理
化粧品には各商品につき、それぞれ使用期限があります。同じ商品でも製造日によって使用期限が異なるので適切な管理が必要です。
使用期限や製造販売業者などの情報をロット番号と紐づけて管理することで、不良品が見つかった際にも迅速に回収できるなどメリットが多いため、ロット管理の有無を確認しましょう。
適切な温度管理
化粧品には、商品の品質を保持するために温度管理を必要とするものがあります。
そのため、自社で行うとなるとエアコンなどの設備投資や人件費も確保しなければなりません。
物流アウトソーシングによって、大幅なコスト削減が期待できます。
逸脱した温度を把握し、すぐに対応することが可能になるためシステムで温度管理をしているか確認しましょう。
在庫管理
化粧品は商品数が非常に多く、在庫管理が難しいといわれています。
システムを連携することで、リアルタイムで在庫状況を把握し、適切な仕入れを行うことが出来ます。
同じ商品でも使用期限の古いものから順番に出荷する「先入れ先だし」ができるので、システム連携による在庫管理が可能か確認することをおすすめします。
細やかな事前作業の対応
化粧品・コスメの物流では、消費者のリピート購入に繋げる施策に対応できることが求められます。
繁忙期や限定品販売の時期には、通常とは異なる出荷数の対応や専用のサンプル・チラシの同封も必要となるでしょう。
EC通販での更なる売上増加のため細やかな対応を行うことが可能か確認していきましょう。
サンプル品の袋詰め
顧客が購入した化粧品と同シリーズのサンプル品をセットするなどの、袋詰めの作業が発生することは多くあります。サンプル品は顧客に合わせて適切に同封することで、通常購入を促し売上アップにも繋がります。商品の梱包作業に加え、細やかな袋詰め作業にも対応しているか、事前に確認しましょう。
チラシの同梱
化粧品のパンフレットだけでなく、購入品や顧客に合わせたクーポンやメッセージカードを多数展開することで販売促進に貢献します。
顧客データに合わせてカスタマイズして同梱できる体制が整っているかがポイントとなります。
資材の使用
化粧品・コスメの物流では、資材に力を入れることで顧客満足度が向上します。
こだわりを持ってひと手間加えた資材は、付加価値となり結果としてリピート購入につながりやすいです。そのため外注先が、資材に関してどこまで対応が可能なのか確認する必要があります。
オリジナル資材の使用できるか
ブランドのイメージやキャンペーンに合わせて、オリジナルの資材を利用したい事業者様も多くいらっしゃいます。
事業者様の要望にどこまで対応できるのかもポイントとなるでしょう。
資材の準備の相談ができるか
デザインだけでなくコストや作業面も含めて、総合的に判断したいという場合は、資材の相談が可能なのかどうかも重要となるでしょう。
箱のサイズ感や、環境に配慮した資材、箱の開けやすさなど細やかな配慮が大切になります。
商品サイズに合わせた最適な配送方法の選択
化粧品・コスメは軽量で小さいものから、厚みのあるワレモノなど種類やサイズに合わせて、適切な配送方法を選択する必要があります。
配送方法を幅広く展開していることで希望に沿った化粧品物流が可能です。
ポスト投函便の選択可否
ポスト投函は、小さな化粧品を送る際に適しています。
送料を抑えられ、再配達の手配も要らないため、顧客側にとっても好ましい配送方法です。
そのため、ポスト投函便が選択できるかどうかも代行業者を選ぶ際のポイントとなるでしょう。
小型配送のメリットやサービス内容の比較についての詳細は下記の記事を参考にしてください。
EC物流でポスト投函が可能なネコポス・ゆうパケット徹底比較
配送業者の選択可否
消費者にとって、配送スピードはもちろんのこと配送料が安いことも高評価の基準となります。再配達について問題視している人も多く、柔軟な対応が求められるでしょう。
こちらは、大手運送会社の比較表です。
ポスト投函の有無や特徴などから、コストと利便性のバランスで最適な運送会社を検討されることをおすすめします。
化粧品の在庫管理や発送・梱包方法についての詳細は下記の記事を参考にしてください。
化粧品を適切に在庫管理し安く発送する方法と梱包方法
発送代行サービス『ウルロジ』のご紹介
本記事を運営しているウルロジは化粧品を扱っているEC事業者様向けの発送代行サービスを展開しております。
化粧品製造業許可証を取得しているため流通加工から対応が可能なのはもちろん、各種モール・カートとの自動連携が可能ですので
出荷業務の手間を削減できます。
おわりに
本記事では、化粧品・コスメの物流アウトソーシング先を選ぶ際のポイントをご紹介しました。
化粧品の物流では、製造加工に専門資格が必須となります。
アウトソーシング先を選ぶ際には、集客や受発注において大手モールとシステム連携できることが大切です。また専門性の高い化粧品物流では、顧客に合わせたチラシやサンプル、資材の対応がどこまで出来るのか確認しなければなりません。徹底した在庫管理や、化粧品に合わせた適切な温度管理の状況もチェックすべきポイントでしょう。
さらに、お客様の満足度に直結する配送方法は幅広く展開していることが好ましく、ポスト投函の有無が優先事項の高い選択基準といえます。
弊社ウルロジでは、在庫管理やラッピング・チラシ同封などを含めた発送業務を一括して承っております。WMSを導入しており、大手モールとの連携も可能です。
化粧品・コスメ物流のバックヤード業務を軽減させたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。
\ウルロジに物流業務のアウトソーシングが可能です/
✓既に自社で物流を行っているがコスト安く外注できるか知りたい
✓物流会社に外注をしているが現状と比較してみたい
初めての方でも、営業担当が導入をサポートいたします。
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