Makuakeリターン発送完全ガイド|コスト削減とファン化を両立する手順を紹介
2025.07.07物流・フルフィルメント , セミナー・展示会レポート「Makuakeでの挑戦が成功し、多くの応援購入が集まった!」
その大きな喜びとともに、実行者の前には「リターンの発送」という重要なフェーズが待っています。この発送業務を「ただの作業」と捉えていると、思わぬコスト増やクレームに繋がり、せっかくの成功体験が苦い記憶に変わりかねません。
Makuakeの発送は、あなたのビジネスの未来を左右する極めて重要な「最後の顧客接点」です。
「Makuakeの発送って、具体的に何から手をつければいいの?」 「送料が高すぎる…なんとかコストを抑えられないか?」 「梱包や同梱物で、サポーターにもっと喜んでもらいたい!」
この記事は、「Makuake 発送」に関するあらゆる悩みや疑問を抱えるあなたのために作りました。本記事は、Makuakeと公式配送パートナーであるウルロジが具体的な手順からコスト削減術、ファン化の秘訣について網羅的に解説します。
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目次
Makuakeの発送はプロジェクトの成否を分ける最後の砦
まず、なぜMakuakeの発送がこれほどまでに重要なのか、その理由を深く理解しましょう。
Makuakeは、応援購入からリターンが届くまで数ヶ月を要することが多く、その間サポーターの期待値はとても高まっています。 この期待が最高潮に達した瞬間に体験するのが、あなたの手から送られる「リターン」です。この体験が、今後のファン化、ひいてはビジネスの成長を大きく左右します。
実際に、Makuakeのサイト上ではサポーターからのレビューが見られるようになっており、データを分析すると「レビュー評価が高い実行者のプロジェクトの方がCVR(応援購入に至る確率)が高い傾向にある」ことがわかっています。

逆に、サポーターの満足度が下がる主な原因は以下の3つに集約されます。
これらは、Makuakeがサポーターや実行者から得た数多くのフィードバックやレビューデータを分析した結果、明確になったものです 。単なるクレームとして片付けるのではなく、それぞれの背景を深く理解し、事前に対策を講じることが、一過性の成功で終わらないために不可欠です。
- サポーター対応の不備
活動レポートの発信が不十分、問い合わせ対応が遅い・不誠実など。 - リターンの品質不良
初期不良や、ページでの訴求と実際の機能・仕様が異なっている(誇大広告と捉えられる)など。 - 配送に関わるトラブル
配送遅延とそれに対する不十分な対応、梱包状態の悪さ、説明書の不備など。
リターン配送は、単なる物流業務ではありません。あなたの感謝を届け、次の関係性を築くための、極めて重要なコミュニケーション活動なのです。
ここまでお読みいただき、Makuakeのリターン配送について
「ノウハウは理解できたけれど、これを全て一人で、あるいは通常業務と並行して行うのは現実的ではない…」
「ミスなく、サポーターに満足してもらえる配送ができるだろうか…」
と思った方もいるかもしれません。
もし少しでもそう感じたなら、専門家の力を借りるのが最も確実な解決策です。Makuake公式配送パートナー「ウルロジ」では、リターン品の保管から梱包、発送までを丸ごと代行する特別プランを提供しています。
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Makuake発送の全手順!やることリストとタイムライン
Makuakeの発送業務は、プロジェクトが成功裏に終了した瞬間から始まるわけではありません。実際には、プロジェクトの企画段階から、サポーターの手元にリターンが届き、その後のフォローアップが完了するまで続く、長期間にわたる一連のプロセスです。この全工程を俯瞰し、各フェーズで「何を」「いつ」やるべきかを明確にすることが、トラブルを防ぎ、サポーターの満足度を高めるための鍵となります。
「重要性は分かったけど、具体的に何から始めれば?」という方のために、発送作業の全手順を時系列のチェックリストにまとめました。
Step 1:プロジェクト完了直後~発送準備
- 応援購入者リスト(お届け先情報)のダウンロード
Makuakeの実行者管理画面にログインし、「応援購入者管理」からお届け先情報のCSVファイルをダウンロードします。 - CSVデータの加工・整形
住所の不備(市区町村や番地の抜け、部屋番号の欠落など)や文字化けがないかを確認し、作業しやすいようにデータを整理します。 - 配送方法の最終決定
リターンのサイズ、重量、個数を基に、最もコストパフォーマンスの良い配送方法を最終決定します。(詳細は後述) - 梱包資材の調達
決定した配送方法の規定サイズに合った段ボールや緩衝材などを発注します。 少し多めに用意しておくと安心です。
Step 2:発送作業
- 送り状(伝票)の発行
各配送会社の送り状発行システムを使い、CSVデータをアップロードして送り状を印刷します。 - ピッキングと梱包
送り状とリターン内容を照合しながら、商品をピッキングし、丁寧に梱包します。同梱物の入れ忘れにも注意しましょう。 - 送り状の貼付
貼り間違いは個人情報事故に繋がるため、細心の注意を払ってダブルチェックを行います。
Step 3:発送と事後対応
- 集荷依頼または持ち込み
完成した荷物を配送業者に引き渡します。 - サポーターへの発送完了報告
Makuakeの活動レポート機能で、サポーター全員に発送完了の連絡をします。配送業者やおおよその到着予定日を記載すると親切です。 - 問い合わせ対応
「未着」「破損」などの問い合わせに備え、追跡番号で状況を確認し、誠実かつ迅速に対応できる体制を整えます。
Makuake発送のコスト削減術3選
サポーターの満足度が下がる主な3つの原因について解説しました。これらのトラブルは、一度発生すると対応に追われ、時間も精神も、そして余計なコストもかかってしまいます。
では、これらのトラブルを根本から回避し、サポーターの満足度を高めつつ、プロジェクトで得た貴重な利益を最大化するにはどうすればよいのでしょうか。その鍵を握るのが、徹底した「コスト管理」、特に発送に関わるコストの最適化です。
ここでご紹介するコスト削減術は、単に「安いものを選ぶ」といった短期的な視点ではありません。プロジェクトの持続可能性を高め、創出した利益をさらなるリターンの品質向上や、次回の魅力的なプロジェクトへと再投資するための、戦略的なアプローチです。
ここでは、すぐに実践できる3つのコスト削減術をご紹介します。
リターン配送に最適な発送方法を選定する
国内の主要な配送サービスにはそれぞれ特徴があります。リターンのサイズと重量に合わせて最適なものを選びましょう。
ポイント:
- 厚さ3cmが大きな分かれ目。 「商品設計時からサイズ、特に厚さに注意して対応する必要がある」ことを強く意識しましょう。
- ある程度の発送量が見込める場合、宅配便各社と「後納契約(法人契約)」を結ぶことで、通常料金よりも安い単価で発送できる可能性があります。
資材の「選び方」一つで利益率と満足度を変える
送料の最適化と並行して取り組むべきなのが、段ボールや緩衝材といった「梱包資材」の見直しです。一つ一つの単価は小さく感じられるかもしれませんが、発送件数が数百、数千と積み重なると、資材コストはプロジェクトの利益を大きく左右する要因となります。
しかし、ここでの本質は単なる経費削減に留まりません。資材の選び方、特にその「材質」は、リターンを安全に届けるための品質、ひいては箱を開けるサポーターの満足度に直結する、極めて重要な要素なのです。
資材コストの最適化を考える上で、まず見直すべきは「どこで買うか」という調達先です。ホームセンターなどで少量ずつ購入するよりも「アスクル」や「モノタロウ」のような事業者向け通販サイト、あるいは「ダンボールワン」といった梱包材の専門サイトを活用することで、コストを大幅に抑えることが可能になります。 これらのサイトは価格的なメリットだけでなく、リターンのサイズに合わせた多種多様な箱を見つけやすいという利点もあります。
そして、調達先と合わせて見直すべきが、段ボールの「材質」そのものです。最も陥りやすい間違いは、価格の安さだけで資材を選んでしまうことです。
例えば、安価な「C5」といったグレードのものは強度が低く、配送中に他の荷物の重みで箱が破損し、中の大切なリターンを傷つけてしまうリスクが高まります。強度とコストパフォーマンスのバランスが最も良いのは「K5(ケイゴ)」という材質です。 目先のわずかなコストを優先してブランドの信頼を損なうことがないよう、リターンを安全に届けるための適切な材質を選ぶことが極めて重要です。
見落としがちな「返品コスト」という利益の穴を塞ぐ
プロジェクトの利益計算において、多くの実行者が見落としがちな最大のコスト発生源、それが「返品・再送」にかかる費用です。住所が不明であったり、サポーターが不在であったりしてリターンが倉庫に戻ってきてしまった場合、その処理には「往復送料」と「再発送料」が発生し、費用が単純に通常の3倍掛かることもあります。
これは完全に防ぐことのできる無駄なコストであり、プロジェクトの利益を静かに、しかし確実に蝕んでいきます。これらの返品は、決して運が悪かったわけではありません。そのほとんどが、Makuakeの特性を理解し、事前の対策を講じることで撲滅できるものです。ここでは、主な3つの返品理由とその具体的な対策を詳しく解説します。
Makuakeのリターンを発送する際、残念ながら 支援者から商品が返送されてしまうことがあります。その主な原因と効果的な対策を把握しておくことで、こうしたトラブルを未然に防ぐことができます。
返送の最も一般的な原因の一つが「住所不明」です。これは、プロジェクト終了から発送までの間に 支援者が引越しをしたり、登録情報にマンション名や部屋番号の記載が漏れていたりすることで発生します。対策として、発送準備に入る2~3週間ほど前に、活動レポートなどを通じて 支援者全員に最終的な送付先住所に間違いがないか、変更が必要ないかを確認していただくよう呼びかけることが重要です。
次に、「長期不在」も返送の大きな理由となります。商品出荷後、配送会社の保管期間である約1週間を過ぎても荷物が受け取られない場合、商品は自動的に発送元へ返送されてしまいます。もし配送会社から「ご不在で持ち戻り」などの連絡を受けた場合は、速やかに支援者へ直接連絡を取り、受け取りが可能か、あるいは再配達の手配が必要かを確認すると良いでしょう。
さらに、支援者自身が注文したことを忘れてしまい、「受け取り拒否」をしてしまうという意外なケースもあります。これを防ぐためには、梱包の時点で工夫を凝らすことが有効です。例えば、配送用の外箱に「Makuakeからのリターンです」といったメッセージを記載したり、Makuakeのロゴが入った特別なシールを貼ったりすることで、荷物が誰からのものか一目でわかるようにし、安心して受け取ってもらえるようにします。
これらの対策を丁寧に行うことで、返送のリスクを大幅に減らし、大切なリターンを確実にお届けすることが可能になります。
この記事でご紹介した「コストを抑える梱包材の選定」や「Makuake特別シールの貼付」、「最適な同梱物の提案」といったきめ細やかなノウハウ。これらを全て含んだ形で、あなたのリターン配送をトータルでサポートするサービスがウルロジにはあります。
一つ一つの作業を自社で行う場合と、専門サービスに委託した場合の費用対効果を比較検討してみませんか?意外にも、プロに任せた方がトータルコストを抑えられるケースも少なくありません。
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クレームゼロを目指すサポーターをファンに変える梱包と同梱物の秘訣
コスト削減によってプロジェクトの利益を守るのが「守り」の戦略だとすれば、これからお話しするのは、サポーターの心を掴み、熱狂的なファンへと育て上げる「攻め」の戦略です。その主戦場となるのが、サポーターがリターンを手に取り、箱を開ける、あの瞬間です。
ウルロジが独自調査データによれば、ECで購入した商品が届き「グッズを開封するとき」は、顧客の期待とワクワクが最も高まるタイミングであると示されています。
この最高の期待感に応え、超えていく体験を演出できるかどうかが、クレームをゼロに近づけ、次のビジネスに繋がるファンを生み出すための分水嶺となります。
梱包は「作業」にあらず「おもてなし」の最終表現である
何ヶ月もの間、心待ちにしていたリターン。その到着を知らせるインターホンが鳴り、サポーターが最初に手にするのは、製品そのものではなく、それを包む「段ボール箱」です。この、プロジェクトとの初めての物理的な接触が、その後の体験全てを方向付けます。
角が潰れ、汚れたテープで乱雑に封がされた箱では、サポーターの胸の高鳴りは一瞬で不安へと変わってしまいます。これは単に見た目が悪いという問題ではありません。「自分の応援したプロジェクトは、この商品を、そして私を、大切に扱ってくれていないのではないか」という無意識のメッセージとして受け取られてしまうのです。
逆に、清潔で頑丈な箱が、まっすぐに貼られた綺麗なテープで閉じられ、丁寧に扱われてきたことが伝わる状態で届けば、それは箱を開ける前からサポーターへの敬意と感謝を示す「おもてなし」となります。
「梱包が丁寧だったから」という理由は、ポジティブな口コミを投稿する大きな動機の一つであり、製品そのものだけでなく、その届け方にまで心を配ることがいかに重要かを示しています。
同梱物は「おまけ」にあらず。「次」への架け橋である
無事に箱が開けられ、中から現れるリターン。しかし、その横に小さな心遣いが添えられているかどうかで、サポーターの体験の質は天と地ほどに変わります。同梱物は、単なる「おまけ」ではありません。それは、他のマーケティング施策よりも低コストで顧客のLTV(生涯価値)向上に貢献し、一度きりの取引を、未来へと続く関係性へと変えるための「架け橋」なのです。 実際に、調査では62.6%もの人が、同梱物によってその企業や商品へのイメージがポジティブに変わった経験があると回答しています。
- 最強のツール、「挨拶状・お礼状」に心を込める
数ある同梱物の中でも、特に絶大な効果を発揮するのが、実行者からの「挨拶状・お礼状」です。 なぜなら、そこには単なる感謝の言葉だけでなく、「どういう想いでこの商品を作り、届けたいと思っていたか」というプロジェクトの背景にあるストーリーを伝えることができるからです。 サポーターは、モノの裏側にあるその“ものがたり”にこそ共感し、応援します。この一枚の紙が、リターンを単なる「製品」から「作り手の想いの結晶」へと昇華させ、サポーターを強いつながりを持つファンへと変えるのです。 - 「次」を期待させる割引クーポンやサンプル
感謝の気持ちを伝えた上で、次回のプロジェクトや自社ECサイトで使える「割引クーポン」を添えることは、「あなたの応援を、次の挑戦に繋げたい」という明確なメッセージになります。 これはサポーターに「自分は特別な存在として認められている」という満足感を与え、具体的な次のアクションを促す強力な一手です。 - 注意すべき同梱物、「アンケート」の罠
一方で、良かれと思って入れたものが逆効果になるケースもあります。その代表例が「アンケート」です。 リターンが届いた喜びの瞬間に、回答という「作業」を求めることは、サポーターの体験の流れを妨げ、人によっては負担と感じさせてしまいます。顧客の声を聞きたいという気持ちは重要ですが、そのタイミングと方法には細心の配慮が必要です。
リターン配送は、物流という名のラブレターです。丁寧に包み、心を込めた言葉を添える。その最後のひと手間が、サポーターの満足度を最大化し、あなたのビジネスを支え続ける熱心なファンを育んでいくのです。
それでも「時間がない」「人手が足りない」…そんな時の最終手段とは?
これら全てを自分一人でこなすのは至難の業です。そんなジレンマを解決するのが「発送代行(フルフィルメントサービス)」の活用です。
Makuakeに特化した発送代行「ウルロジ」という選択肢
ディーエムソリューションズが提供する「ウルロジ」は、Makuake実行者専用の配送プランを用意しており、多くの実行者の課題を解決しています。
- サービスの特徴
- 面倒なシステム登録は不要。リターン品と配送先データを送るだけで業務を丸投げできます。
- 受け取り拒否対策の「Makuake特別シール」を無料で添付。
- 自社でもカーコーティング剤のプロジェクト(約2,000件)を実施し、クレームゼロを達成。
- 利用事例
- インテリア雑貨(60名): 梱包方法の相談に柔軟に対応。
- アウトドア・サンダル(350名): 自社発送よりコストを削減。
- 健康グッズ(7,000名): 既存の委託先よりコストを抑えられた。
- 利用者の傾向
- Makuake初挑戦の方が約6割(58.3%)。
- 応援購入者数101~1000名の中規模プロジェクトが約7割(66.7%)を占めます。
このように、「ウルロジ」はMakuake初挑戦の方や中規模プロジェクトを中心に、あらゆる実行者をサポートする体制と実績があります。
あなたのプロジェクトがどの事例に近くても、きっと最適な解決策が見つかるはずです。
面倒な作業から解放され、コストを最適化し、サポーターの満足度を高める第一歩を、まずは専門家への相談から始めてみませんか?
最高の発送体験で、あなたのビジネスを次のステージへ
Makuakeの発送業務は、単なる「作業」ではありません。それは、あなたの熱い想いと感謝を届け、サポーターとの絆を深め、次のビジネスへと繋げるための、最後の、そして最も重要なコミュニケーションです。
この記事で紹介したノウハウを実践し、最高の発送体験をサポーターに届けることで、あなたのプロジェクトは一過性の成功で終わることなく、未来へと続く強固なファンベースを築き上げるでしょう。
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