初めてのECサイト構築ガイド!失敗しない基本手順から費用相場まで徹底解説
2023.12.07ECサイト
はじめてECサイトを立ち上げる場合、事前に構築方法の確認や採用するシステムの検討が必要です。何も検討することなくサイト制作を始めてしまうと後になって変更しなければならない部分が出てくる可能性もあるため、注意しましょう。
ここでは、ECサイトを構築しようと考えている方のため、基本的な構築方法やおすすめのASPカート、立ち上げから完成までの基本手順などについて解説していきます。
目次
ECサイトの構築方法とそれぞれの特長
ECサイトの構築方法の中でも代表的な種類が、ASP、パッケージ、オープンソース、フルスクラッチの4つです。それぞれ特徴を解説します。
ASP
「Application Service Provider(アプリケーション・サービス・プロバイダ)」の略で、インターネットを通じてECプラットフォームを利用する方法です。自由にカスタマイズを行うのは難しいものの、コストを抑えられるメリットがあります。
費用の安さを重視したい場合や、はじめてのECサイト構築で専門的なことがわからない場合に向いている方法です。システムの管理はプロバイダー側が行います。
パッケージ
商品・在庫の管理、外部システムとの連携など、ECサイトを構築するにあたり必要となる機能が兼ね備えられているショッピングカートシステムです。選択するパッケージによって拡張性が異なります。
オープンソース
無料で一般公開されているプログラムをインストールすることでECサイトを構築する方法です。ただし、サイトの構築やバグ対策などは自社で行わなければならず、専門的な知識を持つ技術者が必要です。
フルスクラッチ
自社で一からECサイトを立ち上げる方法です。4種類の中で最も自由度が高くなりますが、その分、費用と手間がかかります。予算は数百万円~数千万円、大規模なものだと数億円程度検討が必要です。
小中規模ではじめてECサイトを立ち上げる際に、最も扱いやすい方法はASP型といえるでしょう。この記事では、ASP型について深掘りしていきます。
おすすめのASPカート比較
慎重に検討しなければならないのが、採用するASPカートについてです。ここでは、おすすめのASPカートを日本製・海外製でそれぞれ紹介します。
【日本製・無料】BASE
BASEは、スタンダードプランとグロースプランの2種類の料金プランがありますが、どちらのプランを選択してもほぼすべての機能を使用できます。
スタンダードプランであれば売れるまで無料で利用可能で、売れたときに手数料のみが発生します。また、豊富な決済機能が用意されていることも特徴的です。
初期費用 | 無料 |
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料金プラン (月額) |
スタンダードプラン:無料 グロースプラン:5,980円(税込) |
【日本製・無料】STORES
STORESは、おしゃれなECサイトを制作したいものの専門的な知識がない方におすすめです。便利なデザインテンプレートが豊富に用意されていて、追加料金なしで利用可能です。各プランで機能は大きく変わりませんが、スタンダードプランだと決済手数料が引き下げられます。
初期費用 | 無料 |
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料金プラン (月額) |
フリープラン:無料 スタンダードプラン:月額2,980円(税込) ※初月無料 |
【日本製・有料】makeshop byGMO
makeshop byGMOは、どちらのプランを選択しても初期費用と月額費用が発生しますが、販売手数料や1注文あたりの手数料はかかりません。SNS連携機能やランキング機能なども用意されており、幅広い活用法が選択できます。デザインテンプレートも豊富です。
初期費用 | プレミアムプラン:11,000円(税込) MakeShopエンタープライズ:110,000円~(税込) |
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料金プラン (月額) |
フリープラン:プレミアムプラン:12,100円(税込) MakeShopエンタープライズ:60,500円~(税込) ※初月無料 |
【日本製・有料】ショップサーブ
ショップサーブは、3つの料金プランから選択が可能です。各プランにおいて利用できる機能は同じですが、料金の高いプランになるほど登録できる顧客数が増加します。
専任の担当者がつくほか、24時間有人監視を行うなどサポート体制が充実しているのが特徴です。HTMLやCSSの編集ができるほか、JavaScriptの利用も可能なので、柔軟なカスタマイズができます。
初期費用 | 33,000円(税込) |
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料金プラン (月額) |
プラン3S:42,900円(税込) プラン3G:86,900円(税込) プラン3P:174,900円(税込) |
【海外製・有料】Wix Stores
Wix Storesは、ECサイトに必要な機能が備わった販売プラットフォームです。テンプレートが500種類以上も用意されているので、HTML編集などの知識がなくても希望に近いデザインが選択できます。なお、販売手数料はかかりません。
初期費用 | 無料 |
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料金プラン (月額) |
ビジネスプライム:12,000円 ビジネス:2,600円 スモールビジネス:2,100円 パーソナル:1,200円 ※税不明 |
【海外製・有料】Shopify
Shopifyは、無料体験が用意されており、各プラン最初の3カ月は月額$1で利用可能です。システムの利用手数料もかからず、多くのサービスでは制限のある登録可能商品数は無制限となっています。
また、機能性が豊富であるほか、拡張性にも優れているので、こだわり抜いたECサイトが制作可能です。決済手数料はかかりません。カナダ発のECサイト構築サービスではありますが、日本人スタッフが配置されているほか管理画面も日本語対応です。
初期費用 | 無料 |
---|---|
料金プラン (月額) |
ベーシック:$33(約4,874円) スタンダード:$92(約13,588円) プレミアム:$399(約58,933円) ※各プラン最初の3カ月間は月額$1(約147円) |
ASP型カートを利用したECサイトの立ち上げから完成までの基本手順
ASP型カートを利用する場合、どのようなステップでECサイトを立ち上げ、完成させていくことになるのでしょうか。ECサイト構築の手順を解説します。
手順1:使用するASPの選択
まず考えなければならないのが、使用するASPの選択です。ASPによって提供されているサービスや料金は大きく変わります。どういった形でどの程度の規模のECサイトを構築していきたいか考え、適したものを選択しましょう。
手順2:ショップ作成
ショップを作成していきます。ショップに関連する情報や会社情報、利用案内、お問い合わせなどの情報を入力しましょう。これらの基本情報は、正しくは入力し、間違いのないように注意してください。
手順3:デザイン選択
続いて、デザインの選択です。多くのASPでは選択するだけで簡単にデザインが決まるテンプレートが用意されています。用意されているテンプレートの数は、ASPによって違いが大きいため、よく確認するようにしてください。
テンプレートのデザインはECサイト全体のイメージを左右する重要なものです。業種に合わせて選びましょう。
手順4:決済・配送関連の設定
決済や配送関係で必要な設定を行っていきます。決済方法は、豊富に設定しておいた方が良いです。
ただ、決済方法によって決済手数料が変わるため、どの程度の手数料が発生するのか事前に確認しておきましょう。
それから配送方法も検討しなければなりません。運送会社を選択する際は、信頼できるかを重視しましょう。
なお、選択するASP型カートによっては、同梱設定や地域別送料の設定が可能なものもあります。このあたりはASPを選定する際によく確認しておきましょう。
手順5:商品登録
いよいよ商品の登録です。特に商品画像はその商品の魅力を最も伝えられる手段であり、画像選定は妥協しないようにしましょう。
商品画像のクオリティを高めるだけで売り上げが大幅に伸びることも期待できます。また、おすすめ商品の紹介文には特に力を入れるのもポイントです。
手順6:公開前テスト
商品登録後、すぐに公開するのではなく、テストを行いましょう。サイトの挙動確認だけではなく、実際にテスト注文を行い、問題ないか確認します。
受注から商品発送までの一連の流れをテストし、サービスの開始に備えましょう。
なお、受注管理や発送業務の代行を予定しているのであれば、事前に代行業者とオペレーションやスケジュールのすり合わせも行わなければなりません。想定していた以上に時間がかかることもあるので、早い段階から取り組みましょう。
ASP型カートを選択する際に確認したいポイント
ECサイト構築後に選択したASP型カートが合わないことに気づいたとなると大変です。そこで、ASP型カートを選択する際に確認しておくべきことや、重視したいポイントを紹介します。
費用相場
ASPの費用相場は、初期費用は無料~10万円程度で済むことが多いです。また、月額費用は無料のものがありますが、有料でも5万円以内に抑えられるケースが多いといえるでしょう。
実際に利用するにあたり、どの程度の費用がかかることになるのか詳細に確認しておくことが大切です。
ASPはECサイト構築方法の中でも特に費用を抑えやすい方法です。ですが、初期費用や月額費用は利用するサービスによって大きく異なります。また、オプションなどで別途費用が発生することも多いです。
それから、初期費用・月額費用の安さだけを重視してしまうと、販売手数料や決済手数料の高さに気づけないことがあります。これらの手数料が高くついてしまう場合、注文数が伸びてきてもなかなか利益につながりません。
イニシャルコスト・ランニングコストの料金体系は今後の事業の収益性に大きく関係するポイントといえます。
カスタマイズが可能な幅
どの程度のカスタマイズ性を備えているかについても、各ASPの比較が必要であり、選択するASP型カートによってカスタマイズできる幅が異なります。
豊富なテンプレートを用意しているサービスを選択すれば、希望に近いデザインでECサイトを構築しやすくなるでしょう。ただ、部分的にデザインを変更したいなど、細かい要望が出てくる可能性もあります。
そういったときにカスタマイズしやすいサービスを選択しておくと、より自社が求めるECサイトの構築がしやすくなります。
ASP型カートはその他の構築方法と比較すると費用を安く抑えられるものの、カスタマイズ性に優れていないといったデメリットがあるため、注意が必要です。
なお、カスタマイズ可能な幅が広い場合は専門的な知識が必要となることがあるため、どのような方法でカスタマイズできるのか確認しておきましょう。
機能の充実度
機能性はASP型カートによって大きく異なります。お客様にとって扱いやすいサイト構築を行うのに役立つ機能が供えられているか確認してみてください。
管理画面の操作性
管理画面がわかりやすく、直感的に使えるかどうかも重要です。
機能性が充実していてカスタマイズ性にも優れているサービスの中には、初心者向けとはいえないものもあります。無理なく扱えるのか、困った時に利用できるサポートが用意されているかなどを確認しましょう。
スマホ対応の可否
近年はパソコンではなくスマートフォンで商品を探して購入する方が増えました。そのため、パソコンだけではなく、スマホに対応しているサービスを選択するのがおすすめです。
また、お客様目線でスマートフォンから利用しやすいかも確認しておきましょう。
セキュリティ機能
自社が求めているセキュリティ対策が可能であるか確認しましょう。
ECサイトでは顧客の個人情報を取り扱うことになるので、万全なセキュリティ対策ができることは必須条件です。どのASP型カートでもセキュリティ面には力を入れていますが、備わっているセキュリティ機能はサービスによって異なるので、確認が必要です。
はじめてのECサイトにはASPが適している
新規でECサイトを立ち上げようと考えている方に向けて、基本的な構築方法などを紹介しました。はじめてECサイトを立ち上げる際は、初期費用・月額費用を抑えやすく、比較的始めやすいASP型のECサイト構築を検討すると良いでしょう。
ASPは立ち上げから完成までにかかる期間も短く済み、非常に簡単なものであれば数時間程度でも作れます。ただ、しっかり作りこむことを考えると、1~3カ月程度の制作期間をみておきましょう。
また、自社運営か外注かによっても完成までにかかる期間は変わってきます。
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※2023年11月29日現在の為替レートで計算しております。
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