トンキロとは?貨物輸送の経済規模を表す重要な指標について計算式も併せて紹介

2022.06.06EC/物流用語集
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用語集

トンキロとは

トンキロとは、貨物の輸送量を表す単位(t,km)のことです。
貨物の重量(トン)に、貨物の輸送距離(キロ)を掛け合わせて算出します。
例えば、1トンの貨物を100キロ運んだ場合は100トンキロとなります。
トンキロを算出する際には、輸送した貨物ごとに計算しなければなりません。貨物の重量と、輸送距離の合計で計算することは誤りです。

例)トラックで1トンの貨物を100キロ輸送し、鉄道で5トンの貨物を200キロ輸送した場合
トラックのトンキロは、1×100=100トンキロ
鉄道のトンキロは、5×200=1,000トンキロ
トラックと鉄道の合計輸送量は、100+1000=1,100トンキロ

 

トンキロの使用例

トンキロは、貨物輸送の経済規模を表す重要な指標となります。
貨物輸送量の推移や、輸送機関別貨物輸送量を見る際には、トンベースとトンキロベースで比較表示することが一般的です。

国内の貨物輸送をトンキロベースで見ると、2016年度の貨物別分担率は、トラックが50.9%、内航海運が43.7%、鉄道は5.1%です。

参考
国土交通省|輸送量とその背景及び交通事業等の動向

トンキロの算出は、物流におけるCO2排出量の計算式としても使用されています。
輸送・配送の計算式において、燃料法や燃費法よりも簡易的に算出できるのが、「トンキロ法」です。
昨今、サプライチェーン排出量の削減への取り組みが見直されており、トンキロは、経済活動の指標としても注目が高まっています。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。