トップ便とは

2022.06.06EC/物流用語集
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用語集

トップ便とは

トップ便とは、配達事業者による、時間外配達のことです。
早朝や深夜に荷物を配達するので、日中に荷物を受け取れない人にとって便利なサービスです。
トップ便は、佐川急便が1985年に始めた早朝配達サービスがはじまりです。当日中に預かった荷物を、翌日の朝7時から9時までに時間指定して配達するという、利便性の高さで話題となりました。
佐川急便のその後のサービスでは、配達スピードをアピールする航空宅配便「ロケット便」、トップ便の改良サービス「R-TOP便」を生み出しました。
※今では、飛脚ジャストタイム便として急ぎや特定時間の配達が可能です。
ネット通販事業の拡大によって、宅配便市場はますます需要が高まっていますが、再配達問題も同時に広く認識されるようになりました。
こうした背景から、現在はさまざまな事業者が早朝・深夜の配達サービスを開始しています。

参考
ヤマト運輸:宅急便タイムサービス
佐川急便:飛脚ジャストタイム便

トップ便のメリットと注意点

トップ便は、荷物を受け取る側のメリットが非常に大きいです。
早朝や深夜に配達してもらえることで、荷物を受け取るための待ち時間が大幅に短縮されます。
また、宅配業者側も、ピンポイントの時間指定で在宅率が上がり、確実に荷物をお届けできるため、再配達率は下がります。

一方で、トップ便の注意点としては以下の3点が挙げられます。

  • 料金が高い
  • 配達エリアが限定される
  • 業者により、法人契約でないと利用できない

トップ便は、早朝・深夜の時間指定により、通常よりも割増料金になっています。
また、トップ便のサービスは関東エリアなど地域限定で導入している事業者も多く、遠方への配達は指定時間内でお届けできないことがあります。

タグ : 用語
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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。