ダブルトランザクションとは?ピッキング作業方法のメリットや注意点を解説
2022.06.06EC/物流用語集ダブルトランザクションとは
ダブルトランザクションとは、倉庫内にピッキングエリアとストックエリアの2つの区域に分けて、保管・ピッキング作業をする方法のことです。
物流倉庫内でのピッキング作業の導線を短くして、作業効率を向上させる目的で導入されています。
ピッキングエリアの特徴
ケース単位で一定の在庫を保管して、出荷の際には、個包装などの小ロットでピッキング作業を行います。
ピッキングエリアは、作業効率を上げるために通路幅や作業スペースを広く確保しています。
定数よりも在庫数が減ったら、ストックエリアから補充される仕組みです。
ストックエリアの特徴
大ロット、ケース単位で在庫を保管しています。
主な作業内容は、ケース単位の出荷オーダーの際のピッキングと、ピッキングエリアの補充です。
作業頻度が低いため、通路幅は狭くし、保管スペースを広く確保しています。
ダブルトランザクションのメリットと注意点
ダブルトランザクションのメリットはこちらです。
- 作業効率がアップする
ピッキングの際に、通路幅が広いことで複数人が移動しやすく、一度に作業しやすいです。 - 保管効率がアップする
倉庫内の限られたスペースを有効活用することで、保管スペースを広く確保できます。
ダブルトランザクションは以下の3点に注意しなければなりません。
- 在庫補充のフローを確立する
ピッキングエリアへの補充のタイミングを誤ると、ピッキング・出荷作業に支障が出る恐れがあります。
翌日の出荷予測や在庫補充が、適切に行えるシステム運用の導入を検討する必要があるでしょう。 - 倉庫の特徴により向き不向きがある
ダブルトランザクションは、在庫の移動が容易で、出荷頻度が高い場合に適しています。
具体的には、雑貨や化粧品など小さい商品を頻繁に出荷する倉庫に向いていますが、大型商品は移動しにくいので向いていません。 - レイアウトを決める(縦配置か横配置)
倉庫のスペース・商品の特徴によって、適切なレイアウトを組む必要があります。
縦配置は狭いスペースでレイアウト可能ですが、商品の上げ下ろしするための装置が必要です。下の荷物がつぶれることや、落下などによる破損トラブルの危険性も考慮しなければなりません。
横配置は平面でのレイアウトなので、装置は必要ないですが、広いスペースの確保が必要です。
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上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。
現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ
」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品や消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteやウェビナー等での情報発信を行う。
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