トータルピッキング(総量ピッキング)とは

2022.06.06EC/物流用語集
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用語集

トータルピッキング(総量ピッキング)とは

トータルピッキング(総量ピッキング)とは、いくつかのまとまった注文について、まず商品ごとにまとめて取り出してから、配送先ごとに仕分ける方法です。

例えばA、B、Cの3つの配送先で、Xの商品が3つずつ注文されたとすると、まずXの商品を9つ持ってきて、それからA、B、Cの配送先へ3つずつ仕分けます。
この方法に適しているのは、注文件数が多く、さらにカラーやサイズなどで商品を細かく分けた時の、商品種類が少ない場合です。

トータルピッキング(総量ピッキング)のメリットデメリット

トータルピッキング(総量ピッキング)のメリットは、1種類の商品をまとめて取りに行くため、同じ場所を何度も往復する手間がないことです。
また、まとめて持ってきた商品を、配送先ごとに仕分けした後に商品が残らなければ、まとめて持ってきた商品数が合っていたことが分かります。
一方でデメリットは、商品をまとめて持ってくる作業と、配送先ごとに仕分けする作業の、2つの作業が必要になることです。
また、まとめて持ってきた商品数が合っていても、配送先ごとに正しく仕分けられているとは限らないので、その検品も併せて必要となります。
さらにこの方法は、いくつかのまとまった注文に対して行うことで効率が上がるので、注文数がある程度溜まるまでは、作業を開始できないのがデメリットです。

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角田和樹
上場企業であるディーエムソリューションズ株式会社の物流関連サービスで15年間、営業やマーケティング、物流企画など様々なポジションを経験。 現在は物流・発送代行サービス「ウルロジ 」のマーケティング全体設計を担う。通販エキスパート検定1級・2級を保有し、実際に食品消費財のEC事業も運用。ECノウハウに対しても深い知見を持ち、物流事業者としてだけでなく、EC事業者の両面からnoteウェビナー等での情報発信を行う。