おすすめのEC物流企業ランキングベスト5を比較観点とともに解説
2025.10.02物流・フルフィルメント
「自社ECの物流業務を改善したい」「「EC物流企業のランキングを知りたい」と考えていませんか。ここでは、EC業界で働く筆者が自身の経験を踏まえて、EC物流企業を選ぶ際に意識したいポイントを解説するとともにEC物流企業のランキングを紹介しています。以下の情報を参考にすれば、自社ECに適したEC物流企業を見つけられるはずです。日々の業務でお困りの方はぜひ参考にしてください。
ECの物流業務改善には、発送代行サービスがおすすめです。EC物流に関する業務をまとめて委託できます。弊社サービスのウルロジも発送代行サービスのひとつです。ご興味をお持ちの方は、以下のページからサービス資料をご確認ください。
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目次
なぜ今、EC物流のアウトソーシング(外部委託)が必要なのか?

EC物流とは、楽天市場やAmazon、自社ECサイトといったネット販売における、商品の入荷からお客様のお手元に届くまでの全ての物流プロセスを指します。近年、スマートフォンの普及やライフスタイルの変化によりEC市場は急速に拡大しており、今後もその成長は続くと予測されています。
この成長はEC事業者にとって大きなチャンスですが、同時に「物流キャパシティの限界」という深刻な課題も生み出しています。EC物流は自社で対応することも可能です。ただし、出荷数が増えると、業務の負担が重くなるため積極的にはおすすめできません。自社物流で起こりがちな課題としては下記の3つがあげられます。
- コア業務の圧迫
梱包・発送作業に追われ、商品開発やマーケティングといった売上を伸ばすための本来の業務に時間を割けない。 - 品質維持の限界
出荷量が増えるほど、誤出荷や配送遅延といったミスが発生しやすくなり、顧客満足度の低下や悪いレビューに繋がる。 - コストの固定化・増加
売上の波に関わらず倉庫の賃料や人件費は発生し、繁忙期には残業代や追加の人員確保でコストが膨らむ。
この影響で、自社ECの売上が停滞する恐れがあります。こうした課題を解決し、事業を次のステージへ成長させるために、多くのEC事業者がEC物流のプロフェッショナルへのアウトソーシング(外部委託)を選択しています。
物流を専門企業に委託することで、「コストの最適化」「顧客満足度の向上」「事業成長への集中」という3つの大きなメリットを得られます。
EC物流の重要性についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
>>EC物流とは?重視すべき理由や課題、倉庫に委託するメリット・デメリット
EC物流企業選びで絶対に失敗しないための5つの比較ポイント

EC物流企業には、さまざまな選択肢があります。「どこに頼んでも同じだろう」と考えてしまうのは危険です。EC物流企業にはそれぞれ得意分野や特徴があり、自社との相性を見極めることが成功の鍵となります。
以下の5つのポイントを必ず確認し、比較検討しましょう。
商材への専門性
自社が扱う商品の特性に、物流企業の設備とノウハウが合致しているかを確認します。
例えば、アパレルであれば検品・検針、化粧品や健康食品であれば薬機法(旧薬事法)の許認可やロット・使用期限の管理体制が必須です。特に食品を扱う場合は、常温だけでなく冷蔵・冷凍といった厳密な温度管理が求められます。
企業のウェブサイトで取り扱い実績を確認し、自社商材と同じカテゴリーのノウハウが豊富かを見極めましょう。
料金体系の透明性
総額の安さだけでなく、料金体系が自社の事業モデルに適しているか、そして見積もりが明瞭であるかを確認します。
事業の初期段階や出荷数に波がある場合は、利用した分だけ費用が発生する「従量課金制」が適しています。
見積もりを依頼する際は、保管料、出荷作業料、配送料といった項目ごとの内訳が明確に示されているかを確認し、想定外の追加費用が発生するリスクがないかを判断することが不可欠です。
オペレーション品質
顧客満足度に直結する、出荷プロセスの正確性とスピードを確認します。
誤出荷を防ぐための具体的な仕組み(例:バーコード検品)が導入されているかは、品質を測る上で重要な指標です。
可能であれば、具体的な誤出荷率の数値(例: 0.005%以下)を開示しているかを確認しましょう。また、受注から出荷までのリードタイム(当日出荷の締め切り時間など)が、自社の顧客への約束を果たせる水準であるかを見極めます。
誤出荷は、顧客満足度を引き下げる原因、悪い口コミ・レビューを投稿する原因になりえます。

弊社が実施した「EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査」で「ネガティブな口コミ・レビューをした理由を教えてください。」と質問したところ、35.3%の方が「商品が破損・不足していたから」、11.8%の方が「届くのが遅かったから」、5.9%の方が「違うものが届いたから」と回答しています。

また、同調査で、50.8%の方がECで買い物をする際に口コミ・レビューを重視すると回答している点にも注意が必要です。悪い口コミ・レビューは、自社ECの売上を引き下げる恐れがあります。したがって、最新設備を導入するなど、作業ミスが起こりにくい仕組みを導入しているEC物流企業を選択することが大切です。
システム連携
EC運営の自動化と効率化を実現するため、企業のシステム連携能力を確認します。
自社が利用するECカート(Shopify, 楽天市場など)の注文情報を、人手を介さず自動で取り込めるAPI連携が可能かは必須の確認項目です。
また、倉庫内の在庫状況を自社の管理画面からリアルタイムで正確に把握できる在庫管理システム(WMS)が提供されているかどうかが、機会損失を防ぐ上で重要な鍵となります。
事業拡張への柔軟性
将来の事業成長や、セール・メディア掲載時の急な物量増加に対応できる体制があるかを見極めます。
現在の出荷規模だけでなく、事業が成長した際にも同じパートナーと継続して取引できるかは、長期的な視点で非常に重要です。
倉庫のスペースや人員体制に余裕があるか、物量が増加した際の料金体系はどうなるかなどを事前に確認し、自社の成長を止めないパートナーを選びましょう。
おすすめのEC物流企業ランキングベスト5

ここからは、EC物流企業のランキングを紹介します。
今回は、特に中堅・中小規模のEC事業者様にとって重要な「コストパフォーマンス」「柔軟性」「信頼性」の3つの観点から、総合的におすすめできる企業をランキング形式でご紹介します。
| サービス名 | 特徴 | 料金体系 | 運営企業 |
|---|---|---|---|
| ウルロジ |
|
送料:300円~(梱包資材費込) | ディーエムソリューションズ株式会社 |
| EC物流お任せくん |
|
要問合せ | SBSホールディングス株式会社 |
| オープンロジ |
|
従量課金制(要問合せ) | 株式会社オープンロジ |
| 富士ロジテック |
|
発送代行・EC物流料金:340円~ | 株式会社富士ロジテックホールディングス |
| エスプール |
|
要問合せ | 株式会社エスプールロジスティクス |
1位:ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

ウルロジは、コスト・品質・柔軟性の三拍子が揃った、中小ECの最強パートナーです。
東京証券取引所スタンダード市場上場企業が運営する信頼性と、月1個から対応可能という圧倒的な始めやすさを両立させているのが最大の魅力です。事業規模に関わらず無駄なコストをかけずに高品質な物流を構築できます。
都内5拠点の倉庫には最新の自動化設備を導入しており、業界最高水準の品質を実現しています。コスメ、健康食品、エンタメグッズなど幅広い商材に対応し、チラシ同梱や返品対応、13時までの当日出荷など、EC事業者の「こうしたい」という要望に柔軟に応える体制が整っています。
《こんなEC事業者におすすめ!》
- 月数百件〜数千件規模で、コストを抑えつつ高品質な物流を実現したいEEC事業者様
- 初めて外部委託を検討しており、スモールスタートしたいEC事業者様
- ギフト対応など、柔軟で細やかな運用を希望するEC事業者様
公式:ウルロジ
>>EC物流企業ランキング1位のウルロジのサービス資料を見てみる
2位:EC物流お任せくん(SBSホールディングス株式会社)

EC物流お任せくんは、大規模な物量変動にも対応可能な盤石のインフラと対応力が強みです。
国内外に700を超える拠点を持ち、自社で配送網(ラストワンマイル)まで構築している大手ならではのスケールメリットが特徴です。テレビCMや大型セールなどで急激な物量増が見込まれる場合でも、スムーズに対応できるキャパシティは大きな安心材料です。
物流だけでなく、ECサイト構築やカスタマーサポートまでワンストップで委託できるため、事業リソースをコア業務に集中させたい中〜大規模の事業者様に適しています。
《こんなEC事業者におすすめ!》
- 急激な物量増が見込まれる、成長期のEC事業者様
- 物流だけでなくCSなども含め、EC運営を丸ごと委託したいEC事業者様
- 全国多拠点からの分散出荷でリードタイムを短縮したいEC事業者様
公式:EC物流お任せくん
3位:オープンロジ(株式会社オープンロジ)

オープンロジは、テクノロジーで物流を自動化する、ネットワーク型の柔軟なサービスです。
自社で倉庫を持つのではなく、全国70拠点以上の提携倉庫とシステムで連携する「ネットワーク型」の物流サービスです。
これにより、事業の成長や商材の特性に合わせて倉庫を柔軟に使い分けることが可能です。API連携に強く、システムによる業務自動化・効率化を得意としているため、テクノロジーを活用してEC運営を行いたい事業者様と特に相性が良いでしょう。
初期・固定費0円の従量課金制で、小ロットから利用できる点も魅力です。
《こんなEC事業者におすすめ!》
- 複数のECモールに出店しており、注文の一元管理と物流の自動化を実現したいEC事業者様
- 事業拡大に合わせて、倉庫の場所や規模を柔軟に変更したいEC事業者様
公式:オープンロジ
4位:富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

富士ロジテックは、食品ECの駆け込み寺。冷凍・冷蔵に対応する全国ネットワークが強みです。
最大の強みは、常温・定温・冷蔵・冷凍の4温度帯に対応した倉庫を全国に構えている点です。温度管理が必須となる食品や化粧品を扱うEC事業者にとっては、非常に心強い選択肢となります。ギフトラッピングや同梱物の細やかな設定にも定評があり、単なる発送代行に留まらない付加価値の高いサービスを提供しています。全国の主要都市に拠点を構えているため、地方のEC事業者様にもおすすめです。
《こんなEC事業者におすすめ!》
- 冷凍・冷蔵食品や、温度管理が必要な化粧品を扱うEC事業者様
- お中元・お歳暮など、ギフト需要が高く、細やかなラッピングが必須なEC事業者様
公式:富士ロジテック
5位:エスプール(株式会社エスプールロジスティクス)

エスプールは、事業フェーズに寄り添う、コンサルティング型物流サービスです。
ECの導入期・成長期・成熟期といった事業フェーズに合わせたサービスを提供しているのが特徴です。単に物流業務を代行するだけでなく、コールセンター業務や事務業務まで含めた包括的なサポート(フルフィルメントサービス)や、物流戦略全体を構築する3PLサービスなど、事業の成長段階に応じたコンサルティング的な提案を得意としています。物流の課題だけでなく、事業全体の課題解決を視野に入れたい事業者様向けのサービスです。
《こんなEC事業者におすすめ!》
- 物流だけでなく、事業戦略から相談できるパートナーを求めているEC事業者様
- 将来的に海外展開(越境EC)も視野に入れているEC事業者様
公式:エスプール
EC物流の市場規模は今後も拡大傾向にある

経済産業省が発表している資料によると、2022年(令和4年)の国内消費者向け電子商取引市場規模は22.7兆円です。

画像引用元:(pdf)経済産業省「電子商取引実態調査」
2021年の市場規模は20.7兆円であったため、前年と比較して9.91%の拡大となっています。ちなみに、各分野の国内消費者向け電子商取引市場規模は次のとおりです。

画像引用元:(pdf)経済産業省「電子商取引実態調査」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/230831_new_kohyoshiryo.pdf
市場拡大の背景として、スマートフォンの普及や新しい生活様式の浸透が挙げられます。国内のEC市場規模は今後も拡大を続けると予想されています。総務省がStatistaのデータをもとに作成した資料によると、2023年から2027年までの年平均成長率(予想)は10.3%です。

画像引用元:総務省「令和5年版 情報通信白書|データ集」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/datashu.html#f00223
市場規模は今後も拡大が予想されています。
出典:(pdf)経済産業省「電子商取引実態調査」
出典:総務省「令和5年版 情報通信白書|データ集」
EC物流の市場規模について理解を深めたい方は、以下の記事を参考にしてください。
最後は自社の課題との相性で選ぼう

この記事では、EC物流企業を選ぶための5つの比較ポイントと、具体的なおすすめ企業ランキングをご紹介しました。
ランキングはあくまで一つの指標です。最も大切なのは、「自社の事業課題を解決してくれる、信頼できるパートナーか?」という視点です。今回ご紹介した比較ポイントを参考に、まずは2〜3社に候補を絞り、実際に問い合わせて見積もりを取ってみることを強くお勧めします。担当者と直接話すことで、料金だけでは分からないサポート体制や相性が見えてくるはずです。
EC物流の最適化は、間違いなくあなたの事業を次のステージへと押し上げる力になります。
「どの企業が自社に合っているか、専門家の意見を聞いてみたい」 「まずはコストをかけずに、高品質な物流を試してみたい」
もしそうお考えでしたら、ぜひ一度EC物流のプロであるウルロジにご相談ください。上場企業としての確かな品質で、あなたのEC事業の成長を全力でサポートします。
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