おすすめのEC物流企業ランキングベスト5を比較観点とともに解説
2024.08.28物流・フルフィルメント
「自社ECの物流業務を改善したい」「「EC物流企業のランキングを知りたい」と考えていませんか。ここでは、EC業界で働く筆者が自身の経験を踏まえて、EC物流企業を選ぶ際に意識したいポイントを解説するとともにEC物流企業のランキングを紹介しています。以下の情報を参考にすれば、自社ECに適したEC物流企業を見つけられるはずです。日々の業務でお困りの方はぜひ参考にしてください。
ECの物流業務改善には、発送代行サービスがおすすめです。EC物流に関する業務をまとめて委託できます。弊社サービスのウルロジも発送代行サービスのひとつです。ご興味をお持ちの方は、以下のページからサービス資料をご確認ください。
>>EC物流の業務改善におすすめできるウルロジの発送代行サービス資料を見てみる
目次
EC物流ってなに?
EC物流のECは「Electronic Commerce」の頭文字をとった略語です。「Electronic Commerce」は、インターネットを介して行う取引を指します。簡単に言えば、ネット販売のことです。つまり、EC物流は、ネット販売(楽天、Amazon、自社ECなど)で扱われる商品の流れと考えられます。具体的には、商品の入荷から出荷までのプロセスを指します。
EC物流を自社で対応することも可能です。ただし、出荷数が増えると、業務の負担が重くなるため積極的にはおすすめできません。商品開発やマーケティングなどのコア業務に時間を割けなくなるためです。
この影響で、自社ECの売上が停滞する恐れがあります。自社ECの成長を重視したい場合は、発送代行業者(EC物流企業)への依頼を検討するとよいでしょう。
EC物流について理解を深めたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>>EC物流とは?重視すべき理由や課題、倉庫に委託するメリット・デメリット
EC物流企業の比較観点
EC物流企業には、さまざまな選択肢があります。それぞれの特徴は異なるため、自社ECに合っているサービスを選ぶことが大切です。ここでは、依頼する事業者を選ぶ際に意識したいポイントを解説します。
自社商材にあった物流体制の構築
EC物流企業ごとに、得意としている商材があります。コスメを得意としているところもあれば、アパレルや家電を得意としているところもあります。商材ごとに直面しやすい物流の課題は異なります。
たとえば、アパレルは季節で取り扱う商品が変化するため、在庫管理が難しいなどの課題に遭遇しやすいでしょう。実績豊富な事業者であっても、ノウハウが蓄積されていない商材の課題は、効率的に解決できません。参考にできる事例が少ないためです。
筆者は自身の経験から、自社商材を扱い慣れている事業者や、遭遇しやすい課題を解決できる事業者を選択することが重要と考えています。また、同梱物のカスタマイズ、発送リードタイム、小ロット対応なども確認しておくべきポイントです。自社商材の特徴に合わせてEC物流企業を選びましょう。
発生しうるミスの防止
一般的に、EC物流企業を利用すると、誤出荷や出荷遅延などの発送ミスは減少すると考えられています。物流のプロが発送業務を行うためです。ただし、ミスの起こりやすさは、事業者ごとに異なります。業界平均より誤出荷率が高い事業者もあれば、低い事業者もあります。誤出荷は、顧客満足度を引き下げる原因、悪い口コミ・レビューを投稿する原因になりえます。
弊社が実施した「EC利用に関する口コミ・レビュー実態調査」で「ネガティブな口コミ・レビューをした理由を教えてください。」と質問したところ、35.3%の方が「商品が破損・不足していたから」、11.8%の方が「届くのが遅かったから」、5.9%の方が「違うものが届いたから」と回答しています。
また、同調査で、50.8%の方がECで買い物をする際に口コミ・レビューを重視すると回答している点にも注意が必要です。悪い口コミ・レビューは、自社ECの売上を引き下げる恐れがあります。したがって、最新設備を導入するなど、作業ミスが起こりにくい仕組みを導入しているEC物流企業を選択することが大切です。
利用料金
EC物流企業を利用すると、発送コストを抑えられる傾向があります。EC物流企業が運送業者と大口契約を締結しているためです。具体的な利用料金は、事業者ごとに異なります。基本的には、サービス内容と比例して利用料金は高くなるといえるでしょう。ただし、各EC物流企業には、大口に強い、小口に強いなどの特徴があるため、事前に見積もりをとって費用を確かめておくことが大切です。
また、筆者の経験から、EC事業者がEC物流に割ける予算を事前に確認することが重要だと考えます。この点が不明瞭だと、自社に合うサービスを選べないうえ、サービスを継続的に利用できなくなる可能性があるからです。自社の予算をもとに、利用料金を評価しましょう。
物流倉庫の立地
物流倉庫の立地も確認すべき重要なポイントです。EC物流企業により、物流倉庫の拠点は異なります。出荷地域が特定の地域に集中している場合、その周辺に物流倉庫を構えている事業者を選ぶと良いでしょう。
ECの出荷地域は、人口分布に比例する傾向があるため、出荷地域が全国に分散している場合、東京に倉庫を構える事業者が適していると筆者は考えます。
2020年9月1日時点での首都圏の総人口は4,434万人(2020年10月1日時点での日本の総人口は1億2,615万人)です。東京に拠点がある事業者を選ぶことで、発送リードタイムや送料を抑えられる可能性があります。自社ECの主な出荷地域をもとに、EC物流企業を選択することも大切です。
出典:(pdf)国土交通省「首都圏整備の状況」
出典:(pdf)総務省統計局「令和2年国勢調査」
おすすめのEC物流企業ランキングベスト5
ここからは、EC物流企業のランキングを紹介します。
サービス名 | 特徴 | 料金体系 | 運営企業 |
---|---|---|---|
ウルロジ |
|
送料:300円~(梱包資材費込) | ディーエムソリューションズ株式会社 |
EC物流お任せくん |
|
要問合せ | SBSホールディングス株式会社 |
オープンロジ |
|
従量課金制(要問合せ) | 株式会社オープンロジ |
富士ロジテック |
|
発送代行・EC物流料金:340円~ | 株式会社富士ロジテックホールディングス |
エスプール |
|
要問合せ | 株式会社エスプールロジスティクス |
1位:ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)
画像引用元:ウルロジ
https://ul-logi.jp/
弊社、ディーエムソリューションズ株式会社は東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、物流サービスを運営しています。スタートアップから拡張期まで、事業フェーズに応じた物流プランを提案している点が特徴です。
月1個からの依頼にも対応しているため、個人のEC事業者様にもご利用いただけます。都内4拠点の物流倉庫に最新設備を導入し、ヒューマンエラーを防ぐことで発送ミスを削減している点もポイントです。
取扱商品は、コスメ、健康食品、スポーツ用品、化粧品・医薬部外品など多岐にわたります。チラシの同梱、返品対応、越境ECなど、さまざまな業務に対応しており、13時までの発注はその日のうちに出荷できます。送料は、梱包資材費込で300円~です。
公式:ウルロジ
2位:EC物流お任せくん(SBSホールディングス株式会社)
画像引用元:EC物流お任せくん
https://ec.sbs-group.co.jp/
EC構築運用支援からカスタマーサポート対応までワンストップで対応できるサービスです。国内外に700超の拠点を構えている点、自社でラストワンマイル網を構築している点が主な特徴といえるでしょう。
多数の拠点を活かして、物流量の急な増加にもスムーズに対応できます。また、ロボットやマテハンを導入するなど、物流DXに積極的に取り組み、作業効率を向上させている点も注目すべきポイントです。対応業界として、食品・アパレル・家電などがあげられています。送料などの料金は公開されていません(要問合せ)。
公式:EC物流お任せくん
3位:オープンロジ(株式会社オープンロジ)
画像引用元:オープンロジ
https://service.openlogi.com/
70拠点以上で構成されるネットワークにより、物流倉庫の拡張性を高めているサービスです。各拠点は提携倉庫で、それぞれに同じシステムと標準化したオペレーションを導入しています。以上のネットワークにより、事業フェーズに合わせた物流倉庫の運用を支援している点が特徴です。
具体的には、月に数件の依頼から月に数万件の依頼まで対応できます。入荷から出荷・発送まで幅広い業務に対応できる点もポイントです。料金は、入庫保管費と発送料金で構成される従量課金制が採用されています。初期費用と固定費はかかりません。具体的な金額は、見積もりが必要です。
公式:オープンロジ
4位:富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)
画像引用元:富士ロジテック
https://fujilogi.net/
関東、中部、近畿、九州に物流倉庫を構え、全国のEC事業者様をサポートするサービスです。常温倉庫、定温倉庫、冷蔵・冷凍倉庫があるため、商品の特性に合わせた保管場所を選択できます。入庫から発送管理まで、幅広い業務を代行している点も特徴です。
ギフトラッピング、同梱物対応、返品交換など、EC事業者様のニーズに合わせた発送代行サービスをワンストップで提供できます。料金は、発送代行・EC物流料金、フィルフィメント作業オプション料金、入庫料・保管料などで構成されます。発送代行・EC物流料金は、国内発送料340円~(ポスト投函便)です。
公式:富士ロジテック
5位:エスプール(株式会社エスプールロジスティクス)
画像引用元:エスプール
https://www.spool.co.jp/service/logi/
事業フェーズに合わせた3つのサービスと越境ECサービスを提供しています。具体的には、ECの導入期にはフィルフィメントサービス、成長期には3PLサービス、成熟期にはIoTサービスを提供しています。
たとえば、フィルフィメントサービスでは、物流業務に加え、商品販売に関する事務業務やコールセンター業務などを代行しています。管理システムで、リアルタイムの在庫管理や同梱設定などを行える点が特徴です。各サービスの料金は公開されていません。詳しくはお問い合わせください。
公式:エスプール
EC物流の市場規模は今後も拡大傾向にある
経済産業省が発表している資料によると、2022年(令和4年)の国内消費者向け電子商取引市場規模は22.7兆円です。
画像引用元:(pdf)経済産業省「電子商取引実態調査」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/230831_new_kohyoshiryo.pdf
2021年の市場規模は20.7兆円であったため、前年と比較して9.91%の拡大となっています。ちなみに、各分野の国内消費者向け電子商取引市場規模は次のとおりです。
画像引用元:(pdf)経済産業省「電子商取引実態調査」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/230831_new_kohyoshiryo.pdf
市場拡大の背景として、スマートフォンの普及や新しい生活様式の浸透が挙げられます。国内のEC市場規模は今後も拡大を続けると予想されています。総務省がStatistaのデータをもとに作成した資料によると、2023年から2027年までの年平均成長率(予想)は10.3%です。
画像引用元:総務省「令和5年版 情報通信白書|データ集」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/datashu.html#f00223
市場規模は今後も拡大が予想されています。
出典:(pdf)経済産業省「電子商取引実態調査」
出典:総務省「令和5年版 情報通信白書|データ集」
EC物流の市場規模について理解を深めたい方は、以下の記事を参考にしてください。
EC物流企業ランキングをもとに依頼先を検討
EC物流とは、ネット販売で扱われる商品の流れを指します。具体的な流れとして、入荷・検品・ピッキング・梱包・出荷などがあげられます。これらの業務を自社で行うこともできますが出荷数が増えると大きな負担がかかるため、あまりおすすめできません。
その代わりに、ECの物流業務をまとめて委託できるEC物流企業の利用を検討することをおすすめします。事業者ごとに特徴が異なるため、自社ECの課題や扱っている商品に合わせて選ぶことが重要です。
EC物流企業の選択でお悩みの方は、ウルロジを候補に加えてみてはいかがでしょうか。月1個からご利用いただけるうえ、最新設備の導入により人為的なミスを減らしているため、安心してご利用いただけます。送料を安価(梱包資材費込300円~)に抑えている点もポイントです。
ご興味をお持ちいただいた方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。
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